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:かつて冬木で行われた[[聖杯戦争|第三次聖杯戦争]]において、[[ドイツ第三帝国|ナチスドイツ]]側の[[魔術師]]として参戦。聖杯戦争終結後、軍の力まで動員し、御三家と帝国陸軍を排除し[[聖杯|大聖杯]]を奪った。そして与していたナチスドイツすら出し抜き、大聖杯を血族の管理地であるトゥリファスのミレニア城塞に隠匿した。
:かつて冬木で行われた[[聖杯戦争|第三次聖杯戦争]]において、[[ドイツ第三帝国|ナチスドイツ]]側の[[魔術師]]として参戦。聖杯戦争終結後、軍の力まで動員し、御三家と帝国陸軍を排除し[[聖杯|大聖杯]]を奪った。そして与していたナチスドイツすら出し抜き、大聖杯を血族の管理地であるトゥリファスのミレニア城塞に隠匿した。
:その真の目的は[[魔術協会]]からの支配を脱却し、血族を中心とした大聖杯をシンボルとする新たな協会を組織すること。半世紀以上の月日をかけて準備を進め、魔術協会から一族を挙げて離反し、討伐に向かった魔術師50人を全滅させて宣戦布告を行う。
:その真の目的は[[魔術協会]]からの支配を脱却し、血族を中心とした大聖杯をシンボルとする新たな協会を組織すること。半世紀以上の月日をかけて準備を進め、魔術協会から一族を挙げて離反し、討伐に向かった魔術師50人を全滅させて宣戦布告を行う。
:だが黒のセイバーの消滅という予想外のトラブルに端を発し、赤のサーヴァント達の猛攻に段々と追い込まれていき、ついには大聖杯を赤のアサシンの空中庭園により引き抜かれるという事態に陥る。そして空中庭園でランサーが窮地に陥った際、令呪と禁術を以てランサーの禁じられた宝具を用いた捨て身の策を実行し、彼の身体を奪い「無銘の吸血鬼」となって赤のサーヴァント達に牙を向く。
:だが黒のセイバーの消滅という予想外のトラブルに端を発し、赤のサーヴァント達の猛攻に段々と追い込まれていき、ついには大聖杯を赤のアサシンの空中庭園により引き抜かれるという事態に至る。そして空中庭園でランサーが窮地に陥った際、令呪と禁術を以てランサーの禁じられた宝具を用いた捨て身の策を実行し、彼の身体を奪い「無銘の吸血鬼」となって赤のサーヴァント達に牙を向く。
: しかし吸血鬼の本能に半ば支配され未曽有の災害となったこれに対し、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]は討伐命令を両陣営に発し、黒のアーチャー・黒のキャスターも含めた六騎のサーヴァントと死闘を繰り広げる。一瞬の隙を突き、大聖杯の元に辿り着くが、そこで正体を現した[[シロウ・コトミネ|シロウ]]に阻まれ、彼の洗礼詠唱によって消滅<ref group = "注">アニメ版では十字架が視界に入ったランサーによって足止めする形で抵抗されるシーンが書かれた。</ref>。長年の準備の末、第三次聖杯戦争を生き抜いて手に入れた大聖杯を前にして、無念の最後を遂げた。
: しかし吸血鬼の本能に半ば支配され未曽有の災害となったこれに対し、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]が討伐命令を両陣営に発したことで黒のアーチャー・黒のキャスターも含めた六騎のサーヴァントと死闘を繰り広げる。一瞬の隙を突き、大聖杯の元に辿り着くが、そこで正体を現した[[シロウ・コトミネ|シロウ]]に阻まれ、彼の洗礼詠唱によって消滅<ref group = "注">アニメ版では十字架が視界に入ったランサーによって自らに抵抗されるシーンが書かれた。</ref>。長年の準備の末、第三次聖杯戦争を生き抜いて手に入れた大聖杯を前にして、無念の最後を遂げた。
;人物
;人物
: かつて時計塔の最高階位である王冠(グランド)に上り詰めた程の人物で、二級講師として元素変換を教えていた。当時の教え子達からの評価は低かったが、「政治」の分野で才能を発揮するようになる。
: かつて時計塔の最高階位である王冠(グランド)に上り詰めた程の人物で、二級講師として元素変換を教えていた。当時の教え子達からの評価は低かったが、「政治」の分野で才能を発揮するようになる。
: 派閥抗争や権力闘争の場面において抜群の政治的手腕を発揮し、裏切り寝返りは当たり前、信じる者は勿論信じていない者まで利用する超一流の詐欺師として知られ、"八枚舌"のダーニックと呼ばれようになった。
: 派閥抗争や権力闘争の場面において抜群の政治的手腕を発揮し、裏切り寝返りは当たり前、信じる者は勿論信じていない者まで利用する超一流の詐欺師として知られ、"八枚舌"のダーニックと呼ばれようになった。
: 80年程前、新進気鋭の魔術師として華々しいデビューを飾った彼は貴族の縁談を持ちかけられるほどの勢いがあった。だが「ユグドミレニアの血は濁っている。五代先まで保つことがなく、後は零落するだけだ」と、ある魔術師が流した噂が広まり、周囲は掌を返し彼を冷遇するようになった。彼と彼に続くユグドミレニアの魔術師達の未来は閉ざされ、根源に到達するという夢を放棄することを強いられる。自分がそのような境遇になるのは仕方ない。だが後に続く者たちの未来すらその魔術師は奪い去ったことが彼の怒りと復讐心を生んだ。その後もプライドから世間に隠れ潜みつつ研究を続ける方針を拒み、屈辱に耐えながら一族の未来を奪った魔術協会で復讐の機会を伺っていた。
: 80年程前、新進気鋭の魔術師として華々しいデビューを飾った彼は貴族の縁談を持ちかけられるほどの勢いがあった。だが「ユグドミレニアの血は濁っている。五代先まで保つことがなく、後は零落するだけだ」と、ある魔術師が流した噂が広まり、周囲は掌を返し彼を冷遇するようになった。彼と彼に続くユグドミレニアの魔術師達の未来は閉ざされ、根源に到達するという夢を放棄することを強いられる。自分がそのような境遇になるのは仕方ない、だが後に続く者たちの未来すらその魔術師は奪い去ったことが彼の怒りと復讐心を生んだ。その後もプライドから世間に隠れ潜みつつ研究を続ける方針を拒み、屈辱に耐えながら一族の未来を奪った魔術協会で復讐の機会を伺っていた。
: 既に100歳近いはずだが外見は若々しく、第三次聖杯戦争に参加したときから外見が変化していない。普段は紳士として振る舞っているが、悪辣な事を考えている時の彼の表情は普段の鷹揚さが消え去り、酷薄で凍り付くように冷えていて、一片の情すら窺うことは出来ない。
: 既に100歳近いはずだが外見は若々しく、第三次聖杯戦争に参加したときから外見が変化していない。普段は紳士として振る舞っているが、悪辣な事を考えている時の彼の表情は普段の鷹揚さが消え去り、酷薄で凍り付くように冷えていて、一片の情すら窺うことは出来ない。
: 100年を魔道に生きただけの事はあり、魔術使いである[[獅子劫界離|獅子劫]]や経歴が不明なシロウを軽視しない。しかし、やはり彼も「魔術師」としての性根に囚われた一人である。ランサーの汚名を払拭したいという願いを好ましいと思い、王である彼に傅くことを吝かでないと思いながらも、過去の英雄の残滓でしかないサーヴァント達を、内心因果線を断たれれば生き足掻くことすらできない使い魔と見ている。
: 100年を魔道に生きただけの事はあり、魔術使いである[[獅子劫界離|獅子劫]]や経歴が不明なシロウを軽視しない。しかし、やはり彼も「魔術師」としての性根に囚われた一人である。ランサーの汚名を払拭したいという願いを好ましいと思い、王である彼に傅くことを吝かでないと思いながらも、過去の英雄の残滓でしかないサーヴァント達を、内心因果線を断たれれば生き足掻くことすらできない使い魔と見ている。
;能力
;能力
: 当初から今に至るまで抜きん出た権謀術数で魔術師社会と渡り合っており、魔術協会はおろか聖堂教会にも血族を忍ばせ諜報を行わせている。ユグドミレニアの脅威を直前まで魔術協会が気づかなかったのは、彼の手腕による所が大きい。彼が築いた独自コネクションは、キャスターのゴーレムに必要とされる、高価かつ貴重な八百年級の宝石と羊皮紙を魔術協会に察知されずに大量に仕入れる程のものであり、組織運営に非常に高い才能を見せる。ちなみにキャスターの宝具完成だけで、全財産の3割も使い果たした。
: 当初から今に至るまで抜きん出た権謀術数で魔術師社会を相手に渡り合ってきただけのことはあり、魔術協会はおろか聖堂教会にも血族を忍ばせ諜報を行わせている。ユグドミレニアの脅威を直前まで魔術協会が察知し得なかったのは、彼の手腕による所が大きい。彼が築いた独自コネクションは、キャスターのゴーレムに必要とされる、高価かつ貴重な八百年級の宝石と羊皮紙を魔術協会に察知されずに大量に仕入れる程のものであり、組織運営に非常に高い才能を見せる。(それでもキャスターの宝具完成だけで全財産の3割は使い果たしたようだが)
: また、政治家としての実力のみならず魔術師としての実力も極めて高く、突出した才能を持つフィオレでもダーニックが持つ執念、才能、経験という点で勝ち目がなく、通常通りの聖杯戦争やあるいは魔術師同士で戦闘を行った場合でも確実に勝利者となる。赤の陣営のマスター全員が力を合わせてやっと対等に戦えるかどうかという程の凄まじい力を誇る<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ">『Fate/Apocrypha material』174-175ページ「ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア」より。</ref>。
: また、政治家としての実力のみならず魔術師としての実力も極めて高く、突出した才能を持つフィオレでもダーニックが持つ執念・才能・経験という点では勝ち目がない。通常通りの聖杯戦争やあるいは魔術師同士で戦闘を行った場合は間違いなく他を圧倒し、赤の陣営のマスター全員が力を合わせてやっと対等に戦えるかどうかといわれるほど<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ">『Fate/Apocrypha material』174-175ページ「ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア」より。</ref>。
: 加えて彼は魔術において変換不能で役立たずの栄養分とされる魂に着目し、他者の魂を己の糧とする魔術を編み出していた。だがこの術は限りなく禁忌に近い呪法で、少しのミスが即座に自らの死を招くため、編み出してから60年の間でも魂を喰らった回数は三回しかなかった。しかも、その三回の使用でさえ肉体と魂の適合率が六割を切るほどのズレを引き起こしており、それによって生じた自分ではない“誰か”に彼は己を支配されつつあった。そんな中最後に、聖杯大戦の最中で窮地に追い込まれた彼は手段を選ばず、自らの自我が消えること覚悟で、この術の応用と令呪の力を使って、「ヴラド三世」という英霊に自らの思念、聖杯に対する執念を刻み付けることに成功した。
: 加えて彼は魔術において変換不能で役立たずの栄養分とされる魂に着目し、他者の魂を己の糧とする魔術を編み出していた。だがこの術は限りなく禁忌に近い呪法で、少しのミスが即座に自らの死を招くため、編み出してから60年の間でも魂を喰らった回数は三回しかなかった。しかも、その三回の使用でさえ肉体と魂の適合率が六割を切るほどのズレを引き起こしており、それによって生じた自分ではない“誰か”に彼は己を支配されつつあった。そんな中最後に、聖杯大戦の最中で窮地に追い込まれた彼は手段を選ばず、自らの自我が消えることを覚悟したこの術の応用と令呪の力により、「ヴラド三世」という英霊に自らの思念・聖杯に対する執念を刻み付けることに成功した。
=== 無銘の怪物 ===
=== 無銘の怪物 ===
ヴラドの宝具『鮮血の伝承』の効果はこの状態でも失われておらず、英雄としての性質の消失に伴いヴラド三世の『極刑王』の槍やスキルは失われるが、自身から杭を多数召喚する、蝙蝠や巨大な猛犬・霧への形態変化、高速再生、魅了の魔眼、相手の血を吸うことで英霊ですら魔性で侵し自分の眷属にするといった特殊能力を持ち、身体能力もかつてヴラド三世であった時よりも大幅増幅される。その圧倒的な膂力はただ投げつけられただけの杭が宝具並の破壊力を有し、大英雄ですら打ちのめす。
ヴラドの宝具『鮮血の伝承』の効果はこの状態でも失われておらず、英雄としての性質の消失に伴いヴラド三世の『極刑王』の槍やスキルは失われるが、自身から杭を多数召喚する、蝙蝠や巨大な猛犬・霧への形態変化、高速再生、魅了の魔眼、相手の血を吸うことで英霊ですら魔性で侵し自分の眷属にするといった特殊能力を持ち、身体能力もかつてヴラド三世であった時よりも大幅増幅される。その圧倒的な膂力はただ投げつけられただけの杭が宝具並の破壊力を有し、大英雄ですら打ちのめす。
吸血鬼は心臓を杭で打たれると死ぬという伝承が有名だがこの怪物は[[カルナ|赤のランサー]]の神槍で心臓を刺し貫かれても平然としているなど肉体的には極めて高い耐久力を持つが、陽光や聖印に弱いという弱点はそのまま。禁術の使用すれば自我が薄くなっていくというリスクも健在で、時間とともに己という己がごっそり消えていく並ならぬ苦痛に苛まれ、第二の令呪の「大聖杯を手に入れるまで生き続ける」という効果がなければ崩壊しかねない状態となっていく。
吸血鬼は心臓を杭で打たれると死ぬという伝承が有名だがこの怪物は[[カルナ|赤のランサー]]の神槍で心臓を刺し貫かれても平然としているなど肉体的には極めて高い耐久力を持つが、陽光や聖印に弱いという弱点はそのまま。禁術を使用すれば自我が薄くなっていくというリスクも健在で、時間とともに己という己がごっそり消えていく並ならぬ苦痛に苛まれ、第二の令呪の「大聖杯を手に入れるまで生き続ける」という効果がなければ崩壊しかねない状態となっていく。
ダーニックの聖杯への極めて強い妄執によりこの怪物の行動原理も大聖杯に自らの願いを託すことだが、その願いはダーニックの一族への愛と妄執に吸血鬼の本能が混じった結果「己の増殖、増強、増加」といった破滅的なモノとなり、彼が大聖杯に願いを告げた瞬間ルーマニアが一晩で地獄と化し、死都が発生してしまうと言われた。
吸血行為を行うため吸血種に該当するが、世界中に流布した「吸血鬼」という概念が具現化した存在であるため、[[死徒]]達とは全く異なる。
吸血行為を行うため吸血種に該当するが、世界中に流布した「吸血鬼」という概念が具現化した存在であるため、[[死徒]]達とは全く異なる。
== 人間関係 ==
== 人間関係 ==
;[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]
;[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]
:「領王(ロード)」と呼び臣下のように振舞い、良好な関係を築けている。かつて祖国ルーマニアを支配していた一国の王に敬意を払うことに抵抗はない。またランサーの自身の汚名を払拭するために聖杯戦争に懸ける意気込みや執念を好んでもいる。一方で、その忠誠は令呪の存在があってこその物。
:「領王(ロード)」と呼び臣下のように振舞い、良好な関係を築けている。かつて祖国ルーマニアを支配していた一国の王に敬意を払うことに抵抗はない。またランサーの自身の汚名を払拭するために聖杯戦争に懸ける意気込みや執念を好んでもいる。
:一方で、その忠誠は令呪の存在があってこその物と考えている。
;[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
;[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
:天才と謳われ、次期後継者である彼女の意見はダーニックも重視しており、血族の内部の発言力は高い。<br>また彼女にのみ秘匿していた大聖杯を見せている。
:天才と謳われ、次期後継者である彼女の意見はダーニックも重視しており、血族の内部での高い発言力を認めている。秘匿していた大聖杯を、ただ一人だけ見せたほどに。
;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
:魔術の才能が姉に比べれば遥かに劣る彼には、召喚したバーサーカー共々余り期待していない。
:魔術の才能が姉に比べて遥かに劣る彼には、召喚したバーサーカー共々余り期待していない。
;[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア]]
;[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア]]
;[[ロシェ・フレイン・ユグドミレニア]]
;[[ロシェ・フレイン・ユグドミレニア]]
:彼のゴーレムへの造詣の深さを認め、最年少でありながら、対等な口を利いても咎めることは無い。
:彼のゴーレムへの造詣の深さを認めている。最年少でありながら、対等な口を利いても咎めることは無い。
;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]]
;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]]
*一部のファンの間では、「'''[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]に似ている'''」と評されることがあった。<br>これは当初ダーニックの外見がロアに似ていることだけを指した評であったが、後に'''「他者の肉体を乗っ取る能力」を持ち、「残念なボスとして死亡する」'''という嫌すぎる共通項が生まれてしまった。
*一部のファンの間では、「'''[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]に似ている'''」と評されることがあった。<br>これは当初ダーニックの外見がロアに似ていることだけを指した評であったが、後に'''「他者の肉体を乗っ取る能力」を持ち、「残念なボスとして死亡する」'''という嫌すぎる共通項が生まれてしまった。
*彼が『冠位』を持っているのは『Apocrypha』世界のみで起きた珍事であり、本来の階位は『色位』。亜種聖杯戦争により魔術師の数が激減している『Apocrypha』世界では魔術師のほとんどが本来よりも一つ高い階位にスライドしているのだが、そこで持ち前の政治力を発揮したダーニックが得たのがこの「実力的に冠位には到達していないけど、協会への功績を称えて本来の冠位とはちょっと違う名誉的な冠位」である<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ"/>。
*彼が『冠位』を持っているのは『Apocrypha』世界のみで起きた珍事であり、本来の階位は『色位』。亜種聖杯戦争により魔術師の数が激減している『Apocrypha』世界では魔術師のほとんどが本来よりも一つ高い階位にスライドしているのだが、そこで持ち前の政治力を発揮したダーニックが得たのがこの「実力的に冠位には到達していないけど、協会への功績を称えて本来の冠位とはちょっと違う名誉的な冠位」である<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ"/>。
**なお、ダーニック当人は別段名誉に拘った訳ではなく、単純に「冠位の方が独立の際に有利であろう」という程度のものに過ぎなかったが<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ"/>。
**なお、ダーニック当人は別段名誉に拘った訳ではなく、単純に「冠位の方が独立の際に有利であろう」という程度の認識であった<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ"/>。
*もし仮に聖杯を手に入れることができず、通常の魔術師として過ごした場合はあと200年ほど生きたあたりでダーニックという人格が完全に希釈され、「ユグドミレニア」という名の鋼鉄のような魔術師が仕上がった。そうなったとしても、もしそれで根源に近づくことができるならば、ダーニックは躊躇わなかっただろう。しかし「大量の魂によって薄められたダーニックという人格」は果たして生きているのか、死んでいるのか、ありえない未来として根源にたどり着いたとしても、ダーニックが喜べるのかが、彼にはどうしても分からなかった<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ"/>。
*もし仮に聖杯を手に入れることができず、通常の魔術師として過ごした場合はあと200年ほど生きたあたりでダーニックという人格が完全に希釈され、「ユグドミレニア」という名の鋼鉄のような魔術師が仕上がった。そうなったとしても、もしそれで根源に近づくことができるならば、ダーニックは躊躇わなかっただろう。しかし「大量の魂によって薄められたダーニックという人格」は果たして生きているのか、死んでいるのか、ありえない未来として根源にたどり着いたとしても、ダーニックが喜べるのかが、彼にはどうしても分からなかった<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』174-175ページ"/>。
*アニメ版から東出氏直々に決定された設定として「冬木第三次聖杯戦争ではフィンを召喚した」という点については、「他に[[トリスタン]]、[[ベオウルフ]]案もあった」とのことだが、紆余曲折の末フィンになったようだ[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/901469984324435968]。
*アニメ版から東出氏直々に決定された設定として「冬木第三次聖杯戦争ではフィンを召喚した」という点については、「他に[[トリスタン]]、[[ベオウルフ]]案もあった」とのことだが、紆余曲折の末フィンになったようだ[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/901469984324435968]。