1行目: |
1行目: |
− | == 概要 == | + | ==概要== |
| 「[[聖杯戦争]]」における御三家の一つ。 | | 「[[聖杯戦争]]」における御三家の一つ。 |
| | | |
− | ドイツのとある川近くの山岳地帯に居を構える<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.135">「奈須きのこ一問一答-キャラクター関係の質問」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.135</ref>。[[魔術|錬金術]]を修めており、中でもホムンクルス(人造生命体)の製造で名高い。貴金属の扱いにおいても無類の強さを発揮するが、その反面、得意分野である研究に特化しているため、魔術の戦闘への応用という点においてはやや見劣りする<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.6">「聖杯戦争の成り立ち」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.6</ref>。『[[Fate/stay night]]』でラインの黄金の伝承に長けていると言われており<ref group="出">『Fate/stay night』Fateルート十三日目「Youre My Only Star」</ref>、『[[Fate/Grand Order]]』にて[[ジークフリート]]がアインツベルンが実物を持っていると発言した<ref group = "出">『Fate/Grand Order』マイルーム会話</ref>。 | + | ドイツのとある川近くの山岳地帯に居を構える<ref group="出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.135">「奈須きのこ一問一答-キャラクター関係の質問」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.135</ref>。[[魔術|錬金術]]を修めており、中でもホムンクルス(人造生命体)の製造で名高い。貴金属の扱いにおいても無類の強さを発揮するが、その反面、得意分野である研究に特化しているため、魔術の戦闘への応用という点においてはやや見劣りする<ref group="出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.6">「聖杯戦争の成り立ち」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.6</ref>。『[[Fate/stay night]]』でラインの黄金の伝承に長けていると言われており<ref group="出">『Fate/stay night』Fateルート十三日目「Youre My Only Star」</ref>、『[[Fate/Grand Order]]』にて[[ジークフリート]]がアインツベルンが実物を持っていると発言した<ref group="出">『Fate/Grand Order』マイルーム会話</ref>。 |
| | | |
| もともとは第三魔法を実現した魔法使いの弟子たちによって西暦1年に作られた工房。彼ら弟子たちは人類の救済のため第三魔法を再現しようとするも彼ら自身の手では叶わず、代案として「師と同一の個体を作りその個体に魔法を再現させる」という方法を取った。900年近くの徒労の末、師と同等かそれ以上の性能を持つホムンクルス、ユスティーツァを鋳造することに成功する。しかしそれは彼ら自身の技術や努力とは関係のない全くの偶然から生まれたものであった。 | | もともとは第三魔法を実現した魔法使いの弟子たちによって西暦1年に作られた工房。彼ら弟子たちは人類の救済のため第三魔法を再現しようとするも彼ら自身の手では叶わず、代案として「師と同一の個体を作りその個体に魔法を再現させる」という方法を取った。900年近くの徒労の末、師と同等かそれ以上の性能を持つホムンクルス、ユスティーツァを鋳造することに成功する。しかしそれは彼ら自身の技術や努力とは関係のない全くの偶然から生まれたものであった。 |
8行目: |
8行目: |
| それを耐え難く感じた彼らは自らの技術体系によってユスティーツァを超えるホムンクルスを作ろうと努力したものの挫折し、あるものは城を捨て、あるものは命を絶ち、アインツベルンにはホムンクルスのみが残された。その創造主に捨てられたホムンクルスたちが創造主の目指した理想と目的のために稼働させ続けている工房こそがアインツベルンである<ref group="出">「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』pp.19-20</ref>。 | | それを耐え難く感じた彼らは自らの技術体系によってユスティーツァを超えるホムンクルスを作ろうと努力したものの挫折し、あるものは城を捨て、あるものは命を絶ち、アインツベルンにはホムンクルスのみが残された。その創造主に捨てられたホムンクルスたちが創造主の目指した理想と目的のために稼働させ続けている工房こそがアインツベルンである<ref group="出">「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』pp.19-20</ref>。 |
| | | |
− | 聖杯戦争のシステムを構築する際、小聖杯と大聖杯をともに創り出した。大聖杯を起動し、その力によって「根源」の孔を固定し、「向こう側」へと至る。そのための手段として使われるのが、アインツベルン家に伝わる「第三魔法」である<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.6"/>。 | + | 聖杯戦争のシステムを構築する際、小聖杯と大聖杯をともに創り出した。大聖杯を起動し、その力によって「根源」の孔を固定し、「向こう側」へと至る。そのための手段として使われるのが、アインツベルン家に伝わる「第三魔法」である<ref group="出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.6" />。 |
| | | |
− | 『[[Fate/Apocrypha]]』では、第三次聖杯戦争によって大聖杯が強奪されたことにもめげず、再び大聖杯を作るべく奮闘しており、奇跡の再現が行えないものかと腐心している。それに伴って、閉鎖的だった彼らもやむなくムジーク家をはじめとする別の魔術師たちと繋がりをを持つようになった<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha material』p.148">「Fate/Apocrypha用語辞典-アインツベルン」『Fate/Apocrypha material』p.148</ref>。また、[[衛宮切嗣]]と関わり合いにならないため、最高傑作であるイリヤスフィールは永遠に生まれることはない。幸か不幸か、彼女が生誕しない限り、アインツベルンは絶望しない<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha material』p.166">「Fate/Apocrypha用語辞典-御三家」『Fate/Apocrypha material』p.166</ref>。 | + | 『[[Fate/Apocrypha]]』では、第三次聖杯戦争によって大聖杯が強奪されたことにもめげず、再び大聖杯を作るべく奮闘しており、奇跡の再現が行えないものかと腐心している。それに伴って、閉鎖的だった彼らもやむなくムジーク家をはじめとする別の魔術師たちと繋がりをを持つようになった<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』p.148">「Fate/Apocrypha用語辞典-アインツベルン」『Fate/Apocrypha material』p.148</ref>。また、[[衛宮切嗣]]と関わり合いにならないため、最高傑作であるイリヤスフィールは永遠に生まれることはない。幸か不幸か、彼女が生誕しない限り、アインツベルンは絶望しない<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』p.166">「Fate/Apocrypha用語辞典-御三家」『Fate/Apocrypha material』p.166</ref>。 |
| | | |
| 『Fate/Grand Order』でもオリジナルの聖杯戦争に関わり深く、冬木の大聖杯を造り出した稀代の魔術師[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン|ユスティーツァ]]を輩出した由緒ある魔術師の家門の名前として、[[人理継続保障機関フィニス・カルデア|カルデア]]のデータベースにも載っている。 | | 『Fate/Grand Order』でもオリジナルの聖杯戦争に関わり深く、冬木の大聖杯を造り出した稀代の魔術師[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン|ユスティーツァ]]を輩出した由緒ある魔術師の家門の名前として、[[人理継続保障機関フィニス・カルデア|カルデア]]のデータベースにも載っている。 |
26行目: |
26行目: |
| | | |
| ==人物== | | ==人物== |
| + | |
| ;[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン]] | | ;[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン]] |
| :9世紀末、偶然鋳造されたホムンクルス。後に大聖杯となった。後継機であるイリヤの中にも彼女の記憶が息づいている。 | | :9世紀末、偶然鋳造されたホムンクルス。後に大聖杯となった。後継機であるイリヤの中にも彼女の記憶が息づいている。 |
36行目: |
37行目: |
| :イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの母。第四次聖杯戦争の9年前、聖杯の器として鋳造されたホムンクルス。 | | :イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの母。第四次聖杯戦争の9年前、聖杯の器として鋳造されたホムンクルス。 |
| :「冬の聖女」ユスティーツァの後継機にあたり、また究極のホムンクルスの母胎となるべく設計されたプロトタイプ。 | | :「冬の聖女」ユスティーツァの後継機にあたり、また究極のホムンクルスの母胎となるべく設計されたプロトタイプ。 |
− | : 『Fate/Grand Order』のコラボイベント「Fate/Accel Zero Order」ではアインツベルンの研究が一世代早く進んだことで、彼女が究極のホムンクルスとなっている<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント ACT-14" >「Fate/Accel Zero Order」ACT-14「アイリスフィールを狙う影」</ref>。 | + | :『Fate/Grand Order』のコラボイベント「Fate/Accel Zero Order」ではアインツベルンの研究が一世代早く進んだことで、彼女が究極のホムンクルスとなっている<ref group="出" name="Zeroコラボイベント ACT-14">「Fate/Accel Zero Order」ACT-14「アイリスフィールを狙う影」</ref>。 |
| | | |
| ;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]] | | ;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]] |
51行目: |
52行目: |
| :鋳造されたホムンクルスの一体。[[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]ではアインツベルンと決別している。 | | :鋳造されたホムンクルスの一体。[[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]ではアインツベルンと決別している。 |
| | | |
− | == 関連組織 == | + | ==関連組織== |
| + | |
| ;[[遠坂家]] | | ;[[遠坂家]] |
| :「聖杯戦争」における御三家の一つ。聖杯戦争を行う教会の管理下ではない霊地、世界に孔をうがつ秘術、サーヴァントを象るシステムを提供した。 | | :「聖杯戦争」における御三家の一つ。聖杯戦争を行う教会の管理下ではない霊地、世界に孔をうがつ秘術、サーヴァントを象るシステムを提供した。 |
60行目: |
62行目: |
| ;[[ムジーク家]] | | ;[[ムジーク家]] |
| :『[[Fate/Apocrypha]]』で交流がある一族。同様に錬金術を修めており、ホムンクルスの技術の一部提供をしているが、アインツベルンからしてみれば、せいぜい子供に持たせる玩具程度の技術しか教えていない。 | | :『[[Fate/Apocrypha]]』で交流がある一族。同様に錬金術を修めており、ホムンクルスの技術の一部提供をしているが、アインツベルンからしてみれば、せいぜい子供に持たせる玩具程度の技術しか教えていない。 |
− | :[[ユグドミレニア]]一族であることを伏せていたが、当然のようにアインツベルンは承知している。だが、大聖杯は唯一成功したユスティーツァモデルを分解したものであり、それが起動するのであればと協力した<ref group = "出" name = "『Fate/Apocrypha material』p.148"/>。 | + | :[[ユグドミレニア]]一族であることを伏せていたが、当然のようにアインツベルンは承知している。だが、大聖杯は唯一成功したユスティーツァモデルを分解したものであり、それが起動するのであればと協力した<ref group="出" name="『Fate/Apocrypha material』p.148" />。 |
| :『Fate/Grand Order』でも例外的に繋がりが存在し、ホムンクルスの技術を提供された模様。 | | :『Fate/Grand Order』でも例外的に繋がりが存在し、ホムンクルスの技術を提供された模様。 |
| | | |
− | == 言及作品 == | + | ==言及作品== |
| + | |
| *[[Fate/stay night]] | | *[[Fate/stay night]] |
| *[[Fate/hollow ataraxia]] | | *[[Fate/hollow ataraxia]] |
72行目: |
75行目: |
| *[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]] | | *[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]] |
| | | |
− | == メモ == | + | ==メモ== |
− | *上述の錬金術を応用しているのかとんでもないお金持ちで、冬木の聖杯戦争で損失が出た場合の金銭補償はアインツベルンが行っている<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.131">「奈須きのこ一問一答-聖杯戦争関係」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.131</ref>。財源はどうやらラインの黄金らしい。 | + | |
| + | *上述の錬金術を応用しているのかとんでもないお金持ちで、冬木の聖杯戦争で損失が出た場合の金銭補償はアインツベルンが行っている<ref group="出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.131">「奈須きのこ一問一答-聖杯戦争関係」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.131</ref>。財源はどうやらラインの黄金らしい。[[シャーロック・ホームズ]]からも「アインツベルンの莫大な財源は、ラインの黄金によるもの」だと改めて明言されている<ref group="出">『Fate/Grand Order』イベント「神秘の国ONILAND!!」第11話</ref>。 |
| **元々、上記のように[[言峰綺礼]]の台詞や『[[トラぶる花札道中記]]』でのブルマの宝具「ラインの黄金(グラス・オリジン)」に名前が登場してはいたが、現物を所有していると予想していたプレイヤーは少なかったため多いに驚かれた。……同時に、ラインの黄金は「莫大な富と破滅を齎す呪われた財宝」として有名であるので、「聖杯戦争がうまくいかない理由」は黄金の呪いのせいかと納得された。 | | **元々、上記のように[[言峰綺礼]]の台詞や『[[トラぶる花札道中記]]』でのブルマの宝具「ラインの黄金(グラス・オリジン)」に名前が登場してはいたが、現物を所有していると予想していたプレイヤーは少なかったため多いに驚かれた。……同時に、ラインの黄金は「莫大な富と破滅を齎す呪われた財宝」として有名であるので、「聖杯戦争がうまくいかない理由」は黄金の呪いのせいかと納得された。 |
| **また、アインツベルンの礼装である「天のドレス」は黄金製であり、万物を支配する指輪が7つ嵌め込まれている<ref group="出">「Fate用語辞典-天のドレス」『Fate/side material』p.67</ref>ので、天のドレスはラインの黄金そのものか、その複製ではないかとも噂されている。 | | **また、アインツベルンの礼装である「天のドレス」は黄金製であり、万物を支配する指輪が7つ嵌め込まれている<ref group="出">「Fate用語辞典-天のドレス」『Fate/side material』p.67</ref>ので、天のドレスはラインの黄金そのものか、その複製ではないかとも噂されている。 |
82行目: |
86行目: |
| ==脚注== | | ==脚注== |
| ===注釈=== | | ===注釈=== |
− | <references group = "注"/> | + | <references group="注" /> |
| | | |
| ===出典=== | | ===出典=== |
− | <references group = "出"/> | + | <references group="出" /> |
− | == リンク == | + | ==リンク== |
| + | |
| *[[小辞典]] | | *[[小辞典]] |
| *[[組織]] | | *[[組織]] |