差分

3 バイト追加 、 2020年5月13日 (水) 12:31
55行目: 55行目:  
かつては歴史を持つ家柄と潤沢な財力がなければ魔術師の門をくぐることすら叶わなかったが、この学部が創設されてからは野にくすぶっていた多くの新興魔術師が時計塔に流入することになり、衰退の途にあった魔術師社会にも往年の賑わいが戻って来た。とはいえ、古い血筋を誇りとする名門魔術師たちにとっては“遡ってもたかだか一世紀程度”の新世代は所詮下層の存在であり、当然そこには相当な軋轢が存在する。
 
かつては歴史を持つ家柄と潤沢な財力がなければ魔術師の門をくぐることすら叶わなかったが、この学部が創設されてからは野にくすぶっていた多くの新興魔術師が時計塔に流入することになり、衰退の途にあった魔術師社会にも往年の賑わいが戻って来た。とはいえ、古い血筋を誇りとする名門魔術師たちにとっては“遡ってもたかだか一世紀程度”の新世代は所詮下層の存在であり、当然そこには相当な軋轢が存在する。
   −
十三番目の法政科は十二科のいずれにも属さずその外側から魔術協会を監視する、神秘を追い求める魔術師たちと異なり神秘を管理統制する側の組織。「魔術師を統べる魔術師」。多くのロードの家系は自らの子供を法政科に送り込み、法政科もその子供たちに惜しみなく帝王学を授ける。そのため、相手が法政科に所属する魔術師であるならたとえ十二家や三大貴族に連なる者でなくとも誰もが緊張を余儀なくされる。「神秘を隠匿すべし」という時計塔の第一原則を重視することから「第一原則執行局」の別名を持つ。このため他の学科と違い、創始者の名前で呼ばれることもない。
+
十三番目の法政科は十二科のいずれにも属さずその外側から魔術協会を監視する、神秘を追い求める魔術師たちと異なり神秘を管理統制する側の組織。「魔術師を統べる魔術師」。多くのロードの家系は自らの子供を法政科に送り込み、法政科もその子供たちに惜しみなく帝王学を授ける。そのため、相手が法政科に所属する魔術師であるならたとえ十二家や三大貴族に連なる者でなくとも誰もが緊張を余儀なくされる。「神秘を隠匿すべし」という時計塔の第一原則を重視することから「第一原則執行局」の別名を持つ。
長い時間をかけて「魔術世界を守るもの」「魔術師達を取り締まるもの」「人間社会に貢献するもの」に別れていった。
+
このため他の学科と違い、創始者の名前で呼ばれることもない。
この法政科を終了したものは、やがて時計塔を管理するエリートになるか、魔術師同士の争いに介入する実行部隊になるか、あるいは時計塔から紹介された各国の要職に就くことになる。時計塔の内側だけではなく、魔術師にまつわる国際政治にまで睨みをきかせるがゆえ、法政科は恐れられているのだ。
+
:長い時間をかけて「魔術世界を守るもの」「魔術師達を取り締まるもの」「人間社会に貢献するもの」に別れていった。
 +
:この法政科を終了したものは、やがて時計塔を管理するエリートになるか、魔術師同士の争いに介入する実行部隊になるか、あるいは時計塔から紹介された各国の要職に就くことになる。時計塔の内側だけではなく、魔術師にまつわる国際政治にまで睨みをきかせるがゆえ、法政科は恐れられているのだ。
    
このように各学部には方針や主義の違いがあり、時計塔の派閥はおおまかに三つに分かれている。<br>
 
このように各学部には方針や主義の違いがあり、時計塔の派閥はおおまかに三つに分かれている。<br>
匿名利用者