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== メモ ==
 
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*キーワードは「朱い月」「吸血鬼」「白」「わがまま」「猫属性」「空想具現化」。
 
*キーワードは「朱い月」「吸血鬼」「白」「わがまま」「猫属性」「空想具現化」。
*アルクェイドの「相手の個体能力のやや上に出力制限される」という設定は、MBで彼女を使うための格ゲー補正とされている。<br>というのも、TYPE-MOON世界最強に限りなく近いアルクェイドが月姫当初の設定そのままでは死徒二十七祖と渡り合えるレベルでなければ瞬殺してしまいかねないほど他キャラと実力に開きがあるため(秋葉クラスでも一方的に負けてしまうらしい)。
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*月姫キャラ人気投票不動の一位。ルート展開の都合上、攻略ヒロイン中最も出番が少ないにもかかわらず、他キャラに一位を譲ったことはない<ref group="出" name="『MELTY BLOOD 公式攻略ガイドブック』p.77">『MELTY BLOOD 公式攻略ガイドブック』p.77 MELTY BLOOD 用語解説 [アルクェイド・ブリュンスタッド]</ref>
*月姫キャラ人気投票不動の一位。<br>ルート展開の都合上、攻略ヒロイン中最も出番が少ないにもかかわらず、他キャラに一位を譲ったことはない。
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**「[[まほうつかいの箱]]」の投票企画“ALL RANKING TYPE-MOON”の第1回マイBESTキャラ投票では4位の[[エミヤ|アーチャー]]と15票の差でまさかの5位。月姫自体が結構古い作品であるため、これも時代の流れ故か。
**「[[まほうつかいの箱]]」の投票企画“ALL RANKING TYPE-MOON”の第1回マイBESTキャラ投票では4位の[[エミヤ|アーチャー]]と15票の差でまさかの5位。<br>月姫自体が結構古い作品であるため、これも時代の流れ故か。
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*デザインモチーフは学生時代の武内崇が読んだファッション雑誌の外国人モデル<ref group="出" name="zadan1">TYPE-MOON スタッフ座談会第一夜 http://www.typemoon.org/etc/zadan/zadan1.html</ref>。モデルとなった女性の写真は資料として残っており、TYPE-MOONのスタッフ座談会で公開されている<ref group="出" name="model">TYPE-MOON スタッフ座談会第一夜 アルクェイドの原型? http://www.typemoon.org/etc/zadan/model.html ([https://web.archive.org/web/20031006162858/http://www.typemoon.org/etc/zadan/model.html InternetArchive])</ref>。
*デザインモチーフは学生時代の武内崇が読んだファッション雑誌の外国人モデル。
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*名前は「ドラキュラ」(Dracula)の逆綴りではないか? という質問に対しては、否定も肯定もしていない<ref group="出" name="zadan1" />。
*名前がなかなか決まらず、最終的に「アルクェイド」という奈須氏考案の別キャラクターの名前を使うことに。<br>ドラキュラ(Dracula)の逆綴りではないか?と問われることもあるが、偶然。
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**当初は「アルクェイド」という名前がなかなか決まらず、最終的に奈須氏がストックしていた別作品の登場キャラクターの名前から取ったとのこと<ref group="出" name="zadan1" />。
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*精神年齢及び肉体年齢は(人間で言えば)19〜20歳程度。志貴より年上なのは「当初は主人公を連れ回すお姉さん的なキャラとして考えられていたから」とのこと<ref name="出" name="『月姫読本 Plus Period』p.40">『月姫読本 Plus Period』p.40「アルクェイド・ブリュンスタッド」</ref>
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*アルクェイドの「相手の個体能力のやや上に出力制限される」という設定は、MBで彼女を使うための格ゲー補正とされている。
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**というのも、TYPE-MOON世界最強に限りなく近いアルクェイドが月姫当初の設定そのままでは死徒二十七祖と渡り合えるレベルでなければ瞬殺してしまいかねないほど他キャラと実力に開きがあるため(秋葉クラスでも一方的に負けてしまうらしい)。
 
*無印MBのみ、シエルの弱・弱・弱の3段目にアルクェイドのシールドを成立させると、二人がクロスカウンターを打ち合うイラストが表示される([[歌月十夜]]の一枚絵と同じイラスト)。見るためには対戦相手の全面的な協力がないと難しく、色々な意味で「友情」溢れる技である。
 
*無印MBのみ、シエルの弱・弱・弱の3段目にアルクェイドのシールドを成立させると、二人がクロスカウンターを打ち合うイラストが表示される([[歌月十夜]]の一枚絵と同じイラスト)。見るためには対戦相手の全面的な協力がないと難しく、色々な意味で「友情」溢れる技である。
*精神年齢及び肉体年齢は(人間で言えば)19〜20歳程度。志貴より年上なのは「相手をエスコートするお姉さんタイプだから」と奈須氏が『月姫読本』にて語っている。
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*MBAAでは所謂「姫アルク」がボス、及び隠しキャラとして参戦。高機動・高火力・重装甲で、隙も少なくガードゲージの削りも大きい、強力で理不尽極まりない高性能っぷり。
*MBAAでは所謂「姫アルク」がボス、及び隠しキャラとして参戦。<br>高機動・高火力・重装甲で、隙も少なくガードゲージの削りも大きい、強力で理不尽極まりない高性能っぷり。
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*MBシリーズの暴走アルクェイドは無印→Re・ACT→AAとバージョンを経るごとにだんだんと演技の声が低くなってドスが利いてきており、通常のアルクェイドとの演じ分けが明確になってきている。これは暴走アルクェイドがキャラとして独立したことで「激怒している通常のアルクェイド」と「暴走アルクェイド」との演じ分けがストーリーの都合上必要となったためと思われる。
*MBシリーズの暴走アルクェイドのアークドライブ及びアナザーアークドライブの名は、現在は正式には「'''ブ'''ルート・ディ・シュヴェスタァ」である。ドイツ語で「Blut=血」。<br>しかし、過去の段階では「'''プ'''ルート・ディ・シュヴェスタァ」となっていた時期があり、現在のものは修正された後の名前となっている。この技名が初登場となったRe・ACTの公式サイトのページでも未だ「'''プ'''ルート・ディ・シュヴェスタァ」となっている。<br>このため、過去の作品は勿論、修正された今でも、色々な作品(MBシリーズも含む)で双方の名称が混同されている。
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**Fate/EXTRAのバーサーカー(白)に関しては「'''プ'''ルート・ディ・'''シェ'''ヴェスタァ」と、二文字の違いがある。[[主人公 (EXTRA)|主人公]]はこれを聞き、「ドイツ語を翻訳すれば『血の姉妹』……というコトになるのだろうか?」と、やや疑問系で訳している。<br>この名称は、ゲーム全編を一貫してこの表記である(ある箇所ではプルート、他のある箇所ではブルート、と、表記がブレているということはない)ため、設定段階からこうであった可能性が高い。<br>設定段階からのミスが未修正のままこうなったのか、それともミスではなく意図的に他の作品との差異を表そうとしたのかは明らかではない。
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*MBシリーズの暴走アルクェイドは無印→Re・ACT→AAとバージョンを経るごとにだんだんと演技の声が低くなってドスが利いてきており、通常のアルクェイドとの演じ分けが明確になってきている。<br>これは暴走アルクェイドがキャラとして独立したことで「激怒している通常のアルクェイド」と「暴走アルクェイド」との演じ分けがストーリーの都合上必要となったためと思われる。
   
**にも関わらず、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』では'''「暴走アルクェイド」の項目が用意されなかった'''。200枠に収めるために大分無理をしていたとはいえ、別作品の同一人物が別枠扱いされていたりするのに大分扱いがひどい。
 
**にも関わらず、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』では'''「暴走アルクェイド」の項目が用意されなかった'''。200枠に収めるために大分無理をしていたとはいえ、別作品の同一人物が別枠扱いされていたりするのに大分扱いがひどい。
*資料「Extra material」で語られた彼女の設定には不明点が多い。<br>『血の姉妹』の解説では「月に地球のルールを適用して、対象の能力を6分の1にする権能であり、地球では相手の一段階上の能力を獲得する権能へと変化する」と解説されている。つまり、『血の姉妹』はスキル『原初の一』が表す星のバックアップ能力の代替品であり、共存し得るものではない。<br>にも関わらず、スキルとして存在し、「ガトーの勘違いさえ無ければ基本的には問題無く機能する」とも『原初の一』の解説項にて明記されており、真っ向から矛盾している。
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*MBシリーズの暴走アルクェイドのアークドライブ及びアナザーアークドライブの名は、現在は正式には「'''ブ'''ルート・ディ・シュヴェスタァ」である。ドイツ語で「Blut=血」。しかし、過去の段階では「'''プ'''ルート・ディ・シュヴェスタァ」となっていた時期があり、現在のものは修正された後の名前となっている。この技名が初登場となったRe・ACTの公式サイトのページでも未だ「'''プ'''ルート・ディ・シュヴェスタァ」となっている。このため、過去の作品は勿論、修正された今でも、色々な作品(MBシリーズも含む)で双方の名称が混同されている。
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**『Fate/EXTRA』のバーサーカー(白)に関しては「'''プ'''ルート・ディ・'''シェ'''ヴェスタァ」と、二文字の違いがある。[[主人公 (EXTRA)|主人公]]はこれを聞き、「ドイツ語を翻訳すれば『血の姉妹』……というコトになるのだろうか?」と、やや疑問系で訳している。この名称は、ゲーム全編を一貫してこの表記である(ある箇所ではプルート、他のある箇所ではブルート、と、表記がブレているということはない)ため、設定段階からこうであった可能性が高い。設定段階からのミスが未修正のままこうなったのか、それともミスではなく意図的に他の作品との差異を表そうとしたのかは明らかではない。
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*『Fate/Extra material』で語られた彼女の設定には不明点が多い。『血の姉妹』の解説では「月に地球のルールを適用して、対象の能力を6分の1にする権能であり、地球では相手の一段階上の能力を獲得する権能へと変化する」と解説されている。つまり、『血の姉妹』はスキル『原初の一』が表す星のバックアップ能力の代替品であり、共存し得るものではない。にも関わらず、スキルとして存在し、「ガトーの勘違いさえ無ければ基本的には問題無く機能する」とも『原初の一』の解説項にて明記されており、真っ向から矛盾している。
 
**加えて、『血の姉妹』のベースである空想具現化とは「その星で自然現象として起こり得る可能性を連鎖的に紡ぎ合わせて、望む環境を作り出すという精霊共通の自然現象の一種」であり、星が相手の一段上の能力を与える効果ないし能力とは、本来全くの別物である。
 
**加えて、『血の姉妹』のベースである空想具現化とは「その星で自然現象として起こり得る可能性を連鎖的に紡ぎ合わせて、望む環境を作り出すという精霊共通の自然現象の一種」であり、星が相手の一段上の能力を与える効果ないし能力とは、本来全くの別物である。
*資料により「エクストラの情報世界では伝説が真となるため、神霊が元となった自然現象以上の力を持つことが多々ある」との情報が発覚。そして、アルクェイドの「自然現象の擬神化なんて誰得」発言は、“伝説はあくまで伝説”である“現実の物理世界における法側”に則ったものであることが分かる。
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*『Fate/Extra material』により「エクストラの情報世界では伝説が真となるため、神霊が元となった自然現象以上の力を持つことが多々ある」との情報が発覚。そして、アルクェイドの「自然現象の擬神化なんて誰得」発言は、“伝説はあくまで伝説”である“現実の物理世界における法側”に則ったものであることが分かる。
 
**公式資料においても、星を神と扱うのは格を貶められることとされている。<br>本編でも「星そのもの」と例えられ、「星の頭脳体」の側面を持つ彼女が前述のような意見を漏らしたのも当然といえる。
 
**公式資料においても、星を神と扱うのは格を貶められることとされている。<br>本編でも「星そのもの」と例えられ、「星の頭脳体」の側面を持つ彼女が前述のような意見を漏らしたのも当然といえる。
**「Extra material」では矛盾点や疑問点が幾らか挙げられているが、これもまたその一つである。<br>まず、神霊とは「真祖とは人の想念が関わったという点で異なる、精霊に人の想念が集い上位の霊格となった存在」「神代には、物理法則は存在せず神がその『権能』を振るっていた」と作中や上記資料等でも度々言及されてきた。<br>つまり、規模に程度差こそあれど、「そもそも元となった単なる自然現象以上の力を持たない神霊なぞ、存在し得ない」。
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**『Fate/Extra material』では矛盾点や疑問点が幾らか挙げられているが、これもまたその一つである。まず、神霊とは「真祖とは人の想念が関わったという点で異なる、精霊に人の想念が集い上位の霊格となった存在」「神代には、物理法則は存在せず神がその『権能』を振るっていた」と作中や上記資料等でも度々言及されてきた。つまり、規模に程度差こそあれど、「そもそも元となった単なる自然現象以上の力を持たない神霊なぞ、存在し得ない」。
**マナやエーテルが濃かった太古においては、物理法則が存在せず神秘の力が遥かに強大だったので、単なる人や魔術であっても人々の信仰が集えばその対象にマナが集中し、星の触覚たる精霊が信仰を集めて昇格した神霊もより強大な存在となり得た。<br>が、アルクェイドが誕生した現代、特に「マナが枯渇したEXTRAの世界」では地上の法則が全く異なる。<br>「人々の信仰のままに力を振るった神霊」と言うのは既に絶滅した存在に過ぎず、現代の物理法則の体現者であるアルクェイドにとっては、情報世界におけるそれらの再現は虚ろな影の類に見える、という話。
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**マナやエーテルが濃かった太古においては、物理法則が存在せず神秘の力が遥かに強大だったので、単なる人や魔術であっても人々の信仰が集えばその対象にマナが集中し、星の触覚たる精霊が信仰を集めて昇格した神霊もより強大な存在となり得た。が、アルクェイドが誕生した現代、特に「マナが枯渇したEXTRAの世界」では地上の法則が全く異なる。「人々の信仰のままに力を振るった神霊」と言うのは既に絶滅した存在に過ぎず、現代の物理法則の体現者であるアルクェイドにとっては、情報世界におけるそれらの再現は虚ろな影の類に見える、という話。
**NPCの「CCC世界で『権能』に相当するムーンセルと一体となったBBは、宇宙の法則すら変えられる力を持つ」という発言や、ギルガメッシュの「神代には大権能を行使出来る超抜種も存在した」といった発言等も鑑みると、<br>「ムーンセルに存在するような規模の太古の神々は神代ならともかく近代の地上に降霊し得る存在ではなく、受肉して存在出来るアルクェイドは中世以降の地球では疑う余地なく最新にして最強の精霊種である」と言ったところか。
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**NPCの「CCC世界で『権能』に相当するムーンセルと一体となったBBは、宇宙の法則すら変えられる力を持つ」という発言や、ギルガメッシュの「神代には大権能を行使出来る超抜種も存在した」といった発言等も鑑みると、「ムーンセルに存在するような規模の太古の神々は神代ならともかく近代の地上に降霊し得る存在ではなく、受肉して存在出来るアルクェイドは中世以降の地球では疑う余地なく最新にして最強の精霊種である」といったところか。
*Fate/EXTRAでは敗北後、空間に大穴を開けて何処かへと去っていく。アルクの規格外っぷりを表した演出であるが、何処に消えたのかが謎として語られることもあった。
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*『Fate/EXTRA』では敗北後、空間に大穴を開けて何処かへと去っていく。アルクの規格外っぷりを表した演出であるが、何処に消えたのかが謎として語られることもあった。
 
**しかし後年、アルクは他のサーヴァントのようなムーンセルのデータではなく、ガトーが地球から連れてきた同行者だという事が明らかになった。つまり、穴を開けた後は単に地球に帰っただけと思われる。
 
**しかし後年、アルクは他のサーヴァントのようなムーンセルのデータではなく、ガトーが地球から連れてきた同行者だという事が明らかになった。つまり、穴を開けた後は単に地球に帰っただけと思われる。
 
**つまり、彼女は月の法則が支配する電脳世界ムーンセルに赴き、普段の半分の能力や権限があるかすら怪しい状態で「単なる地球の自然現象でしか無い筈の空想具現化で、月の環境を強制的に変質させる」という相当な無茶をやっていたことになる。
 
**つまり、彼女は月の法則が支配する電脳世界ムーンセルに赴き、普段の半分の能力や権限があるかすら怪しい状態で「単なる地球の自然現象でしか無い筈の空想具現化で、月の環境を強制的に変質させる」という相当な無茶をやっていたことになる。
**これは、彼女の月の生物としての特性と地球の精霊としての特性が合わさった結果可能になったことである。<br>とはいえ、他の天体の生物も固有結界等を行使しているので、天体の規模から逸脱した行為が必ずしもとれない、という訳ではない。
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**これは、彼女の月の生物としての特性と地球の精霊としての特性が合わさった結果可能になったことである。とはいえ、他の天体の生物も固有結界等を行使しているので、天体の規模から逸脱した行為が必ずしもとれない、という訳ではない。
    
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