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; 略歴
 
; 略歴
: 「最高傑作」と謳われる、[[アインツベルン]]のホムンクルス。第四次聖杯戦争開始に先立ち、[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]の卵子と[[衛宮切嗣]]の精子を用いて作り出された。なお、ホムンクルスでありながら、その過程でアイリスフィールの母胎から「出産」されることで生を受けている。生まれながらに「聖杯の器」となることが宿命づけられており、母親の胎内にいる間から様々な呪的処理を為されている。しかし反作用として、発育不全・短命などのハンデも背負っている。
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: 「最高傑作」と謳われる、[[アインツベルン]]のホムンクルス。
: 第四次聖杯戦争を経て母は亡くなり、父は裏切り者としてアインツベルンから遠ざけられる。鋳造主であり育ての親とも言える[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン|アハト翁]]による教育も手伝い、「[[衛宮切嗣|キリツグ]]は自分と母を捨てた」という誤解によって恨みの感情を募らせていく。
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: 第四次聖杯戦争の8年前に生まれる。従来のホムンクルスとは異なり、[[衛宮切嗣]]の精子と[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]の卵子から発生しており、赤子から成長する。しかしアイリの胎内で何度も改造されたことで、アイリ以上に人間というより魔術回路の塊と言うべき組成になっており、成長不良になっている。
: 第五次聖杯戦争開始の2ヶ月前に[[ヘラクレス|バーサーカー]]を召喚。苛烈な訓練によって、人格を失っているはずのバーサーカーと強固な絆を得る。バーサーカー、[[セラ]]、[[リーゼリット]]を伴って来日し、[[衛宮切嗣]]の養子・[[衛宮士郎]]と邂逅を果たし、[[聖杯戦争]]に臨む。
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: 第四次聖杯戦争を経てアイリは死に、切嗣は裏切り者としてアインツベルンから遠ざけられる。ある日、外に人影を認めてイリヤは城の入り口まで迎えに行くが、そこに大聖杯の記憶が流れ込む。その中で切嗣が母と自分を殺しているのを見る。当初は嘘だと拒絶するが、[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン|アハト翁]]の態度を見て切嗣に切り捨てられたと受け入れる。
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:その後、イリヤの視点では廃棄場に居り、これがホムンクルス達の集合無意識か現実かの区別も付かなくなる。アニメの描写を信じるならば現実には自室に閉じ込められていた。
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:第四次聖杯戦争から5年後、廃棄されたホムンクルス(アニメでは黒アイリ)から切嗣の死を知らされる。初め自分には関係無いと耳を貸そうとしなかったが、切嗣に養子が居ること、この養子への復讐は生き甲斐になると唆される。
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:その後、連日の手術が続き、聖杯戦争に嫌気が差すが、廃棄されたホムンクルスからイリヤの肩に一族の命運が掛かっていることを告げられ、後に引けなくなる。
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: 第五次聖杯戦争の2ヶ月前に[[セラ]]、[[リーゼリット]]と初めて顔を合わせるが、どのホムンクルスも同じと心を開かなかった<ref group="出" name="AE#15">「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.23-27</ref>。その後[[ヘラクレス|バーサーカー]]と契約する。大聖杯の補助無しにバーサーカーを維持する為、彼が指先を動かすだけで悲鳴を上げる毎日で、イリヤの口から出るのは彼への罵倒だけであった。しかしバーサーカーも彼女が話し掛けるのは自分だけであることを見抜いていた。苛烈な訓練によって、人格を失っているはずのバーサーカーと強固な絆を得る。
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:聖杯戦争が近付き、バーサーカーの制御に慣れると、苦痛の仕返しとして彼から理性を奪い完全に狂戦士として扱う。それでもイリヤが頼れるのは彼だけであった。
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:こうした第五次聖杯戦争までの手術と訓練が元で、臓硯曰く1年と保たない急造の体となる。
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:バーサーカー、セラ、リーゼリットを伴って来日し、件の養子、[[衛宮士郎]]と邂逅を果たして第五次聖杯戦争に臨む。
 
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; 人物
 
; 人物
: 基本的には素直で無邪気、天真爛漫な幼女。その様は「雪の妖精」に喩えられる。しかし、[[聖杯戦争]]のためだけに育てられたため、一般的な常識や倫理観が乏しく、特に殺人に抵抗がない(但し関係の無い民間人には手を出していない)。ナチュラルに天使で、ナチュラルに悪魔。夜に出会えば危険極まりないマスターであるが、お昼の商店街に現れたときは人との触れ合い方を知らない臆病な少女である。
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: [[聖杯戦争]]のためだけに育てられており、一般的な常識や倫理観が乏しく、特に殺人に抵抗がない(但し関係の無い民間人には手を出していない)。ナチュラルに天使で、ナチュラルに悪魔。夜に出会えば危険極まりないマスターであるが、お昼の商店街に現れたときは人との触れ合い方を知らない臆病な少女である。
: [[衛宮士郎|士郎]]を「お兄ちゃん」と呼び、マスターとしては裏切った[[衛宮切嗣]]の後継者として殺害しようとするが、イリヤスフィールとしては[[衛宮士郎]]に対し親しみを感じており、HFルートではその二つの相反する感情に戸惑うこともあった。普段の立ち居振る舞いは幼い少女然としているが、魔術師・貴族の姫として威厳のある態度をとったり、実年齢は[[衛宮士郎|士郎]]よりも上であるため、「妹」ではなく「姉」としての顔を垣間見せる時もあるなど、様々な側面を併せ持つ。
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: [[衛宮士郎|士郎]]を「お兄ちゃん」と呼び、切嗣を取った養子として憎悪を募らせる一方、彼が残した唯一の家族としても執着している。HFルートではジレンマに捕らわれ、どう接したら良いか決めかねることもあった。普段の立ち居振る舞いは幼い少女然としているが、魔術師・貴族の姫として威厳のある態度をとったり、実年齢は士郎より少し上であるため、「妹」ではなく「姉」としての顔を垣間見せる時もあるなど、様々な側面を併せ持つ。
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:ホムンクルスとして現実的な物の見方をする。切嗣に捨てられたと思ってもその場で泣き出さず、淡々と受け入れていたのもその表れ<ref group="出" name="AE#15" />。
 
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; 能力
 
; 能力
: 人体の7割を魔術回路が占め、[[聖杯戦争]]史上最高のマスター適性を持つ。魔術回路の数は通常の魔術師を圧倒し、自立型魔術回路とでも言うべき存在。その魔術回路は魔力生成で紅く光り、[[令呪]]としても機能する。その強制力は通常の令呪ならば弾きかねないサーヴァントにも通じる程。。膨大な魔力量でもって自滅必至の筈のバーサーカーを制御しきっているが、普段は凶化のランクを下げ、日中は眠らせる等、負担を減らそうともしている。
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: 人体の7割を魔術回路が占め、[[聖杯戦争]]史上最高のマスター適性を持つ。その魔術回路は魔力生成で紅く光り、[[令呪]]としても機能する。その強制力は通常の令呪ならば弾きかねないサーヴァントにも通じる程。膨大な魔力量でもって自滅必至の筈のバーサーカーを制御しきっているが、普段は凶化のランクを下げ、日中は眠らせる等、負担を減らそうともしている。
 
: イリヤの心臓は[[聖杯]]の器であり、魔術回路に繋がることで機能する。容量はサーヴァント4騎までで、それ以上は手足を動かす分、呼吸する分、人体を形作る分と段々と他のエネルギーを回すことになる。5騎以上を収めた時に備えてセラとリーゼリットを付き従えている。最終的には「天のドレス」を着て全身を聖杯の器とし、大聖杯を制御して[[魔法|第三魔法]]「天の杯」に至ることを目指す。
 
: イリヤの心臓は[[聖杯]]の器であり、魔術回路に繋がることで機能する。容量はサーヴァント4騎までで、それ以上は手足を動かす分、呼吸する分、人体を形作る分と段々と他のエネルギーを回すことになる。5騎以上を収めた時に備えてセラとリーゼリットを付き従えている。最終的には「天のドレス」を着て全身を聖杯の器とし、大聖杯を制御して[[魔法|第三魔法]]「天の杯」に至ることを目指す。
 
: 人格を持つ[[聖杯]]として、イリヤの魔力には「願いを叶える」という魔術特性が備わっている。これにより魔力を放ちさえすれば、魔術理論を知らなくとも望む結果を得ることができる。但し迷路は魔力不足で造れなかった。
 
: 人格を持つ[[聖杯]]として、イリヤの魔力には「願いを叶える」という魔術特性が備わっている。これにより魔力を放ちさえすれば、魔術理論を知らなくとも望む結果を得ることができる。但し迷路は魔力不足で造れなかった。
:[[聖杯戦争]]のためだけに育てられたという歪な教育課程のためか[[魔術師]]としての技量そのものは未だ高くなく、まだまだ発展途上。もっとも、こちらの適性もホムンクルス故に高い。
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: また森の結界を掌握しており、誰が境界を超えたかを知ったり、森に設置されたトラップを即座に操作することができる。但し結界内に居るかどうかは分かるが、どこに居るかまでは把握できていない。
: また森の結界を掌握しており、誰が出入りしたかを知ったり、森に設置されたトラップを即座に操作することができる。
   
: 生まれつき魔術を知っていると「タイガー道場」で語られているが、その内容は偏っている様で、Fateルートでは魔術刻印をマスターになる為の物と誤解していた。生まれた時からマスターだったからと、魔術刻印は持っていない。
 
: 生まれつき魔術を知っていると「タイガー道場」で語られているが、その内容は偏っている様で、Fateルートでは魔術刻印をマスターになる為の物と誤解していた。生まれた時からマスターだったからと、魔術刻印は持っていない。
: TVアニメ版『Unlimited Blade Works』では髪の毛を媒介とした鳥型の[[使い魔]]を使役している。術式名は『天使の詩(エルゲンリート)』、鳥の名は『シュトルヒリッター(コウノトリの騎士)』。これはオートで追尾するビットに近い、自立浮遊砲台の小型の使い魔で、小型ながら魔力の生成すら可能な代物。凛は「ミニ魔術師」と称した。光弾を撃つ銃身と、それを固定する浮遊する本体の2パーツで構成されている。銃身部分は剣のようにも見え、実際、本体で生た光弾を飛ばすバレルであり、近接戦闘では剣として使用される。射出する普通の光弾をツェーレ(涙)、剣状に変形して、剣部分を撃ち出す光弾をデーゲン(剣)と呼ぶ。デーゲンはバレルそのものを弾丸として打ち出すため、大威力だが、撃ってしまうと使い魔は銃身を失うので自壊してしまう。『Fate/Grand Order』によると、この魔術には[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|針金から作られたもの]]も含まれる。
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:魔力タンクとしては比肩する者が居ない一方で、人体としては極端に歪になっている。上述の成長不良、短命の他、設計段階で走ることは想定されておらず、半日は睡眠という名の定期的な機能停止<ref group="出">「〜無限の解析〜」『コンプティーク』2005年4月号</ref>。
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:;エンゲルリート(天使の詩)<ref group="注">『Fate/stay night[UBW] Animation Material Ⅰ』では「エ'''ル'''ゲ'''ン'''リート」、『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』では「エ'''ン'''ゲ'''ル'''リート」。ドイツ語としては後者の方が正確。</ref>
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:: TVアニメ版『Fate/stay night[UBW]』で披露した、髪の毛を媒介とした鳥型の[[使い魔]]の術式。鳥の名は『シュトルヒリッター(コウノトリの騎士)』。これはオートで追尾するビットに近い、自立浮遊砲台の小型の使い魔で、小型ながら魔力の生成すら可能な代物。凛は「ミニ魔術師」と称した。光弾を撃つ銃身と、それを固定する浮遊する本体の2パーツで構成されている。銃身部分は剣のようにも見え、実際、本体で生た光弾を飛ばすバレルであり、近接戦闘では剣として使用される。射出する普通の光弾をツェーレ(涙)、剣状に変形して、剣部分を撃ち出す光弾をデーゲン(剣)と呼ぶ。デーゲンはバレルそのものを弾丸として打ち出すため、大威力だが、撃つと使い魔は銃身を失い自壊する<ref group="出" name="AE#03">「#03 初戦」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.5</ref>。
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:: 劇場版『Fate/stay night[HF]』でも門を閉ざすのに髪の毛を操っている。
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::『Fate/Grand Order』によると、この魔術には[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|針金から作られたもの]]も含まれる。
    
==バリエーション==
 
==バリエーション==
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:HFにて、皆を救う正義の味方であり続けるか桜を救うかで苦悩する士郎に投げかけられたイリヤの言葉。イリヤが士郎の味方をするように士郎も誰かの味方をしてもいいのだと示す。当然と語るもそれはかつて愛していた父が選ばなかった選択肢でもあった。
 
:HFにて、皆を救う正義の味方であり続けるか桜を救うかで苦悩する士郎に投げかけられたイリヤの言葉。イリヤが士郎の味方をするように士郎も誰かの味方をしてもいいのだと示す。当然と語るもそれはかつて愛していた父が選ばなかった選択肢でもあった。
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;「――――ううん、シロウは死なないよ。だって、この門を閉じるのは私だから。」<br>「――――ね。シロウは生きたい? どんな命になっても、どんなカタチになっても、シロウはまだ生きていたい?」<br>「――――うん。良かった、わたしもそうしたかった。 私よりシロウに、これからを生きてほしかったから」
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;――――ううん、シロウは死なないよ。だって、この門を閉じるのは私だから。<br>――――ね。シロウは生きたい? どんな命になっても、どんなカタチになっても、シロウはまだ生きていたい?<br>――――うん。良かった、わたしもそうしたかった。 私よりシロウに、これからを生きてほしかったから。
 
: HF最終盤にて、士郎は言峰との戦いを制するも、その身体はボロボロ、記憶も摩耗しきり、意識も途絶えかけながらも、歪んだ大聖杯を破壊しなければ桜に幸福は訪れない。
 
: HF最終盤にて、士郎は言峰との戦いを制するも、その身体はボロボロ、記憶も摩耗しきり、意識も途絶えかけながらも、歪んだ大聖杯を破壊しなければ桜に幸福は訪れない。
 
: 死を覚悟して大聖杯を破壊しようとするが、イリヤはそれを制止した。それでも桜を一人にしないために「生きたい」と願った士郎に救いの手を差し伸べるかのように。
 
: 死を覚悟して大聖杯を破壊しようとするが、イリヤはそれを制止した。それでも桜を一人にしないために「生きたい」と願った士郎に救いの手を差し伸べるかのように。
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;「―――ううん。言ったよね、兄貴は妹を守るもんなんだって。<br> ……ええ。私はお姉ちゃんだもん。なら、弟を守らなくっちゃ」
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;―――ううん。言ったよね、兄貴は妹を守るもんなんだって。<br> ……ええ。私はお姉ちゃんだもん。なら、弟を守らなくっちゃ。
 
: 同上。士郎は思い出せないイリヤの名前を叫びながら「やめろ」と何度も訴え続けたが、イリヤはこの言葉と命を士郎に贈り、綺麗な笑顔を残して士郎の代わりに聖杯を封じ、消滅する。
 
: 同上。士郎は思い出せないイリヤの名前を叫びながら「やめろ」と何度も訴え続けたが、イリヤはこの言葉と命を士郎に贈り、綺麗な笑顔を残して士郎の代わりに聖杯を封じ、消滅する。
 
: 士郎は大切な『姉』を失うまいと叫び、イリヤは大切な『弟』を失わないために命を賭した。凛と桜の間に強い絆があったように、この歪な姉弟の間にも確かに強い絆があったのだろう。
 
: 士郎は大切な『姉』を失うまいと叫び、イリヤは大切な『弟』を失わないために命を賭した。凛と桜の間に強い絆があったように、この歪な姉弟の間にも確かに強い絆があったのだろう。
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