差分

1,225 バイト追加 、 2014年9月6日 (土) 16:55
編集の要約なし
15行目: 15行目:  
:潜伏地・アリマゴ島において研究サンプルが漏れ出す事故が発生する。その際に羅患した幼馴染の少女・[[シャーレイ]]が、苦しみから彼に自分を殺してくれと頼む。しかし彼は幼さ故の未熟さも手伝い、恐怖からそれを拒絶して、大人に助けを求めようとする。
 
:潜伏地・アリマゴ島において研究サンプルが漏れ出す事故が発生する。その際に羅患した幼馴染の少女・[[シャーレイ]]が、苦しみから彼に自分を殺してくれと頼む。しかし彼は幼さ故の未熟さも手伝い、恐怖からそれを拒絶して、大人に助けを求めようとする。
 
:その結果として島は地獄と化し、彼は「一人を殺せなかったために大勢を殺す」という、強烈なトラウマを刻み込まれる。原因となった父がまた同じ事を繰り返すであろうことを予見した彼は、今度こそ自らの手で父を殺害する。
 
:その結果として島は地獄と化し、彼は「一人を殺せなかったために大勢を殺す」という、強烈なトラウマを刻み込まれる。原因となった父がまた同じ事を繰り返すであろうことを予見した彼は、今度こそ自らの手で父を殺害する。
:その後、父を狙っていた[[ナタリア・カミンスキー]]と共に島を脱し、そのままナタリアの元でハンターとして生きるため苛烈すぎる経験と鍛錬を積みながら過ごす。血と硝煙にまみれた生活を送り既に眼差しは10代のものではなくなっていた。仕事の途中、ナタリア一人と他の大勢の命を天秤にかけねばならない場面に直面した彼は、再び非情な決断を強いられる。
+
:その後、父を狙っていた[[ナタリア・カミンスキー]]と共に島を脱する。孤児をただの子供として養う余裕も温情もナタリアは持っていないので必然的に働き手として使役されることになったが、切嗣が望んだことでもある。そして外界を体験した彼はアリマゴ島の惨劇など珍しくない、日常茶飯事な出来事であると思い知った。悲劇の再発防止に父を殺した行為など大海から一滴の水を掬い上げたに等しい。この手で殺したことに価値を見出そうとするならば、父と同類の異端の魔術師たちを全て殺した果てにしか見出せない。ゆえに魔術師を狩る生き方を躊躇なく決めた。ハンターとして生きるため苛烈すぎる経験と鍛錬を積みながら過ごし、血と硝煙にまみれた生活を送っていたため既に眼差しは10代のものではなくなっていた。そんなある日、仕事の途中にナタリア一人と他の大勢の命を天秤にかけねばならない場面に直面した彼は、再び非情な決断を強いられる。
 
:ナタリアの死後は独立し、フリーランスの魔術師として活動。魔術師関連の殺しと並行して戦況がもっとも激化し破滅的になった時期に傭兵として各地の戦地に赴いていた。
 
:ナタリアの死後は独立し、フリーランスの魔術師として活動。魔術師関連の殺しと並行して戦況がもっとも激化し破滅的になった時期に傭兵として各地の戦地に赴いていた。
 
:「魔術師殺し」の戦歴をアインツベルンに買われ、共同で第四次聖杯戦争に参加。開戦以前に[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリスフィール]]と夫婦になり、娘の[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤスフィール]]を設けている。
 
:「魔術師殺し」の戦歴をアインツベルンに買われ、共同で第四次聖杯戦争に参加。開戦以前に[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリスフィール]]と夫婦になり、娘の[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤスフィール]]を設けている。
94行目: 94行目:  
;[[シャーレイ]]
 
;[[シャーレイ]]
 
:潜伏先の島で出会った少女。衛宮家に仕えた家政婦で初恋の相手。
 
:潜伏先の島で出会った少女。衛宮家に仕えた家政婦で初恋の相手。
:初めの頃は父親を取られたように感じて、屋敷に来る彼女を本気で疎ましく思った時もあったが。彼女の明るい気性と優しさに絆されるのに時間はかからなかった。知的好奇心が悲劇を起こしてしまい事故で死亡する。
+
:初めの頃は父親を取られたように感じて、屋敷に来る彼女を本気で疎ましく思った時もあったが、彼女の明るい気性と優しさに絆されるのに時間はかからなかった。知的好奇心が悲劇を起こしてしまい事故で死亡する。
    
;[[ナタリア・カミンスキー]]
 
;[[ナタリア・カミンスキー]]
:賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。アリマゴ島での一件で出会いそれ以降、生活を共にする。切嗣が母親のように想った女性。
+
:賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。
:切嗣に賞金稼ぎのノウハウを教えたり魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。
+
:アリマゴ島での一件で出会いそれ以降、彼女の元で追跡術、暗殺術、さまざまな兵器の取り扱いなど、魔術師を狩るために必要な技術や知識を習った。相棒でもあり母親のようにも想った女性。魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。
    
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
:最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越しでその時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られその瞬間が焼き付いた。
 
:最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越しでその時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られその瞬間が焼き付いた。
 
:馴れ初めは彼女が培養槽から出た後から。彼女を犠牲にすることは子が生まれる前から何度も二人の間で話され、そのたび泣き、呪う切嗣を彼女は赦し励ましてきた。
 
:馴れ初めは彼女が培養槽から出た後から。彼女を犠牲にすることは子が生まれる前から何度も二人の間で話され、そのたび泣き、呪う切嗣を彼女は赦し励ましてきた。
 +
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
:最愛の娘。生まれた時に誰より愛おしい、世界を滅ぼしても守りたいと思った我が子。無茶な調整を受けた身の上を不遇と思わないぐらい幸多き人生であってほしいと願っている。
 
:最愛の娘。生まれた時に誰より愛おしい、世界を滅ぼしても守りたいと思った我が子。無茶な調整を受けた身の上を不遇と思わないぐらい幸多き人生であってほしいと願っている。
 
:だがもし、自身が懐く理想が愛娘の犠牲を求めるならどうするか――最初から解っていた。
 
:だがもし、自身が懐く理想が愛娘の犠牲を求めるならどうするか――最初から解っていた。
 +
 
;[[久宇舞弥]]
 
;[[久宇舞弥]]
:戦場で拾った少女。衛宮切嗣という機械をより機械らしく動作させるための補助機械。
+
:戦場で出会い命を救ったが「再び人として生きることに何の価値も喜びも感じない。だから拾われた命は拾い主の手に譲る」と言われ「道具」は多いに越したことはないと受け入れた。自分と居れば遠からず死ぬと最初から確信を持ち使い切ろうと戦いの技術や知識を教え込んだ助手。衛宮切嗣という機械をより機械らしく動作させるための補助機械。
:自分と居れば遠からず死ぬと最初から確信を持ち「道具」として使い切ろうと戦いの技術や知識を教え込んだ助手であり相棒。
   
:実際に総身を血に染め最期を迎えようとしてる状態を目にするまでその姿はいつか見るだろう「当然の末路」と達観していた。おそらく彼の生涯で父親に次いで付き合いが長い。
 
:実際に総身を血に染め最期を迎えようとしてる状態を目にするまでその姿はいつか見るだろう「当然の末路」と達観していた。おそらく彼の生涯で父親に次いで付き合いが長い。
 +
 
;[[セイバー]]
 
;[[セイバー]]
 
:第四次聖杯戦争で契約していたサーヴァント。
 
:第四次聖杯戦争で契約していたサーヴァント。
153行目: 155行目:     
;「そうか。ああ――安心した」
 
;「そうか。ああ――安心した」
:ある月の綺麗な夜。引き取った士郎の持つ異常性、自分に過剰な憧れを抱く彼が自分と同じように後悔しか残らない正義の味方への道を歩むのでないか不安を持っていた切嗣だったが、彼との語らいの中で、彼が自分と違って初心を見失わない正義の味方になる希望を見出し、この言葉とともに息を引き取った。
+
:ある月の綺麗な夜。士郎の持つ異常性、自分に過剰な憧れを抱く彼が自分と同じように後悔しか残らない道を歩むのでないか不安を懐いていた切嗣だったが、この語らいの中で、始まりの自分を忘れた自分と違い士郎は初心を見失わない。理想を継いで、たとえ自分のように生きて多くの嘆きや絶望を味わおうと、この月の下で誓った士郎は自分と違って過つことはないと希望を見出し、この言葉とともに息を引き取った。
 
:この夜の出来事は切嗣にとって最後の救いであり呪いでもあり、そして士郎にとっても呪いであり救いでもある。
 
:この夜の出来事は切嗣にとって最後の救いであり呪いでもあり、そして士郎にとっても呪いであり救いでもある。
   204行目: 206行目:     
;「ふざけるな……ふざけるなッ! 馬鹿野郎ッ!!」
 
;「ふざけるな……ふざけるなッ! 馬鹿野郎ッ!!」
:ナタリアを手にかけ、吼える切嗣。正義の代償。理想の代価。この呪いと怒りを、切嗣は受け入れる。これが、少年の日の終わり――
+
:ナタリアを手にかけ、吼える切嗣。正義の代償。理想の代価。この呪いと怒りを、切嗣は受け入れる。これが、少年の日の終わり――揺るがざる道を定めた朝だった。
    
;「――だって、僕は――」
 
;「――だって、僕は――」
211行目: 213行目:     
;「それでいい。言ったはずだ。――僕は、オマエを担うと」
 
;「それでいい。言ったはずだ。――僕は、オマエを担うと」
:それは数日前に喩えとして口にした決意の言葉。
+
:それは数日前に喩えとして口にした決意。
:頬を伝う涙の意味さえ忘れ、黒いドレスの女を絞殺しながらそれを受け入れた。
+
:すべてを失った男の魂を憎しみに染まった泥が浸していく。頬を伝う涙の意味さえ忘れ、黒いドレスの女を絞殺しながらそれを受け入れた。
    
;「……子供の頃、僕は正義の味方に憧れてた」
 
;「……子供の頃、僕は正義の味方に憧れてた」
301

回編集