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***さらに言うと、「諦めなければ夢は必ず叶う」という言葉は、フェイスレスも作中でほぼ同じ台詞を述べているため、それに拍車をかけている。ちなみに、該当シーンのパロディは『[[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]』7巻で使用されていたりする。
 
***さらに言うと、「諦めなければ夢は必ず叶う」という言葉は、フェイスレスも作中でほぼ同じ台詞を述べているため、それに拍車をかけている。ちなみに、該当シーンのパロディは『[[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]』7巻で使用されていたりする。
 
*CVの大塚芳忠氏は『NARUTO』に登場するキャラクター・[https://ja.wikipedia.org/wiki/自来也_(NARUTO) 自来也]で有名。<br>この自来也というキャラは主人公を始めとした多数の忍者を時に厳しく、時に優しく導く師匠役として活躍する快男児であり、亜種特異点Ⅱで'''本性を現す前の'''コロンブスによく似ている。
 
*CVの大塚芳忠氏は『NARUTO』に登場するキャラクター・[https://ja.wikipedia.org/wiki/自来也_(NARUTO) 自来也]で有名。<br>この自来也というキャラは主人公を始めとした多数の忍者を時に厳しく、時に優しく導く師匠役として活躍する快男児であり、亜種特異点Ⅱで'''本性を現す前の'''コロンブスによく似ている。
*TYPE-MOON世界ではどのような悪党や外道でも悲しい過去や同情すべき境遇が描写され、Fateシリーズで登場する悪逆で知られるような英霊でも生前で行った悪行をフォローする形で理由づけているが、コロンブスはそれらを一切排している類希な人物。
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*殺害した原住民は数十万から数百万とも言われ、人類史の虐殺ランキングでも上位に入る。国家ぐるみではない個人の虐殺数では間違いなく随一。死亡数が膨れ上がったのは媒介させた病気のせいで実質は精々数万から十万程度とも言われるが、数が数なのでどのみち言い逃れはできない。
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**TYPE-MOON世界ではどのような悪党や外道でも悲しい過去や同情すべき境遇が描写され、Fateシリーズで登場する悪逆で知られるような英霊でも生前で行った悪行をフォローする形で理由づけているが、コロンブスはそれらを一切排している類希な人物。
 
**FGO以前で言及していた『氷室の天地』でも[[氷室鐘]]はコロンブスを'''「真性の悪鬼外道」'''とこき下ろしている辺り、その功績の裏でどれだけの悪行をしでかしたかが分かるだろう。
 
**FGO以前で言及していた『氷室の天地』でも[[氷室鐘]]はコロンブスを'''「真性の悪鬼外道」'''とこき下ろしている辺り、その功績の裏でどれだけの悪行をしでかしたかが分かるだろう。
*殺害した原住民は数十万から数百万とも言われ、人類史の虐殺ランキングでも上位に入る。国家ぐるみではない個人の虐殺数では間違いなく随一。死亡数が膨れ上がったのは媒介させた病気のせいで実質は精々数万から十万程度とも言われるが、数が数なのでどのみち言い逃れはできない。
   
**反面、大西洋航路の発見や彼の持ち帰った作物などで閉塞感のあった当時の欧州の状況を打破し、多くの人々を救っているのも紛れもない事実である。
 
**反面、大西洋航路の発見や彼の持ち帰った作物などで閉塞感のあった当時の欧州の状況を打破し、多くの人々を救っているのも紛れもない事実である。
 
**ちなみに作中では「奴隷王」とも呼ばれた彼だが、この大虐殺がスペイン本国にバレたために奴隷の買取を拒否され、実は奴隷商としては失敗している。そればかりか、虐殺や略奪には数百人規模の軍勢を組織化して遂行していたが、それでもあまりに行き当たりばったりの侵略を行った結果、原住民との対立は招くわ本国でも大顰蹙を買うわという藪蛇な状況に陥り、更には彼のスポンサーであるはずのスペイン王室でもイザベル1世以外の殆どの人物から完全に見捨てられる有様で、最終的には全ての地位の剥奪処分、周囲や王室からも冷遇などどんどん落ちぶれ、最期にはひっそりと病死。(自業自得とは言え)航路発見の偉業を成し遂げた人物としてはあまりに寂しい最期を迎えている。
 
**ちなみに作中では「奴隷王」とも呼ばれた彼だが、この大虐殺がスペイン本国にバレたために奴隷の買取を拒否され、実は奴隷商としては失敗している。そればかりか、虐殺や略奪には数百人規模の軍勢を組織化して遂行していたが、それでもあまりに行き当たりばったりの侵略を行った結果、原住民との対立は招くわ本国でも大顰蹙を買うわという藪蛇な状況に陥り、更には彼のスポンサーであるはずのスペイン王室でもイザベル1世以外の殆どの人物から完全に見捨てられる有様で、最終的には全ての地位の剥奪処分、周囲や王室からも冷遇などどんどん落ちぶれ、最期にはひっそりと病死。(自業自得とは言え)航路発見の偉業を成し遂げた人物としてはあまりに寂しい最期を迎えている。
 
***アガルタでの奴隷捕獲計画も成功していた所で売るアテがあったかどうかは怪しく、史実と同じく「行き当たりばったりの末の大失敗」という結末を迎える可能性は十分あったと言える。皮肉と言うか、らしいと言うか。
 
***アガルタでの奴隷捕獲計画も成功していた所で売るアテがあったかどうかは怪しく、史実と同じく「行き当たりばったりの末の大失敗」という結末を迎える可能性は十分あったと言える。皮肉と言うか、らしいと言うか。
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**なお、史実でのコロンブスが結果的に悪行をなした一方で、「悪党」であったかについては文化人類学者の大貫良夫が監修を務めた「コロンブス:聖者か破壊者か」にて「追えば追うほどに正体が分からなくなる」「コロンブスは、500年間の歴史全体の象徴にされてしまった」と述べているように評価が分かれるところ。当時のヨーロッパ的価値観では奴隷が当たり前だった点と財宝が手に入らなかったためにコロンブスが奴隷を代わりに送って顰蹙を買っている。コロンブス自身は信心深い性格だったようで、息子からは「修道士になるつもりなのかというくらい厳格」と評され、逮捕の際はおとなしく捕まり、フワン王子の乳母あての手紙には信仰心について書かれている。コロンブス当人としては新大陸到達はキリスト教的世界観の証明であったようだが、そこに住む人々を同じ「人間」と見なすような教養がなかったことが悲劇となったようだ。また、コロンブスの最初の航海のメンバーは執行猶予の囚人たちであり、コロンブスの航海成功後は一獲千金を夢見る者たちが多く航海に出て新大陸におしよせ(殺戮の嵐が吹き荒れ)、コロンブス自身も厳格な性格ゆえに彼らの統制が取れず、反発を買って密告や讒言も受けているため余計真実が見えなくなっている。
 
*史実でのコロンブスは航海前に王室と交わした『サンタ・フェ契約』によって、終身提督の地位や現地での収益の幾分かを取り分として収める権利を得ていたが、契約とは別に「新大陸(陸地)の最初の発見者へは王室から賞金を与える」という報償に関して自分が最初の発見者であると押し通し、ちゃっかり懐に収めている。
 
*史実でのコロンブスは航海前に王室と交わした『サンタ・フェ契約』によって、終身提督の地位や現地での収益の幾分かを取り分として収める権利を得ていたが、契約とは別に「新大陸(陸地)の最初の発見者へは王室から賞金を与える」という報償に関して自分が最初の発見者であると押し通し、ちゃっかり懐に収めている。
 
*コロンブスの名前自体は『カルデアサマーメモリー』「開拓6 C案『トウモロコシ畑』を作ろう」において[[アン・ボニー&メアリー・リード|アンとメアリー]]から言及している。
 
*コロンブスの名前自体は『カルデアサマーメモリー』「開拓6 C案『トウモロコシ畑』を作ろう」において[[アン・ボニー&メアリー・リード|アンとメアリー]]から言及している。
 
**トウモロコシは元はほとんどアメリカ大陸にしかないものだったが、コロンブスがそれをヨーロッパに持ち帰ったことで、ヨーロッパ中にも一気に広まった。
 
**トウモロコシは元はほとんどアメリカ大陸にしかないものだったが、コロンブスがそれをヨーロッパに持ち帰ったことで、ヨーロッパ中にも一気に広まった。
***アンとメアリーが『カルデアサマーメモリー』にて開拓計画として穀物畑を作ろうとしたのも、長い航海の果てに『大陸の常識』を奪った、'''海賊の大先輩'''ともいえるコロンブスに対しての敬意を表している。とはいえ、生前での所業と人間性を踏まえれば海賊と大差ないが。
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***アンとメアリーが『カルデアサマーメモリー』にて開拓計画として穀物畑を作ろうとしたのも、長い航海の果てに『大陸の常識』を奪った、'''海賊の大先輩'''ともいえるコロンブスに対しての敬意を表している。とはいえ、生前での所業を踏まえれば海賊と大差ないが。
 
*'''表情差分が凄まじい'''サーヴァント。普段は落ち着いた初老の男といった感じの風貌だが、本性をあらわにするとまるで別人のように表情を崩し、醜悪な内面を浮き彫りにしたかのような悪人面と下劣な笑顔を披露する。非常にインパクトの強い表情のためプレイヤーからはしばしば‘‘顔芸’’と称されている。なお、真名解放後の宝具演出には通常の表情と顔芸状態の二通りが存在している。
 
*'''表情差分が凄まじい'''サーヴァント。普段は落ち着いた初老の男といった感じの風貌だが、本性をあらわにするとまるで別人のように表情を崩し、醜悪な内面を浮き彫りにしたかのような悪人面と下劣な笑顔を披露する。非常にインパクトの強い表情のためプレイヤーからはしばしば‘‘顔芸’’と称されている。なお、真名解放後の宝具演出には通常の表情と顔芸状態の二通りが存在している。
 
*有名な逸話に「コロンブスの卵」がある。アメリカ大陸の発見は誰でも出来ることだと批判する人々に対して、コロンブスは卵を平らな机に垂直に立ててみせるよう要求する。誰も達成出来ないのを見て、卵の尻を潰して立ててみせ、なおもズルじゃないかと騒ぐ人々に「どんなに簡単に見えるものでも、最初に思いついて実行するのは難しいことである」と語ったという逸話で、絆Lv3でマイルーム会話でそれに関する台詞を聴くことができる。
 
*有名な逸話に「コロンブスの卵」がある。アメリカ大陸の発見は誰でも出来ることだと批判する人々に対して、コロンブスは卵を平らな机に垂直に立ててみせるよう要求する。誰も達成出来ないのを見て、卵の尻を潰して立ててみせ、なおもズルじゃないかと騒ぐ人々に「どんなに簡単に見えるものでも、最初に思いついて実行するのは難しいことである」と語ったという逸話で、絆Lv3でマイルーム会話でそれに関する台詞を聴くことができる。
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