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冬木の聖杯戦争のシステムを作り上げた御三家の本来の目的は、時間軸の外にいる純粋な『魂』であり、この世の道理から外れながら、尚この世に干渉できる外界の力を持つ英霊をサーヴァントとして召喚し、英霊の魂が座に戻る際に生じる孔を固定して、そこから世界の外へ出て『根源』に至る事。<br>
 
冬木の聖杯戦争のシステムを作り上げた御三家の本来の目的は、時間軸の外にいる純粋な『魂』であり、この世の道理から外れながら、尚この世に干渉できる外界の力を持つ英霊をサーヴァントとして召喚し、英霊の魂が座に戻る際に生じる孔を固定して、そこから世界の外へ出て『根源』に至る事。<br>
小聖杯は溜め込んだ七騎分をもって大穴を空けるためにある。<br />
+
小聖杯は溜め込んだ七騎分をもって大穴を空けるためにある。<br>
 
聖杯戦争の過程で「どんな願いでも叶えられるくらいの魔力」が溜まるが、それは二次的なものであり、マスターを呼び寄せるための宣伝でしかない。<br>
 
聖杯戦争の過程で「どんな願いでも叶えられるくらいの魔力」が溜まるが、それは二次的なものであり、マスターを呼び寄せるための宣伝でしかない。<br>
 
マスターはサーヴァントを呼び出す<ruby><rb>受容体</rb><rt>レセプター</RT></RUBY>であり、召喚さえしてくれればいつ死んでも構わない。<br>
 
マスターはサーヴァントを呼び出す<ruby><rb>受容体</rb><rt>レセプター</RT></RUBY>であり、召喚さえしてくれればいつ死んでも構わない。<br>
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=== 用語 ===
 
=== 用語 ===
 
;[[聖杯]]
 
;[[聖杯]]
:万能の願望機とされる[[魔術礼装]]。
+
:聖杯戦争の優勝賞品で、あらゆる願いを叶えるといわれる。
 
;マスター
 
;マスター
 
:サーヴァントを従える資格を有した聖杯戦争の参加者。
 
:サーヴァントを従える資格を有した聖杯戦争の参加者。
 
;[[サーヴァント]]
 
;[[サーヴァント]]
:聖杯戦争時限定で召喚される、至上の[[使い魔]]。サーヴァント自身にも、聖杯を手に入れて成そうという望みがあるため、召喚に応じる。<br>また、聖杯に触れられるのは同じ霊体の彼らだけであるため、サーヴァントの喪失がマスターの脱落条件ともなる。
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:聖杯戦争時限定で召喚される、至上の[[使い魔]]。サーヴァント自身にも、聖杯を手に入れて成そうという望みがあるため、召喚に応じる。
 +
:また、聖杯に触れられるのは同じ霊体の彼らだけであるため、サーヴァントの喪失がマスターの脱落条件ともなる。
 
;[[令呪]]
 
;[[令呪]]
 
:聖杯がマスターに与える、サーヴァントへの絶対命令権。一人三画(回)与えられる。
 
:聖杯がマスターに与える、サーヴァントへの絶対命令権。一人三画(回)与えられる。
 
;監督役
 
;監督役
:形式上の監督役(兼監視役)。この儀式の管轄は名目上、[[聖堂教会]]と[[魔術協会]]の両方。<br>具体的業務は予備の[[魔術|魔術師]]を用意したり、戦闘によって引き起こされた事件の隠蔽、サーヴァントを失ったマスターを保護など。円滑に儀式を遂行するために存在する。<br>ただし、あくまでも形式上の物であり、マスターには監督役に従う義務はない。
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:形式上の監督役(兼監視役)。この儀式の管轄は名目上、[[聖堂教会]]と[[魔術協会]]の両方。
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:具体的業務は予備の[[魔術|魔術師]]を用意したり、戦闘によって引き起こされた事件の隠蔽、サーヴァントを失ったマスターを保護など。円滑に儀式を遂行するために存在する。
 +
:ただし、あくまでも形式上の物であり、マスターには監督役に従う義務はない。
 
;御三家
 
;御三家
:[[アインツベルン]]、遠坂、間桐(マキリ)の三家系。聖杯戦争の成り立ちから関わっている。それぞれの提供や成した役割は、
+
:[[アインツベルン]]、遠坂、間桐(マキリ)の三家。聖杯戦争の成り立ちから関わっている。それぞれの提供や成した役割は、
 
:*アインツベルン:聖杯が宿る器(小聖杯、大聖杯)、英霊召喚の基盤には第三法の一部
 
:*アインツベルン:聖杯が宿る器(小聖杯、大聖杯)、英霊召喚の基盤には第三法の一部
 
:*遠坂:土地(教会の管理下ではない霊地)、世界に孔をうがつ秘術、サーヴァントを象るシステム
 
:*遠坂:土地(教会の管理下ではない霊地)、世界に孔をうがつ秘術、サーヴァントを象るシステム
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;大聖杯の敷設
 
;大聖杯の敷設
 
:
 
:
*1790〜1800年頃に行われる。
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*時期:1800-1810年<ref group="出" name="「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.20">「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.20</ref>
 
*[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン]]の魔術回路を元に、円蔵山の内部の大空洞「龍洞」に敷設された。
 
*[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン]]の魔術回路を元に、円蔵山の内部の大空洞「龍洞」に敷設された。
 
*ユスティーツァに加え、[[遠坂永人]]、永人の娘、[[間桐臓硯|マキリ・ゾォルケン]]らによって敷設が行われた。
 
*ユスティーツァに加え、[[遠坂永人]]、永人の娘、[[間桐臓硯|マキリ・ゾォルケン]]らによって敷設が行われた。
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;第一次聖杯戦争
 
;第一次聖杯戦争
 
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*西暦1800年頃に開催。
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*時期:1810年以降<ref group="出" name="「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.20" />
 
*聖杯降臨地は柳洞寺。
 
*聖杯降臨地は柳洞寺。
*最初に行われた大儀礼だが、もともと御三家にはこの儀式を聖杯を奪い合う戦争にする意図はなかった。つまり「聖杯戦争」というシステム自体が発足しておらず、この時には令呪すらなかった。(聖杯戦争と呼ばれるようになったのも第二次から)
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*最初に行われた大儀礼だが、もともと御三家にはこの儀式を聖杯を奪い合う戦争にする意図はなかった。つまり「聖杯戦争」というシステム自体が発足しておらず、この時には令呪すらなかった(聖杯戦争と呼ばれるようになったのも第二次から)。
*実際には聖杯を使えるのは一組だけであることが発覚し、御三家の間で聖杯の所有権を決めるための諍いを聖杯戦争として呼称している。(アイリ師匠いわく「ちょっとした いがみ合い」)
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*実際には聖杯を使えるのは1組だけであることが発覚し、御三家の間で聖杯の所有権を決めるための諍いを聖杯戦争として呼称している(アイリ師匠いわく「ちょっとした いがみ合い」)。
*第一回目なだけに、まともなルールが規定されていなかった。更にこの頃は[[令呪]]が存在しなかった為にサーヴァントが制御不能になるなど大規模な混乱が発生し、儀式としての体をなさず失敗に終わる。(殺し合いをしている間に終わってしまったらしい)
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*1回目なだけに、まともなルールが規定されていなかった。更にこの頃は[[令呪]]が存在しなかった為にサーヴァントが制御不能になるなど大規模な混乱が発生し、儀式としての体をなさず失敗に終わる(殺し合いをしている間に終わってしまったらしい)。
    
;第二次聖杯戦争
 
;第二次聖杯戦争
 
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*西暦1860年頃に開催。
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*時期:1860年頃<ref group="出" name="「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7">「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7</ref>
 
*令呪を始めとする細部のルールを整備して、ようやく「聖杯戦争」というシステムが機能し出す。
 
*令呪を始めとする細部のルールを整備して、ようやく「聖杯戦争」というシステムが機能し出す。
 
*聖杯降臨地は遠坂邸。
 
*聖杯降臨地は遠坂邸。
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;第三次聖杯戦争
 
;第三次聖杯戦争
 
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*西暦1930年頃に開催。第二次世界大戦の直前。
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*時期:1930年頃。第二次世界大戦の直前。<ref group="出" name="「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7" />
*帝国陸軍や[[ドイツ第三帝国|ナチス]]が介入し、[[東京|帝都]]で戦いが繰り広げられる(詳細不明。冬木市で行われる前の前哨戦?)
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*帝国陸軍や[[ドイツ第三帝国|ナチス]]が介入し、[[東京|帝都]]で戦いが繰り広げられる(詳細不明。冬木市で行われる前の前哨戦?)。
 
*第二次が大まかな取り決めしかないルール無用の殺し合いになったため、第三次ではもっと細かなルールが決められた。
 
*第二次が大まかな取り決めしかないルール無用の殺し合いになったため、第三次ではもっと細かなルールが決められた。
*初めて魔術協会と聖堂教会が介入し、[[言峰璃正]]を監督役として置く。(聖杯戦争を公正に監督させるために、アインツベルン側から教会に聖遺物を監督するようけしかけた)
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*初めて魔術協会と聖堂教会が介入し、[[言峰璃正]]を監督役として置く(聖杯戦争を公正に監督させるために、アインツベルン側から教会に聖遺物を監督するようけしかけた)。
 
*戦いの過程で小聖杯が破壊され、無効試合に終わる。
 
*戦いの過程で小聖杯が破壊され、無効試合に終わる。
 
*アインツベルンが必勝を期して「復讐者」のサーヴァントを召喚するも早期に敗退。だが、この「復讐者」のサーヴァントの為に聖杯が「この世全ての悪」に汚染されてしまう。
 
*アインツベルンが必勝を期して「復讐者」のサーヴァントを召喚するも早期に敗退。だが、この「復讐者」のサーヴァントの為に聖杯が「この世全ての悪」に汚染されてしまう。
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*エーデルフェルトの双子姉妹が参戦し、妹が戦死。姉はなんとか生還し、この一件で同家の日本嫌いが始まる。
 
*エーデルフェルトの双子姉妹が参戦し、妹が戦死。姉はなんとか生還し、この一件で同家の日本嫌いが始まる。
 
*聖杯降臨地は冬木教会。
 
*聖杯降臨地は冬木教会。
*「聖杯の器」が途中で破壊され、聖杯戦争は無効となって終わる。第三次までの「聖杯の器」は無機物であった。(「お願い!アインツベルン相談室」によれば、聖杯は起動したが正しい所有者を得られないまま消滅した)。
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*「聖杯の器」が途中で破壊され、聖杯戦争は無効となって終わる。第三次までの「聖杯の器」は無機物であった(「お願い!アインツベルン相談室」によれば、聖杯は起動したが正しい所有者を得られないまま消滅した)。
**『Apocrypha』の世界ではユグドミレニアとナチスによる大聖杯強奪事件が発生し、冬木における聖杯戦争は幕を閉じる。
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**『Fate/Apocrypha』の世界ではユグドミレニアとナチスによる大聖杯強奪事件が発生し、冬木における聖杯戦争は幕を閉じる。
 
**また、非公式ではあるが「アインツベルンが復讐者を召喚し、帝国陸軍が聖杯を奪取する」場合、『[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚|帝都聖杯奇譚]]』の物語に繋がることが示唆されている。
 
**また、非公式ではあるが「アインツベルンが復讐者を召喚し、帝国陸軍が聖杯を奪取する」場合、『[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚|帝都聖杯奇譚]]』の物語に繋がることが示唆されている。
 
*この聖杯戦争を参考にして、アサシンのマスターとして参加していた魔術師の一族がシステムを模倣し、末裔に当たるファルデウスの所属する組織の手によって後述するスノーフィールドにおける「偽りの聖杯戦争」が開催される。
 
*この聖杯戦争を参考にして、アサシンのマスターとして参加していた魔術師の一族がシステムを模倣し、末裔に当たるファルデウスの所属する組織の手によって後述するスノーフィールドにおける「偽りの聖杯戦争」が開催される。
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;第四次聖杯戦争([[Fate/Zero]])
 
;第四次聖杯戦争([[Fate/Zero]])
 
:
 
:
*西暦1994年頃に開催。
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*時期:1994年<ref group="出">『Fate/Grand Order』イベント「Accel Zero Order」</ref>11月<ref group="出">「Act.5 -140:41:54」『Fate/Zero』</ref>頃
**月は11月頃。
   
**第五次聖杯戦争の10年前とされる。
 
**第五次聖杯戦争の10年前とされる。
 
*監督役は前回に引き続き言峰璃正。
 
*監督役は前回に引き続き言峰璃正。
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;第五次聖杯戦争([[Fate/stay night]])
 
;第五次聖杯戦争([[Fate/stay night]])
 
:
 
:
*西暦2004年2月頃に開催。
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*時期:2004年2月頃
 
*監督役は[[言峰綺礼]]。
 
*監督役は[[言峰綺礼]]。
 
*前回から10年という短期間の後に開催され、第四次の影響を色濃く残す。
 
*前回から10年という短期間の後に開催され、第四次の影響を色濃く残す。
 
*聖杯戦争史上、最強のサーヴァントたちが集う一方で、マスターの平均年齢が最も若い聖杯戦争でもある。
 
*聖杯戦争史上、最強のサーヴァントたちが集う一方で、マスターの平均年齢が最も若い聖杯戦争でもある。
 
*どのルートを通っても最終的に大聖杯が破壊され、今後正規的な聖杯戦争が起きることは二度とない。劇中で直接大聖杯が破壊されるとわかるのは桜ルートのみが確実だが、他のルートでも後に切嗣の仕掛けによって大聖杯は破壊される予定。切嗣の計算通りであれば、あと二十〜三十年ほどで仕掛けは発動する。
 
*どのルートを通っても最終的に大聖杯が破壊され、今後正規的な聖杯戦争が起きることは二度とない。劇中で直接大聖杯が破壊されるとわかるのは桜ルートのみが確実だが、他のルートでも後に切嗣の仕掛けによって大聖杯は破壊される予定。切嗣の計算通りであれば、あと二十〜三十年ほどで仕掛けは発動する。
*『hollow ataraxia』へと至る場合、どのような決着だったとしても、言峰綺礼の死亡は決定している。
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*『Fate/hollow ataraxia』へと至る場合、どのような決着だったとしても、言峰綺礼の死亡は決定している。
 
*『氷室の天地』ではこの聖杯戦争の影で[[沙条綾香 (氷室の天地)|沙条綾香]]が中心となって[[化野菱理|時計塔の法政科]]や[[シエル|埋葬機関のエージェント]]まで巻き込んだ一大事件が起きていた事が語られている。詳細は不明だが、後述の「偽りの聖杯戦争」のタイミングを考えると、聖杯の欠片と泥を狙ってきたフランチェスカの暗躍ではないかと推測されている。
 
*『氷室の天地』ではこの聖杯戦争の影で[[沙条綾香 (氷室の天地)|沙条綾香]]が中心となって[[化野菱理|時計塔の法政科]]や[[シエル|埋葬機関のエージェント]]まで巻き込んだ一大事件が起きていた事が語られている。詳細は不明だが、後述の「偽りの聖杯戦争」のタイミングを考えると、聖杯の欠片と泥を狙ってきたフランチェスカの暗躍ではないかと推測されている。
    
;聖杯戦争の解体(解体戦争)
 
;聖杯戦争の解体(解体戦争)
 
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*西暦2010年頃に行われる。第五次聖杯戦争の十年後。
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*時期:2010年頃。第五次聖杯戦争の10年後。<ref group="出" name="「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7" />
*[[遠坂凛]]と[[ロード・エルメロイⅡ世]]が執り行う。<ref group = "注">『complete materialⅢ』では遠坂の当主と記述されており、凛なのかは明かされていなかったが、コラボイベント『Fate/Accel Zero Order』で判明した。</ref>
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*[[遠坂凛]]と[[ロード・エルメロイⅡ世]]が執り行う。<ref group = "注">『Fate/complete materialⅢ』では遠坂の当主と記述されており、凛なのかは明かされていなかったが、イベント「Fate/Accel Zero Order」で判明した。</ref>
*[[アインツベルン]]が第五次聖杯戦争にて敗北し、第三魔法の成就を諦めたことで放置された[[聖杯|大聖杯]]を奪いに冬木へとやって来た者たちが発端となる。
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*[[アインツベルン]]が第五次聖杯戦争にて敗北し、第三魔法の成就を諦めたことで[[聖杯|大聖杯]]は放置された。これを横取りしようした者達が冬木に来たことが発端である。<ref group="出">「きのことたかしの一問一答」『Fate/stay night[UBW] Animation Material Ⅱ』</ref>
*大聖杯の復活を画策していた魔術協会の一部と対立、聖杯戦争に匹敵する大騒動を引き起こす。この時点では「大聖杯の『復活』を画策」と、大聖杯が機能を停止しているようにも読み取れるが詳細は不明。
+
*大聖杯の復興を画策していた魔術協会の一部と対立、聖杯戦争に匹敵する大騒動を引き起こす。
 
*最終的に大聖杯は完全に解体され、冬木の聖杯戦争もまたその歴史に終止符が打たれた。
 
*最終的に大聖杯は完全に解体され、冬木の聖杯戦争もまたその歴史に終止符が打たれた。
    
== その他の聖杯戦争 ==
 
== その他の聖杯戦争 ==
 
===偽りの聖杯戦争===
 
===偽りの聖杯戦争===
[[Fate/strange Fake]]で何者かが冬木の聖杯戦争の技術を模倣し、アメリカ・[[スノーフィールド]]にて再現したもの。 不完全な模倣ゆえにシステムには欠陥が存在し、在るはずのクラスが欠け、選ばれるはずのないサーヴァントが呼び出された。<br>
+
[[Fate/strange Fake]]』で何者かが冬木の聖杯戦争の技術を模倣し、アメリカ・[[スノーフィールド]]にて再現したもの。 不完全な模倣ゆえにシステムには欠陥が存在し、在るはずのクラスが欠け、選ばれるはずのないサーヴァントが呼び出された。<br>
 
主催側もいくつかの組織が別々の思惑を持って開催しており、ロード・エルメロイⅡ世は少なくとも「戦争を隠匿して行おうとする勢力」「戦争を公開してシステムを解析させたい勢力」「聖杯戦争そのものを冒涜したい勢力」が混じっていると推測している。<br>
 
主催側もいくつかの組織が別々の思惑を持って開催しており、ロード・エルメロイⅡ世は少なくとも「戦争を隠匿して行おうとする勢力」「戦争を公開してシステムを解析させたい勢力」「聖杯戦争そのものを冒涜したい勢力」が混じっていると推測している。<br>
 
最初に召喚された6柱は「呼び水」であり、その「呼び水」に霊脈がかき乱れることによって「真なる聖杯戦争」としてさらに7柱が召喚される。「真なる聖杯戦争」のサーヴァントとして召喚されたサーヴァント達は勢力を組んでいるわけではなく完全に異なる思惑で動いている。主催側の一人であるファルデウスはなぜか、通常のサーヴァントを呼ぶ単位である「騎」ではなく、神を数える単位である「柱」としてサーヴァントの数を数えているがその詳細は不明。<br>
 
最初に召喚された6柱は「呼び水」であり、その「呼び水」に霊脈がかき乱れることによって「真なる聖杯戦争」としてさらに7柱が召喚される。「真なる聖杯戦争」のサーヴァントとして召喚されたサーヴァント達は勢力を組んでいるわけではなく完全に異なる思惑で動いている。主催側の一人であるファルデウスはなぜか、通常のサーヴァントを呼ぶ単位である「騎」ではなく、神を数える単位である「柱」としてサーヴァントの数を数えているがその詳細は不明。<br>
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===ムーンセルの聖杯戦争===
 
===ムーンセルの聖杯戦争===
[[Fate/EXTRA]]で西暦2032年に開催。霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」と呼ばれる仮想現実世界を舞台に、聖杯「[[ムーンセル・オートマトン]]」の所有権を巡って戦う。かつてあった聖杯を巡る戦い(冬木の聖杯戦争)をモデルにしているが、システムは根本から大きく異なる。<br>
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[[Fate/EXTRA]]』で西暦2032年に開催。霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」と呼ばれる仮想現実世界を舞台に、聖杯「[[ムーンセル・オートマトン]]」の所有権を巡って戦う。かつてあった聖杯を巡る戦い(冬木の聖杯戦争)をモデルにしているが、システムは根本から大きく異なる。<br>
 
聖杯であるムーンセル自体が開催しているという点でも他の聖杯戦争とは一線を画している。またその規模も非常に大きく、トーナメント形式とは言え100体以上のサーヴァントが召喚されている。<br>
 
聖杯であるムーンセル自体が開催しているという点でも他の聖杯戦争とは一線を画している。またその規模も非常に大きく、トーナメント形式とは言え100体以上のサーヴァントが召喚されている。<br>
 
EXTRAの世界は、Fate本編と地続きの未来ではなく、1970年代から派生したパラレルワールド(ムーンセルは正史世界には存在しないので厳密にはそれ以前からムーンセルの有無で正史世界とは差異がある)である。
 
EXTRAの世界は、Fate本編と地続きの未来ではなく、1970年代から派生したパラレルワールド(ムーンセルは正史世界には存在しないので厳密にはそれ以前からムーンセルの有無で正史世界とは差異がある)である。
  −
===帝都聖杯奇譚===
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[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]]で西暦1945年に開催。第三次聖杯戦争が[[織田信長|アーチャー]]の勝利で終わった後、聖杯が突如消失し、再出現したために発生した聖杯戦争。<br>
  −
第三次聖杯戦争が「一昨年」の出来事として言及されているため、本編の時間軸とは数年のズレがある。<br>
  −
アーチャーと帝国陸軍が帝都に聖杯を持ち帰った為か、帝都で開催された。<br>
  −
第三次での被害が大きかったために御三家はどこも参加できず(間桐少佐は帝国陸軍所属)、聖堂教会も太平洋戦争末期のため大日本帝国で大きく動けず、第三次の監督役もアーチャーに殺されているため、参加勢力は[[ドイツ第三帝国]]と帝国陸軍がメイン。<br>
  −
開催地や参加勢力の影響が相当に波及しており、召喚されたサーヴァントはその大半が日本出身である。
      
===聖杯大戦===
 
===聖杯大戦===
[[Fate/Apocrypha]]で第三次聖杯戦争後、ナチスドイツによって冬木の大聖杯が強奪され、アインツベルンが「復讐者」ではなく「[[シロウ・コトミネ|ルーラー]]」を召喚した事で生まれた平行世界における聖杯戦争。<br>
+
[[Fate/Apocrypha]]』で第三次聖杯戦争後、ナチスドイツによって冬木の大聖杯が強奪され、アインツベルンが「復讐者」ではなく「[[シロウ・コトミネ|ルーラー]]」を召喚した事で生まれた平行世界における聖杯戦争。<br>
 
西暦2000年頃に開催。予備システムの稼働により、ルーマニアのトゥリファスに7騎+7騎+ルーラー1騎の計15騎のサーヴァントが召喚され、「黒」と「赤」の陣営に分かれて戦う。「聖杯大戦」という名はこの規模の拡大によって付けられた名称で、魔術協会・ユグドミレニア共にこの呼び方をする。<br>
 
西暦2000年頃に開催。予備システムの稼働により、ルーマニアのトゥリファスに7騎+7騎+ルーラー1騎の計15騎のサーヴァントが召喚され、「黒」と「赤」の陣営に分かれて戦う。「聖杯大戦」という名はこの規模の拡大によって付けられた名称で、魔術協会・ユグドミレニア共にこの呼び方をする。<br>
 
チーム戦ではあるものの、聖杯を手にするのは一組というのは他の聖杯戦争と同一である。<br>よって、赤と黒の戦争が終結すれば、一時は味方であった者との第二の争いが始まる。<br>
 
チーム戦ではあるものの、聖杯を手にするのは一組というのは他の聖杯戦争と同一である。<br>よって、赤と黒の戦争が終結すれば、一時は味方であった者との第二の争いが始まる。<br>
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====亜種聖杯戦争====
 
====亜種聖杯戦争====
『Apocrypha』の世界において、十数年前から乱発されていた極小の聖杯戦争。<br>
+
『Fate/Apocrypha』の世界において、十数年前から乱発されていた極小の聖杯戦争。<br>
 
ダーニックが撹乱のために聖杯戦争の仕組みを魔術師という魔術師にバラ撒いたせいで発生したとされる。<br>
 
ダーニックが撹乱のために聖杯戦争の仕組みを魔術師という魔術師にバラ撒いたせいで発生したとされる。<br>
 
召喚される英霊数は冬木のものには届かず、わずか二騎で行われるものから相当の規模である五騎までと様々である。<br>
 
召喚される英霊数は冬木のものには届かず、わずか二騎で行われるものから相当の規模である五騎までと様々である。<br>
153行目: 148行目:  
具体的な開催頻度は不明だが、少なくとも上記の通り'''アサシンとしてハサンが召喚されるかも怪しい'''環境下で'''ハサン達が一通り召喚・対策される'''ぐらいには頻繁に起きている模様。成功率1%でよくやるものである。
 
具体的な開催頻度は不明だが、少なくとも上記の通り'''アサシンとしてハサンが召喚されるかも怪しい'''環境下で'''ハサン達が一通り召喚・対策される'''ぐらいには頻繁に起きている模様。成功率1%でよくやるものである。
   −
====迷宮の聖杯戦争====
+
===虎聖杯戦争===
[[Fate/Labyrinth]][[コーバック・アルカトラス]]作の第七迷宮にて行われる聖杯戦争。上記の亜種聖杯戦争の一つに当たるが、同一の世界観かどうかは不明。<br>
+
『[[フェイト/タイガーころしあむ]]』、『[[フェイト/タイガーころしあむ アッパー]]』で行われた聖杯戦争。<br>
 +
[[藤村大河]]がひょんなことから聖杯を手に入れてしまい、'''「みんなの願いを叶えて」'''と願ったことから始まった争奪戦。<br>
 +
その性質上参加すれば誰もが願いを叶えられる可能性があり、願いがなくとも参戦することで結果的に無意識に持っていた願いが叶う、という因果になっている。<br>
 +
歴代の真面目な聖杯と比較しても願いを叶える能力はずっと高いのだが、手段をきちんと考えないと面白おかしい結果になってしまうというリスクが有る。
 +
 
 +
===[[カプセルさーばんと]]世界での第四次聖杯戦争===
 +
「カプセルさーばんと」本編の3年前に発生していた。じゃんけんによりアインツベルンが勝利したがアハト爺と臓硯爺の後出しした、してないの言い争いの結果ノーサイドゲームになった。
 +
 
 +
===[[Fate/Prototype]]、[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ|蒼銀のフラグメンツ]]での聖杯戦争===
 +
『Prototype』世界において、[[聖堂教会]]の所有していた模造聖杯を使用して行われる聖杯戦争。<br>
 +
概要は概ね冬木と変わらない。だが聖杯を用意したのは魔術師達ではなく、聖堂教会が主催者。聖杯はサーヴァントの魂を貯める小聖杯と本体の大聖杯ではなく、善き魂である英霊を召喚するための小聖杯(シンボル)と多くの魂を溜めるための地下大聖杯(セイントグラフ)の2つに分かれている。開催目的は根源への到達や第三魔法ではなく、サーヴァント七騎の魂を呼び水にさらなる高位存在を呼び出すこと。冬木の聖杯は[[アンリマユ]]の召喚によって汚染されたが、こちらの聖杯は発端から既に狂っておりその結果[[ビースト (Prototype)|ビースト]]が召喚される。開催地は冬木のような地方都市ではなく、極東最大の大都市・[[東京]]など、相違点も多い。<br>
 +
開催されたのは2回。一度目は『蒼銀のフラグメンツ』の1991年、二度目は『Fate/Prototype』の1999年。<br>
 +
他の聖杯戦争と比較しても被害規模がとんでもなく、『蒼銀のフラグメンツ』では建設中だった「海ほたる」が半壊し、'''米海軍第七艦隊が一部隊完全に壊滅した。'''『Prototype』でも新宿が水没し、'''東京が壊滅する'''ことが示唆されている。
 +
 
 +
===迷宮の聖杯戦争===
 +
[[Fate/Labyrinth]]』で[[コーバック・アルカトラス]]作の第七迷宮にて行われる聖杯戦争。亜種聖杯戦争ともされるが、『Fate/Apocrypha』との関連性は不明。<br>
 
召喚される英霊は四騎。マスターはおらず、迷宮のモンスターや罠をくぐり抜け、拾ったマジックアイテムから魔力を補給し、最奥部にある聖杯を目指す。
 
召喚される英霊は四騎。マスターはおらず、迷宮のモンスターや罠をくぐり抜け、拾ったマジックアイテムから魔力を補給し、最奥部にある聖杯を目指す。
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===[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]のイリヤ世界における聖杯戦争===
 
===[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]のイリヤ世界における聖杯戦争===
[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]のイリヤ世界で本編の時間軸の10年前、アインツベルン家が行おうとしていた儀式。<br>
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[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』のイリヤ世界で本編の時間軸の10年前、アインツベルン家が行おうとしていた儀式。<br>
 
内容は冬木の聖杯戦争に準ずると推定されるが、[[衛宮切嗣]]と[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]が出奔したために、この世界では行われることがなかった。<br>
 
内容は冬木の聖杯戦争に準ずると推定されるが、[[衛宮切嗣]]と[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]が出奔したために、この世界では行われることがなかった。<br>
 
とは言え『Stay night』に連なるいわゆる正史世界との齟齬も少なくない。例えばクラスは基本7クラスがすべてで[[エクストラクラス|例外]]はないとされるほか、(正史では先祖が聖杯戦争に参加していた)凛やルヴィアが聖杯戦争を全く知らなかった。本編中に「第四次聖杯戦争」という用語は登場しないため、イリヤの世界ではこれが「第三次」以前の聖杯戦争になるはずだった可能性も考えられる。<br>
 
とは言え『Stay night』に連なるいわゆる正史世界との齟齬も少なくない。例えばクラスは基本7クラスがすべてで[[エクストラクラス|例外]]はないとされるほか、(正史では先祖が聖杯戦争に参加していた)凛やルヴィアが聖杯戦争を全く知らなかった。本編中に「第四次聖杯戦争」という用語は登場しないため、イリヤの世界ではこれが「第三次」以前の聖杯戦争になるはずだった可能性も考えられる。<br>
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===[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]の美遊世界における聖杯戦争===
 
===[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]の美遊世界における聖杯戦争===
[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]の美遊世界で[[エインズワース家]]が行おうとしている儀式。
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[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』の美遊世界で[[エインズワース家]]が行おうとしている儀式。
 
<br>エインズワース家が間桐家とその他の魔術師一族と手を組み、おのおのが「聖杯となる器」「聖杯を降霊可能な土地」「英霊召喚システム」を用意したとのこと。<br>
 
<br>エインズワース家が間桐家とその他の魔術師一族と手を組み、おのおのが「聖杯となる器」「聖杯を降霊可能な土地」「英霊召喚システム」を用意したとのこと。<br>
 
置換魔術の特性を考えると、エインズワース家が用意したのは「英霊召喚システム」。<br>
 
置換魔術の特性を考えると、エインズワース家が用意したのは「英霊召喚システム」。<br>
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第五次まで終わっており、イリヤ達が巻き込まれたのは「第六次聖杯戦争」である。第四次までは失敗続きであり、特に第四次では当時の当主だったザカリー・エインズワースが死去し、残りの2家も壊滅したとのこと。<br>
 
第五次まで終わっており、イリヤ達が巻き込まれたのは「第六次聖杯戦争」である。第四次までは失敗続きであり、特に第四次では当時の当主だったザカリー・エインズワースが死去し、残りの2家も壊滅したとのこと。<br>
 
そして第五次聖杯戦争でも衛宮士郎がイレギュラーから参戦してしまい、残り六騎を撃破して勝者となり、聖杯である美遊に願って彼女を平行世界へと送り出すことで終息したはずだったが…。<br>
 
そして第五次聖杯戦争でも衛宮士郎がイレギュラーから参戦してしまい、残り六騎を撃破して勝者となり、聖杯である美遊に願って彼女を平行世界へと送り出すことで終息したはずだったが…。<br>
===[[Fate/Prototype]][[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ|蒼銀のフラグメンツ]]での聖杯戦争===
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『Prototype』世界において、[[聖堂教会]]の所有していた模造聖杯を使用して行われる聖杯戦争。<br>
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===帝都聖杯奇譚===
概要は概ね冬木と変わらない。だが聖杯を用意したのは魔術師達ではなく、聖堂教会が主催者。聖杯はサーヴァントの魂を貯める小聖杯と本体の大聖杯ではなく、善き魂である英霊を召喚するための小聖杯(シンボル)と多くの魂を溜めるための地下大聖杯(セイントグラフ)の2つに分かれている。開催目的は根源への到達や第三魔法ではなく、サーヴァント七騎の魂を呼び水にさらなる高位存在を呼び出すこと。冬木の聖杯は[[アンリマユ]]の召喚によって汚染されたが、こちらの聖杯は発端から既に狂っておりその結果[[ビースト (Prototype)|ビースト]]が召喚される。開催地は冬木のような地方都市ではなく、極東最大の大都市・[[東京]]など、相違点も多い。<br>
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[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]]』で西暦1945年に開催。第三次聖杯戦争が[[織田信長|アーチャー]]の勝利で終わった後、聖杯が突如消失し、再出現したために発生した聖杯戦争。<br>
開催されたのは2回。一度目は『蒼銀のフラグメンツ』の1991年、二度目は『Fate/Prototype』の1999年。<br>
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第三次聖杯戦争が「一昨年」の出来事として言及されているため、本編の時間軸とは数年のズレがある。<br>
他の聖杯戦争と比較しても被害規模がとんでもなく、『蒼銀のフラグメンツ』では建設中だった「海ほたる」が半壊し、'''米海軍第七艦隊が一部隊完全に壊滅した。'''『Prototype』でも新宿が水没し、'''東京が壊滅する'''ことが示唆されている。
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アーチャーと帝国陸軍が帝都に聖杯を持ち帰った為か、帝都で開催された。<br>
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第三次での被害が大きかったために御三家はどこも参加できず(間桐少佐は帝国陸軍所属)、聖堂教会も太平洋戦争末期のため大日本帝国で大きく動けず、第三次の監督役もアーチャーに殺されているため、参加勢力は[[ドイツ第三帝国]]と帝国陸軍がメイン。<br>
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開催地や参加勢力の影響が相当に波及しており、召喚されたサーヴァントはその大半が日本出身である。
    
===聖杯探索===
 
===聖杯探索===
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……しかし案の定というべきか、結局これも完全な出来レース。実際のところ、BBは弱っていた女神ペレを聖杯の力で復活させる事を目論んでおり、その為には「他人の為に願いを使う事」が必須条件となる為、BBはメイヴが勝利するたびに後述する力を使って時間を巻き戻し、主人公らが一位を取るまで繰り返し続けていた。<br/>
 
……しかし案の定というべきか、結局これも完全な出来レース。実際のところ、BBは弱っていた女神ペレを聖杯の力で復活させる事を目論んでおり、その為には「他人の為に願いを使う事」が必須条件となる為、BBはメイヴが勝利するたびに後述する力を使って時間を巻き戻し、主人公らが一位を取るまで繰り返し続けていた。<br/>
 
ところが問題はそれだけではなかった。BBはペレと接触する前後にカルデアハワイ支部の設備を使った結果外宇宙の邪神と接触しており、時間を巻き戻す権能を譲り受けていたのみならず、明らかに接触した邪神の影響を受けたせいで目的も「ペレを復活される」からずれてしまっている。その結果、用意した聖杯「黄金の豚の杯」も'''願ったことと逆の願いが叶う'''という、[[アンリマユ]]仕込みだった冬木の汚染聖杯よりも最悪な代物であり、仮に主人公が世界平和の為に聖杯を使った場合には'''地球が崩壊する'''という過去最悪の結果をもたらす恐れがあったのである。
 
ところが問題はそれだけではなかった。BBはペレと接触する前後にカルデアハワイ支部の設備を使った結果外宇宙の邪神と接触しており、時間を巻き戻す権能を譲り受けていたのみならず、明らかに接触した邪神の影響を受けたせいで目的も「ペレを復活される」からずれてしまっている。その結果、用意した聖杯「黄金の豚の杯」も'''願ったことと逆の願いが叶う'''という、[[アンリマユ]]仕込みだった冬木の汚染聖杯よりも最悪な代物であり、仮に主人公が世界平和の為に聖杯を使った場合には'''地球が崩壊する'''という過去最悪の結果をもたらす恐れがあったのである。
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===虎聖杯戦争===
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『[[フェイト/タイガーころしあむ]]』『[[フェイト/タイガーころしあむ アッパー]]』で行われた聖杯戦争。<br>
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[[藤村大河]]がひょんなことから聖杯を手に入れてしまい、'''「みんなの願いを叶えて」'''と願ったことから始まった争奪戦。<br>
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その性質上参加すれば誰もが願いを叶えられる可能性があり、願いがなくとも参戦することで結果的に無意識に持っていた願いが叶う、という因果になっている。<br>
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歴代の真面目な聖杯と比較しても願いを叶える能力はずっと高いのだが、手段をきちんと考えないと面白おかしい結果になってしまうというリスクが有る。
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===[[カプセルさーばんと]]世界での第四次聖杯戦争===
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カプセルさーばんと本編の3年前に発生していた。じゃんけんによりアインツベルンが勝利したがアハト爺と臓硯爺の後出しした、してないの言い争いの結果ノーサイドゲームになった。
      
== メモ ==
 
== メモ ==
*「聖杯戦争」と呼ばれる物は冬木市だけで行われているわけではなく、広義には聖杯を手に入れようとする競争行為全てを指す、とある。発売前インタビューによれば、「聖杯とされるものが出品されたオークションだって聖杯戦争」らしい。
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*発売前インタビューによれば、「聖杯とされるものが出品されたオークションだって聖杯戦争」らしい。
 
*英霊を使い魔とするサーヴァントシステムは冬木市の聖杯戦争独自のものである。
 
*英霊を使い魔とするサーヴァントシステムは冬木市の聖杯戦争独自のものである。
 
**冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであり、"聖杯”という概念が西洋(キリスト教)のものであるため、「西洋圏由来の英霊」しか喚べない。東洋圏の英霊は召喚の対象外となる(第五次の[[佐々木小次郎]]は「反則」を行ったがゆえの例外)。
 
**冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであり、"聖杯”という概念が西洋(キリスト教)のものであるため、「西洋圏由来の英霊」しか喚べない。東洋圏の英霊は召喚の対象外となる(第五次の[[佐々木小次郎]]は「反則」を行ったがゆえの例外)。
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**コルネリウス=アルバは、元から開いている道を辿るだけなら抑止力は働かないと考えている。一方で、荒耶は「アレの目は誤魔化せない」と言っている。
 
**コルネリウス=アルバは、元から開いている道を辿るだけなら抑止力は働かないと考えている。一方で、荒耶は「アレの目は誤魔化せない」と言っている。
 
**HFルートにて、(抑止力のことかは分からないが)士郎はそもそもこの聖杯戦争の仕組みは根源に至る方法として間違っていたのではないかと疑問を抱いた。
 
**HFルートにて、(抑止力のことかは分からないが)士郎はそもそもこの聖杯戦争の仕組みは根源に至る方法として間違っていたのではないかと疑問を抱いた。
***『Apocrypha』でも、[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア]]が「効率が悪い」と評して聖杯戦争のシステムに疑問を抱いている。
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***『Fate/Apocrypha』でも、[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア]]が「効率が悪い」と評して聖杯戦争のシステムに疑問を抱いている。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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