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;「ふぅ…。やっぱり酒は、越後のものに限りますねぇ。そして、<RUBY><RB>厨</RB><RT>くりや</RT></RUBY>から拝借してきたこのお塩。これで一杯やるのが最高な…。<br> ん? いつからそこに? え? こ、これは交易品を検分していただけです。だけでーす…。」
 
;「ふぅ…。やっぱり酒は、越後のものに限りますねぇ。そして、<RUBY><RB>厨</RB><RT>くりや</RT></RUBY>から拝借してきたこのお塩。これで一杯やるのが最高な…。<br> ん? いつからそこに? え? こ、これは交易品を検分していただけです。だけでーす…。」
 
: 同上。酒と塩が自身の死因になったというのに、全く懲りていない。
 
: 同上。酒と塩が自身の死因になったというのに、全く懲りていない。
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;「…………毘天の化身と謳われ、親兄弟や家臣にも畏れ敬われたこの私ですが、斯様に私とまみえる人間は見たことがありません。」<br>「…………。」<br>「……斯様に無力で弱きものでありながら、……斯様に前へと進み続ける、……理ではなく、己が意、ただそれのみにて。」<br>「…………。」<br>「あはは……、あははははははははははは!」
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: 期間限定イベント『いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~』にて。傍らで眠る無防備なマスターを見守りつつ、小さく呟く。
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: しばらく見せなかった濁り淀んだ渦巻く瞳で、相変わらずの「弱い人間」である主人公への「不可解さ」を語るが……。
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;「あははははははははは! これでよい! これで!」<br>「あははははははははははは!ええ、これでよいのです!」<br>「毘沙門天よ!これが<RUBY><RB>人</RB><RT>・</RT></RUBY>というものであるのなら、私は人が分からぬでも構いません。」<br>「――――ああ、分からぬでもかまわぬ。」
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: 同上。マスター共々放生月毛の背に乗り、月下の雪原を駆けつつ。
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: 未だ彼女には『人』が分からない。そして人もまたきっと『長尾景虎』を理解出来ない。わからないから人は彼女を畏れ、彼女も人を不気味に思うだろう。
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: けれどもそれでもいい。今の自分には守るべき「弱い人間」がいる。決して自分を理解しようとするのではなく、ただ傍にいて傍で笑ってくれる、どうしょうもなく弱く愛おしい人間が。だから分からなくてもいい、今この瞬間だけは。
    
==メモ==
 
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