43行目:
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:その風貌から、頻繁に警官から身体検査をされてしまい、時計塔の魔術師達も彼には怯えている。本人は自分の扱いはやや不当ではないのか、と自身の恐ろしさをあまり理解しておらず、周囲の反応を不思議がっている。
:その風貌から、頻繁に警官から身体検査をされてしまい、時計塔の魔術師達も彼には怯えている。本人は自分の扱いはやや不当ではないのか、と自身の恐ろしさをあまり理解しておらず、周囲の反応を不思議がっている。
:召喚したセイバーの自信過剰ぶりには少々呆れているが、彼女と[[アルトリア・ペンドラゴン|騎士王]]、どちらかに従えと問われたなら、迷わず彼女を選ぶと答えるほどに強い信頼を寄せている。また、彼女の叛逆について、善悪関係なく「勇気ある行いだった」と肯定的に捉えている。
:召喚したセイバーの自信過剰ぶりには少々呆れているが、彼女と[[アルトリア・ペンドラゴン|騎士王]]、どちらかに従えと問われたなら、迷わず彼女を選ぶと答えるほどに強い信頼を寄せている。また、彼女の叛逆について、善悪関係なく「勇気ある行いだった」と肯定的に捉えている。
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:セイバーに語った聖杯への願いは、「一族の繁栄」という魔術師としては平凡なものだが、その真意は彼の過去に隠されている。
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:セイバーに語った聖杯への願いは「一族の繁栄」という魔術師としては平凡なものだが、その真意は彼の過去に隠されている。
:獅子劫家は数代前にヨーロッパから日本に流れ着いた魔術師の一族であり、貴重な魔術刻印を持つ優秀な血統であったが当時既に魔術刻印は消失寸前、子供たちの魔術回路の数も先細るばかり、魔術基盤から離れたがため新しい魔術を学ぶこともできず、一族の命運は風前の灯火であった。その代の当主は家門の存続を図るため、日本で遭遇した「悪霊めいた何か」と契約を交わし、獅子劫家の復権を成功させた。
:獅子劫家は数代前にヨーロッパから日本に流れ着いた魔術師の一族であり、貴重な魔術刻印を持つ優秀な血統であったが当時既に魔術刻印は消失寸前、子供たちの魔術回路の数も先細るばかり、魔術基盤から離れたがため新しい魔術を学ぶこともできず、一族の命運は風前の灯火であった。その代の当主は家門の存続を図るため、日本で遭遇した「悪霊めいた何か」と契約を交わし、獅子劫家の復権を成功させた。
:学んでいたかつての魔術は失われ、その代わりに死霊魔術を学ぶようになったが、消失しかかっていた魔術刻印は質・量共に向上し、獅子劫家は全盛期以上の力を発揮して極東における魔術の大家として時計塔でも知れ渡るほどになった。だが「何か」と交わした契約は同時に途轍もない拘束力を持った呪いであり、未来の子孫である界離がその代償を払わされる事になってしまう。
:学んでいたかつての魔術は失われ、その代わりに死霊魔術を学ぶようになったが、消失しかかっていた魔術刻印は質・量共に向上し、獅子劫家は全盛期以上の力を発揮して極東における魔術の大家として時計塔でも知れ渡るほどになった。だが「何か」と交わした契約は同時に途轍もない拘束力を持った呪いであり、未来の子孫である界離がその代償を払わされる事になってしまう。
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:父である燈貴は獅子劫家の滅びを受け入れられず、犠牲も顧みず実験を繰り返そうとしたが、自分の代で全てが終わることを静かに受け入れた界離は父を止め、以来袂を分かつ。
:父である燈貴は獅子劫家の滅びを受け入れられず、犠牲も顧みず実験を繰り返そうとしたが、自分の代で全てが終わることを静かに受け入れた界離は父を止め、以来袂を分かつ。
:その後、家を出て魔術使いの賞金稼ぎへと身を堕とすも、彼自身は生まれてから常に縛り付けられていた責任から解放されたと前向きに考えていた。だが亡くした義娘への贖罪の思いからは逃れ難く、戦場を彷徨い、生命を浪費するも同然の行いの果てに彼は聖杯という可能性と巡り会う。
:その後、家を出て魔術使いの賞金稼ぎへと身を堕とすも、彼自身は生まれてから常に縛り付けられていた責任から解放されたと前向きに考えていた。だが亡くした義娘への贖罪の思いからは逃れ難く、戦場を彷徨い、生命を浪費するも同然の行いの果てに彼は聖杯という可能性と巡り会う。
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:彼が聖杯を使って魔術刻印の呪いを解こうとしている本当の理由は、子孫繁栄や魔術師・獅子劫一族の名を遺すためでもなく、『'''忘れてはならないもの、無意味にしてはならないものである娘の犠牲を意味あるものにしたい'''』がためであった。
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:彼が聖杯を使って魔術刻印の呪いを解こうとしている本当の理由は、子孫繁栄や魔術師・獅子劫一族の名を遺すためでもなく『'''忘れてはならないもの、無意味にしてはならないものである娘の犠牲を意味あるものにしたい'''』がためであった。
;能力
;能力
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:また、過去に[[バズディロット・コーデリオン]]に一杯食わせたことが語られている。
:また、過去に[[バズディロット・コーデリオン]]に一杯食わせたことが語られている。
;[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
;[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
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:アニメ版第4話に登場。
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:アニメ版第4話・第5話に登場。
===その他===
===その他===
;[[ちびちゅき!]]
;[[ちびちゅき!]]
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**また、ヒュドラのダガーは『strange Fake』の世界においても彼の元にやって来て、更にそこから[[アレクサンドル・デュマ・ペール|キャスター]]の元に宝具の素材用として届けられた。聖杯大戦において重要な鍵となったこのアイテムは、偽りの聖杯戦争では果たしてどのような役割を果たすのだろうか?
**また、ヒュドラのダガーは『strange Fake』の世界においても彼の元にやって来て、更にそこから[[アレクサンドル・デュマ・ペール|キャスター]]の元に宝具の素材用として届けられた。聖杯大戦において重要な鍵となったこのアイテムは、偽りの聖杯戦争では果たしてどのような役割を果たすのだろうか?
*かつての獅子劫家の当主が契約した「何者か」の正体は一切不明で、獅子劫からは「営業悪魔([[メフィストフェレス]])」と評されている。魔術刻印の復活も、時間の逆行・新たな刻印の創造・肉体の新生などの超常の手段によって為されたという。また、その後のとんでもないリスクから分かるように、契約した相手は祟り神や魑魅魍魎の類と思われる。
*かつての獅子劫家の当主が契約した「何者か」の正体は一切不明で、獅子劫からは「営業悪魔([[メフィストフェレス]])」と評されている。魔術刻印の復活も、時間の逆行・新たな刻印の創造・肉体の新生などの超常の手段によって為されたという。また、その後のとんでもないリスクから分かるように、契約した相手は祟り神や魑魅魍魎の類と思われる。
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*原作小説第3巻、アニメ第15話にて[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|フィオレ]]に<ruby>自己強制証明<rb></rb><rt>セルフギアス・スクロール</rt></ruby>の契約を持ち掛けたが、東出氏によると「本当にやらされそうになったらさらっと逃げる」「のらりくらりと回避するか条文に穴を開ける」と本気では無かったらしい。[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/919218699134840839][https://twitter.com/Higashide_Yu/status/919220006235226113]
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*原作小説『Apocrypha』第3巻(アニメ版『Apocrypha』第15話)にて[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|フィオレ]]に<ruby>自己強制証明<rb></rb><rt>セルフギアス・スクロール</rt></ruby>の契約を持ち掛けたが、東出氏によると「本当にやらされそうになったらさらっと逃げる」「のらりくらりと回避するか条文に穴を開ける」と本気では無かったらしい。[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/919218699134840839][https://twitter.com/Higashide_Yu/status/919220006235226113]
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*獅子劫家は「かつて80年前にダーニックが婚姻を結んだロードに連なる家系の一族ではないか?」と推察されることがある。その一族はある魔術師が流したユグドミレニアを貶める噂を聞くとダーニックを切り捨てたが、その後の失策で多くの技術と秘術を失い、無為な実験に資金を浪費し、挙句の果てに魔術刻印を持った後継者が実験で死亡してしまい、かつて見捨てたダーニックに媚びて哀願するまでに落ちぶれてしまった。既にユグドミレニアの組織構築を行っていたにも関わらず、ダーニックは彼らを組み込むことはしなかった為、絶望のままに日本へ向かったという。「数代前、一族の衰退によりヨーロッパより日本に渡った」や「貴重な魔術刻印を持つ優秀な血統であったが当時既に魔術刻印は消失寸前」など、経歴的には連想できる部分は多いが、作中で明言される事は一切ないため仔細は不明。
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*獅子劫家は「かつて80年前にダーニックが婚姻を結んだロードに連なる家系の一族ではないか?」と推察されることがある。その一族はある魔術師が流したユグドミレニアを貶める噂を聞くとダーニックを切り捨てたが、その後の失策で多くの技術と秘術を失い、無為な実験に資金を浪費し、挙句の果てに魔術刻印を持った後継者が実験で死亡してしまい、かつて見捨てたダーニックに媚びて哀願するまでに落ちぶれてしまった。既にユグドミレニアの組織構築を行っていたにも関わらず、ダーニックは彼らを組み込むことはしなかった為、絶望のままに日本へ向かったという。「数代前、一族の衰退によりヨーロッパより日本に渡った」や「貴重な魔術刻印を持つ優秀な血統であったが当時既に魔術刻印は消失寸前」など、経歴的には連想できる部分は多いが、作中で明言される事は一切ないため詳細は不明。
== 脚注 ==
== 脚注 ==