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基本的に親から子へ一子相伝で自分たちの魔術と研究を受け継いでいくが、これは魔術刻印が複製できないことが大きな原因である。選ばれた後継者一人だけがその家の全ての魔術を受け継ぐことになり、このような家を「魔術師の家系」と呼ぶ。反対に後継者以外の子には親が魔術師であることすらも教えない。ただ、魔術回路は必ず遺伝するわけではなく、魔術師が子を成せないということもあり得る。その場合、魔術回路を持つ子供を養子にして家を存続させる。ただ、魔術刻印は複製は無理でも株分けは可能であり、ある程度以上の規模を持つ魔術師一族の場合は自身の家系に問題があった場合のスペアや単純に人手を増やすためなどの理由で「分家」を作る事はある。魔術の研究は己一人のものではなく、先祖が成した成果を魔術師は背負っている。ゆえに、まっとうな魔術師にとって、子に「魔術師になんてなる必要はない」と言ったり、自らその血統を絶えさせるようなことをする者は、度し難い異端なのである。なお、何代も続く古い家門を持ち、研究のための資金を維持し続けられる、という境遇の由緒正しい魔術師は、表の社会では貴族・富豪である場合が多い。
 
基本的に親から子へ一子相伝で自分たちの魔術と研究を受け継いでいくが、これは魔術刻印が複製できないことが大きな原因である。選ばれた後継者一人だけがその家の全ての魔術を受け継ぐことになり、このような家を「魔術師の家系」と呼ぶ。反対に後継者以外の子には親が魔術師であることすらも教えない。ただ、魔術回路は必ず遺伝するわけではなく、魔術師が子を成せないということもあり得る。その場合、魔術回路を持つ子供を養子にして家を存続させる。ただ、魔術刻印は複製は無理でも株分けは可能であり、ある程度以上の規模を持つ魔術師一族の場合は自身の家系に問題があった場合のスペアや単純に人手を増やすためなどの理由で「分家」を作る事はある。魔術の研究は己一人のものではなく、先祖が成した成果を魔術師は背負っている。ゆえに、まっとうな魔術師にとって、子に「魔術師になんてなる必要はない」と言ったり、自らその血統を絶えさせるようなことをする者は、度し難い異端なのである。なお、何代も続く古い家門を持ち、研究のための資金を維持し続けられる、という境遇の由緒正しい魔術師は、表の社会では貴族・富豪である場合が多い。
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人間性に関しては一般的な価値観からかけ離れており、一般人の命には関心を持たず、目的のためなら、実験材料にすることも厭わない。このように魔術師は特有の危うさを持っており、一言で言うのならば道徳が欠けている<ref group = "出" name="終局特異点 プロローグ">『冠位時間神殿 ソロモン』プロローグより。</ref>。例外もいるが、一般人から見た魔術師は総じて人でなしであり、[[オーランド・リーヴ|ある人物]]は「汚職に勤しむ悪徳政治家と大差ない」と評している<ref group = "出" name="『Fate/strange Fake 第4巻』17-22ページ">「日常の被膜」『Fate/strange Fake 第4巻』p.17-22</ref>。
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人間性に関しては一般的な価値観からかけ離れており、一般人の命には関心を持たず、目的のためなら、実験材料にすることも厭わない。このように魔術師は特有の危うさを持っており、一言で言うのならば道徳が欠けている<ref group = "出" name="終局特異点 プロローグ">『冠位時間神殿 ソロモン』プロローグより。</ref>。例外もいるが、一般人から見た魔術師は総じて人でなしであり、[[オーランド・リーヴ]]は「汚職に勤しむ悪徳政治家と大差ない」と評している<ref group = "出" name="『Fate/strange Fake』第4巻17-22ページ">「日常の被膜」『Fate/strange Fake』第4巻p.17-22</ref>。
    
=== 属性 ===
 
=== 属性 ===
魔術師個人が持つ、その魔術師がどのような特性の魔術と相性が良いか、どのような特性を持ちやすいかを定める要素。西洋魔術の世界では一般的に、地、水、火、風、空の五大元素に架空元素の虚と無を加えた七つの種類を属性としている。通常は一人の魔術師に一つの属性だが、なかには二つを兼ね備えた二重属性、さらには五大元素全てを兼ね備えた「アベレージ・ワン」の魔術師も存在する<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』41ページ"/>。
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魔術師個人が持つ、その魔術師がどのような特性の魔術と相性が良いか、どのような特性を持ちやすいかを定める要素。時計塔では古代ギリシャの四大元素に、空と架空元素2つを加えた7つの属性を定めている。通常は1人に1つの属性だが、なかには2つを兼ね備えた二重属性、さらには五大元素全てを兼ね備えた「アベレージ・ワン」の魔術師も存在する。また五大元素は魔術の流派によって異なり、東洋の五行説が有名である。起源が強く出る余り、通常の分類に収まらない例も存在する<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』41ページ"/>。属性の判定方法に「聖別」があり、これは香を焚き、タロット占いらしきもの、性格診断の質問を通して属性を調べるが、五大元素以外は特定できない<ref group="出">『Fate/stay night』Heaven's Feelルート九日目『写真』、『選択肢。』</ref>。
    
;五大元素
 
;五大元素
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=== 特性 ===
 
=== 特性 ===
魔術の基本は五大元素魔術であるが、それだけでは用途が非常に限られる。そこに「強化」、「投影」、「転換」といった特性を加えることで汎用性を高める。「強化」一つとっても、五大元素に応じて5種に分かれる。火属性の強化であれば火の勢いが強まるし、水属性の強化なら水の勢いが強まる。魔術が高度になると特性の方が表に出て、属性は傍目には分かりにくくなるが、それでもその根底には確かに属性が存在する<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">「魔術の特性」『Fate/complete material Ⅲ』p.44</ref>。
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魔術の基本となる五大元素魔術は、五大元素を直接操るもの。そこに「強化」、「投影」、「転換」といった特性を加えることで用途を広げる。「強化」一つとっても、五大元素に応じて5種に分かれる。火属性の強化であれば火の勢いが強まるし、水属性の強化なら水の勢いが強まる。魔術が高度になると特性の方が表に出て、属性は傍目には分かりにくくなるが、それでもその根底には確かに属性が存在する<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">「魔術の特性」『Fate/complete material Ⅲ』p.44</ref>。
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代々の研究成果、刻印に遺された神秘により、家系ごとに専門とする特性がある。但し属性と違って後天的に習得することも無茶ではない。例として遠坂凛は遠坂家に伝わる転換の他に強化も使う<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ" />。
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代々の研究成果、刻印に遺された神秘により、家系ごとに専門とする特性がある。但し属性と違って後天的に習得することも無茶ではない。例として遠坂凛は遠坂家に伝わる「転換」の他に強化も使う<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ" />。
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衛宮士郎の「剣」と間桐桜の「虚数」は属性とも特性とも言われている。
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衛宮士郎の「剣」と間桐桜の「虚数」は属性とも特性とも言われている<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』133ページ">「奈須きのこ一問一答-サーヴァント関係」『Fate/complete material Ⅲ』p.133</ref>。
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==属性リスト==
+
==属性一覧==
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
 
|-
 
|-
 
| 名前  || 該当者 || 備考
 
| 名前  || 該当者 || 備考
 
|-
 
|-
|rowspan="5" | 【火】 || [[遠坂凛]] || アベレージ・ワンのうちの一つ
+
|rowspan="4" | 【火】 ||[[衛宮切嗣]] || 二重属性のうちの1つ
 
|-
 
|-
|[[衛宮切嗣]] || 二重属性のうちの一つ
+
|ゲセルツ・トールマン||
 
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|[[遠坂時臣]] ||  
 
|[[遠坂時臣]] ||  
 
|-
 
|-
|[[ハイネ・イスタリ]] || 二重属性のうちの一つ
+
|[[ハイネ・イスタリ]] || 二重属性のうちの1つ
|-
  −
|ゲセルツ・トールマン||
   
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|-
|rowspan="5" | 【地】 || [[遠坂凛]] || アベレージ・ワンのうちの一つ
+
|rowspan="5" | 【地】 || [[ドクター・ハートレス|化野九郎]]||
 
|-
 
|-
| [[衛宮切嗣]] || 二重属性のうちの一つ
+
| [[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]] || 三重属性のうちの1つ
 
|-
 
|-
| [[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] ||  
+
| [[衛宮切嗣]] || 二重属性のうちの1つ
 
|-
 
|-
 
| [[グレイ]] ||  
 
| [[グレイ]] ||  
 
|-
 
|-
| [[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]] || 三重属性のうちの一つ
+
| [[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] ||  
|-
  −
<!--|クロウ||
  −
|--->
  −
|rowspan="5" | 【水】 || [[遠坂凛]] || アベレージ・ワンのうちの一つ
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  −
| [[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] || 二重属性のうちの一つ
   
|-
 
|-
|[[ハイネ・イスタリ]] || 二重属性のうちの一つ
+
|rowspan="4" | 【水】 ||アシェアラ・ミストラス||
 
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| [[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]] || 三重属性のうちの一つ
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| [[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]] || 三重属性のうちの1つ
 
|-
 
|-
|アシェアラ・ミストラス||
+
| [[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] || 二重属性のうちの1つ
 
|-
 
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|rowspan="5" | 【風】 || [[フォルテ]]<ref group="出" name="wind"/> ||
+
|[[ハイネ・イスタリ]] || 二重属性のうちの1つ
 
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|[[遠坂凛]] || アベレージ・ワンのうちの一つ
+
|rowspan="4" | 【風】 ||[[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]] || 三重属性のうちの1つ
 
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| [[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] || 二重属性のうちの一つ
+
| [[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] || 二重属性のうちの1つ
 
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|-
 
|[[バルトメロイ・ローレライ]] <ref group="出">「バルトメロイ・ローレライ」『Character material』p.16</ref>||
 
|[[バルトメロイ・ローレライ]] <ref group="出">「バルトメロイ・ローレライ」『Character material』p.16</ref>||
 
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| [[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]] || 三重属性のうちの一つ
+
| [[フォルテ]]<ref group="出" name="wind"/> ||
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|rowspan="2" | 【空】 || [[遠坂凛]] || アベレージ・ワンのうちの一つ
   
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| [[フラット・エスカルドス]] ||  
+
|rowspan="1" | 【空】 ||[[フラット・エスカルドス]] ||  
 
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|rowspan="2" | 【アベレージ・ワン】 || [[遠坂凛]] ||  
 
|rowspan="2" | 【アベレージ・ワン】 || [[遠坂凛]] ||  
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|[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス]] ||  
 
|[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス]] ||  
 
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|rowspan="3" | 【虚】 || [[間桐桜]] ||  
+
|rowspan="3" | 【虚】 || トリシャ・フェローズ ||  
 
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|[[フラウロス]] || ライノール・グシオン
 
|[[フラウロス]] || ライノール・グシオン
 
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|トリシャ・フェローズ ||  
+
|[[間桐桜]] ||
 
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|【無】 ||  ||  
 
|【無】 ||  ||  
 
|}
 
|}
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== 魔術師リスト ==
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== 魔術師一覧 ==
 
真性の魔術師ではない、単に魔術が使えるだけのもの、かつては魔術師であったモノも含む。
 
真性の魔術師ではない、単に魔術が使えるだけのもの、かつては魔術師であったモノも含む。
  
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