73行目:
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:次の日。八華の備えと称して八つの武具を振り回し、戦場を元気に暴れまわる越後の軍神の姿があった。
:次の日。八華の備えと称して八つの武具を振り回し、戦場を元気に暴れまわる越後の軍神の姿があった。
:最強無敵の戦国武将「フルアーマー景虎ちゃん」の誕生である。
:最強無敵の戦国武将「フルアーマー景虎ちゃん」の誕生である。
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:毘沙門天の化身を称し、義という人の理を範として人を守護せんとした景虎であるが、人としてあまりにも強く生まれてしまった故に、か弱き人というものを解す事は生涯叶わなかった。
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:人の悲しみや怒りなどの感情の機微も理解できず、唯一笑うことでのみ周囲との折り合いをつけてきた景虎であるが、その超然的な振る舞いや言葉を受けた家臣達はやがては景虎を恐れ、それは転じて狂信的な信仰へと転化してゆく。
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:そうして景虎は、より人ならぬ神仏の如きものとしての生き様を強いられることとなった。
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:そんな景虎にとって戦場での命のせめぎ合い、相まみえる瞬間の生と死こそが人としての何かを感じる唯一の時でもあったのだ。
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:その超然たる生き様は死後、彼女を軍神として神の座へと奉ることとなった。
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:それは彼女にとって果たして本意であったのかどうか、もはや知る由もない。
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:'''―――毘沙門天ぞ是にあり。'''
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==