;「さて。英霊としてどうかはさておき、サーヴァントとしては――」<br>「幸福な部類だろう。私は実についている。この戦いは、私にも大きな意義があった。<br>未熟っぷりに頭を悩ます時もあったがね。君は総じて、いいマスターだったと思う」<br>「嫌味なものか。最強の魔術師も、最高の魔術師も、私にとってはどうでもいい事だ。<br> 能力の高さ、魔術師としての才能はいくらでも補える。<br /> だが――心の在り方だけは、私たちでは補えない。<br> たとえ最弱であろうと、その心が人間的に正しいマスターと出会えた事は、オレにとって――」 | ;「さて。英霊としてどうかはさておき、サーヴァントとしては――」<br>「幸福な部類だろう。私は実についている。この戦いは、私にも大きな意義があった。<br>未熟っぷりに頭を悩ます時もあったがね。君は総じて、いいマスターだったと思う」<br>「嫌味なものか。最強の魔術師も、最高の魔術師も、私にとってはどうでもいい事だ。<br> 能力の高さ、魔術師としての才能はいくらでも補える。<br /> だが――心の在り方だけは、私たちでは補えない。<br> たとえ最弱であろうと、その心が人間的に正しいマスターと出会えた事は、オレにとって――」 |