差分

1,271 バイト追加 、 2020年6月22日 (月) 16:29
編集の要約なし
16行目: 16行目:  
| 誕生日 =  
 
| 誕生日 =  
 
| 血液型 =  
 
| 血液型 =  
| 出典 = 古代メソポタミア神話、ギルガメシュ叙事詩
+
| 出典 = ギルガメシュ叙事詩(エンキドゥ)
 
| 地域 = メソポタミア
 
| 地域 = メソポタミア
 
| 属性 = 中立・中庸
 
| 属性 = 中立・中庸
41行目: 41行目:  
; 略歴
 
; 略歴
 
: 神々の手によって作られた人形であり、英雄王と多くの冒険をこなし、心を得た後、心ごと砕かれ土に還った悲しき兵器。
 
: 神々の手によって作られた人形であり、英雄王と多くの冒険をこなし、心を得た後、心ごと砕かれ土に還った悲しき兵器。
: 『[[Fate/stay night]]』『[[Fate/hollow ataraxia]]』では名前だけ出ており、以降は様々な作品で存在が言及されている。
+
: 『[[Fate/stay night]]』『[[Fate/hollow ataraxia]]』では名前だけが出ており、以降は様々な作品で存在が言及されている。
 
: アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。
 
: アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。
: マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。
+
: マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。時を超えた友との再会、あるいは戦い。心躍らせる予感に、歓喜に満ちた歌声は大地に響き、闘争の始まりを告げる合図となる――。
: 時を超えた友との再会、あるいは戦い。心躍らせる予感に、歓喜に満ちた歌声は大地に響き、闘争の始まりを告げる合図となる――。
   
:『[[Fate/Grand Order]]』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅶの座を統括する[[魔神柱|生命院サブナック]]に猛攻を仕掛けた<ref group = "注">ただ、眼の色などが[[キングゥ]]のものであり、ゴルゴーンもエルキドゥを見たときはキングゥの名前を言いかけた。</ref>。
 
:『[[Fate/Grand Order]]』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅶの座を統括する[[魔神柱|生命院サブナック]]に猛攻を仕掛けた<ref group = "注">ただ、眼の色などが[[キングゥ]]のものであり、ゴルゴーンもエルキドゥを見たときはキングゥの名前を言いかけた。</ref>。
 +
:なお、奈須きのこ氏はギルガメッシュとの関係性について「この世界における神話において二人が辿る結末は『stay night』でも『Fake』でも同じですが、過程は微妙に違うのです。」と述べている。
 
; 人物
 
; 人物
:何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。
+
:何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。緑の長髪である
:緑の長髪である姿は、地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見れば“一際懐かしい姿”であるらしい。
+
:今の姿は地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見れば“一際懐かしい姿”であるらしい。
 
: 穏やかな口調、たおやかな仕草で、花のようにたたずむ。温和な性格で慈悲深く、生命の全てを「友達」と考えている(ただし片想いになることもあるらしい)。
 
: 穏やかな口調、たおやかな仕草で、花のようにたたずむ。温和な性格で慈悲深く、生命の全てを「友達」と考えている(ただし片想いになることもあるらしい)。
 
: その一方でマスターである合成獣に慈悲を向け、彼を虐待した魔術師を一睨みで圧倒する迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、ややズレたことを言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。
 
: その一方でマスターである合成獣に慈悲を向け、彼を虐待した魔術師を一睨みで圧倒する迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、ややズレたことを言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。
60行目: 60行目:  
:ギルガメッシュの王律鍵を解析するなど、思考能力は高く学習は早い。時どき複数の人格を統制しきれていないことを自覚するような発言をしており、座を通じて複数の時空に散らばった思考をアップデートさせているらしい。
 
:ギルガメッシュの王律鍵を解析するなど、思考能力は高く学習は早い。時どき複数の人格を統制しきれていないことを自覚するような発言をしており、座を通じて複数の時空に散らばった思考をアップデートさせているらしい。
 
:エルキドゥの人格は身体に刻まれ、例え身体に別の魂が宿っていたとしても、それは神々が造りし肉体の「道」として世界に刻まれる。分かりやすく言えばもともとソフトウェアを入れる前のハードウェアだけの状態で生まれ、そのまっさらな素体にフワワやシャムハト、ギルガメッシュが人間らしさを刻んだ結果が今の彼であり、今の人格はその時生まれたソフトウェアに過ぎない。つまりエルキドゥとはハードウェアを指す名称である。そのため座に登録されているのは魂ではなく肉体である。
 
:エルキドゥの人格は身体に刻まれ、例え身体に別の魂が宿っていたとしても、それは神々が造りし肉体の「道」として世界に刻まれる。分かりやすく言えばもともとソフトウェアを入れる前のハードウェアだけの状態で生まれ、そのまっさらな素体にフワワやシャムハト、ギルガメッシュが人間らしさを刻んだ結果が今の彼であり、今の人格はその時生まれたソフトウェアに過ぎない。つまりエルキドゥとはハードウェアを指す名称である。そのため座に登録されているのは魂ではなく肉体である。
: 性別は「無性(可変)」。現在は「彼(彼女)」や「エルキドゥ嬢(君)」などのどちらとも取れる表現がされ、FGO海外版の三人称は「They」が使用される。完全に女性となっている時空もある。
+
: 性別は「無性(可変)」。現在は「彼(彼女)」や「エルキドゥ嬢(君)」などのどちらとも取れる表現がされ、FGO海外版の三人称は「They」が使用される。完全に女性となっている時空もある。ギルガメッシュのことを「ギル」、人前では「ギルガメッシュ」と呼ぶのに対し、ギルガメッシュは二人の時はエルキドゥをどうやら「おまえ」と呼ぶらしい。
 
; 能力
 
; 能力
 
: その肉体そのものが、神により作り出された“何にでも変形する粘土細工”。全身が神々の武器にも等しい生きた宝具、ウルク最強の“兵器”である。つまり、生きた「神造兵装」そのもの。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮に[[バーサーカー]]のクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。
 
: その肉体そのものが、神により作り出された“何にでも変形する粘土細工”。全身が神々の武器にも等しい生きた宝具、ウルク最強の“兵器”である。つまり、生きた「神造兵装」そのもの。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮に[[バーサーカー]]のクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。
97行目: 97行目:     
== 真名:エルキドゥ ==
 
== 真名:エルキドゥ ==
:エルキドゥ。最古の英雄王[[ギルガメッシュ]]の唯一無二の友にして、神が使用した宝具そのものと言える存在。
+
:エルキドゥ。最古の英雄王[[ギルガメッシュ]]の唯一無二の友にして、神が作った宝具そのものと言える存在。
    
:エルキドゥは元々、神々が『ギルガメッシュを神の元に戻す』ために遣わした兵器であった。神に反乱したギルガメッシュを縛り、天上に連れ戻す役割を持つ『'''天の鎖'''』。自分と同じ“神に作られた人形”に天罰を与える。それがエルキドゥが授かった使命、作られた理由である。<!--「つくる」に関して、「造」この字面は作中で使われていないので、原作に倣い「作」を採用-->
 
:エルキドゥは元々、神々が『ギルガメッシュを神の元に戻す』ために遣わした兵器であった。神に反乱したギルガメッシュを縛り、天上に連れ戻す役割を持つ『'''天の鎖'''』。自分と同じ“神に作られた人形”に天罰を与える。それがエルキドゥが授かった使命、作られた理由である。<!--「つくる」に関して、「造」この字面は作中で使われていないので、原作に倣い「作」を採用-->
 
:必要に応じて様々な姿に変わるが、基本は緑色の髪を伸ばした十六歳ほどのヒト型であった。
 
:必要に応じて様々な姿に変わるが、基本は緑色の髪を伸ばした十六歳ほどのヒト型であった。
   −
;Fate/EXTRA CCCにおける略歴
+
;Fate/EXTRA CCC、Grand Orderにおける略歴
 
:本来の役割を果たせていないギルガメッシュを戒めるため、千差万別に変化する道具として生まれた。神が粘土をこねて作った土塊からできた生命。父は神々の王アヌ、母は創造の女神アルル。
 
:本来の役割を果たせていないギルガメッシュを戒めるため、千差万別に変化する道具として生まれた。神が粘土をこねて作った土塊からできた生命。父は神々の王アヌ、母は創造の女神アルル。
 
:“誰かの呼ぶ声”を聞いて目を覚ました場所は荒野。理性も魂もなく、目覚めてから数年、野を駆けるだけの日々を送っていた。
 
:“誰かの呼ぶ声”を聞いて目を覚ました場所は荒野。理性も魂もなく、目覚めてから数年、野を駆けるだけの日々を送っていた。
112行目: 112行目:  
:数年後、成婚の儀を行う建物の前で出会い、数日に及ぶ戦闘を引き分けに近い形で終え、ギルガメッシュとの駆け抜けるような日々を送るようになる。
 
:数年後、成婚の儀を行う建物の前で出会い、数日に及ぶ戦闘を引き分けに近い形で終え、ギルガメッシュとの駆け抜けるような日々を送るようになる。
   −
:最期の時。神に逆らった罰として、女神イシュタルの願いが聞き届けられる。友にもらった「輝く星のような大切な言葉」を思い出し、自身のことを「罪深い」と悔恨の意を抱きながら、彼に「自分を忘れること」を懇願して落命。その体は、荒野の土塊に戻っていった。
+
:最期の時。神に逆らった罰として、女神イシュタルの願いが聞き届けられる。友にもらった「輝く星のような大切な言葉」を思い出し、自身のことを「罪深い」と悔恨の意を抱きながら落命。その体は、荒野の土塊に戻っていった。
 +
 
 +
:死に際、ギルガメッシュに「自分を忘れること」を懇願するが、その体に残った最後の想いは「もっと会いたい、話したい」であった。
    
;Fate/strange Fakeで語られる略歴
 
;Fate/strange Fakeで語られる略歴
135行目: 137行目:  
: ストーリー本編では第七特異点に、当時没したばかりだったエルキドゥ本人の遺体に新たな人格を宿らせた存在「[[キングゥ]]」が登場。
 
: ストーリー本編では第七特異点に、当時没したばかりだったエルキドゥ本人の遺体に新たな人格を宿らせた存在「[[キングゥ]]」が登場。
 
: なおエルキドゥ本人は、第七特異点では回想シーンですら登場しないが、英霊召喚(いわゆるガチャ)で入手できるのはキングゥではなくエルキドゥ本人である。終章『冠位時間神殿 ソロモン』に登場した際には、幕間の物語で語られたような、キングゥの特徴が一部表層化していた。
 
: なおエルキドゥ本人は、第七特異点では回想シーンですら登場しないが、英霊召喚(いわゆるガチャ)で入手できるのはキングゥではなくエルキドゥ本人である。終章『冠位時間神殿 ソロモン』に登場した際には、幕間の物語で語られたような、キングゥの特徴が一部表層化していた。
: ウルクの民はエルキドゥに感謝や親愛の念を持っており、彼の死を聞いた際には嘆き悲しんだんだとされる。
+
: ウルクの民はエルキドゥに感謝や親愛の念を持っており、彼の死を聞いた際には嘆き悲しんだんだとされる。一方で、「ヒトモドキ」として陰で蔑まれる存在でもあった。
    
===その他===
 
===その他===
205行目: 207行目:  
: かつての主たる神々の一柱。ギルガメッシュに振られたことの意趣返しとしてエルキドゥに致命傷を負わせ、結果的に死に至らしめる原因を作った張本人であり、唯一嫌う相手。
 
: かつての主たる神々の一柱。ギルガメッシュに振られたことの意趣返しとしてエルキドゥに致命傷を負わせ、結果的に死に至らしめる原因を作った張本人であり、唯一嫌う相手。
 
: 石碑に刻まれた神話の中でも二人の仲は最悪であり、どのような状況であろうと手を取り合うことはない。両者が顔を合わせれば'''罵り合いや殺し合いが始まるのは自明の理'''である<ref group = "注">なお、時間神殿での戦いでは人理焼却が実行する瀬戸際だったのかエルキドゥを見逃していた<del>その割には(魔神柱を巻き込む形とは言え)例のごとく殺し合いに発展したが</del>。寧ろサブナックがある言葉を発したことで両者の逆鱗に触れてしまい、殺し合いそっちのけで叩き潰される羽目となった。</ref>。彼女に対する認識も「人から愛想を尽かされた'''邪神'''」とボロクソである。
 
: 石碑に刻まれた神話の中でも二人の仲は最悪であり、どのような状況であろうと手を取り合うことはない。両者が顔を合わせれば'''罵り合いや殺し合いが始まるのは自明の理'''である<ref group = "注">なお、時間神殿での戦いでは人理焼却が実行する瀬戸際だったのかエルキドゥを見逃していた<del>その割には(魔神柱を巻き込む形とは言え)例のごとく殺し合いに発展したが</del>。寧ろサブナックがある言葉を発したことで両者の逆鱗に触れてしまい、殺し合いそっちのけで叩き潰される羽目となった。</ref>。彼女に対する認識も「人から愛想を尽かされた'''邪神'''」とボロクソである。
:『Fate/Grand Order』では彼女がカルデアにいると投げつけるものを探しにいこうとする<ref group = "注">後述するように、生前は彼女に[[グガランナ|天の牡牛]]の臓物を投げつけている。</ref>。
+
:『Fate/Grand Order』では彼女がカルデアにいると投げつけるものを探しにいこうとする。後述するように、生前にウルクを破壊した上でギルガメッシュを呪おうとした彼女に怒り、[[グガランナ|天の牡牛]]の臓物を投げつけている。
 
:彼女を含む神性たちについては「春先の街に現れる変わり者を相手にしていると思うことが会話するうえでのコツ」だとのこと。
 
:彼女を含む神性たちについては「春先の街に現れる変わり者を相手にしていると思うことが会話するうえでのコツ」だとのこと。
 
; [[フワワ]]
 
; [[フワワ]]
271行目: 273行目:  
;「サーヴァント・ランサー、エルキドゥ。キミの呼び声で起動した。<br/> どうか自在に、無慈悲に使って欲しいな。マスター」  
 
;「サーヴァント・ランサー、エルキドゥ。キミの呼び声で起動した。<br/> どうか自在に、無慈悲に使って欲しいな。マスター」  
 
: 召喚時。神によって鋳造された最強の矛と盾は、人類最後のマスターの呼び声で起動した。
 
: 召喚時。神によって鋳造された最強の矛と盾は、人類最後のマスターの呼び声で起動した。
: この台詞に代表されるように本作においてプレイヤーと接する「エルキドゥ」は、非戦闘時には自身を兵器として扱いマスターに一線を引いた対応をし、戦闘中は攻撃的な戦闘狂じみたセリフを吐きまくる等、過去の作品のキャラクター像とはかけ離れている。また、唯一嫌う相手であるイシュタルとの絡みが多く、激しい面が強調される。実装当時、Fakeの作者である成田良悟氏はやや戸惑った反応を見せていた。
+
: この台詞に代表されるように本作においてプレイヤーと接する「エルキドゥ」は、非戦闘時には自身を兵器として扱いマスターに一線を引いた対応をし、戦闘中は攻撃的な戦闘狂じみたセリフを吐きまくる等、過去の作品のキャラクター像とはかけ離れている。また、唯一嫌う相手であるイシュタルとの絡みが多く、犬猿の仲である彼女への激しい側面が強調される。実装当時、Fakeの作者である成田良悟氏はやや戸惑った反応を見せていた。
    
====戦闘====
 
====戦闘====
347行目: 349行目:  
*2018/03/20にてFGOの幕間の物語が追加されたが、執筆担当は設定担当の一人でもある成田良悟氏。奈須きのこ氏に「ゲストで書かない?」と提案され、初めてFGOのシナリオを担当。<br>成田氏曰く『何故強化クエストであのスキルがあの形で強化されたんだろう』と考え、そこから七章の結末を搦めて組み上げたシナリオ[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777309704691718][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777310946205696][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777312145735680]
 
*2018/03/20にてFGOの幕間の物語が追加されたが、執筆担当は設定担当の一人でもある成田良悟氏。奈須きのこ氏に「ゲストで書かない?」と提案され、初めてFGOのシナリオを担当。<br>成田氏曰く『何故強化クエストであのスキルがあの形で強化されたんだろう』と考え、そこから七章の結末を搦めて組み上げたシナリオ[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777309704691718][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777310946205696][https://twitter.com/ryohgo_narita/status/975777312145735680]
 
*奈須氏によるサーヴァントの強さの位置付はAランク<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。
 
*奈須氏によるサーヴァントの強さの位置付はAランク<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。
*デザインモチーフは「ドルアーガの塔」の巫女カイ。
+
*白い衣に長い髪、襟元がフードのようになっている所など、デザインモチーフは「ドルアーガの塔」の巫女カイ。
 
*『Fate/Grand Order』での出番は非常に少なく、基本的には召喚で引き当てるしかプレイヤーが見舞える機会はなく、あとは他作品の情報を集めるしかないためエルキドゥの持つ背景が理解されづらい。加えて性能面でも設定に運用が難しいこともあって、実装時はプレイヤーから激しい反発に晒された。
 
*『Fate/Grand Order』での出番は非常に少なく、基本的には召喚で引き当てるしかプレイヤーが見舞える機会はなく、あとは他作品の情報を集めるしかないためエルキドゥの持つ背景が理解されづらい。加えて性能面でも設定に運用が難しいこともあって、実装時はプレイヤーから激しい反発に晒された。
 
**アニメ版の第七特異点でもギルガメッシュと相対した際にエルキドゥの肉体の記憶がフラッシュバックして狙いを外してしまうようにみえるなど、これについても'''「本物(エルキドゥ)だったら当ててた」'''というある意味酷いコメントが多数寄せられた。ただし、そもそも'''キングゥが攻撃を外したのは、キングゥの意志に反してエルキドゥの肉体が一時的に心肺を停止したため'''である。また、'''七章のギルガメッシュはFakeとは違いサーヴァントではなく生前の生身'''(これについては6巻で詳しく語られている)。エルキドゥにはFakeでのギルガメッシュの撃ち合いによる被害を懸念し、'''他人に迷惑がかからないよう戦場を砂漠に移す理性'''がある(そのことをギルガメッシュに揶揄されている)。「人と歩む」と自身を定義しているエルキドゥをして「本当に当てさせる」のであれば、'''エルキドゥを理性を持たない泥人形状態にまで戻す必要がある'''。
 
**アニメ版の第七特異点でもギルガメッシュと相対した際にエルキドゥの肉体の記憶がフラッシュバックして狙いを外してしまうようにみえるなど、これについても'''「本物(エルキドゥ)だったら当ててた」'''というある意味酷いコメントが多数寄せられた。ただし、そもそも'''キングゥが攻撃を外したのは、キングゥの意志に反してエルキドゥの肉体が一時的に心肺を停止したため'''である。また、'''七章のギルガメッシュはFakeとは違いサーヴァントではなく生前の生身'''(これについては6巻で詳しく語られている)。エルキドゥにはFakeでのギルガメッシュの撃ち合いによる被害を懸念し、'''他人に迷惑がかからないよう戦場を砂漠に移す理性'''がある(そのことをギルガメッシュに揶揄されている)。「人と歩む」と自身を定義しているエルキドゥをして「本当に当てさせる」のであれば、'''エルキドゥを理性を持たない泥人形状態にまで戻す必要がある'''。
357行目: 359行目:  
:エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。
 
:エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。
 
:伝承におけるエンキドゥは娼婦シャムハトと6日7晩に及ぶ性行為によって野性を失う代わりに人間性を獲得しているが、TYPE-MOON世界のエルキドゥとシャムハトは「寝食を共にした」とだけ記述されている。
 
:伝承におけるエンキドゥは娼婦シャムハトと6日7晩に及ぶ性行為によって野性を失う代わりに人間性を獲得しているが、TYPE-MOON世界のエルキドゥとシャムハトは「寝食を共にした」とだけ記述されている。
:「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。全体的にFGOのエルキドゥと比べると感情豊かで人間臭い。
+
:「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。全体的にFGOのエルキドゥと比べると感情豊かで人間臭い。また、エンキドゥは女のように長い髪を持ち、ギルガメシュよりも小柄であったとされるので、この辺はfateに取り入れられているかもしれない。
:エンキドゥまた、森の番人であるフワワ討伐に涙を流して強く反対するが、道中不吉な予知夢に悩まされるギルガメシュを励ますうちに手を汚す覚悟を決める。命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、止めを指すように忠告しているなど、エンキドゥは情を持ちつつも覚悟を持ち合わせている。また、エンキドゥはフワワを討ったことを後悔している。エンキドゥの死をギルガメシュは気が触れたように悲しみ、不眠症のようになったとされる。
+
:エンキドゥまた、森の番人であるフワワ討伐に涙を流して強く反対するが、道中不吉な予知夢に悩まされるギルガメシュを励ますうちに手を汚す覚悟を決める。命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、止めを指すように忠告しているなど、エンキドゥは人情を持ちつつも覚悟を持ち合わせている。また、エンキドゥはフワワを討ったことを後悔している。エンキドゥの死をギルガメシュは気が触れたように悲しみ、不眠症のようになったとされる。
:二人の関係は様々な要素が含まれており、エンキドゥは世界最古のサイドキック(相棒)とされる。
+
:エンキドゥは世界最古のサイドキック(相棒)とされ、主人公のライバル、親友、従者、家族、双神の片割れ、ヒロインなどの属性がてんこ盛りされている。ギルガメシュは実在したかもしれない歴史的資料があるが、エンキドゥは定かではない。
    
;怪物フワワとの関係性
 
;怪物フワワとの関係性
1

回編集