差分
編集の要約なし
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~50<br />最大捕捉:500人<br />由来:ジークフリートの剣、バルムンク。
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~50<br />最大捕捉:500人<br />由来:ジークフリートの剣、バルムンク。
: Aランクに到達した聖剣と魔剣両方の属性を持つ黄昏の剣。竜殺しを為した呪いの聖剣。
: Aランクに到達した聖剣と魔剣両方の属性を持つ黄昏の剣。竜殺しを為した呪いの聖剣。
:原典である魔剣『グラム』としての属性も持ち、手にした者によって聖剣にも魔剣にも成り得る。柄に青い宝玉が埋め込まれており、ここに神代の魔力(真エーテル)が貯蔵・保管されていて、宝具発動のブーストに使用される。王が所有していたからか、対軍に特化しており、真名を解放することで大剣を中心として半円状に拡散する黄昏の剣気を放つ。またグラムと同じく、竜種の血を引く者に対しては追加ダメージを与える<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha matelial』179ページ">『Fate/Apocrypha matelial』179ページ「幻想大剣・天魔失墜」より。</ref>。
:原典である魔剣「グラム」としての属性も持ち、手にした者によって聖剣にも魔剣にも成り得る。柄に青い宝玉が埋め込まれており、ここに神代の魔力(真エーテル)が貯蔵・保管されていて、宝具発動のブーストに使用される。王が所有していたからか、対軍に特化しており、真名を解放することで大剣を中心として半円状に拡散する黄昏の剣気を放つ。またグラムと同じく、竜種の血を引く者に対しては追加ダメージを与える<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha material』179ページ">「Fate/Apocrypha用語辞典-幻想大剣・天魔失墜」『Fate/Apocrypha material』p.179</ref>。
: 他の対軍宝具と比べて宝具発動の為に必要なタメが非常に少なく、追撃・連発が可能な特性がある。
: 他の対軍宝具と比べて宝具発動の為に必要なタメが非常に少なく、追撃・連発が可能な特性がある。
: 実は剣気を放つ速度は宝具発動の際に必要な魔力を立ち所に引き出す『ガルバニズム』を有するジークと、サーヴァントとして召喚されたことでかなり欠落した「ある特質」を持つ生前のジークフリートが早い<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha matelial』179ページ"/>。
: 実は剣気を放つ速度は宝具発動の際に必要な魔力を立ち所に引き出す「ガルバニズム」を有するジークと、サーヴァントとして召喚されたことでかなり欠落した「ある特質」を持つ生前のジークフリートが早い<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha material』179ページ"/>。
:『Grand Order』では「敵全体に強力な[竜]特攻攻撃<ref group="注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>」という効果のBuster宝具。
:『Grand Order』では「敵全体に強力な[竜]特攻攻撃<ref group="注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>」という効果のBuster宝具。
:強化後はランクがEXに上昇、ダメージ倍率が上がり「自身のNP獲得量をアップ<ref group="注" name="3ターン">3ターン</ref>」という効果が追加される。
:強化後はランクがEXに上昇、ダメージ倍率が上がり「自身のNP獲得量をアップ<ref group="注" name="3ターン">3ターン</ref>」という効果が追加される。
; 悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
; 悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
: ランク:B+<br />種別:対人宝具<br />レンジ:-<br />防御対象:1人<br />由来:背中を除く全身にファヴニールの血を浴びた逸話。
: ランク:B+<br />種別:対人宝具<br />レンジ:-<br />防御対象:1人<br />由来:背中を除く全身にファヴニールの血を浴びた逸話。
: 悪竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。Bランク以下の物理攻撃と魔術を完全に無効化し、更にAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させ、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。宝具の攻撃の場合はB+相当<ref group="注">3ターン序盤の解説項でのみ、「正当な英霊による攻撃は」という注釈が付いている。</ref>の防御数値を得る。ただし竜種特攻などの宝具やスキルを所持している場合はプラス分が計上されない。その防御力は赤のランサーの槍撃を受けても微傷程度で済むほど。なお、B+はあくまで無防備に喰らった場合なので、『幻想大剣・天魔失墜』を相手の宝具に合わせる等の防御行為を取った場合は、さらに削減される<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha matelial』148ページ">『Fate/Apocrypha matelial』148ページ「悪竜の血鎧」より。</ref>。
: 悪竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。Bランク以下の物理攻撃と魔術を完全に無効化し、更にAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させ、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。宝具の攻撃の場合はB+相当<ref group="注">3ターン序盤の解説項でのみ、「正当な英霊による攻撃は」という注釈が付いている。</ref>の防御数値を得る。ただし竜種特攻などの宝具やスキルを所持している場合はプラス分が計上されない。その防御力は赤のランサーの槍撃を受けても微傷程度で済むほど。なお、B+はあくまで無防備に喰らった場合なので、『幻想大剣・天魔失墜』を相手の宝具に合わせる等の防御行為を取った場合は、さらに削減される<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha material』148ページ">「Fate/Apocrypha用語辞典-悪竜の血鎧」『Fate/Apocrypha material』p.148</ref>。
: 但し、伝承の通り背中にある、菩薩樹の葉が張り付いていた葉の様な形の跡が残っている部分のみ効果は発揮せず、呪いによりその個所を隠すことも出来ない<ref group="注">『Fate/Apocrypha matelial』によると、たとえ球体バリアーでジークフリートを防護しても、背中の部分だけは必ず穴が開かれるなど、概念的に背を守ることは不可能。</ref>。その上一度背中を負傷すると治癒魔術でも修復は極めて難しい<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha matelial』148ページ"/>。
: 但し、伝承の通り背中にある、菩薩樹の葉が張り付いていた葉の様な形の跡が残っている部分のみ効果は発揮せず、呪いによりその個所を隠すことも出来ない<ref group="注">『Fate/Apocrypha matelial』によると、たとえ球体バリアーでジークフリートを防護しても、背中の部分だけは必ず穴が開かれるなど、概念的に背を守ることは不可能。</ref>。その上一度背中を負傷すると治癒魔術でも修復は極めて難しい<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha material』148ページ"/>。
; ラインの黄金
; ラインの黄金
: かつて持っていたとされる宝具。四代遊んで暮らしてもなお余るほどの大量の財宝。
: かつて持っていたとされる宝具。四代遊んで暮らしてもなお余るほどの大量の財宝。
: そこにあるだけで魔物を含めた他者を誘引して精神を汚染し、財宝への執着から互いに相争わせるという効果を持つ。
: そこにあるだけで魔物を含めた他者を誘引して精神を汚染し、財宝への執着から互いに相争わせるという効果を持つ。
: 『[[Fate/Grand Order]]』のキャラクエストでは現世に復活してしまい、再度封印するためにかつての友と戦うことになる。
: 『[[Fate/Grand Order]]』のキャラクエストでは現世に復活してしまい、再度封印するためにかつての友と戦うことになる。
: 『[[Fate/Apocrypha]]』にジークフリートが登場するよりも以前の[[トラぶる花札道中記]]にて、[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|ブルマイリヤ]]の使用宝具として名前が登場しており、アインツベルンとの関係性が噂されていたが、『[[Fate/Grand Order]]』でのジークフリートのモーション変更時に追加されたマイルームボイスにて、'''現代ではアインツベルンの手に渡っていることが言及されている'''。
: Fateにおける初出は『[[Fate/stay night]]』で、[[アインツベルン]]がその伝承に長けているとされた。『[[トラぶる花札道中記]]』でも[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|ブルマ]]が宝具の名に使っている。『[[Fate/Grand Order]]』でのジークフリートのモーション変更時に追加されたマイルームボイスにて、'''現代ではアインツベルンの手に渡っていることが確定した'''。
==真名:ジークフリート==
==真名:ジークフリート==
:「ニーベルンゲンの歌」に謳われる万夫不当の英雄。
:『ニーベルンゲンの歌』に謳われる万夫不当の英雄。
:ネーデルラントの王子であり、幾多もの冒険を重ねてニーベルンゲン族の財宝や聖剣バルムンク、姿を消す外套を手に入れた彼は、ついに邪竜ファヴニールを打ち倒し、彼は「竜殺し(ドラゴンスレイヤー)」の称号を冠するまでに至った。
:ネーデルラントの王子であり、幾多もの冒険を重ねてニーベルンゲン族の財宝や聖剣バルムンク、姿を消す外套を手に入れた彼は、ついに邪竜ファヴニールを打ち倒し、彼は「竜殺し(ドラゴンスレイヤー)」の称号を冠するまでに至った。
:どのように誕生したか、どのように最期を遂げたか、それらを総合して英雄らしい英雄であるが、だからこそ彼は無意識に縛りをかけたのだ<br>英雄とは、人に乞われて初めて成り立つものであり、乞われないのであれば動いてはならない。<br>人の願いを叶えるものであり、自分の意志で動いて自分の願いを叶えようとしてはいけない。<br>結果、彼は「求められればそれに応じる」という、善も悪も問わず叶える『願望機』のような生き方を送っていた。<br>彼に取って善と悪など立ち位置の問題でしかなかった。悪人であろうと求められたなら手を貸し、求められなければ善人であろうと見捨てた。全ての人を救えないなら、せめて求められたならば応じる、それだけを決めていたという。<br>
:どのように誕生したか、どのように最期を遂げたか、それらを総合して英雄らしい英雄であるが、だからこそ彼は無意識に縛りをかけたのだ<br>英雄とは、人に乞われて初めて成り立つものであり、乞われないのであれば動いてはならない。<br>人の願いを叶えるものであり、自分の意志で動いて自分の願いを叶えようとしてはいけない。<br>結果、彼は「求められればそれに応じる」という、善も悪も問わず叶える「願望機」のような生き方を送っていた。<br>彼に取って善と悪など立ち位置の問題でしかなかった。悪人であろうと求められたなら手を貸し、求められなければ善人であろうと見捨てた。全ての人を救えないなら、せめて求められたならば応じる、それだけを決めていたという。<br>
:打ち倒したファヴニールの血を浴び、雫を飲んだジークフリートは不死身の存在となり、あらゆる攻撃が自分には通用しなくなったが、それはただ無造作に敵を屠るだけ、と『闘争』は何時の間にか『作業』となり、戦いに高揚を感じる感覚も失われていった。<br>だがある時、彼は「自らが何を望んでいるのかまるで分らない、希望も夢もなく、未来を思い描くことも出来ない」と自分が知らず知らずの内に行っていた欺瞞に気づいてしまう。
:打ち倒したファヴニールの血を浴び、雫を飲んだジークフリートは不死身の存在となり、あらゆる攻撃が自分には通用しなくなったが、それはただ無造作に敵を屠るだけ、と「闘争」は何時の間にか「作業」となり、戦いに高揚を感じる感覚も失われていった。<br>だがある時、彼は「自らが何を望んでいるのかまるで分らない、希望も夢もなく、未来を思い描くことも出来ない」と自分が知らず知らずの内に行っていた欺瞞に気づいてしまう。
:人を、世界を愛しているのに、その空虚さを埋めることは出来なかった。そして彼の華々しき栄光は、彼がブルグントの姫クリームヒルトと添い遂げたあたりから影が差す。
:人を、世界を愛しているのに、その空虚さを埋めることは出来なかった。そして彼の華々しき栄光は、彼がブルグントの姫クリームヒルトと添い遂げたあたりから影が差す。
:だが彼は英雄として生き、死んだことに何ら後悔は無く、死の間際、ようやくやりたいことが明瞭に浮かび上がった。<br>誰に認められなくてもいい、誰に賞賛されなくても構わない、ただ自分が信じるものの側に立って生きていきたい。<br>誰かのためでもなく、己のためでもなく、自らの信じるものの為に戦う者。
:だが彼は英雄として生き、死んだことに何ら後悔は無く、死の間際、ようやくやりたいことが明瞭に浮かび上がった。<br>誰に認められなくてもいい、誰に賞賛されなくても構わない、ただ自分が信じるものの側に立って生きていきたい。<br>誰かのためでもなく、己のためでもなく、自らの信じるものの為に戦う者。
:そう、彼の願いは'''『正義の味方』になること'''だった。
:そう、彼の願いは'''「正義の味方」になること'''だった。
===関連===
===関連===
;ニーベルンゲンの歌
;ニーベルンゲンの歌
: 初期実装のサーヴァントの一人。
: 初期実装のサーヴァントの一人。
;:イベント
;:イベント
*;『歌うカボチャ城の冒険』
*歌うカボチャ城の冒険
:✝『舞い降りし最強の魔竜』✝の名義でゲリラクエストにて登場。中二病あふれるそのネーミングにファンの腹筋を崩壊させた。再臨3回目の姿で登場している。
:「✝『舞い降りし最強の魔竜』✝」の名義でゲリラクエストにて登場。中二病あふれるそのネーミングにファンの腹筋を崩壊させた。再臨3回目の姿で登場している。
*セイバーウォーズ
*セイバーウォーズ
:泉の女神に良い魔女と悪い魔女を押し付けられた後、二人に唆され宇宙船に近づきヒロインXにカリバーされた。
:泉の女神に良い魔女と悪い魔女を押し付けられた後、二人に唆され宇宙船に近づきヒロインXにカリバーされた。
:再臨によって翼や尻尾の他に竜の角が生えるため、トナカイさん2号だと認識された模様。
:再臨によって翼や尻尾の他に竜の角が生えるため、トナカイさん2号だと認識された模様。
; [[ステンノ (Grand Order)]]
; [[ステンノ (Grand Order)]]
: イベント『セイバーウォーズ』にてうっかり彼女がいる泉にバルムンクを落とし、質問に正直に答えた結果下記の2人分の幻聴を押し付けられるハメに。
: イベント「セイバーウォーズ」にてうっかり彼女がいる泉にバルムンクを落とし、質問に正直に答えた結果下記の2人分の幻聴を押し付けられるハメに。
; [[メディア]]
; [[メディア]]
: イベント『セイバーウォーズ』にて彼を導く悪の声。「汝の成したいように成すがよい」と良からぬことを吹き込んでくる。
: イベント「セイバーウォーズ」にて彼を導く悪の声。「汝の成したいように成すがよい」と良からぬことを吹き込んでくる。
; [[メディア〔リリィ〕]]
; [[メディア〔リリィ〕]]
: イベント『セイバーウォーズ』にて彼を導く善の声。……魔法の粉で悩みを消そうとするのは善なのだろうか。
: イベント「セイバーウォーズ」にて彼を導く善の声。……魔法の粉で悩みを消そうとするのは善なのだろうか。
; [[ブリュンヒルデ]]
; [[ブリュンヒルデ]]
: 彼女の「愛しい人」であるシグルドと似ているため、真っ先にターゲットにされている。
: 彼女の「愛しい人」であるシグルドと似ているため、真っ先にターゲットにされている。
== メモ ==
== メモ ==
*北欧神話の大英雄[[シグルド]]がジークフリートのモデルという説と、同一人物という説がある。Fateシリーズでは以下のような扱いをされている。<br>『stay night』:[[ギルガメッシュ]]の宝具解説にて、シグルドの持つ魔剣グラムはバルムンクの別名という設定がある。<br>『Apocrypha』:『ニーベルンゲンの歌』の設定が彼の人物設定と明記され、クリームヒルトやハーゲンとの関係から「ジークフリートとシグルドは別人」と判明した。しかし作中における彼の経歴は、ジークフリートとシグルズの伝承がごちゃ混ぜになっている。<br>『CCC』:[[ブリュンヒルデ]]の説明にて「シグルド(ジークフリート)」と表記され同一視されている。<br>バルムンクへの解説で「原典である魔剣グラム」という表現が登場し、結局「'''関連はあるが別人'''」というのが公式設定となったようである。
*北欧神話の大英雄[[シグルド]]がジークフリートのモデルという説と、同一人物という説がある。Fateシリーズでは以下のような扱いをされている。<br>『stay night』:[[ギルガメッシュ]]の宝具解説にて、シグルドの持つ魔剣グラムはバルムンクの別名という設定がある。<br>『Apocrypha』:『ニーベルンゲンの歌』出身であり、妻はクリームヒルト。しかし作中ではジークフリートとシグルズの伝承が混ざった経歴になっている。<br>『CCC』:[[パッションリップ]]の宝具の説明に「シグルド(ジークフリート)」とある。ブリュンヒルデの夫として言及されているので、『ニーベルングの指環』のジークフリートのことか。<br>バルムンクへの解説で「原典である魔剣グラム」という表現が登場し、結局「'''関連はあるが別人'''」というのが公式設定となったようである。
*企画段階『Apocrypha』での彼は一切の言葉を喋れないという設定であり、ライダーとしての適性も持っていた。しかし、前者の設定は小説版『Apocrypha』以降はなくなっており、また後者も騎乗スキルがBランクとなっていることを考えるとこの設定が残っているかは怪しいところ。
*企画段階『Apocrypha』での彼は一切の言葉を喋れないという設定であり、ライダーとしての適性も持っていた。しかし、前者の設定は小説版『Apocrypha』以降はなくなっており、また後者も騎乗スキルがBランクとなっていることを考えるとこの設定が残っているかは怪しいところ。
**尤も騎乗スキルのランクが上下しているアルトリアという前例があるので、マスターやクラスの影響も考えられる。
**尤も騎乗スキルのランクが上下しているアルトリアという前例があるので、マスターやクラスの影響も考えられる。
== 話題まとめ ==
== 話題まとめ ==
;バルムンク
;バルムンク
:彼の愛剣「バルムンク」は作中で『聖剣』と呼ばれているが、その来歴は血塗られている。<br>バルムンクは元々ニーベルンゲン族のシルブンクとニベルンクが、彼に財宝の分配を依頼した際に贈る品だった。だが分配に不平を漏らすものがおり、彼はその依頼を果たすことは出来なかった。怒った二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちに襲われたために反撃(ジークフリートが怒って勇者達を斬り殺したと言われることもあるが、古くからある写本にはそのように書かれていないため、近代の創作である)、結果としてバルムンクを初めとする彼らの宝を手に入れることになった。<br>要するに'''持ち主を殺して奪い取った宝具'''である。<br>尤も、これはニーベルンゲンの財宝の呪いのようなものでもあり、この後に財宝を狙うハーゲンによって彼は暗殺され、バルムンクも奪われる。そして「彼がくれた贈り物」として財宝を奪い返そうとするクリームヒルトによって財宝と復讐の争いがおき、最後にはクリームヒルトが動けないハーゲンを奪い返したバルムンクで斬首。そして彼女もハーゲンの旧友ヒルデブラントに切り殺された。<br>強い呪いを孕むこの剣を『聖剣』と呼んでいいかは怪しいものだが、本作では"使い手次第で聖剣にも魔剣にもなり得る"という設定なので、この剣を手にした後に理想的英雄足らんとしてそう振る舞い続けた入手後の彼に応じて、聖剣としての性質を帯び、『呪われた聖剣』という矛盾した代物となった模様。<br>その後、この剣は行方知れずとなっているが、写本によってはヒルデブラントが所有している事になっている。
:彼の愛剣「バルムンク」は作中で「聖剣」と呼ばれるが、その来歴は血塗られている。
:バルムンクは元々ニーベルンゲン族のシルブンクとニベルンクが、彼に財宝の分配を依頼した際に贈る品だった。だが分配に不平を漏らすものがおり、彼はその依頼を果たすことは出来なかった。怒った二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちに襲われたために反撃(ジークフリートが怒って勇者達を斬り殺したと言われることもあるが、古くからある写本にはそのように書かれていないため、近代の創作である)、結果としてバルムンクを初めとする彼らの宝を手に入れることになった。
:要するに'''持ち主を殺して奪い取った宝具'''である。
:尤も、これはニーベルンゲンの財宝の呪いのようなものでもあり、この後に財宝を狙うハーゲンによって彼は暗殺され、バルムンクも奪われる。そして「彼がくれた贈り物」として財宝を奪い返そうとするクリームヒルトによって財宝と復讐の争いがおき、最後にはクリームヒルトが動けないハーゲンを奪い返したバルムンクで斬首。そして彼女もハーゲンの旧友ヒルデブラントに切り殺された。
:強い呪いを孕むこの剣を「聖剣」と呼んでいいかは怪しいものだが、本作では"使い手次第で聖剣にも魔剣にもなり得る"という設定なので、この剣を手にした後に理想的英雄足らんとしてそう振る舞い続けた入手後の彼に応じて、聖剣としての性質を帯び、「呪われた聖剣」という矛盾した代物となった模様。
:その後、この剣は行方知れずとなっているが、写本によってはヒルデブラントが所有している事になっている。
;英雄ジークフリートの性格
;英雄ジークフリートの性格
:上記のような経緯に限らず、彼には英雄と呼ぶには相応しくない粗暴な振る舞いも多いが、その大半は作中初期(彼がまだ年若い頃)の時代の話であり、精神的成長を果たしている中盤以降の彼は誠実で落ち着いた人物である。<br>『ニーベルンゲンの歌』においては、彼は徹頭徹尾クリームヒルトに一途な愛を誓っており、ブリュンヒルトとは面識があった程度で、むしろ彼は高慢なブリュンヒルトから見下されていた節もある。<br>彼の伝承は時代・地域ごとに様々な作品が存在し、性格に統一性が見られない(これは、ジークフリートの伝説は5・6世紀頃に成立し、その後各地域に拡散して1,000年以上に渡って様々な作品が作られている上に、著作権が無いので現代の編者が自己解釈で改変を加えることがあるのが原因)ため、あながち作中の高潔な性格は伝承と相違ないとも言える。<br>このような「粗暴な振る舞いが多いにも関わらず、Fate作品内では紳士的な人物として描かれた英雄」は彼の他に(虎聖杯の影響を受けている可能性もあるが)[[ヘラクレス]]が挙げられる。<br>余談だが、本作では魔剣グラムをバルムンクの原典としたため、『ヴォルスング・サガ』のシグルドが『ニーベルンゲンの歌』のジークフリートの原典と認識する人も居るが、この二作は先述の通り、起源を同じくする別の派生した叙事詩であり各作品の推定成立時期も同じなので、この認識は間違いである。
:上記のような経緯に限らず、彼には英雄と呼ぶには相応しくない粗暴な振る舞いも多いが、その大半は作中初期(彼がまだ年若い頃)の時代の話であり、精神的成長を果たしている中盤以降の彼は誠実で落ち着いた人物である。
:『ニーベルンゲンの歌』においては、彼は徹頭徹尾クリームヒルトに一途な愛を誓っており、ブリュンヒルトとは面識があった程度で、むしろ彼は高慢なブリュンヒルトから見下されていた節もある。
:彼の伝承は時代・地域ごとに様々な作品が存在し、性格に統一性が見られない(これは、ジークフリートの伝説は5・6世紀頃に成立し、その後各地域に拡散して1,000年以上に渡って様々な作品が作られている上に、著作権が無いので現代の編者が自己解釈で改変を加えることがあるのが原因)ため、あながち作中の高潔な性格は伝承と相違ないとも言える。
:元ネタに比べて紳士的な性格が強調された英雄には、彼の他に[[ヘラクレス]]が挙げられる。
:余談だが、本作では魔剣グラムをバルムンクの原典としたため、『ヴォルスング・サガ』のシグルドが『ニーベルンゲンの歌』のジークフリートの原典と認識する人も居るが、この二作は先述の通り、起源を同じくする別の派生した叙事詩であり各作品の推定成立時期も同じなので、この認識は間違いである。
;すまないさん
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