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; 略歴
 
; 略歴
: 名前の初出は『[[Fate/stay night]]』であり、ギルガメッシュがエア以上に信頼し好んで使う武器「天の鎖」の真名が『エルキドゥ』だった。なお未だにどの作品でも天の鎖は真名開放されたことがない。
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: 神々の手によって作られた人形であり、英雄王と多くの冒険をこなし、心を得た後、心ごと砕かれ土に還った悲しき兵器。
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: 『[[Fate/stay night]]』では名前だけ出ており、以降は様々な作品で存在が言及されている。
 
: アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。
 
: アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。
 
: マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。
 
: マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。
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; 人物
 
; 人物
 
:何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。
 
:何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。
:緑の長髪である姿は、地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した男女とも取れぬ顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見れば“一際懐かしい姿”であるらしい。
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:緑の長髪である姿は、地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見れば“一際懐かしい姿”であるらしい。
 
: 穏やかな口調、たおやかな仕草で、花のようにたたずむ。温和な性格で慈悲深く、生命の全てを「友達」と考えている(ただし片想いになることもあるらしい)。
 
: 穏やかな口調、たおやかな仕草で、花のようにたたずむ。温和な性格で慈悲深く、生命の全てを「友達」と考えている(ただし片想いになることもあるらしい)。
 
: その一方でマスターである合成獣に慈悲を向け、彼を虐待した魔術師を一睨みで圧倒する迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、ややズレたことを言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。
 
: その一方でマスターである合成獣に慈悲を向け、彼を虐待した魔術師を一睨みで圧倒する迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、ややズレたことを言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。
: 『Grand Order』では自分を「兵器」であり「道具」であると強固に再定義しており、自分を「無価値なもの」「ただのシステム」であるとして扱おうとしている。故にカルデアのマスターに対しても一線を引いた対応と機械的な物言いをする。とはいえ、バレンタインでは自分の好意がマスターの迷惑にならないか気遣い、過労の賢王ギルガメッシュに対して休め休めと度々注意するなど、対象に対する敬意は人間以上に大きい。
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: 『Grand Order』では自分を「兵器」であり「道具」であると強固に再定義しており、自分を「無価値なもの」「ただのシステム」であるとして扱おうとしており、故にカルデアのマスターに対しても一線を引いた対応と機械的な物言いをする。とはいえ、バレンタインでは自分の好意がマスターの迷惑にならないか気遣い、過労の賢王ギルガメッシュに対して休め休めと度々注意するなど、対象に対する敬意は人間以上に大きい。
 
: 人間も地球上の生命なので“好ましい”対象だが、人間はその知性から自分たちを外界から分けて考えてしまっているので擁護対象としては低い。動物、植物に自分と近いものを感じており、彼らを守るために行動する事が主となる。
 
: 人間も地球上の生命なので“好ましい”対象だが、人間はその知性から自分たちを外界から分けて考えてしまっているので擁護対象としては低い。動物、植物に自分と近いものを感じており、彼らを守るために行動する事が主となる。
 
:とはいえ元々好奇心(知的欲求)が大きいエルキドゥは人間との会話を楽しみにしている。その人物が好ましい性格(博愛精神に満ち、全体主義であり、それでいて自分を第一として考えるもの)であれば心からの敬愛と感心を示し、友人としてこれを迎える事を喜びとしている。
 
:とはいえ元々好奇心(知的欲求)が大きいエルキドゥは人間との会話を楽しみにしている。その人物が好ましい性格(博愛精神に満ち、全体主義であり、それでいて自分を第一として考えるもの)であれば心からの敬愛と感心を示し、友人としてこれを迎える事を喜びとしている。
 
:自然をこよなく愛し大事だとも思っているが、町の開拓や海底資源の採掘も人間が営む自然の一部と考えているため森を燃やしたり開拓することにも忌避感までは覚えない。人類の自滅に繋がる過度な開拓を見かけたら一応忠告だけはするが無理に止めさせたりはしないとのこと。
 
:自然をこよなく愛し大事だとも思っているが、町の開拓や海底資源の採掘も人間が営む自然の一部と考えているため森を燃やしたり開拓することにも忌避感までは覚えない。人類の自滅に繋がる過度な開拓を見かけたら一応忠告だけはするが無理に止めさせたりはしないとのこと。
: 臨戦態勢の相手に対して平和的な手段で解決をしようとせず、売られた喧嘩はそのまま買うことからガチの殺し合いに発展してしまう。そのことからFGO主人公からも「普段は優しいがバトルジャンキー」と指摘されている(本人はそこまでじゃないと否定している)。一方で、相手から共闘を申し出られればそれを受け入れる。不要な戦いは好まないものの「性能比べ」としての勝負事はむしろ好きらしい。
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: 臨戦態勢の相手に対して平和的な手段で解決をしようとせず、売られた喧嘩はそのまま買うことからガチの殺し合いに発展してしまう。そのことからFGO主人公も普段は優しいことを認めながらもバトルジャンキーではと指摘されている(本人はそこまでではないと否定している)。一方で、相手から共闘を申し出られればそれを受け入れ、戦いに無関係のものを巻き込むことを良しとしない。不要な戦いは好まないものの「性能比べ」としての勝負事はむしろ好きらしい。
 
:悪気は一切ないのだが相手の地雷を全力で踏み抜いてしまう発言をすることもあるため「キレた斧」と呼ばれており、暴君状態のギルガメッシュをして「ちょっと我でもどうかと思う」というレベルの肝が冷える発言を生前もしていた模様。本人としては至極真剣に相手を理解したいという愚直なまでの真摯さからのものであり、間違っていたり相手を傷つけたとわかると謝罪してくる。理屈さえ通っていれば話しやすい方であり、理不尽な要求はして来ない。
 
:悪気は一切ないのだが相手の地雷を全力で踏み抜いてしまう発言をすることもあるため「キレた斧」と呼ばれており、暴君状態のギルガメッシュをして「ちょっと我でもどうかと思う」というレベルの肝が冷える発言を生前もしていた模様。本人としては至極真剣に相手を理解したいという愚直なまでの真摯さからのものであり、間違っていたり相手を傷つけたとわかると謝罪してくる。理屈さえ通っていれば話しやすい方であり、理不尽な要求はして来ない。
:一方で、内面的には自己評価が低く繊細な面があり、自らの感情を分析しいつまでも悩み続ける。理屈で自分を誤魔化そうとする癖があり、内面はかなり複雑で面倒くさい。ギルガメッシュの王律鍵を解析するなど思考能力は高く学習は早い。時どき複数の人格を統制しきれていないことを自覚するような発言をする。どれほど理不尽な目にあっても世界を恨めない宿命を持つ。
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:一方で、内面的には自己評価が低く繊細な面があり、自らの感情を分析しいつまでも悩み続ける。理屈で自分を誤魔化そうとする癖があり、内面はかなり複雑で面倒くさい。どれほど理不尽な目にあっても世界を恨めない宿命を持つ。根底には強い自由意志を持つ生命への憧れを抱える。
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:ギルガメッシュの王律鍵を解析するなど、思考能力は高く学習は早い。時どき複数の人格を統制しきれていないことを自覚するような発言をしており、座を通じて複数の時空に散らばった思考をアップデートさせているらしい。
 
:エルキドゥの人格は身体に刻まれ、例え身体に別の魂が宿っていたとしても、それは神々が造りし肉体の「道」として世界に刻まれる。分かりやすく言えばもともとソフトウェアを入れる前のハードウェアだけの状態で生まれ、そのまっさらな素体にフワワやシャムハト、ギルガメッシュが人間らしさを刻んだ結果が今の彼であり、今の人格はその時生まれたソフトウェアに過ぎない。つまりエルキドゥとはハードウェアを指す名称である。そのため座に登録されているのは魂ではなく肉体である。
 
:エルキドゥの人格は身体に刻まれ、例え身体に別の魂が宿っていたとしても、それは神々が造りし肉体の「道」として世界に刻まれる。分かりやすく言えばもともとソフトウェアを入れる前のハードウェアだけの状態で生まれ、そのまっさらな素体にフワワやシャムハト、ギルガメッシュが人間らしさを刻んだ結果が今の彼であり、今の人格はその時生まれたソフトウェアに過ぎない。つまりエルキドゥとはハードウェアを指す名称である。そのため座に登録されているのは魂ではなく肉体である。
 
: 性別は「無性(可変)」。現在は「彼(彼女)」や「エルキドゥ嬢(君)」などのどちらとも取れる表現がされ、FGO海外版の三人称は「They」が使用される。完全に女性となっている時空もある。
 
: 性別は「無性(可変)」。現在は「彼(彼女)」や「エルキドゥ嬢(君)」などのどちらとも取れる表現がされ、FGO海外版の三人称は「They」が使用される。完全に女性となっている時空もある。
 
; 能力
 
; 能力
 
: その肉体そのものが、神により作り出された“何にでも変形する粘土細工”。全身が神々の武器にも等しい生きた宝具、ウルク最強の“兵器”である。つまり、生きた「神造兵装」そのもの。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮に[[バーサーカー]]のクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。
 
: その肉体そのものが、神により作り出された“何にでも変形する粘土細工”。全身が神々の武器にも等しい生きた宝具、ウルク最強の“兵器”である。つまり、生きた「神造兵装」そのもの。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮に[[バーサーカー]]のクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。
: 肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|賢王]]の発言から、飛行能力もある様子。ちなみに、[[ギルガメッシュ|親友]]によると魔力さえ用意できれば聖杯の代わりをなすことも可能らしい。
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: 肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|賢王]]の発言から、飛行能力もある様子。ちなみに、[[ギルガメッシュ|親友]]によると魔力さえ用意できれば聖杯の代わりをなすことも可能らしい。基本的に弱点はないが、呪いや病には弱い。
 
:『変容』スキルによって『筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運』のパラメーターを一定の総合値から状況に応じて振り分け直す事が可能で、その際の最大値はマスターによって多少上下する。
 
:『変容』スキルによって『筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運』のパラメーターを一定の総合値から状況に応じて振り分け直す事が可能で、その際の最大値はマスターによって多少上下する。
 
: [[主人公 (Grand Order)]]がマスターとなった場合、「30」の総合値から、Aランクは「7」、Bランクは「6」、Cランクは「5」、Dランクは「4」、Eランクは「3」の数値を消費して各能力に振り分ける形(つまり均等に振り分けた場合は全てBランク)となる。また『対魔力』は常にAランクとなる。
 
: [[主人公 (Grand Order)]]がマスターとなった場合、「30」の総合値から、Aランクは「7」、Bランクは「6」、Cランクは「5」、Dランクは「4」、Eランクは「3」の数値を消費して各能力に振り分ける形(つまり均等に振り分けた場合は全てBランク)となる。また『対魔力』は常にAランクとなる。
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: 2009年の「戦車男」では、ひきこもり時々ストーカーなギルの幼馴染。性別は'''おんなのこ'''。
 
: 2009年の「戦車男」では、ひきこもり時々ストーカーなギルの幼馴染。性別は'''おんなのこ'''。
 
; [[ちびちゅき!]]
 
; [[ちびちゅき!]]
: 皆に避けられて寂しそうにしていた[[ルゥ=ベオウルフ|ベオ]]を見て、彼に「一緒に遊ぼう」と声をかけ、友達になる。<br>ギルガメッシュが嫉妬に狂うほどベオとは仲良し。
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: 初等部所属。皆に避けられて寂しそうにしていた[[ルゥ=ベオウルフ|ベオ]]を見て、彼に「一緒に遊ぼう」と声をかけ、友達になる。ギルガメッシュが嫉妬に狂うほどベオとは仲良し。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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*2018/03/20にてFGOの幕間の物語が追加されたが、執筆担当は設定担当の一人でもある成田良悟氏。奈須きのこ氏に「ゲストで書かない?」と提案され、初めてFGOのシナリオを担当。<br>成田氏曰く『何故強化クエストであのスキルがあの形で強化されたんだろう』と考え、そこから七章の結末を搦めて組み上げたシナリオ[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777309704691718][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777310946205696][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777312145735680]
 
*2018/03/20にてFGOの幕間の物語が追加されたが、執筆担当は設定担当の一人でもある成田良悟氏。奈須きのこ氏に「ゲストで書かない?」と提案され、初めてFGOのシナリオを担当。<br>成田氏曰く『何故強化クエストであのスキルがあの形で強化されたんだろう』と考え、そこから七章の結末を搦めて組み上げたシナリオ[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777309704691718][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777310946205696][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777312145735680]
 
*奈須氏によるサーヴァントの強さの位置付はAランク<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。
 
*奈須氏によるサーヴァントの強さの位置付はAランク<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。
*『Fate/Grand Order』での出番は非常に少なく、基本的には召喚で引き当てる以外でプレイヤーがエルキドゥの背景を知り得る機会はない。性能面でも運用が難しいこともあって、実装時はプレイヤーから激しい反発に晒された。
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*『Fate/Grand Order』での出番は非常に少なく、基本的には召喚で引き当てるしかプレイヤーが見舞える機会はなく、あとは他作品の情報を集めるしかないためエルキドゥの持つ背景が理解されづらい。加えて性能面でも設定に運用が難しいこともあって、実装時はプレイヤーから激しい反発に晒された。
**アニメ版の第七特異点5話でもギルガメッシュと相対した際にエルキドゥの肉体の記憶がフラッシュバックして狙いを外してしまうが、これについて'''「本物(エルキドゥ)だったら当ててた」というある意味酷いコメント'''が多数寄せられた。ただし、そもそもキングゥが攻撃を外したのは、'''キングゥの意志に反してエルキドゥの肉体が心肺を停止したため'''である。また、七章のギルガメッシュはサーヴァントではなく生前の生身であり、エルキドゥにはFakeでのギルガメッシュの撃ち合いにおいて他人に迷惑がかからないよう砂漠に移動して戦闘を開始する理性がある。また、'''キングゥの人間らしさは「エルキドゥという機体に刻まれたもの」が基盤となっている'''ため、エルキドゥの存在を否定してキングゥの人間らしさは成り立たない。「人と歩む」と自身を定義しているエルキドゥをして「本当に当てさせる」のであれば、エルキドゥを理性を持たない泥人形状態にまで戻す必要があるだろう。
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**アニメ版の第七特異点でもギルガメッシュと相対した際にエルキドゥの肉体の記憶がフラッシュバックして狙いを外してしまうようにみえるなど、これについても'''「本物(エルキドゥ)だったら当ててた」'''というある意味酷いコメントが多数寄せられた。ただし、そもそも'''キングゥが攻撃を外したのは、キングゥの意志に反してエルキドゥの肉体が一時的に心肺を停止したため'''である。また、'''七章のギルガメッシュはFakeとは違いサーヴァントではなく生前の生身'''(これについては6巻で詳しく語られている)。エルキドゥにはFakeでのギルガメッシュの撃ち合いによる被害を懸念し、'''他人に迷惑がかからないよう戦場を砂漠に移す理性'''がある(そのことをギルガメッシュに揶揄されている)。「人と歩む」と自身を定義しているエルキドゥをして「本当に当てさせる」のであれば、'''エルキドゥを理性を持たない泥人形状態にまで戻す必要がある'''。
    
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
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:エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。
 
:エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。
 
:伝承におけるエンキドゥは娼婦シャムハトと6日7晩に及ぶ性行為によって野性を失う代わりに人間性を獲得しているが、TYPE-MOON世界のエルキドゥとシャムハトは「寝食を共にした」とだけ記述されている。
 
:伝承におけるエンキドゥは娼婦シャムハトと6日7晩に及ぶ性行為によって野性を失う代わりに人間性を獲得しているが、TYPE-MOON世界のエルキドゥとシャムハトは「寝食を共にした」とだけ記述されている。
:「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。
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:「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。全体的にFGOのエルキドゥと比べると感情豊かで人間臭い。
:エンキドゥまた、森の番人であるフワワ討伐に向かう前には涙を流して強く反対するが、道中不吉な予知夢に悩まされるギルガメシュを励ますうちに腹をくくる。命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、止めを指すように忠告しているなど、エンキドゥは情を持ちつつも覚悟を持ち合わせている。エンキドゥの死をギルガメシュは気が触れたように悲しみ、不眠症のようになったとされる。
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:エンキドゥまた、森の番人であるフワワ討伐に涙を流して強く反対するが、道中不吉な予知夢に悩まされるギルガメシュを励ますうちに手を汚す覚悟を決める。命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、止めを指すように忠告しているなど、エンキドゥは情を持ちつつも覚悟を持ち合わせている。また、エンキドゥはフワワを討ったことを後悔している。エンキドゥの死をギルガメシュは気が触れたように悲しみ、不眠症のようになったとされる。
 
:二人の関係は「友」が一般的だが、様々な意味が含まれているとされる。
 
:二人の関係は「友」が一般的だが、様々な意味が含まれているとされる。
    
;怪物フワワとの関係性
 
;怪物フワワとの関係性
 
:エンキドゥがギルガメッシュとともに、杉の森を守る怪物フワワを討伐したことは有名である。
 
:エンキドゥがギルガメッシュとともに、杉の森を守る怪物フワワを討伐したことは有名である。
:これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥが面識があることが判明した。フワワは幼い頃のエンキドゥを見つけるも殺さずに見逃し、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた。そしてフワワが敵として立ちはだかるエンキドゥに投げかける言葉の中には、彼に対する微妙な感情を垣間見せるものもある。また、エンキドゥはフワワを討ったことを後で後悔しており、討伐前にエンキドゥが涙を流す理由も察せられるものになった。
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:これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥが面識があることが判明した。フワワは幼い頃のエンキドゥを見つけるも殺さずに見逃し、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた。そしてフワワが敵として立ちはだかるエンキドゥに投げかける言葉の中には、彼に対する微妙な感情を垣間見せるものもある。
 
:フワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点があり、二人の関係性はそれまで考察されてきた以上に深いものであると思われる。
 
:フワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点があり、二人の関係性はそれまで考察されてきた以上に深いものであると思われる。
: FGOユーザーには「フワワはエルキドゥの幼馴染」として拡散されたが、厳密に言うならば正しくない。
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: FGOユーザーには「フワワはエルキドゥの幼馴染」として拡散されたが、厳密に言うならばそれは正しくない。
 
:この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中に設定が反映される可能性もある。
 
:この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中に設定が反映される可能性もある。
  
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