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;(……ああ、こんな事なら、最後に、<br>アイツに会いに行けば良かったのにね―――)
;(……ああ、こんな事なら、最後に、<br>アイツに会いに行けば良かったのにね―――)
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:第七特異点にて、ラフム達のリンチで殺されそうになっているキングゥの脳裏に浮かんだのは誰かのことだった。
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:第七特異点にて、ラフム達に追い立てられ、殺されかけている場面で。脳裏に浮かんだのは誰のことだったのだろうか。
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:そして、そんな彼を窮地から救ったのは、自我を保ったラフムであった。
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:そして、死の淵にある彼を窮地から救うのも、またあるラフムであった。
;「ラフム、残り二千。取るに足らない。」<br>「―――フン。見た事か。心臓さえあれば、おまえたちなんて話にならない。」<br>「こんな量産型に手こずるなんて、旧人類は本当に使えない。それでよく、」<br>「……よくボク相手に大口を叩いたものだ。カルデアのマスターも、アイツも。」<br>「ひとりじゃ何もできないクセに、偉そうに胸を張って。それで、最後まで生き延びた。」<br>「…………ふふ。自分ひとりで何でもできる、か。その時点で、ボクは完全じゃなかったな。」
;「ラフム、残り二千。取るに足らない。」<br>「―――フン。見た事か。心臓さえあれば、おまえたちなんて話にならない。」<br>「こんな量産型に手こずるなんて、旧人類は本当に使えない。それでよく、」<br>「……よくボク相手に大口を叩いたものだ。カルデアのマスターも、アイツも。」<br>「ひとりじゃ何もできないクセに、偉そうに胸を張って。それで、最後まで生き延びた。」<br>「…………ふふ。自分ひとりで何でもできる、か。その時点で、ボクは完全じゃなかったな。」