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:唯一神から流出する属性を具現化したとされるセフィロトに対し、クリフォトは神と対立する邪悪なる属性の具現化とされ、樹に付随する十の球体のそれぞれが罪や悪徳を象徴する。
 
:唯一神から流出する属性を具現化したとされるセフィロトに対し、クリフォトは神と対立する邪悪なる属性の具現化とされ、樹に付随する十の球体のそれぞれが罪や悪徳を象徴する。
 
:「クリフォト」という言葉はヘブライ語で「殻」を意味する「クリファ(qlipha)」の複数形である。また、罪を象徴する球体にはそれぞれ虚数単位を付加した番号が割り振られている。宝具名『光殻湛えし虚樹』はこういった設定に由来するものと思しい。
 
:「クリフォト」という言葉はヘブライ語で「殻」を意味する「クリファ(qlipha)」の複数形である。また、罪を象徴する球体にはそれぞれ虚数単位を付加した番号が割り振られている。宝具名『光殻湛えし虚樹』はこういった設定に由来するものと思しい。
:なお、セフィロト(生命の樹)およびクリフォト(邪悪の樹)という概念は[[アヴィケブロン|クトゥルフ神話とは異なる思想]]から誕生したもので、現在のところ両者に関連性は全くない。あるいは、敬虔な清教徒であるアビゲイルが信奉する唯一神と、彼女に宿ったこの世ならざる深淵の邪神を対比させたものだろうか。
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:なお、セフィロト(生命の樹)およびクリフォト(邪悪の樹)という概念は[[アヴィケブロン|クトゥルフ神話とは異なる思想]]から誕生したものだが、両者はオカルティストのケネス・グラントの著書や思想に大きく取り上げられている。
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;ケネス・グラント
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:晩年のアレイスター・クロウリーの秘書、あるいは弟子とされているケネス・グラントの著書は型月世界のクトゥルフ神話の設定に大きく影響していると思われる。具体的には、スト・テュホンをヨグ=ソトースの別名として扱っているのは基本的にグラントの著書のみで、「外なる神は実在し、ラヴクラフトは偶然にもそれを直感的にこれらを垣間見た」という考えも『Outer Gateways』等のグラントの著書に登場する。また、グラントの著書はエジプトの(ストの語源でありヨグ=ソトースと同一視されている)セト神を「フォーリナー」と読んでいる。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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