3行目: |
3行目: |
| | 真名 = 武則天 | | | 真名 = 武則天 |
| | 読み = ぶそくてん | | | 読み = ぶそくてん |
− | | 外国語表記 = | + | | 外国語表記 = Wu Zetian |
| | 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]] | | | 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]] |
| | 声優 = 井澤詩織 | | | 声優 = 井澤詩織 |
34行目: |
34行目: |
| }} | | }} |
| ==概要== | | ==概要== |
− |
| |
| 「[[アサシン|暗殺者]]」の[[サーヴァント]]。亜種特異点Ⅱで真名が明かされる前は'''不夜城のアサシン'''と呼称されている。 | | 「[[アサシン|暗殺者]]」の[[サーヴァント]]。亜種特異点Ⅱで真名が明かされる前は'''不夜城のアサシン'''と呼称されている。 |
| | | |
66行目: |
65行目: |
| == [[宝具]] == | | == [[宝具]] == |
| ; 告密羅織経(こくみつらしょくけい) | | ; 告密羅織経(こくみつらしょくけい) |
− | : ランク:B<br />種別:対人宝具 | + | : ランク:B<br />種別:対人宝具<br />レンジ:1~3<br>最大捕捉:1人 |
| :この宝具は「彼女は自由に罪人を生み出せる」という国家的法則の体現に等しい。すなわち、彼女がこの宝具を展開した時、彼女は誰に対しても「拷問するもの」となり、相対するものは問答無用で「拷問されるもの」となる。 | | :この宝具は「彼女は自由に罪人を生み出せる」という国家的法則の体現に等しい。すなわち、彼女がこの宝具を展開した時、彼女は誰に対しても「拷問するもの」となり、相対するものは問答無用で「拷問されるもの」となる。 |
| :本来ならば多種多様の拷問方法で不届き者を罰する事が出来るのだが、最近は、かつて政敵を害した酒壺と毒を拷問用にアレンジしたものをよく使っているようだ。 | | :本来ならば多種多様の拷問方法で不届き者を罰する事が出来るのだが、最近は、かつて政敵を害した酒壺と毒を拷問用にアレンジしたものをよく使っているようだ。 |
78行目: |
77行目: |
| :彼女自身としては、初めて帝位についた際の「聖神皇帝」の肩書がお気に入り。 | | :彼女自身としては、初めて帝位についた際の「聖神皇帝」の肩書がお気に入り。 |
| | | |
− | :はじめは唐の二代皇帝太宗の後宮、妾の一人であったが、太宗の息子高宗と通じ、太宗の死後高宗の妾にもなる。 | + | :始めは唐の二代皇帝太宗の後宮、妾の一人であったが、太宗の息子高宗と通じ、太宗の死後高宗の妾にもなる。 |
| :そして武氏は高宗の子を産むが、その小さな命の火はほんの乳飲み子のうちに消えた。 | | :そして武氏は高宗の子を産むが、その小さな命の火はほんの乳飲み子のうちに消えた。 |
| | | |
− | :武氏はその子を殺した犯人として王皇后を追求し、寵姫・蕭氏とともに失脚させ、自らが高宗の皇后の座についたと言われている。 | + | :武氏はその子を殺した犯人として王皇后を追求し、寵姫・蕭氏とともに失脚させ、自らが高宗の皇后の座に付いたと言われている。 |
| :その際、武氏は二人の手足を切り取った上で「骨まで酔わせてやる」と酒壺に投げ込むという刑により処刑したという。 | | :その際、武氏は二人の手足を切り取った上で「骨まで酔わせてやる」と酒壺に投げ込むという刑により処刑したという。 |
| :この流れから、武氏が自ら子を殺して皇后に罪をなすりつけたのではないかと考える者もいたが、真実は定かではない。 | | :この流れから、武氏が自ら子を殺して皇后に罪をなすりつけたのではないかと考える者もいたが、真実は定かではない。 |
87行目: |
86行目: |
| :皇后として実権を握った彼女は、邪魔な親族・政敵を次々と殺害(暗殺)。 | | :皇后として実権を握った彼女は、邪魔な親族・政敵を次々と殺害(暗殺)。 |
| :高宗の死後、国号を「周」と変え、ついに自ら帝位につき「聖神皇帝」を名乗ることになる。 | | :高宗の死後、国号を「周」と変え、ついに自ら帝位につき「聖神皇帝」を名乗ることになる。 |
− | :彼女は国を治めるにあたり、密告を奨励する恐怖政治を敷いた。「酷吏」と呼ばれる役人達による残虐な拷問を、民草は心から恐れたという――― | + | :彼女は国を治めるにあたり、密告を奨励する恐怖政治を敷いた。「酷吏」と呼ばれる役人達による残虐な拷問を、民草は心から恐れたという。 |
| + | |
| + | :彼女は生まれによって女帝になった人間ではない。ただの役人の娘であったが、父が死んで引き取られた親戚共々憂さ晴らしに虐げられる日々を送っていた。 |
| + | :そんな彼女が女帝になったのは学問を、武芸を、女の技を、自分にとって不要な他の全てを捨てて磨いた事に他ならない。 |
| + | :単にそう願い、そう決意し、そう努力してその地位にまで上り詰めたのである。 |
| + | |
| + | :自分はなるべくして女帝になった。絶対になるのだから、なって当然。その為に努力し続けてきたのだから、なって当然。 |
| + | :後宮に入り、大人になり、権力を手に入れてからの血塗られた道筋は、言わば消化試合のようなものだった。 |
| + | |
| + | :女帝になる為に真に必要としたのは「ただ最初の決意」のみ。 |
| + | :虐げられた子供時代に、天を見上げて誓った。 |
| + | :「この国を必ず手に入れてやる」という、無雑なる決意 |
| + | :「この国を正しく導いてやる」という、崇高なる決意。 |
| + | :彼女は「その瞬間」こそが「自らの生の全盛期」であると考えている。 |
| + | |
| + | :肩書きではなく、在り方の話として――― |
| + | :「いつから女帝なのか」と問われれば「その瞬間」が答えだからだ。 |
| + | :「なぜ女帝になれたか」と問われれば「その瞬間」が答えだからだ。 |
| + | :「人生で最も輝いていたのがいつか」と問われれば「その瞬間」が答えだからだ。 |
| + | :故にこそ、彼女はこの「年若い少女の姿」で現界しているのである。 |
| | | |
− | :最初から皇帝として生まれついたのではなく、ただ役人の娘であったが、父が死んで引き取られた親戚共に憂さ晴らしに虐げられる日々を送っていた。
| |
− | :そんな彼女が皇帝になったのは学問を、武芸を、女の技を、自分にとって不要な他の全てを捨てて磨いた。単にそう願い、そう決意し、そう努力したから―――。
| |
| ===関連=== | | ===関連=== |
| ;告密羅織経 | | ;告密羅織経 |
131行目: |
147行目: |
| ;[[赤兎馬]] | | ;[[赤兎馬]] |
| :期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト』にて、自分の乗騎扱いでタッグの人数制限外にして中国代表タッグ「モースト・デンジャラス・チーム」に組み込んで出場した。 | | :期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト』にて、自分の乗騎扱いでタッグの人数制限外にして中国代表タッグ「モースト・デンジャラス・チーム」に組み込んで出場した。 |
− | :マイルーム会話では赤兎に騎乗するが、あまりにも速すぎて落馬してしまう。''効果音付きで。'' | + | :マイルーム会話では赤兎馬に騎乗するが、あまりにも速すぎて(効果音付きで)落馬してしまう。 |
| | | |
| ;[[玄奘三蔵]] | | ;[[玄奘三蔵]] |
144行目: |
160行目: |
| | | |
| ;[[クレオパトラ]] | | ;[[クレオパトラ]] |
− | :武則天の幕間の物語「女帝+」にて、長所を伸ばす修行のために協力を求めた相手。 | + | :武則天の幕間の物語「女帝+」にて、長所を伸ばす修行のために協力を求めた相手。 |
− | :長所の1つである「美」を鍛えるため、クレオパトラ流のトレーニングを受けることになる。 | + | :長所の一つである「美」を鍛えるため、クレオパトラ流のトレーニングを受けることになる。 |
| | | |
| ;[[紫式部]] | | ;[[紫式部]] |
− | :武則天の幕間の物語「女帝+」にて、書道の講師として協力を求めた相手。 | + | :武則天の幕間の物語「女帝+」にて、書道の講師として協力を求めた相手。 |
| :身分の違いについつい下手に出てしまうが、あくまで学問の場は無礼講と武則天に諭され、本格的な添削を行う。 | | :身分の違いについつい下手に出てしまうが、あくまで学問の場は無礼講と武則天に諭され、本格的な添削を行う。 |
| | | |
| ;[[トリスタン]] | | ;[[トリスタン]] |
− | :武則天の幕間の物語「女帝+」にて、詩の講師として協力を求めた相手。 | + | :武則天の幕間の物語「女帝+」にて、詩の講師として協力を求めた相手。 |
− | :図書館の中で琴を鳴らし始めるので、図書館に静寂を求める紫式部の怒りを買う。 | + | :図書館の中で琴を鳴らし始めるので、図書館に静寂を求める紫式部の怒りを買ってしまった。 |
| | | |
| ;[[織田信長〔バーサーカー〕]] | | ;[[織田信長〔バーサーカー〕]] |
− | :武則天の幕間の物語「女帝+」に登場。 | + | :武則天の幕間の物語「女帝+」に登場。 |
| :突如図書館に現れ、ギターを響かせ火を吹き、紫式部を怒らせる。その後は何気に武則天にもロックを教えた模様。 | | :突如図書館に現れ、ギターを響かせ火を吹き、紫式部を怒らせる。その後は何気に武則天にもロックを教えた模様。 |
| | | |
166行目: |
182行目: |
| | | |
| ==名台詞== | | ==名台詞== |
| + | ===Fate/Grand Order=== |
| + | ====マイルーム==== |
| + | ;「才有る者は重く用いられ、才無き者はその下につく。生まれや育ちなど関係無く、そうあるべきじゃ。わかっておらん奴が多すぎるがの」 |
| + | :マイルーム会話「会話3」。カルデアにて語る人事論。彼女の人事登用は、どれだけ否定的なスタンスで彼女を研究する歴史家でもその点の優秀さだけは認めざるを得ないとまで言われるほどである。 |
| + | |
| ;「妾は一人で国を統べてきた。お飾りの愚王や即物的な僧はいたが、本当に頼れる者と一緒に国を治めた事など無い。<br> だからな、その、試しに次の国は共同統治者を置いてやってもいいというか……ええい、みなまで言わせるな! 気付けバカ!」 | | ;「妾は一人で国を統べてきた。お飾りの愚王や即物的な僧はいたが、本当に頼れる者と一緒に国を治めた事など無い。<br> だからな、その、試しに次の国は共同統治者を置いてやってもいいというか……ええい、みなまで言わせるな! 気付けバカ!」 |
− | :マイルーム会話「絆Lv5」真名開放時。 | + | :マイルーム会話「絆Lv5(真名開放時)」。 |
| | | |
− | ;「才有る者は重く用いられ、才無き者はその下につく。生まれや育ちなど関係無く、そうあるべきじゃ。わかっておらん奴が多すぎるがの」 | + | ;「うぅ……猫。猫っぽいやつがおる。ワンとか言っておるし、全然意味がわからん。こ、恐くはないぞ。ただ嫌いなだけじゃ!」 |
− | :カルデアにて語る人事論。彼女の人事登用は、どれだけ否定的なスタンスで彼女を研究する歴史家でもその点の優秀さだけは認めざるを得ないとまで言われるほどである。 | + | ;「うぇ……猫。猫っぽいやつがおる。トラ猫かのう……なんじゃあの凶悪な鉤爪は。……恐ろし、くはないぞ。次の拷問に借りようかなと思って見ておっただけじゃ!」 |
| + | :マイルーム会話「[[タマモキャット]]」「[[ジャガーマン]]」。怖がっている理由は前述の通り。 |
| | | |
− | ;「妾は赤子のころ、この子はいずれ天に至ると道士に予言されたという。<br> それをのちに聞かされたとき、妾は憤った。――余計なことを、と。<br> 妾がこの頂に辿り着いたのは、天命ではない!そのようなものに邪魔はさせぬ!<br> 妾は妾の足でここに立っておる。なればこそ、その足を動かせるのは自分だけじゃ。<br> 他の誰かではない。他のいかなる要因でもない。賢者の諫言でも、愚者の刃でも、万の懇願でもない!<br> そう、たとえ天の意志ですらも!妾以外に、妾の膝を屈させることなど――できようはずもないッ!」 | + | ====本編==== |
| + | ;「妾は赤子のころ、この子はいずれ天に至ると道士に予言されたという。<br> それをのちに聞かされたとき、妾は憤った。――余計なことを、と。<br> 妾がこの頂に辿り着いたのは、天命ではない!そのようなものに邪魔はさせぬ!<br> 妾は妾の足でここに立っておる。なればこそ、その足を動かせるのは自分だけじゃ。<br> 他の誰かではない。他のいかなる要因でもない。賢者の諫言でも、愚者の刃でも、万の懇願でもない!<br> そう、たとえ天の意志ですらも! 妾以外に、妾の膝を屈させることなど――できようはずもないッ!」 |
| :亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界アガルタ』より。[[主人公 (Grand Order)|主人公]]達に追い詰められた際に放った台詞。 | | :亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界アガルタ』より。[[主人公 (Grand Order)|主人公]]達に追い詰められた際に放った台詞。 |
| :今にも消滅してしまいそうなぼろぼろの霊基の中、その力強い言葉は追い詰めているはずの主人公達にさえ圧を感じさせた。 | | :今にも消滅してしまいそうなぼろぼろの霊基の中、その力強い言葉は追い詰めているはずの主人公達にさえ圧を感じさせた。 |
− |
| |
− | ;「うぅ……猫。猫っぽいやつがおる。ワンとか言っておるし、全然意味がわからん。こ、恐くはないぞ。ただ嫌いなだけじゃ!」
| |
− | ;「うぇ……猫。猫っぽいやつがおる。トラ猫かのう……なんじゃあの凶悪な鉤爪は。……恐ろし、くはないぞ。次の拷問に借りようかなと思って見ておっただけじゃ!」
| |
− | :それぞれタマモキャットとジャガーマンを所持している際に追加される台詞。怖がっている理由は前述のとおり。
| |
| | | |
| ==メモ== | | ==メモ== |
| *日曜朝7時に放映されたアニメ『ヘボット!』の公式ツイッターが亜種特異点Ⅱ配信時に実装された後に「そろそろ眠らないと '''アサ シン''' どいヘボ」[https://twitter.com/HEYBOT_official/status/880443843983712256]というツイートがある。 | | *日曜朝7時に放映されたアニメ『ヘボット!』の公式ツイッターが亜種特異点Ⅱ配信時に実装された後に「そろそろ眠らないと '''アサ シン''' どいヘボ」[https://twitter.com/HEYBOT_official/status/880443843983712256]というツイートがある。 |
− | **これは武則天を演じる井澤氏が同作に登場するメインキャラクター「[https://srw.wiki.cre.jp/wiki/%E3%83%98%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88 ヘボット]」を演じており、それに関連したネタと思われる。というか、井澤氏もそれに反応するようにツイートしている[https://twitter.com/shiori_izawa/status/880444570382737408]。…その後、9月9日放送分の回にて「夜ナシ城アサシンヘボット!」とヘボットが叫んでしまった。<del>…うん、そういうなんでもありの不条理アニメなので。</del> | + | **これは武則天を演じる井澤氏が同作に登場するメインキャラクター「[https://srw.wiki.cre.jp/wiki/ヘボット ヘボット]」を演じており、それに関連したネタと思われる。というか、井澤氏もそれに反応するようにツイートしている[https://twitter.com/shiori_izawa/status/880444570382737408]。…その後、9月9日放送分の回にて'''「夜ナシ城アサシンヘボット!」'''とヘボットが叫んでしまった。<del>…うん、そういうなんでもありの不条理アニメなので。</del> |
| *見て分かる通りに明らかな幼児体型なのだが、彼女のイラスト担当である原田たけひと氏を知るユーザーからは'''巨乳'''キャラと判断されることがある。…というのも原田氏の描くキャラクターは極端に体型が描写される傾向があり(下手をすればワダアルコ氏と同等以上)、巨乳キャラはとにかく巨乳、'''それ以外の設定である者はたいてい寸胴・まな板・平面とさえ称されるレベルに描かれている'''ことが珍しくないからである。「成長する前の姿であり文献などを読む限り巨乳に育っている」「''原田氏の絵でありながら第一再臨以降の絵で膨らみが確認でき、寸胴まな板ではない''」という理由から「相対的評価として巨乳枠にされる」という、実に奇妙な判断をされている。 | | *見て分かる通りに明らかな幼児体型なのだが、彼女のイラスト担当である原田たけひと氏を知るユーザーからは'''巨乳'''キャラと判断されることがある。…というのも原田氏の描くキャラクターは極端に体型が描写される傾向があり(下手をすればワダアルコ氏と同等以上)、巨乳キャラはとにかく巨乳、'''それ以外の設定である者はたいてい寸胴・まな板・平面とさえ称されるレベルに描かれている'''ことが珍しくないからである。「成長する前の姿であり文献などを読む限り巨乳に育っている」「''原田氏の絵でありながら第一再臨以降の絵で膨らみが確認でき、寸胴まな板ではない''」という理由から「相対的評価として巨乳枠にされる」という、実に奇妙な判断をされている。 |
| **また、日本一ソフトウェアのゲーム『魔界戦記ディスガイア』シリーズのキャラクターデザインを原田氏が担当した事に起因して「ディスガイアのアサシン」なる呼び方をするユーザーもいる。 | | **また、日本一ソフトウェアのゲーム『魔界戦記ディスガイア』シリーズのキャラクターデザインを原田氏が担当した事に起因して「ディスガイアのアサシン」なる呼び方をするユーザーもいる。 |