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: 歴史ある魔術師の家系に生まれ、飛びぬけた魔術の素質とそれを活かす才能を持ち、魔術師としての資質は類を見ない程に高い。しかしながら、魔術師としても一般人としても型破りで破天荒な自由すぎる発想や行動力の持ち主でもあるため、常識的にはあり得ないような珍事件やトラブルをあちこちで引き起こしており、いつでもどこでも彼の周囲にいる人物を振り回し続けている。
 
: 歴史ある魔術師の家系に生まれ、飛びぬけた魔術の素質とそれを活かす才能を持ち、魔術師としての資質は類を見ない程に高い。しかしながら、魔術師としても一般人としても型破りで破天荒な自由すぎる発想や行動力の持ち主でもあるため、常識的にはあり得ないような珍事件やトラブルをあちこちで引き起こしており、いつでもどこでも彼の周囲にいる人物を振り回し続けている。
 
: 一方で、倫理観や思考回路、性格などが典型的な魔術師に見られるモノではなく、家名や出自などで他の魔術師やサーヴァントなどを見下したりする事も決してしないなど、基本的に善良な好人物であるため、他の魔術師のように魔術を用いて、または魔術の為に人や生物を平気で犠牲にしたり恐ろしい野望を抱くような事はそうそうしない。ただ、一般常識が少々欠けていたり他人と感性がズレており、人を選ぶようなフランクで軽すぎる言動や、魔術や魔術師を冒涜していると取られても仕方ない言動などを悪気なく取ってしまうため、上手く付き合える人は限られる人物。
 
: 一方で、倫理観や思考回路、性格などが典型的な魔術師に見られるモノではなく、家名や出自などで他の魔術師やサーヴァントなどを見下したりする事も決してしないなど、基本的に善良な好人物であるため、他の魔術師のように魔術を用いて、または魔術の為に人や生物を平気で犠牲にしたり恐ろしい野望を抱くような事はそうそうしない。ただ、一般常識が少々欠けていたり他人と感性がズレており、人を選ぶようなフランクで軽すぎる言動や、魔術や魔術師を冒涜していると取られても仕方ない言動などを悪気なく取ってしまうため、上手く付き合える人は限られる人物。
:また、死徒に関して「効率が悪い」と言い切ったり、人の命を地球より重いとしつつも自分を襲撃した魔術師たちを「地球を飛び越えるための大事な部品」「殺したら可哀想だし勿体無い」と言うなど、'''魔術師でもただの人間でもない'''得体の知れない一面を覗かせている。そのせいで両親に5回も暗殺されかており、母親はフラットのことを「(後述の研究を完成させた)あの子が怖い」「望遠鏡だと思っていた筒が大砲の砲身」と評しており、彼自身も「エスカルドス家の魔術師である前にエルメロイ教室の自分」と言ってるあたり、両親との間には確実に溝が出来ている。
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:また、死徒に関して「効率が悪い」と言い切ったり、人の命を地球より重いとしつつも自分を襲撃した魔術師たちを「地球を飛び越えるための大事な部品」「殺したら可哀想だし勿体無い」と言うなど、'''魔術師でもただの人間でもない'''得体の知れない一面を覗かせている。そのせいで両親に5回も暗殺されかけており、母親はフラットのことを「(後述の研究を完成させた)あの子が怖い」「望遠鏡だと思っていた筒が大砲の砲身」と評しており、彼自身も「エスカルドス家の魔術師である前にエルメロイ教室の自分」と言ってるあたり、両親との間には確実に溝が出来ている。
 
: 今回の聖杯戦争に参加したがる理由も「聖杯を見てみたい」「英霊と友達になりたい」といった軽いにも程があるものだけで、それでいながら、サーヴァントの召喚触媒(と勘違いした模造ナイフ)を手に入れるや否や、命の保証など一切ない死地へと躊躇なく、準備も予備知識もろくにない状態で飛び込んでいくほどの無茶な行動力を持ち合わせているのが本当に始末に悪い。
 
: 今回の聖杯戦争に参加したがる理由も「聖杯を見てみたい」「英霊と友達になりたい」といった軽いにも程があるものだけで、それでいながら、サーヴァントの召喚触媒(と勘違いした模造ナイフ)を手に入れるや否や、命の保証など一切ない死地へと躊躇なく、準備も予備知識もろくにない状態で飛び込んでいくほどの無茶な行動力を持ち合わせているのが本当に始末に悪い。
 
; 能力
 
; 能力
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:『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』において判明した魔術属性は「空」。属性も希少なら魔術のスタイルも極めて異端で、世界各地の魔術の「いいとこどり」をして即席で作った魔術基盤によりそれを「なぜか通してしまう」混沌魔術と呼ばれるもの。ひとつ魔術を使うたびにCPUを設計図から作り直すような不安定で無駄な魔術のはずだが、術式の扱いだけなら色位並というその才能で使いこなしている。特に他人の魔術に干渉する分野には異常なまでの才覚をあらわしており、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させたり、大掛かりな儀式魔術の構成を見抜いて欠点にダメ出しするなど、「一般的な魔術師」からしたらこの上なく屈辱的で禁忌に近い事を悪気なく、そしていともたやすくやってのける。
 
:『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』において判明した魔術属性は「空」。属性も希少なら魔術のスタイルも極めて異端で、世界各地の魔術の「いいとこどり」をして即席で作った魔術基盤によりそれを「なぜか通してしまう」混沌魔術と呼ばれるもの。ひとつ魔術を使うたびにCPUを設計図から作り直すような不安定で無駄な魔術のはずだが、術式の扱いだけなら色位並というその才能で使いこなしている。特に他人の魔術に干渉する分野には異常なまでの才覚をあらわしており、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させたり、大掛かりな儀式魔術の構成を見抜いて欠点にダメ出しするなど、「一般的な魔術師」からしたらこの上なく屈辱的で禁忌に近い事を悪気なく、そしていともたやすくやってのける。
 
:結界のような大規模かつ複雑な術式に対するハッキングも得意としており、他人の設置した魔術工房などであっても触れた部分から新たな術式を流し込むことで己の魔力を浸透させ、「結界の製作者のものである」と感知機能を騙しながら綻びを修復しシステムを乗っ取ってしまう。スノーフィールドの警察署でこれを行った時に要した時間はわずか4秒程。
 
:結界のような大規模かつ複雑な術式に対するハッキングも得意としており、他人の設置した魔術工房などであっても触れた部分から新たな術式を流し込むことで己の魔力を浸透させ、「結界の製作者のものである」と感知機能を騙しながら綻びを修復しシステムを乗っ取ってしまう。スノーフィールドの警察署でこれを行った時に要した時間はわずか4秒程。
:ただし弱点がないわけではなく、本人の適正というか気質その他と相まって格闘戦能力が非常に低い。肉体を魔術で強化していてもそれを戦闘方面に運用するセンスがなく、結果として物理で殴られるとあっさりやられてしまう。エルメロイⅡ世が日ごろ、彼をとっちめるのにアイアンクローなどの肉体言語に訴える理由もそこにあり、「双貌塔イゼルマ」の劇中では魔術など併用もしていない蒼崎橙子のハイキック一発で沈められた。
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:ただし弱点がないわけではなく、本人の適性というか気質その他と相まって格闘戦能力が非常に低い。肉体を魔術で強化していてもそれを戦闘方面に運用するセンスがなく、結果として物理で殴られるとあっさりやられてしまう。エルメロイⅡ世が日ごろ、彼をとっちめるのにアイアンクローなどの肉体言語に訴える理由もそこにあり、「双貌塔イゼルマ」の劇中では魔術など併用もしていない蒼崎橙子のハイキック一発で沈められた。
 
:また、一般的な魔術師としては心構えや価値観が余りにも逸脱していると言われており、その特殊な精神性故に魔術を知る者達から恐怖や不快感を抱かれ、手に負えないものとして忌避される事が非常に多い<ref group = "注">両親からも全く底が見えない才能と典型的な魔術師像から逸脱した気質に恐怖され、時計塔に送り込まれたのも、エスカルドスの麒麟児のお披露目としてではなく、厄介払いをするような形で追い払われたため。時計塔でも自らの利権のために自分の才能を利用しようとする講師達にあちこちから引き込まれるが、その悉くが彼の気質を変えようとしては失敗して逆にプライドを傷つけられて匙を投げてばかりであり、エルメロイⅡ世と出会うまでは彼らからたらい回しにされるという冷遇ぶりだった。『Fake』作中ではその在り様を「一流の原石があるのに磨くことができず、その原石が原石のまま宝石以上に眩い輝きを放つ」と揶揄されている。</ref>。
 
:また、一般的な魔術師としては心構えや価値観が余りにも逸脱していると言われており、その特殊な精神性故に魔術を知る者達から恐怖や不快感を抱かれ、手に負えないものとして忌避される事が非常に多い<ref group = "注">両親からも全く底が見えない才能と典型的な魔術師像から逸脱した気質に恐怖され、時計塔に送り込まれたのも、エスカルドスの麒麟児のお披露目としてではなく、厄介払いをするような形で追い払われたため。時計塔でも自らの利権のために自分の才能を利用しようとする講師達にあちこちから引き込まれるが、その悉くが彼の気質を変えようとしては失敗して逆にプライドを傷つけられて匙を投げてばかりであり、エルメロイⅡ世と出会うまでは彼らからたらい回しにされるという冷遇ぶりだった。『Fake』作中ではその在り様を「一流の原石があるのに磨くことができず、その原石が原石のまま宝石以上に眩い輝きを放つ」と揶揄されている。</ref>。
  
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