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:牛鬼の部分を疎んだ父の努力によって、頼光は源氏の棟梁になるにあたって、その異形の側面を切り離すため、牛鬼と頼光を分離させ、牛鬼だけを退治。これによって牛鬼は頼光の心の奥深くへと封印された。<br>……が、実際には、[[丑御前]]として暴走し、自害に及ぼうとしたが、涙ながらに説得した[[坂田金時|金時]]によって失神させられ、無理くり深層の奥深くに封じる形となった。
 
:牛鬼の部分を疎んだ父の努力によって、頼光は源氏の棟梁になるにあたって、その異形の側面を切り離すため、牛鬼と頼光を分離させ、牛鬼だけを退治。これによって牛鬼は頼光の心の奥深くへと封印された。<br>……が、実際には、[[丑御前]]として暴走し、自害に及ぼうとしたが、涙ながらに説得した[[坂田金時|金時]]によって失神させられ、無理くり深層の奥深くに封じる形となった。
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:頼光はその出生から、たとえ神の血を戴いていようと、自分を『魔性』に近いものとして考え、苦しんできた。父の期待に応える、京の都を護る、といった献身の下には、『自分は人間ではない』という負い目が常にあったのだ。彼女は人として生きられず、また魔性としても生きられない。
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:頼光はその出生から、たとえ神の血を戴いていようと、自分を『魔性』に近いものとして考え、苦しんできた。父の期待に応える、京の都を護る、といった献身の下には、完全ではないながらも『自分は人間ではない』という負い目が常にあったのだ。
 
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:そんな頼光にとって、自分と同じ混血であり、また自分より弱く、保護者を必要とした坂田金時との出会いは数少ない救いとなった。「姉にはなれませんが、母として鍛えます」と頼光が誓ったのは、金時に自分と同じ孤独を味わわせないためでもあった。父に不要と捨てられ、母の愛を知らなかった頼光にとって、金時を親子代わりに鍛えた日々は唯一の『人間らしい日々』だったのである。
:そんな頼光にとって、自分と同じ混血であり、また自分より弱く、保護者を必要とした坂田金時との出会いは数少ない救いとなった。「姉にはなれませんが、母として鍛えます」と頼光が誓ったのは、金時に自分と同じ孤独を味わわせないためでもあった。父に不要と捨てられ、母の愛を知らなかった頼光にとって、金時を親代わりに鍛えた日々は唯一の『人間らしい日々』だったのである。
      
:そんな日々も過去になり、金時が一人前になったある日、京の都に[[酒呑童子]]という新しい鬼が現れた。自由気ままに『魔性である事』を誇り、人界を楽しんでいる酒呑童子は「なりたかった自分」の姿そのものだ。
 
:そんな日々も過去になり、金時が一人前になったある日、京の都に[[酒呑童子]]という新しい鬼が現れた。自由気ままに『魔性である事』を誇り、人界を楽しんでいる酒呑童子は「なりたかった自分」の姿そのものだ。
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;牛頭天王
 
;牛頭天王
 
:日本における神仏習合の神。インド神話の雷神、帝釈天(インドラ)の化身<ref group = "注">なお、実際には牛頭天王は薬師如来の垂迹であるとともにスサノオの本地である。また、『金烏玉兎(牛頭天王縁起)』では、帝釈天に仕える天刑星という神の転生した姿が牛頭天王となっている。すなわち、帝釈天とは別神として扱われている。他に、牛頭天王、スサノオ、帝釈天の神話における共通性についての指摘がなされているが、明確な文献としては確認されていない。そのため、帝釈天の化身というのは型月オリジナル設定と思われる。注意されたし。</ref>。
 
:日本における神仏習合の神。インド神話の雷神、帝釈天(インドラ)の化身<ref group = "注">なお、実際には牛頭天王は薬師如来の垂迹であるとともにスサノオの本地である。また、『金烏玉兎(牛頭天王縁起)』では、帝釈天に仕える天刑星という神の転生した姿が牛頭天王となっている。すなわち、帝釈天とは別神として扱われている。他に、牛頭天王、スサノオ、帝釈天の神話における共通性についての指摘がなされているが、明確な文献としては確認されていない。そのため、帝釈天の化身というのは型月オリジナル設定と思われる。注意されたし。</ref>。
:[[丑御前]]は牛頭天王の化身であるため、国産み・島産みの[[権能]]を有しており、「天魔御伽草子 鬼ヶ島」では聖杯を用いて鬼ヶ島を作り出した。
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:[[丑御前]]は牛頭天王の化身であるため、国産み・島産みの[[権能]]を有しており、「天魔御伽草子 鬼ヶ島」ではこの力と聖杯を用いて鬼ヶ島を作り出した。
    
;天神
 
;天神
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