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| 真名 = アレクサンドル・デュマ・ペール
 
| 真名 = アレクサンドル・デュマ・ペール
 
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| 外国語表記 = Alexandle Dumas père
 
| 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]]
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| 声優 = 森久保祥太郎
 
| 演者 =  
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
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;略歴
 
;略歴
 
:「偽りの聖杯戦争」を企んだ側の人間であるスノーフィールド市の警察署長[[オーランド・リーヴ]]に召喚されたサーヴァント。
 
:「偽りの聖杯戦争」を企んだ側の人間であるスノーフィールド市の警察署長[[オーランド・リーヴ]]に召喚されたサーヴァント。
: オーランドの要求に応えて対英雄王の決め手である『原典を超える宝具の贋作』を造る作業を続けている。警察署ではない、どこか別の場所に半ば閉じ込められるようにして贋作造りをしている様子で、マスターとの会話も電話越しのもののみ。作業の傍ら、与えられているテレビやインターネットでどうでもいい現代知識をあれこれ集め、溜め込んでいるもよう。
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: オーランドの要求に応えて対[[ギルガメッシュ|英雄王]]の決め手である『原典を超える宝具の贋作』を造る作業を続けている。警察署ではない、どこか別の場所に半ば閉じ込められるようにして贋作造りをしている様子で、マスターとの会話も電話越しのもののみ。作業の傍ら、与えられているテレビやインターネットでどうでもいい現代知識をあれこれ集め、溜め込んでいるもよう。
    
;人物
 
;人物
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;能力
 
;能力
:「キャスター」としてはやや邪道に属する文筆家系。本来の仕事は「英雄を生み出す」ことなのだが、マスターの狙いは『昇華』の能力による「伝説を上回る伝説を生み出す」「伝説を上書きして真実にする」ことの方で、偽りの聖杯戦争のために召喚されてからこのかた、署長の部下である『[[二十八人の怪物]](クラン・カラティン)』のために宝具の贋作を作り、それに原典を超える力を付与する作業をずっと続けている。<br>本人の能力はそれだけに留まらず、具体的な方法は不明だが魔術関連の情報やプライベートな情報など、通常はネットに載らないような極秘情報までどこからか仕入れている。<br>純粋な戦闘力はかなり低いらしく、マスターと素手で戦った場合はマスターが勝つと言われるほどだが、(本人の言を信じるなら)王様の狩猟に付き合った経験もあるので体力はそれなりにある様子。またナポレオン麾下の将軍として有名な父親譲りの体格と威圧感を持ち、クラン・カラティンの警官たちに「ストレートに拳を交わしたら勝負は解らないのではないか」と思わせている。
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:「キャスター」としてはやや邪道に属する文筆家系。本来の仕事は「英雄を生み出す」ことなのだが、マスターの狙いは『昇華』の能力による「伝説を上回る伝説を生み出す」「伝説を上書きして真実にする」ことの方で、偽りの聖杯戦争のために召喚されてからこのかた、署長の部下である『[[二十八人の怪物]](クラン・カラティン)』のために宝具の贋作を作り、それに原典を超える力を付与する作業をずっと続けている。<br>本人の能力はそれだけに留まらず、具体的な方法は不明だが魔術関連の情報やプライベートな情報など、通常はネットに載らないような極秘情報までどこからか仕入れている。<br>純粋な戦闘力はかなり低いらしく、マスターと素手で戦った場合はマスターが勝つと言われるほどだが、(本人の言を信じるなら)王様の狩猟に付き合った経験もあるので体力はそれなりにある様子。また[[ナポレオン]]麾下の将軍として有名な父親譲りの体格と威圧感を持ち、クラン・カラティンの警官たちに「ストレートに拳を交わしたら勝負は解らないのではないか」と思わせている。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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:二十八人の怪物(クラン・カラティン)の[[ジョン・ウィンガード]]に使用した際は、全力でなかったとはいえ[[アルケイデス]]と格闘戦が可能になるほどまでに彼の身体能力を高めている。
 
:二十八人の怪物(クラン・カラティン)の[[ジョン・ウィンガード]]に使用した際は、全力でなかったとはいえ[[アルケイデス]]と格闘戦が可能になるほどまでに彼の身体能力を高めている。
 
:使用された相手は生前のデュマが経験した出来事や様々な英雄譚を体感時間で10時間ほど見ることになるらしい。
 
:使用された相手は生前のデュマが経験した出来事や様々な英雄譚を体感時間で10時間ほど見ることになるらしい。
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;遥か終わらじの食遊綺譚(グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ)
 
;遥か終わらじの食遊綺譚(グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ)
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:マスターの部下たち。彼らのため、地下工房にほぼ缶詰め状態で贋作宝具を造り、その原典をも超える力を付与している。
 
:マスターの部下たち。彼らのため、地下工房にほぼ缶詰め状態で贋作宝具を造り、その原典をも超える力を付与している。
 
:ジェスターとの戦闘で右手を失った[[ジョン・ウィンガード]]に対しては特に興味を示し、彼をはじめとした警官たちを英雄として舞台に立たせようと独自に動き始める。
 
:ジェスターとの戦闘で右手を失った[[ジョン・ウィンガード]]に対しては特に興味を示し、彼をはじめとした警官たちを英雄として舞台に立たせようと独自に動き始める。
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;[[フラット・エスカルドス]]、[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|ジャック・ザ・リッパー]]
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:同じ聖杯戦争に参加するバーサーカーとそのマスター。
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:宝具「遥か終わらじの食遊綺譚」を用いてジャックの霊基を「調理」し、マスターとサーヴァント間の魔力経路を強化して存在を疑似的に混ぜ合わせることで[[アルケイデス]]の不意を突ける手段を提供した。
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;[[シグマ]]
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:同じ聖杯戦争に参加するウォッチャーのマスター。
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:フィリア討伐にあたり、彼が持ち込んだ弩を「調理」して天の女神を射ち墜とす武器に仕立て上げた。
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;[[ロード・エルメロイⅡ世]]
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:上記のフラットの恩師であり、時計塔の現代魔術科のロード。
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:フィリア討伐のための「調理」の際には弩を改造するために彼と電話で共同作業していた。
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;[[ヴェルナー・シザームンド]]
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:フィリア討伐のための「調理」の際に助手としていたエルメロイ教室の一員。
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;[[ティア・エスカルドス]]
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:上記のフラットの中にいた「僕」。
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:最終決戦を前にヴェルナーからの縁で彼を「主役」にするべく腕を振るうことになった。
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:なお「数日前に会った」とのことだが、ジャックの霊基を「調理」してフラットと疑似的に混ぜ合わせた際に存在に気が付いたものと思われる。
    
=== ちびちゅき! ===
 
=== ちびちゅき! ===
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:生前の作家仲間。
 
:生前の作家仲間。
 
:出会った当時は40歳くらいだったので、2015年のエイプリルフール企画では少年の姿を見て大爆笑していた。
 
:出会った当時は40歳くらいだったので、2015年のエイプリルフール企画では少年の姿を見て大爆笑していた。
:さらにはマスターが[[殺生院キアラ|ナイスバディの美女]]なことに嫉妬する始末。……本性を知った上での発言なら、大したタマである。
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:さらにはマスターが[[殺生院キアラ|ナイスバディの美女]]なことに嫉妬する始末。……[[ビーストⅢ/R|本性]]を知った上での発言なら、大したタマである。
 
;[[シャルル・ノディエ]]
 
;[[シャルル・ノディエ]]
 
:文学界とのコネを作ってくれた先生。フランス幻想文学の父とも呼ばれる偉大な作家。
 
:文学界とのコネを作ってくれた先生。フランス幻想文学の父とも呼ばれる偉大な作家。
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:友人として物資を援助したり広報活動したりと便宜を図った見返りに、遺跡発掘の統括責任者にしてもらったとか。
 
:友人として物資を援助したり広報活動したりと便宜を図った見返りに、遺跡発掘の統括責任者にしてもらったとか。
 
;ジャン=フランソワ・デュシス
 
;ジャン=フランソワ・デュシス
:フランスの翻案家。[[ウィリアム・シェイクスピア]]の作品群をフランス語にして紹介した。
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:フランスの翻案家。シェイクスピアの作品群をフランス語にして紹介した。
 
:元々のものに比べると到底読めたものではなかったらしいが、それでもキャスターの人生にとっては一大転換点となった。
 
:元々のものに比べると到底読めたものではなかったらしいが、それでもキャスターの人生にとっては一大転換点となった。
 
;バルザック
 
;バルザック
 
:生前の作家仲間。
 
:生前の作家仲間。
 
:キャスターが生前建築した屋敷やその内部に配置した文豪たち(キャスター自身も含む)の胸像を前に、「この狂気の沙汰はデュマにしか成就できないものだ」と褒めているのか貶しているのかわからない感想を呟いた。
 
:キャスターが生前建築した屋敷やその内部に配置した文豪たち(キャスター自身も含む)の胸像を前に、「この狂気の沙汰はデュマにしか成就できないものだ」と褒めているのか貶しているのかわからない感想を呟いた。
:フルネームはキャスターと同時期に活躍し、90篇の長編・短編からなる小説群『人間喜劇』を執筆したフランスの文豪'''「オノレ・ド・バルザック」'''
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:フルネームはキャスターと同時期に活躍し、90篇の長編・短編からなる小説群『人間喜劇』を執筆したフランスの文豪'''「オノレ・ド・バルザック」'''
 
;[[ナポレオン]]
 
;[[ナポレオン]]
 
:父、トマ=アレクサンドル・デュマ将軍が仕えた軍司令官。トマの死後、仲の良くなかったナポレオンは終身年金の支払いを拒否したため、デュマは高級軍人の遺族であるにもかかわらず貧しい生活を余儀なくされた。
 
:父、トマ=アレクサンドル・デュマ将軍が仕えた軍司令官。トマの死後、仲の良くなかったナポレオンは終身年金の支払いを拒否したため、デュマは高級軍人の遺族であるにもかかわらず貧しい生活を余儀なくされた。
 
:ただ、デュマ本人は特にナポレオンに対して悪感情は持っていないようである。
 
:ただ、デュマ本人は特にナポレオンに対して悪感情は持っていないようである。
 +
;ナポレオンⅢ世
 +
:ナポレオンの甥で、生前交流があった模様。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
;[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]
 
;[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]
:彼の著作『モンテ・クリスト伯』の登場人物。
+
:自身の著作『モンテ・クリスト伯』の登場人物。
:モデルとなった人物が実在したという説もあるが、実際の所どうだったのかは意図的に言葉をぼかしている。
+
:モデルとなった人物が実在したという説もあるが、実際の所どうだったのかは意図的に言葉をぼかしている。後に追加された回想シーンではやはりモデルとなった人物がいたらしく、彼に対して「そのまま復讐の道に進むなら俺が書いたようなハッピーエンドにはならない」とクギを刺していた。
 
:少なくとも直接会えるとしたら、「お前のおかげで破滅した悪党より儲けさせてもらったぜ!」と煽るつもりだとか。
 
:少なくとも直接会えるとしたら、「お前のおかげで破滅した悪党より儲けさせてもらったぜ!」と煽るつもりだとか。
 +
 +
;[[アレッサンドロ・ディ・カリオストロ]]
 +
:自身の著書『王妃の首飾り』は彼が引き起こした事件を題材としたもの。
 +
:デュマ本人が彼をどう思っているかは不明だが、物語内では巌窟王同様にダークヒーロー的な人物として扱われている。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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:マスターがシリアスに話し込んでるところへの通話第一声。人を食った性格であることが窺える。
 
:マスターがシリアスに話し込んでるところへの通話第一声。人を食った性格であることが窺える。
   −
;『勘違いするなよ? 俺の仕事は英雄を生み出すことだ。決して俺自身は英雄なんかじゃない。<br> ただし、英雄のように俺をもてはやすのはOKだ。女ならなおよしだな。<br> 確かに、女を百人抱いてガキを千人産ませたなんてのは、モテない男どもにとっちゃ英雄って見られても仕方ないかもな!』<br>『はッ! 俺のアレンジ力を評価してくれるってか! 嬉しくて涙が出る! 死ね!<br> あぁあぁ、こんなこったら、贋作騒ぎんときにジョークで「本物よりも俺のほうがおもしれぇだろ?」なんて言わなきゃよかったぜ。<br> まさか百年以上も後に、[[クレオパトラ]]や楊貴妃を抱いて寝てるところを叩き起こされてコキ使われるたぁ思ってなかった。<br> こんな話売れねえよ、ふざけんな』<br>『はッ! 男に世辞を言われても嬉しくないねえ。<br> 今の台詞を台本にして、あんたの奥さんに読ませてくれや。もちろん、俺のベッドの中でな!<br> ああ、その前に、台本にしたら一回俺のところに持ってこい、俺は本来、伝説なんぞより、できの悪い台本を直すほうが得意――――――』
+
;『何の用だはねぇだろうが! あれだ! ちょいと今、テレビで見たんだけどもよお! この国にゃ、抱くのに一晩何百万もかかる、すっげぇいい女がいるってのは本当か!?』<br>『今晩ちょっと呼んでくれよ、兄弟』
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:上記の電話へ辛辣に用件を問うマスターへの身勝手極まりない要求。とても戦争に呼ばれたサーヴァントとしての言葉とは思えない。因みにアニメ版では金で買おうというわけではなく正々堂々と口説くと言う台詞が足された。
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;『勘違いするなよ? 俺の仕事は英雄を生み出すことだ。決して俺自身は英雄なんかじゃない。<br> ただし、英雄のように俺をもてはやすのはOKだ。女ならなおよしだな。<br> 確かに、女を百人抱いてガキを千人産ませたなんてのは、モテない男どもにとっちゃ英雄って見られても仕方ないかもな!』<br>『はッ! 俺のアレンジ力を評価してくれるってか! 嬉しくて涙が出る! 死ね!<br> あぁあぁ、こんなこったら、贋作騒ぎんときにジョークで「本物よりも俺のほうがおもしれぇだろ?」なんて言わなきゃよかったぜ。<br> まさか百年以上も後に、[[クレオパトラ]]や[[楊貴妃]]を抱いて寝てるところを叩き起こされてコキ使われるたぁ思ってなかった。<br> こんな話売れねえよ、ふざけんな』<br>『はッ! 男に世辞を言われても嬉しくないねえ。<br> 今の台詞を台本にして、あんたの奥さんに読ませてくれや。もちろん、俺のベッドの中でな!<br> ああ、その前に、台本にしたら一回俺のところに持ってこい、俺は本来、伝説なんぞより、できの悪い台本を直すほうが得意――――――』
 
:怒涛のマシンガントークで法螺と自慢と罵詈雑言を並べ立てる。あまりの言葉の奔流に、オーランドも途中で電話を切ってしまった。
 
:怒涛のマシンガントークで法螺と自慢と罵詈雑言を並べ立てる。あまりの言葉の奔流に、オーランドも途中で電話を切ってしまった。
 +
:…クレオパトラと楊貴妃云々については十割ふかしだと思われるが、[[ガイウス・ユリウス・カエサル|どこぞのDEBU]]あたりや、ましてやそう公言された[[クレオパトラ|二]][[楊貴妃|人]]がサーヴァントとして顕現していることもある[[Fate/Grand Order|とある世界線]]で鉢合わせた場合も見ものである。
   −
;『いいか? 俺は別に聖杯に向ける願いなんざ、美味い飯といい女くらいのもんだ。<br> それよりも俺はな、この戦争に乗っかる連中がどんなドラマを生み出し、どんな結末を迎えるのか、それが見てみたいだけだ!<br> それなのにおまえ、これじゃ結末を見る前に発狂しちまうぞ!』
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;『っかー! まだやらせる気か? 少しは俺の都合ってもんも考えて欲しいね!<br>いいか? 俺は別に聖杯に向ける願いなんざ、美味い飯といい女くらいのもんだ。<br> それよりも俺はな、この戦争に乗っかる連中がどんなドラマを生み出し、どんな結末を迎えるのか、それが見てみたいだけだ!<br> それなのにおまえ、これじゃ結末を見る前に発狂しちまうぞ!』
 
:放言ながらも、作家としての矜持と業が覗く。どこか「[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]」と相通ずる姿勢があるのは、彼が少年時代に『ハムレット』を見て感動し、劇作家を志したがゆえか。
 
:放言ながらも、作家としての矜持と業が覗く。どこか「[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]」と相通ずる姿勢があるのは、彼が少年時代に『ハムレット』を見て感動し、劇作家を志したがゆえか。
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;『<RUBY><RB>フランチェスカ</RB><RT>’’’’’’’</RT></RUBY>って嬢ちゃんにも、そんなにつれないのか? 兄弟』
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;『<RUBY><RB>フランチェスカ</RB><RT>・・・・・・・</RT></RUBY>って嬢ちゃんにも、そんなにつれないのか? 兄弟』
 
:寝ていて昨夜の騒ぎに気が付きもしなかった、と言うキャスターに呆れたオーランドが「次からは直接電話を取るまい」と決意した瞬間に投げ込まれた爆弾発言。<br>一切教えていないはずの、この聖杯戦争の黒幕や協力者たちについても次々に言及し、マスターであるオーランドもいまだ知らぬ情報入手手段があることを匂わせる。
 
:寝ていて昨夜の騒ぎに気が付きもしなかった、と言うキャスターに呆れたオーランドが「次からは直接電話を取るまい」と決意した瞬間に投げ込まれた爆弾発言。<br>一切教えていないはずの、この聖杯戦争の黒幕や協力者たちについても次々に言及し、マスターであるオーランドもいまだ知らぬ情報入手手段があることを匂わせる。
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;『はッ! そいつは復讐ってもんを舐めすぎだぜ署長。<br>極まった怨讐ってのはな、もうそれだけで一種の呪いなのさ。現代に残った魔術を用いぬ神秘の一つと言ってもいい。<br>実際は神秘でもなんでもない、ただの人の感情だがな』<br>『ああ、この呪いの厄介な所は、復讐が正当であればあるほど、それを果たせば果たすほどに気持ち良くなっちまうって事だ。<br>怨讐が呪いなら、カタルシスって奴は麻薬だぜ? 一度味わったら、中々抜け出せねぇのさ。<br>復讐者本人も、それを本だの戯曲だのを通して遠くから眺める奴も、他人の復讐を本にして一儲けする作家もな! ハハッ!』
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:人間の憎しみや憤怒をいくら積み上げても高位の英霊には及ばぬのかという署長に対する答え。復讐やそれを題材にしたジャンルの本質を赤裸々かつ愉快に言祝ぐ。また最後の台詞で署長はかの復讐譚にモデルが実在するのかという疑問を抱く。
    
;『おいやめろ!? 作家の前で本人が書いた台詞を読み上げようとするんじゃねえ! 思わずもっといい台詞が思いついて改稿したくなっちまうだろうが! もうできねえのに!』
 
;『おいやめろ!? 作家の前で本人が書いた台詞を読み上げようとするんじゃねえ! 思わずもっといい台詞が思いついて改稿したくなっちまうだろうが! もうできねえのに!』
 
:「モンテ・クリスト伯」の有名な言葉を読み上げようとするオーランドに対して。
 
:「モンテ・クリスト伯」の有名な言葉を読み上げようとするオーランドに対して。
:キャスターにしては珍しい、焦った態度。[[ウィリアム・シェイクスピア]]と違い、自著の読み上げられるのは嫌なようである。その理由もまた結構なものであるが。
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:キャスターにしては珍しい、焦った態度。[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]と違い、自著の読み上げられるのは嫌なようである。その理由もまた結構なものであるが。
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;『とにかく気を付けろよ、兄弟。逆恨みじゃねぇ正当な復讐ってのは、他人から見ても快楽だ。その呪いは伝染するぜ? その復讐が困難であればあるほど、その力を強くしてな』<br>『もしかしたら、あんたらが狙ってる金ピカの王様も、ぽっと出の平民の復讐に喰われちまうかもしれないぜ?』
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:上記の台詞の後に改めて復讐の呪いを警告するキャスター。そして、後半の予想は間もなくして[[フィリア|当たらずも遠からずの形]]で的中することになる。
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;「<ruby><rb>警察署長</rb><rt>兄弟</rt></ruby>にも言ってやれよ、ジョン。『お前こそ、足手纏いになるな』……ってよ!」
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:片腕を喰われ半ば戦力外通告を受けていたジョンにこしらえた<ruby><rb>義手</rb><rt>伝説</rt></ruby>を着けながらの激励。
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;「だがな、俺の人生を変えたのは、その『もどき』の方だ。これだけは誰にも否定させねぇ。<br>まあ、大本が良すぎたからってのはあるかもしれねぇが、偽物だろうとなんだろうと、そこにはデュシスの旦那なりの熱意が詰まってたって事さ」<br>「安心しろよ。お前らはまだ知らねぇが、兄弟……お前らのボスの熱意は本物だ。<br>お前らが最後まであいつを信じ抜きゃ、<ruby><rb>たかだか本物にすぎねぇ</rb><rt>・・・・・・・・・・・</rt></ruby>伝説の一つや二つ、いくらでも覆してやれるだろうよ」
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:自分達は勝てるのかと問う警官たちに自分の原点を明かした上での激励。かつて見たデュシスが翻案もとい魔改造した「ハムレット」は真っ当なファンからすればもどきとい邪道だった。だが、キャスターの魂に届き人生の道筋を変えたのは、紛れもなくこの偽物の「ハムレット」であったことも事実であった。デュマ自身のみならず、この物語の主題そのものを顕したと言える台詞。
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;「役者が勇気を見せるってんなら、俺も少しは筋道を直してやるとするか」<br>「<ruby><rb>驚き役で終わらせやしねぇよ</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。……お前らみてぇな奴こそ、英雄であるべきだ」<br>「……<ruby><rb>銃士達よ、風車に挑め</rb><rt>マスケティアーズ・マスカレイド</rt></ruby>」
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:戦場となった病院前の大通りへ、作家が書斎から舞台へと躍り出る。気に入った役者達へ<ruby><rb>ささやかな花束</rb><rt>宝具</rt></ruby>を贈るために。
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;「多かれ少なかれ恩讐なんざ誰でも抱く。ガキでも語れるもんだ。<br>だが、お前さんの、エドモン・ダンテスの、<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテクリスト伯</rt></ruby>の恩讐を語れるのは誰だ?<br> ……俺だ、俺だけだよ復讐者。<br>弟に菓子を取られたガキの恨みと、人生を丸ごと全部奪われた手前の恨み、どこが違う? もちろん違う!<br> だが、それを誰よりも劇的に語れるのはお前さんじゃあない。<br>あんたは何万、何十万もの民衆の心に語りかける事ができるか? 俺は語れる! その為にペンがある!<br> ……いや、逆に言うとな、あんたはもう、何百万、何千万の人間に語り終えたも同然だぜ!<br> 書き記すのは確かに俺の筆だが、その俺にその生き様を見せつけたのは、他でもないお前さん自身なんだからよ!」
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:かつてある復讐者にそれをモデルに小説を書かせろと言った結果、フォークを突きつけられながらも椅子から立ち上がり、まるで軍隊を前に演説する粗野な指揮官のように朗々と語る。しかし見様によっては相手の殺意を買い煽るような語り口にも拘らず何故か憎めない。物書きとしての矜持をこれでもかと最大限にアピールしている故なのか。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
174行目: 224行目:     
;料理上手系サーヴァント
 
;料理上手系サーヴァント
:料理上手とされるサーヴァントには[[エミヤ]]や[[玉藻の前]]などがいるが、実はデュマも美食家・料理上手としての側面がある。『Fake』作中でも「美味い飯」について言及するシーンが幾度となく存在するが、史実では単に美食趣味なだけではなく自ら腕を振るって料理を作っており、その腕前は趣味の域を越えていたという。料理へのこだわりは並々ならぬもので、旅先では珍しい料理を必ず食べてはその調理法をレシピにまとめ、帰ってから自ら再現したともいい、'''「サラダを召使いに作らせるのは料理に対する甚だしい冒漬行為」''' '''「パスタなど香料入りのソースの下に隠された湿った洗濯物にすぎない」'''などといった<del>極論じみた</del>言葉も伝わっている。「自分で狩った肉を自ら捌き、調理して客をもてなした」という逸話もある。晩年、これまでの美食人生の集大成として『料理大辞典』なる本を執筆しており、その総ページ数は実に1156ページにも及ぶ。デュマはこの本の刊行(1873年)を見る事なく68歳で没した。<br>彼の遺したレシピは、彼の小説の構成法を考察する上で重要な資料となっており、「本物を越える創作を生み出す」という彼の能力の一端がここに垣間見えているとも言えるかもしれない。宝具名の「グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ(Grand dictionnaire de cuisine)」はこの料理大辞典のこと。
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:料理上手とされるサーヴァントには[[エミヤ]]や[[玉藻の前]]などがいるが、実はデュマも美食家・料理上手としての側面がある。『Fake』作中でも「美味い飯」について言及するシーンが幾度となく存在し、マスターや「二十八人の怪物」のメンバーに自作の料理を振舞うほどであった。史実では単に美食趣味なだけではなく自ら腕を振るって料理を作っており、その腕前は趣味の域を越えていたという。料理へのこだわりは並々ならぬもので、旅先では珍しい料理を必ず食べてはその調理法をレシピにまとめ、帰ってから自ら再現したともいい、'''「サラダを召使いに作らせるのは料理に対する甚だしい冒漬行為」''' '''「パスタなど香料入りのソースの下に隠された湿った洗濯物にすぎない」'''などといった<del>極論じみた</del>言葉も伝わっている。「自分で狩った肉を自ら捌き、調理して客をもてなした」という逸話もある。晩年、これまでの美食人生の集大成として『料理大辞典』なる本を執筆しており、その総ページ数は実に1156ページにも及ぶ。デュマはこの本の刊行(1873年)を見る事なく68歳で没した。<br>彼の遺したレシピは、彼の小説の構成法を考察する上で重要な資料となっており、「本物を越える創作を生み出す」という彼の能力の一端がここに垣間見えているとも言えるかもしれない。宝具名の「グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ(Grand dictionnaire de cuisine)」はこの料理大辞典のこと。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
19,073

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