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====本編====
 
====本編====
;「どうするかなんてのは──決まってンだろが」<br>「俺が今までずっと言い続けてきたことだ。教え続けてきたことだ。俺はそれを変える気はねぇ。<br> だから──<span style="text-emphasis-style:dot filled;">諦めずに、前へ、だ</span>。俺たちにできることは、それしかねぇんだぜ」<br>「ああ、そうだな。何もかも、ぜーんぶ焼けちまった。<br> 俺たちのメシの種だった桃の木も。苦労して建てていった小屋も。<br> 敵から少しづつぶんどってきた物資も。ここまでに死んでいった仲間たちの──墓も。<br> 全部、全部、灰になっちまった。居心地のよかったこのアジト、桃源郷はもうおしまいだ。<br> だが……だがよォ! だからこそ、俺たちは言うべきなんだろうが!<br> ──<span style="text-emphasis-style:dot filled;">だからどうした</span>、ってな。<br> 俺たちはまだここにいるぜ。生きてここにいるぜ。自分の足で歩いて行けるぜ。<br> だったら、まだやれることはあるはずだろうがよ。<br> また笑っちまうくれえ当たり前のことを言ってやる。もう一度。何度でも、言ってやる。<br> 終わるまでは、どんなことも、終わっちゃいねぇんだ。だから、諦めない限り──<span style="text-emphasis-style:dot filled;">夢は必ず叶う</span>。<br> 他の誰でもねぇ。俺の魂がそれを知ってる」
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;「どうするかなんてのは──決まってンだろが」<br>「俺が今までずっと言い続けてきたことだ。教え続けてきたことだ。俺はそれを変える気はねぇ。<br> だから──<ruby><rb>諦めずに、前へ、だ</rb><rt>・・・・・・・・・</RT></RUBY>。俺たちにできることは、それしかねぇんだぜ」<br>「ああ、そうだな。何もかも、ぜーんぶ焼けちまった。<br> 俺たちのメシの種だった桃の木も。苦労して建てていった小屋も。<br> 敵から少しづつぶんどってきた物資も。ここまでに死んでいった仲間たちの──墓も。<br> 全部、全部、灰になっちまった。居心地のよかったこのアジト、桃源郷はもうおしまいだ。<br> だが……だがよォ! だからこそ、俺たちは言うべきなんだろうが!<br> ──<ruby><rb>だからどうした</rb><rt>・・・・・・・</RT></RUBY>、ってな。<br> 俺たちはまだここにいるぜ。生きてここにいるぜ。自分の足で歩いて行けるぜ。<br> だったら、まだやれることはあるはずだろうがよ。<br> また笑っちまうくれえ当たり前のことを言ってやる。もう一度。何度でも、言ってやる。<br> 終わるまでは、どんなことも、終わっちゃいねぇんだ。だから、諦めない限り──<ruby><rb>夢は必ず叶う</rb><rt>・・・・・・</RT></RUBY>。<br> 他の誰でもねぇ。俺の魂がそれを知ってる」
 
:亜種特異点Ⅱ「伝承地底世界 アガルタ」にて。レジスタンスのアジトが全焼した際に部下達を鼓舞する台詞。
 
:亜種特異点Ⅱ「伝承地底世界 アガルタ」にて。レジスタンスのアジトが全焼した際に部下達を鼓舞する台詞。
 
:決して諦めず、後ろを振り返る事なく前進し続ける、そうすれば夢は必ず叶う──彼の信念と在り方を表す様な台詞。
 
:決して諦めず、後ろを振り返る事なく前進し続ける、そうすれば夢は必ず叶う──彼の信念と在り方を表す様な台詞。
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;「──ああ。知ってるぜ。俺は嵐を知ってる。<br> 航海の調子がいいときに限って訪れる、クソみてえに意地の悪い嵐。それがテメェか」<br>「ハッハー。感謝するぜ。テメェっつうクソ嵐に揉まれて、揉まれて、ゲロ吐きそうに揉まれて──<br> ──おかげで、<span style="text-emphasis-style:dot filled;">思い出した</span>ぜ! <span style="text-emphasis-style:dot filled;">俺がそれを何度も乗り越えてきたってことをよ</span>!」<br>「テメェがどこサマの英雄だろうが──俺の行く手を阻む限り、ただの嵐と変わらねぇ」<br>「邪魔すんじゃねぇ。俺が辿り着くべき、夢の場所は。新天地は──もう、すぐそこに見えてるんだからよォ!」<br>「だから俺は錨を下ろすぜ。<span style="text-emphasis-style:dot filled;">既に辿り着いた</span>と嵐を<ruby><rb>嗤</rb><rt>わら</RT></RUBY>うぜ!」<br>「見るがいい、こいつが航海の終局にして到達の第一歩!」<br>「──『<ruby><rb>新天地探索航</rb><rt>サンタマリア・ドロップアンカー</RT></RUBY>』!!」
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;「──ああ。知ってるぜ。俺は嵐を知ってる。<br> 航海の調子がいいときに限って訪れる、クソみてえに意地の悪い嵐。それがテメェか」<br>「ハッハー。感謝するぜ。テメェっつうクソ嵐に揉まれて、揉まれて、ゲロ吐きそうに揉まれて──<br> ──おかげで、<ruby><rb>思い出した</rb><rt>・・・・・</RT></RUBY>ぜ! <ruby><rb>俺がそれを何度も乗り越えてきたってことをよ</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>!」<br>「テメェがどこサマの英雄だろうが──俺の行く手を阻む限り、ただの嵐と変わらねぇ」<br>「邪魔すんじゃねぇ。俺が辿り着くべき、夢の場所は。新天地は──もう、すぐそこに見えてるんだからよォ!」<br>「だから俺は錨を下ろすぜ。<ruby><rb>既に辿り着いた</rb><rt>・・・・・・・</RT></RUBY>と嵐を<ruby><rb>嗤</rb><rt>わら</RT></RUBY>うぜ!」<br>「見るがいい、こいつが航海の終局にして到達の第一歩!」<br>「──『<ruby><rb>新天地探索航</rb><rt>サンタマリア・ドロップアンカー</RT></RUBY>』!!」
 
:まるで嵐のように猛り狂うメガロスの強襲を前にとうとう自分の失った記憶を取り戻す。それはかつてどんな苦難に晒されようと夢を叶えるため突き進み、ついには新天地に辿り着いた彼を象徴する宝具。
 
:まるで嵐のように猛り狂うメガロスの強襲を前にとうとう自分の失った記憶を取り戻す。それはかつてどんな苦難に晒されようと夢を叶えるため突き進み、ついには新天地に辿り着いた彼を象徴する宝具。
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:終盤、ついにその本性を表す。新大陸を発見した偉大なる航海者、その栄光の裏に伝わる奴隷商人、<ruby><rb>征服者</rb><rt>コンキスタドール</RT></RUBY>としての『顔』を。
 
:終盤、ついにその本性を表す。新大陸を発見した偉大なる航海者、その栄光の裏に伝わる奴隷商人、<ruby><rb>征服者</rb><rt>コンキスタドール</RT></RUBY>としての『顔』を。
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;「アア? ンなのはわかってんよ。だがそれは、<span style="text-emphasis-style:dot filled;">今のこの時代ではそうなってる</span>、ってだけだろォ?<br> だが、俺はそれが良しとされる時代に生きて、今でもその価値観に基づいて動いてるってだけだ。<br> だいたい、ギリシャ人もローマ人もアラブ人も。つまりは、お前らんトコにいる名高い英霊達も!<br> 生前は澄まし顔で奴隷を使ってたに決まってンだぜ!? ローマ皇帝もファラオもその筆頭だろうが!<br> 『今の世はそうなのか、じゃああえて肯定して使うのは止めておこう』──と考える英霊と。<br> 『今の世はそうなのか、でも便利で価値あるものなのは変わらないから続けよう』──と考える英霊。<br> そこにどんな差がある?誰が善悪を計る?だって俺は最初から、自然に、<span style="text-emphasis-style:dot filled;">それが当たり前</span>なんだぜ?」
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;「アア? ンなのはわかってんよ。だがそれは、<ruby><rb>今のこの時代ではそうなってる</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>、ってだけだろォ?<br> だが、俺はそれが良しとされる時代に生きて、今でもその価値観に基づいて動いてるってだけだ。<br> だいたい、ギリシャ人もローマ人もアラブ人も。つまりは、お前らんトコにいる名高い英霊達も!<br> 生前は澄まし顔で奴隷を使ってたに決まってンだぜ!? ローマ皇帝もファラオもその筆頭だろうが!<br> 『今の世はそうなのか、じゃああえて肯定して使うのは止めておこう』──と考える英霊と。<br> 『今の世はそうなのか、でも便利で価値あるものなのは変わらないから続けよう』──と考える英霊。<br> そこにどんな差がある?誰が善悪を計る?だって俺は最初から、自然に、<ruby><rb>それが当たり前</rb><rt>・・・・・・・</RT></RUBY>なんだぜ?」
 
:アガルタにいる女達を奴隷としか見なさず、マシュに非難された時の反論。
 
:アガルタにいる女達を奴隷としか見なさず、マシュに非難された時の反論。
 
:栄光や功績ばかりが讃えられがちな英霊達の暗部とその在り方を曝け出し、現代の価値観に基づいた善悪の判断とは相容れない己の在り方を押し通そうとする。
 
:栄光や功績ばかりが讃えられがちな英霊達の暗部とその在り方を曝け出し、現代の価値観に基づいた善悪の判断とは相容れない己の在り方を押し通そうとする。
160行目: 160行目:  
:自分の奴隷として手に置いたメガロスとの同時攻撃で再び宝具を解放する。それはかつて新天地にて錨を下ろし、非道な略奪を繰り返した彼を象徴する宝具。
 
:自分の奴隷として手に置いたメガロスとの同時攻撃で再び宝具を解放する。それはかつて新天地にて錨を下ろし、非道な略奪を繰り返した彼を象徴する宝具。
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;「<span style="text-emphasis-style:dot filled;">当ったりィ</span>! そいつは勿論、俺がこの手でやったことだぜェ!」
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;「<ruby><rb>当ったりィ</rb><rt>・・・・・</RT></RUBY>! そいつは勿論、俺がこの手でやったことだぜェ!」
 
:デオンの「桃源郷に火を放ったのはお前か」という問いに対してこの開き直りっぷりである。そのゲス顔も相まってある意味清々しいレベル。
 
:デオンの「桃源郷に火を放ったのはお前か」という問いに対してこの開き直りっぷりである。そのゲス顔も相まってある意味清々しいレベル。
   170行目: 170行目:  
:これまで決して諦めず、どんな不利な状況でも冷静に次善の行動を考えていたコロンブスであったが、この時ばかりは絶叫する事しかできない程にヤキが回り、フェルグスからも「ならばあなたの価値はソレにも及ばない」と返されて止めを刺されてしまう。
 
:これまで決して諦めず、どんな不利な状況でも冷静に次善の行動を考えていたコロンブスであったが、この時ばかりは絶叫する事しかできない程にヤキが回り、フェルグスからも「ならばあなたの価値はソレにも及ばない」と返されて止めを刺されてしまう。
   −
;「クソ……畜生、め……神よ……!<br> 許してくれ、アンタにもらった幸運ってヤツを、俺は無駄遣いしちまった……!<br> ああ、だが、俺は、<span style="text-emphasis-style:dot filled;">諦めねぇ</span>ぞ。<br> 次に喚ばれたときにゃあ、どんな金儲けを……どんな宝の島を、探してやろうかね。<br> 楽しみだ。ああ、楽しみじゃねぇか……ハハ、ハッハッハー……!」
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;「クソ……畜生、め……神よ……!<br> 許してくれ、アンタにもらった幸運ってヤツを、俺は無駄遣いしちまった……!<br> ああ、だが、俺は、<ruby><rb>諦めねぇ</rb><rt>・・・・</RT></RUBY>ぞ。<br> 次に喚ばれたときにゃあ、どんな金儲けを……どんな宝の島を、探してやろうかね。<br> 楽しみだ。ああ、楽しみじゃねぇか……ハハ、ハッハッハー……!」
 
:消滅間際の台詞。敗北しても彼は決して諦めず、次の召還時に想いを馳せる。最期の最期まで野望と我欲に満ちたその在り方は歪む事はなかった。
 
:消滅間際の台詞。敗北しても彼は決して諦めず、次の召還時に想いを馳せる。最期の最期まで野望と我欲に満ちたその在り方は歪む事はなかった。
   176行目: 176行目:  
;「今の立場だと……サーヴァントとしての俺がどういう意味で喚ばれたか、と考えたら分かりやすいかもしれねぇ。<br> 俺が船乗りだから喚ばれたのか? それとも商人だから、悪人だから喚ばれたのか? そうじゃねぇだろう。<br> そんな型に嵌められて扱われるのがどうにもしっくり来なかったから、俺は会の誘いを断ったんだしな。<br> じゃあ結局、俺がなんでサーヴァントとして喚ばれたんだっつーと……<br> 俺は、俺が夢を叶えたからだと思ってる。<br> 諦めなけりゃ、どんなものでも絶対に夢は叶う、って真理を世界に証明してやったからだと思ってる。」
 
;「今の立場だと……サーヴァントとしての俺がどういう意味で喚ばれたか、と考えたら分かりやすいかもしれねぇ。<br> 俺が船乗りだから喚ばれたのか? それとも商人だから、悪人だから喚ばれたのか? そうじゃねぇだろう。<br> そんな型に嵌められて扱われるのがどうにもしっくり来なかったから、俺は会の誘いを断ったんだしな。<br> じゃあ結局、俺がなんでサーヴァントとして喚ばれたんだっつーと……<br> 俺は、俺が夢を叶えたからだと思ってる。<br> 諦めなけりゃ、どんなものでも絶対に夢は叶う、って真理を世界に証明してやったからだと思ってる。」
 
:幕間の物語「彼」にて。主人公達の「コロンブスは『何』なのか」という疑問に対して彼が語った言葉。
 
:幕間の物語「彼」にて。主人公達の「コロンブスは『何』なのか」という疑問に対して彼が語った言葉。
;「ハッ、まぁ言葉遊びだがよ。乗ってる乗ってないの話ならこう考えてみちゃどうだい―――<br> <span style="text-emphasis-style:dot filled;">俺は夢から降りなかったんだ</span>。」<br>「どんな困難があろうとも、どれほど他人を踏みつけにしても、どれだけ時間がかかろうとも。<br> 進み続けてさえいれば目的地に必ず辿り着けるという自分の信念に、俺は死ぬまで乗り続けた。<br> ひょっとしたら、俺は――<br> そんなひっでぇ“夢追い人”のサーヴァントなのかもしれねぇな?」
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;「ハッ、まぁ言葉遊びだがよ。乗ってる乗ってないの話ならこう考えてみちゃどうだい―――<br> <ruby><rb>俺は夢から降りなかったんだ</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>。」<br>「どんな困難があろうとも、どれほど他人を踏みつけにしても、どれだけ時間がかかろうとも。<br> 進み続けてさえいれば目的地に必ず辿り着けるという自分の信念に、俺は死ぬまで乗り続けた。<br> ひょっとしたら、俺は――<br> そんなひっでぇ“夢追い人”のサーヴァントなのかもしれねぇな?」
 
:上述の言葉を聞いたマシュの「ライダーだから船乗りではないのか」という疑問と問いへの解答。
 
:上述の言葉を聞いたマシュの「ライダーだから船乗りではないのか」という疑問と問いへの解答。
 
:夢を追い、夢から降りず、夢を叶えた彼は「最後まで信念に乗り続けた夢追い人」として存在すると答えた。
 
:夢を追い、夢から降りず、夢を叶えた彼は「最後まで信念に乗り続けた夢追い人」として存在すると答えた。
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