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:真名はアッシリアの女帝セミラミス。世界最古の毒殺者であり、夫であったニノス王を毒殺し、男を物にするために戦争を起こすなど、数十年に渡って暴政を敷いた。
 
:真名はアッシリアの女帝セミラミス。世界最古の毒殺者であり、夫であったニノス王を毒殺し、男を物にするために戦争を起こすなど、数十年に渡って暴政を敷いた。
 
:聖杯大戦においてシロウによって召喚され、彼と共に[[獅子劫界離|獅子劫]]を除いた赤のマスター達を傀儡とし、彼らのサーヴァントを使って暗躍している。
 
:聖杯大戦においてシロウによって召喚され、彼と共に[[獅子劫界離|獅子劫]]を除いた赤のマスター達を傀儡とし、彼らのサーヴァントを使って暗躍している。
:ミレニア城塞攻略戦においては空中庭園からルーラーの妨害に当り、集中爆撃によってシロウの正体が露見しないよう努める。その後、[[バーサーカー (Apocrypha・赤)|バーサーカー]]の宝具によって半壊したミレニア城塞から、大聖杯を首尾よく奪取する。
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:ミレニア城塞攻略戦においては空中庭園からルーラーの妨害に当り、集中爆撃によってシロウの正体が露見しないよう努める。その後、[[バーサーカー (Apocrypha・赤)|赤のバーサーカー]]の宝具によって半壊したミレニア城塞から、大聖杯を首尾よく奪取した。
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:空中庭園での最終決戦では、王の間で[[モードレッド|赤のセイバー]]を迎え撃つ。領域内のアドバンテージを活かし、様々な魔術と毒により終始有利に戦いを進めるが、[[獅子劫界離|獅子劫]]が用意していたヒュドラ毒の血清と令呪による機転によって赤のセイバーの逆転を許す。しかし致命傷を負いながらも転移でとっさに離脱、最後の瞬間までシロウの援護を続けた。シロウの消滅を見届けると、自分も静かに笑いながら消えていった。
    
;人物
 
;人物
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:極めて希少な[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『二重召喚(ダブルサモン)』によって、「暗殺者」としての能力と「[[クラス (キャスター)|魔術師]]」としての能力を併せ持ち、魔術師ではない赤のキャスターの欠点を補っている。
 
:極めて希少な[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『二重召喚(ダブルサモン)』によって、「暗殺者」としての能力と「[[クラス (キャスター)|魔術師]]」としての能力を併せ持ち、魔術師ではない赤のキャスターの欠点を補っている。
 
:鳩を使い魔として使役し、ルーマニア全土を監視している[[キャスター (Apocrypha・黒)|黒のキャスター]]と同等の索敵網を構築している。また他のサーヴァントとの連絡にも鳩が使われている。
 
:鳩を使い魔として使役し、ルーマニア全土を監視している[[キャスター (Apocrypha・黒)|黒のキャスター]]と同等の索敵網を構築している。また他のサーヴァントとの連絡にも鳩が使われている。
:戦闘方法もキャスターのスキルに拠る所が大きく、空中庭園からEXランクの魔力を引き出し、全方位に発生させた魔方陣からAランクの対魔力を無理矢理貫通するほどの砲撃を乱れ撃ちし、地上に爆撃を行う。また空中庭園の強化によって数千体の竜牙兵を生み出すことが可能で、空中庭園の警護として竜牙兵と妖鳥を融合させた「竜翼兵」を大量に有する。
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:戦闘方法もキャスターのスキルに拠る所が大きく、空中庭園からEXランクの魔力を引き出し、全方位に発生させた魔方陣からAランクの対魔力を無理矢理貫通するほどの砲撃を乱れ撃ちし、地上に爆撃を行う。また空中庭園の強化によって数千体の竜牙兵を生み出すことが可能で、空中庭園の警護として竜牙兵と妖鳥を融合させた「竜翼兵」を大量に有する。庭園内であれば、毒を帯びた無数の鎖の魔術、ヒュドラ以上の毒を持ち竜種と同格と言えるほどの階位にある巨大蛇バシュム等の幻想種の召喚、自由自在な空間転移、さらにはマスターのシロウから得た知識により相手の令呪の効果すら封じてみせるなど、サーヴァントとして規格外の能力を発揮できる。
 
:基本的に近接戦闘は行わないが、シリアの魚神デルケットの血を引いており、黒い神魚の鱗を装甲として展開する事で防御を行う。
 
:基本的に近接戦闘は行わないが、シリアの魚神デルケットの血を引いており、黒い神魚の鱗を装甲として展開する事で防御を行う。
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:移動可能宝具としては速度が遅く(ルーマニアを出国するのに数日かかっている)、隠密性にもやや欠けるが、一般人対策の認識阻害の効果や、最低限の魔力感知妨害は持っているようで、魔術協会の捜索の目を逃れている。何より、その防衛機構に加え、7500メートルと言うその高度自体が鉄壁の防御機構として働くため、攻略は非常に困難である。
 
:移動可能宝具としては速度が遅く(ルーマニアを出国するのに数日かかっている)、隠密性にもやや欠けるが、一般人対策の認識阻害の効果や、最低限の魔力感知妨害は持っているようで、魔術協会の捜索の目を逃れている。何より、その防衛機構に加え、7500メートルと言うその高度自体が鉄壁の防御機構として働くため、攻略は非常に困難である。
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他に、詳細不明の宝具1つを所有。
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;驕慢王の美酒(シクラ・ウシュム)
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:ランク:<br>種別:<br>レンジ:<br>最大捕捉:
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:王の間にいる限り、あらゆる毒への耐性を持ち、あらゆる毒を大気中に作り出すことができる。
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:対[[アーチャー (Apocrypha・黒)|黒のアーチャー]]に備えてギリシャ神話に悪名高いヒュドラ毒すら生成してみせた。その毒は極めて侵食率が高く、魔術師であれば使い魔を通して中の様子を覗き見ただけで目が溶けてしまうほど。宝具の兜である程度は毒を遮断できる[[モードレッド|赤のセイバー]]でさえも、徐々に神経が麻痺し、視界を喪失し、最終的には激痛に苛まれて行動不能に陥った。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
;「———ほう。まぁ、確かにそうだな。王というのは、基本的に誰よりも優れたもの、そして多くのものを求める。それは王たる者の宿命よな」<br>「それは権力という、何よりも必要なものを得ていたが故の戯れよ。王たる者は、基本的に暴虐だ。暴虐でなければならないのさ」
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;「―――ほう。まぁ、確かにそうだな。王というのは、基本的に誰よりも優れたもの、そして多くのものを求める。それは王たる者の宿命よな」<br>「それは権力という、何よりも必要なものを得ていたが故の戯れよ。王たる者は、基本的に暴虐だ。暴虐でなければならないのさ」
 
:シロウに「霊体化を嫌う英霊は、王族が多い」と言われて返した言葉。誰よりも優越であるがゆえの傲慢、自由であるがゆえの残虐性を説いた稀代の暴君の理論。
 
:シロウに「霊体化を嫌う英霊は、王族が多い」と言われて返した言葉。誰よりも優越であるがゆえの傲慢、自由であるがゆえの残虐性を説いた稀代の暴君の理論。
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*ファンからの通称は「'''蝉'''」、もしくは「'''蝉様'''」。由来はそのまま名前の読み。あまり日本ではなじみの無い名前だからだろうか。
 
*ファンからの通称は「'''蝉'''」、もしくは「'''蝉様'''」。由来はそのまま名前の読み。あまり日本ではなじみの無い名前だからだろうか。
 
*奈須氏一押しのキャラクター。ただ「運命はもう決まったようなものだな(笑)」「………[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ|ソラウ]]臭がする」と、額面通り受け取るには余りに危険なコメントがされている。<br>が、作中における描写ではソラウに似た印象は受け難く、むしろマスターに対する忠節は[[キャスター|メディア]]に近い……どっちにしろ危険ではあるが。
 
*奈須氏一押しのキャラクター。ただ「運命はもう決まったようなものだな(笑)」「………[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ|ソラウ]]臭がする」と、額面通り受け取るには余りに危険なコメントがされている。<br>が、作中における描写ではソラウに似た印象は受け難く、むしろマスターに対する忠節は[[キャスター|メディア]]に近い……どっちにしろ危険ではあるが。
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**結局危惧していたようなことにはならず、そう悪くはない最期だった。一安心(?)である。
 
*東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。
 
*東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。
 
**シロウに対しては「狂っているゆえに共にいるのが楽しく、成功しても破滅しても面白い」と感じている。が、それと同時に、シロウの不興を買ってでも彼を守ると言う意志も見せており、その態度を見たライダーから「忠実なサーヴァント」と思われるほど。明らかにデレている。他のサーヴァントとの会話を見ても、まさに「悪女になりきれない悪女」である。
 
**シロウに対しては「狂っているゆえに共にいるのが楽しく、成功しても破滅しても面白い」と感じている。が、それと同時に、シロウの不興を買ってでも彼を守ると言う意志も見せており、その態度を見たライダーから「忠実なサーヴァント」と思われるほど。明らかにデレている。他のサーヴァントとの会話を見ても、まさに「悪女になりきれない悪女」である。
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**メタ的な理由としてはやはり、[[キャスター (Apocrypha・赤)|キャスター]]との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。
 
**メタ的な理由としてはやはり、[[キャスター (Apocrypha・赤)|キャスター]]との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。
 
**特に、巨大な上に材料が現世由来の宝具は先述したように隠密性ゼロ。しかもミレニア城塞はトゥリファス中心地にあり、目撃者は少なく見積もっても数万人。後に[[ユグドミレニア]]の認識操作を始めとした隠蔽工作でミレニア城塞での大規模な戦闘は「隕石の落下」ということで落ち着き、一応移動中は姿を隠している事が分かった。<br>だが[[キャスター (第四次)|大海魔]]の件で分かるように、例え隠蔽工作が上手くいくとしても本来は衆目に神秘を晒すような事は絶対に行ってはならない振る舞いである。また彼女のマスターは本来「神秘の秘匿」を担うはずの監督役なのだが、その職務を放棄して大聖杯を得る為に手段を選んでいない事がよく分かる。
 
**特に、巨大な上に材料が現世由来の宝具は先述したように隠密性ゼロ。しかもミレニア城塞はトゥリファス中心地にあり、目撃者は少なく見積もっても数万人。後に[[ユグドミレニア]]の認識操作を始めとした隠蔽工作でミレニア城塞での大規模な戦闘は「隕石の落下」ということで落ち着き、一応移動中は姿を隠している事が分かった。<br>だが[[キャスター (第四次)|大海魔]]の件で分かるように、例え隠蔽工作が上手くいくとしても本来は衆目に神秘を晒すような事は絶対に行ってはならない振る舞いである。また彼女のマスターは本来「神秘の秘匿」を担うはずの監督役なのだが、その職務を放棄して大聖杯を得る為に手段を選んでいない事がよく分かる。
***空中庭園がどう見ても「キャスターとしての宝具」である事から「アサシンとしての宝具」も所有している可能性がある。4巻カラーページのステータス欄で、1つ不明な宝具が表示されているので、それがアサシンの宝具である可能性は高いが、果たして……。
   
***彼女の宝具に限らず、英霊はその時代のイメージに大きく左右され、生前は持っていなかった能力を後付で所有する事は少なくない。聖杯大戦においても[[ランサー (Apocrypha・黒)|黒のランサー]]の鮮血の伝承は「後の口伝」を具現化するものだし、[[アサシン (Apocrypha・黒)|黒のアサシン]]に至ってはその能力のほとんどが死後の伝承によって形成されている。他作品でも、複数の英霊のイメージが統合されている[[アーチャー (EXTRA・緑)]]などがこれにあたる。
 
***彼女の宝具に限らず、英霊はその時代のイメージに大きく左右され、生前は持っていなかった能力を後付で所有する事は少なくない。聖杯大戦においても[[ランサー (Apocrypha・黒)|黒のランサー]]の鮮血の伝承は「後の口伝」を具現化するものだし、[[アサシン (Apocrypha・黒)|黒のアサシン]]に至ってはその能力のほとんどが死後の伝承によって形成されている。他作品でも、複数の英霊のイメージが統合されている[[アーチャー (EXTRA・緑)]]などがこれにあたる。
 
*王ではあるが、「カリスマ」が足りないのか、赤の陣営で彼女を頼りにしているのはマスターであるシロウだけである。
 
*王ではあるが、「カリスマ」が足りないのか、赤の陣営で彼女を頼りにしているのはマスターであるシロウだけである。
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[[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]:気配遮断:C+、陣地作成:EX、道具作成:C、使い魔(鳩):D、二重召喚:B、神性:C
 
[[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]:気配遮断:C+、陣地作成:EX、道具作成:C、使い魔(鳩):D、二重召喚:B、神性:C
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*アサシンではあるが、到底暗殺を試みる事が出来るステータスではない(未だ不明な宝具次第ではあるが)。やはりキャスターとして運用してこそのサーヴァントである。だが肝心の主力宝具を所有していないと言う大きな欠点を持つため、材料を調達出来るマスターでないと運用し難い。そして、作成した所で秘匿性は本編の通りであるため、「材料を調達出来るコネクションを持ちながら」「神秘の秘匿に大して気を使わない」と言う特異なマスターでなければ扱えない、使用者を選ぶサーヴァントである。その一方、条件を満たしたマスターにとっては、たった一騎で規格外の攻撃・防御力を得る事が可能な上、使い魔で情報収集も万全と言う、非常に強力なサーヴァントでもある。
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*アサシンではあるが、暗殺に向いたステータスではない。やはりキャスターとして運用してこそのサーヴァントである。だが肝心の主力宝具を所有していないと言う大きな欠点を持つため、材料を調達出来るマスターでないと運用し難い。そして、作成した所で秘匿性は本編の通りであるため、「材料を調達出来るコネクションを持ちながら」「神秘の秘匿に大して気を使わない」と言う特異なマスターでなければ扱えない、使用者を選ぶサーヴァントである。その一方、条件を満たしたマスターにとっては、たった一騎で規格外の攻撃・防御力を得る事が可能な上、使い魔で情報収集も万全と言う、非常に強力なサーヴァントでもある。
     
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