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356 バイト除去 、 2020年12月28日 (月) 20:41
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| タイトル = バーサーカー
 
| タイトル = バーサーカー
 
| 真名 = ランスロット
 
| 真名 = ランスロット
| 外国語表記 = Lancelot
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| 外国語表記 = Launcelot<ref group="出" name="「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66">「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66</ref><br>Lancelot(FGO)<ref group="出">「ランスロット」『Fate/Grand Order material II』p.80</ref>
 
| 初登場作品 = [[Fate/Zero]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/Zero]]
 
| 声優 = 置鮎龍太郎  
 
| 声優 = 置鮎龍太郎  
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| 苦手な物 = 本音トーク
 
| 苦手な物 = 本音トーク
 
| 天敵 = [[イスカンダル]]
 
| 天敵 = [[イスカンダル]]
| デザイン = こやまひろかず(鎧デザイン、FGO)<br />武内崇(人物デザイン)
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| デザイン = こやまひろかず(鎧デザイン、FGO)<br>武内崇(人物デザイン)
 
| 設定作成 = 奈須きのこ
 
| 設定作成 = 奈須きのこ
 
| レア度 = ☆4
 
| レア度 = ☆4
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;騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
 
;騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
 
:ランク:A++<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大捕捉:30人<br>由来:相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒したエピソード。
 
:ランク:A++<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大捕捉:30人<br>由来:相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒したエピソード。
:手にしたものに「自分の宝具」として属性を与え扱う宝具能力。彼が『武器』として認識できるものであれば、あらゆる武器・兵器であろうとも手にし魔力を巡らせることでDランク相当の擬似宝具と化する<ref group = "注">その際、対象の武器をバーサーカーの黒い魔力が葉脈のように巡り包む。</ref>。宝具を手に取った場合は元からDランク以上のランクならば従来のランクのまま彼の支配下に置かれるが、逆に『武器』として認識できないものは適用せず、戦闘機は宝具化できても空母は『武器を運ぶもの』という認識になるため宝具化できない。
+
:手にした武器、兵器を自らの宝具とする能力。元がランクの無い物ならDランク相当、Dランクより上の物ならそのランクのまま、自分の支配下に置く。<ref group = "注">その際、対象の武器をバーサーカーの黒い魔力が葉脈のように巡り包む。</ref>対象は彼が「武器」として認識できる物に限られる。<ref group="注">虚淵は、ランスロットにプロレスの心得があるならパイプ椅子も武器になったかもしれないと冗談めかして言い、奈須は、武器そのものというより武器の運搬が重視される空母は対象外ではないかと見ている。</ref><ref group="出">「うろぶち、きのこのFate/Zero一問一答」『ALL OVER/ZERO』p.22</ref>
 
:説明文には記載されていないが、宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力まであるようで、作中ではF-15Jを乗っ取った際に「外れたミサイルがありえない軌道で方向を修正し、目標を追尾していく呪装兵器と化し」「本来存在しないはずの推力偏向ノズルやVTOLが生える」「ミサイル避けのフレアが後方迎撃用の焼夷兵器と化す」といった事をやってのけている。  
 
:説明文には記載されていないが、宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力まであるようで、作中ではF-15Jを乗っ取った際に「外れたミサイルがありえない軌道で方向を修正し、目標を追尾していく呪装兵器と化し」「本来存在しないはずの推力偏向ノズルやVTOLが生える」「ミサイル避けのフレアが後方迎撃用の焼夷兵器と化す」といった事をやってのけている。  
 
:また他の英霊の宝具を奪って使うことも可能だが、真名解放まで行えるのかは不明。仮にできたとしても、「狂戦士」のクラスでは言語能力を失っているため実行できない。
 
:また他の英霊の宝具を奪って使うことも可能だが、真名解放まで行えるのかは不明。仮にできたとしても、「狂戦士」のクラスでは言語能力を失っているため実行できない。
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;己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
 
;己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
 
:ランク:B<br> 種別:対人宝具<br>レンジ:0<br>最大捕捉:1人<br>由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
 
:ランク:B<br> 種別:対人宝具<br>レンジ:0<br>最大捕捉:1人<br>由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
:自らのステータスと姿を隠蔽する能力。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
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:自らのステータスと姿を隠蔽する能力。<ref group="注">TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で読めなくされている。</ref>聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
 
:また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
 
:また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
 
:本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。バーサーカーの彼では狂化の影響によって変装は不可能だが、[[令呪]]の力を借りることで、一時的にライダーの姿に変装することができた。
 
:本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。バーサーカーの彼では狂化の影響によって変装は不可能だが、[[令呪]]の力を借りることで、一時的にライダーの姿に変装することができた。
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:バーサーカー本来の宝具。
 
:バーサーカー本来の宝具。
 
:『騎士は徒手にて死せず』と『己が栄光の為でなく』の二つの宝具を封印することによって解放できる宝具。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは聖剣だったが、[[ガウェイン|同胞だった騎士]]の[[ガレス|親族]]を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
 
:『騎士は徒手にて死せず』と『己が栄光の為でなく』の二つの宝具を封印することによって解放できる宝具。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは聖剣だったが、[[ガウェイン|同胞だった騎士]]の[[ガレス|親族]]を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
:全てのパラメーターを1ランク上昇させ、また、全てのST判定で成功率を2倍にする。更に、竜退治の逸話を持つため、竜属性を持つ者に対しては追加ダメージを負わせる。
+
:全てのパラメーターを1ランク上昇させ、また、全てのST判定で成功率を2倍にする。更に、竜退治の逸話を持つため、竜属性を持つ者に対しては追加ダメージを負わせる。<ref group="注">『Fate/Zero material』では「龍退治」、「龍属性」と「龍」表記だが、[[ランスロット〔セイバー〕]]の宝具説明では「竜」に改められている。後出である[[エリザベート=バートリー]]の説明で「龍」は神的存在であり、無敵であるとされていることに合わせてのものか。</ref>
 
:名実ともにバーサーカーの「切り札」ではあるが、発現させる際にマスターから膨大な魔力を吸い上げてしまうので、第四次聖杯戦争におけるマスターである雁夜の魔力量ではカバーしきれないという制約を抱えており、自由には使えない。
 
:名実ともにバーサーカーの「切り札」ではあるが、発現させる際にマスターから膨大な魔力を吸い上げてしまうので、第四次聖杯戦争におけるマスターである雁夜の魔力量ではカバーしきれないという制約を抱えており、自由には使えない。
 
:『EXTELLA LINK』ではアクティブスキルとして使用する。
 
:『EXTELLA LINK』ではアクティブスキルとして使用する。
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;割り箸
 
;割り箸
:『Grand Order』の彼のキャラクエにて、敵の攻撃を受け止める際に使用。…なぜコレが使われたかというと、'''ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていた'''という状況だったため。
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:『Grand Order』の彼のキャラクエにて、敵の攻撃を受け止める際に使用。……なぜコレが使われたかというと、'''ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていた'''という状況だったため。
 
:「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの[[宮本武蔵]]がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
 
:「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの[[宮本武蔵]]がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
 
:他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでもDr.ロマンは「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
 
:他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでもDr.ロマンは「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
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:幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
 
:幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
+
 
 
:乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。<br>それは必要な犠牲であったが、それでもランスロットは王妃という駒として消費されるだけのギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。<br>―――だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。<br>ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
 
:乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。<br>それは必要な犠牲であったが、それでもランスロットは王妃という駒として消費されるだけのギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。<br>―――だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。<br>ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
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:花札同様、狂化の解けた状態で登場。恐らくクラスの枠組みから解放されたためであろう。
 
:花札同様、狂化の解けた状態で登場。恐らくクラスの枠組みから解放されたためであろう。
 
:黒スーツ姿の落ち着いた紳士風だが、中々の毒舌っぷり。そしてシャイなくせに行動が無駄に大胆。
 
:黒スーツ姿の落ち着いた紳士風だが、中々の毒舌っぷり。そしてシャイなくせに行動が無駄に大胆。
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:これまでの傍迷惑な行動ぶりから、アイリとゼっちゃんに「ダメ英霊」と連呼される羽目に。
 
;[[トラぶる花札道中記|とびたて!超時空トラぶる花札大作戦]]
 
;[[トラぶる花札道中記|とびたて!超時空トラぶる花札大作戦]]
 
:経緯は全く語られていないが最初から狂化が解けており、普通に会話もできる。
 
:経緯は全く語られていないが最初から狂化が解けており、普通に会話もできる。
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;[[ちびちゅき!]]
 
;[[ちびちゅき!]]
 
:剣道部所属。部活中は鎧を脱いでいるが、外では相も変わらずいつものスタイルでセイバーにストーカー行為を行っている。
 
:剣道部所属。部活中は鎧を脱いでいるが、外では相も変わらずいつものスタイルでセイバーにストーカー行為を行っている。
 +
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
===Fate/Zero===
 
===Fate/Zero===
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]
 
:生前の主君であり、友。ギネヴィアからその正体が女であると聞かされた事により、少女一人に王としての責務を負わせている現状に一人絶望した。不貞を働いた自分を裁くどころか好意的にすら受け止めるその在り方を畏怖し、苦悩する。それでも彼女の最高にして唯一の理解者でもあったランスロットは、自身を罰することで、王に人間としての限界を理解して欲しいと望んだが、それが果たされることはなかった。
 
:生前の主君であり、友。ギネヴィアからその正体が女であると聞かされた事により、少女一人に王としての責務を負わせている現状に一人絶望した。不貞を働いた自分を裁くどころか好意的にすら受け止めるその在り方を畏怖し、苦悩する。それでも彼女の最高にして唯一の理解者でもあったランスロットは、自身を罰することで、王に人間としての限界を理解して欲しいと望んだが、それが果たされることはなかった。
:また、『お願い!アインツベルン相談室』や『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』等のギャグ時空とそれ以外とでは、彼女に対する発言やスタンスが大きく変えられている。
+
:「お願い!アインツベルン相談室」や『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』等のギャグ時空とそれ以外とでは、彼女に対する発言やスタンスが大きく変えられている。
    
;[[間桐雁夜]]
 
;[[間桐雁夜]]
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:『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では、セイバーを嬲って楽しむ金ぴかに苦情を申し立てるが、その言い様があまりにもアレすぎたせいで逆に相手からどっ引かれる。どれほどかというと、'''「死ね」と罵られてもそれに怒る余裕が全く無かった'''ほど。
 
:『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では、セイバーを嬲って楽しむ金ぴかに苦情を申し立てるが、その言い様があまりにもアレすぎたせいで逆に相手からどっ引かれる。どれほどかというと、'''「死ね」と罵られてもそれに怒る余裕が全く無かった'''ほど。
 
;[[イスカンダル|ライダー]]
 
;[[イスカンダル|ライダー]]
:初戦でいきなり横から轢き逃げアタックを喰らう。それ以降、直接ぶつかる機会はなかったが、公式で天敵として設定されているだけあって実際戦っていたら宝具の相性的に分が悪い相手である。<br>聖杯戦争終盤、[[言峰綺礼]]の指示で[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|聖杯の器]]を強奪する際に姿を借り、濡れ衣を着せることになった。
+
:初戦でいきなり横から轢き逃げアタックを喰らう。それ以降、直接ぶつかる機会はなかったが、公式で天敵として設定されているだけあって実際戦っていたら宝具の相性的に分が悪い相手である。
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:聖杯戦争終盤、[[言峰綺礼]]の指示で[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|聖杯の器]]を強奪する際に姿を借り、濡れ衣を着せることになった。
 
;[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]
 
;[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]
 
:魔力を絶つ槍を持ち、「騎士は徒手にて死せず」の宝具化を無効にされてしまう相性最悪の敵。
 
:魔力を絶つ槍を持ち、「騎士は徒手にて死せず」の宝具化を無効にされてしまう相性最悪の敵。
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=== Fate/Zero ===
 
=== Fate/Zero ===
 
;「A――urrrrrrッ!!」
 
;「A――urrrrrrッ!!」
:咆哮。<br>通常は[[ヘラクレス|第五次のバーサーカー]]と同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
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:咆哮。通常は[[ヘラクレス|第五次のバーサーカー]]と同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
    
;「……Ar……thur……」
 
;「……Ar……thur……」
:'''Arthur(アーサー)'''。正体とともに、叫び声の意味が明らかになる。<br>狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
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:'''Arthur(アーサー)'''。正体とともに、叫び声の意味が明らかになる。
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:狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
    
;「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――<br> 我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――<br> 我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――<br> 故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――<br> あの貴影こそ我が恥辱―――<br> その誉れが不朽であるが故、我もまた<ruby><rb>永久</rb><rt>とわ</rt></ruby>に貶められる―――」<br>「貴様は、贄だ―――<br> さあ、もっと寄越せ―――貴様の<ruby><rb>生命</rb><rt>いのち</rt></ruby>を、貴様の血肉を―――<br> 我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」
 
;「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――<br> 我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――<br> 我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――<br> 故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――<br> あの貴影こそ我が恥辱―――<br> その誉れが不朽であるが故、我もまた<ruby><rb>永久</rb><rt>とわ</rt></ruby>に貶められる―――」<br>「貴様は、贄だ―――<br> さあ、もっと寄越せ―――貴様の<ruby><rb>生命</rb><rt>いのち</rt></ruby>を、貴様の血肉を―――<br> 我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」
:雁夜の悪夢にて。<br>自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
+
:雁夜の悪夢にて。自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
   −
;「そうとも。あぁ、そうだとも。<br> あのとき、騎士でなく男として―――<br> 忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――<br> 己は、あの女を救えたかもしれないのだッ!」
+
; そうとも。あぁ、そうだとも。<br> あのとき、騎士でなく男として―――<br> 忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――<br> 己は、あの<ruby><rb>女</rb><rt>ひと</rt></ruby>を救えたかもしれないのだッ!
:「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。<br>ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
+
:「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。
 +
:ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
    
;「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」<br> 「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
 
;「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」<br> 「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
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;「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」<br>「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」
 
;「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」<br>「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」
:ランスロット最期の言葉。<br>ランスロットこそがまさに忠節の騎士であったというのがアルトリアの偽らざる想いであり、確かにそれはランスロットの救いとはならないものだったが、だからこそ彼にとってアルトリアが意図せず下した最も重い罰でもあった。
+
:ランスロット最期の言葉。
 +
:ランスロットこそがまさに忠節の騎士であったというのがアルトリアの偽らざる想いであり、確かにそれはランスロットの救いとはならないものだったが、だからこそ彼にとってアルトリアが意図せず下した最も重い罰でもあった。
    
=== とびたて!超時空トラぶる花札大作戦 ===
 
=== とびたて!超時空トラぶる花札大作戦 ===
 
;「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。それでですねカリヤ。商店街で気になる――」
 
;「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。それでですねカリヤ。商店街で気になる――」
:雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。<br>狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
+
:雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。
 +
:狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
 
:原作小説では雁夜と話すことすら無かったので、この時初めて、雁夜の呼び方や、彼と話すときの口調が判明した。
 
:原作小説では雁夜と話すことすら無かったので、この時初めて、雁夜の呼び方や、彼と話すときの口調が判明した。
   289行目: 296行目:     
;「申し訳ありません。<br> 自分なりにペース配分を考えているのですが、いかんせんカリヤの魔力提供はヘボすぎて論外です。」
 
;「申し訳ありません。<br> 自分なりにペース配分を考えているのですが、いかんせんカリヤの魔力提供はヘボすぎて論外です。」
:武装解除して魔力の吸収を節約してもなお出歩くだけで死にかけている雁夜に毒舌を浴びせる。<br>これで苦手なものは「本音トーク」である。
+
:武装解除して魔力の吸収を節約してもなお出歩くだけで死にかけている雁夜に毒舌を浴びせる。
 +
:これで苦手なものは「本音トーク」である。
    
;「い、いえ、他人のそら似でしょう。<br> 拙は生粋の冬木人。乱・素玄人と申す者。」
 
;「い、いえ、他人のそら似でしょう。<br> 拙は生粋の冬木人。乱・素玄人と申す者。」
:素顔で町中を歩いていたことが災いして出くわしたセイバーに「面識は無いだろうか」と詰め寄られた時に飛び出した苦しすぎる言い逃れ。<br>セイバーはもちろん誰か気付いた上で追求している。
+
:素顔で町中を歩いていたことが災いして出くわしたセイバーに「面識は無いだろうか」と詰め寄られた時に飛び出した苦しすぎる言い逃れ。
 +
:セイバーはもちろん誰か気付いた上で追求している。
    
;「……ha…ir……ッ!!」
 
;「……ha…ir……ッ!!」
:[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]の頭皮の問題に対して。<br>他の皆と一緒になって、先生イジり(イジメ?)に参加。<br>金髪なのでアルトリアと見間違えたらしいが、狂化状態でも残念具合がパワーアップしている……。<br>ちなみにこの台詞は菌糸類もファンの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第二部の敵「サンタナ」の台詞ネタである。
+
:[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]の頭皮の問題に対して。
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:他の皆と一緒になって、先生イジり(イジメ?)に参加。金髪なのでアルトリアと見間違えたらしいが、狂化状態でも残念具合がパワーアップしている……。
 +
:ちなみにこの台詞は菌糸類もファンの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第二部の敵「サンタナ」の台詞ネタである。
    
;「それが度し難いのだ……!王を常時窃視するのはいい。<br> 仕方がない事だからな。誰だってそうする」
 
;「それが度し難いのだ……!王を常時窃視するのはいい。<br> 仕方がない事だからな。誰だってそうする」
301行目: 312行目:     
;「だが、貴様の最後の台詞、あれだけはド許せん!なにが「てずから花を散らす」だ。<br> 初心で純情な王にあのようないかがわしい言葉を投げるとは……」<br>「王が悪い子になったらどうしてくれる!おまえはここで死ね、蛇め!」
 
;「だが、貴様の最後の台詞、あれだけはド許せん!なにが「てずから花を散らす」だ。<br> 初心で純情な王にあのようないかがわしい言葉を投げるとは……」<br>「王が悪い子になったらどうしてくれる!おまえはここで死ね、蛇め!」
:本編で意図せずギルガメッシュを激昂させてしまったランスロットの方も、主君を辱めるギルガメッシュのことがアグラヴェインよりも嫌いだったようで、殺す気満々。にしても……保護者?
+
:本編で意図せずギルガメッシュを激昂させたランスロットの方も、主君を辱めるギルガメッシュのことがアグラヴェインよりも嫌いだったようで、殺す気満々。にしても……保護者?
 
  −
;「そうだとも!だが実際に手をあげるヤツがあるか!<br> 王はみんなのものだ!集団の中で孤立しているのを生暖かく見守るのが通なんだ!」
  −
:セイバーを貶めることを悦とする英雄王への怒りなのだが、ある意味もっと悪趣味で酷い。<br>ギルガメッシュはこのセリフを聞いた時、初めて部下に恵まれなかったセイバーの境遇に同情した。これじゃセイバーも意地の悪い追及をしたくなって当然であろう。
      
;「見事な勝利ですカリヤ!小兵ならではのうざくて姑息な戦法、お見事です」
 
;「見事な勝利ですカリヤ!小兵ならではのうざくて姑息な戦法、お見事です」
:勝利時の台詞。本人は褒めてるつもりなのだろうか…実に毒舌だ。
+
:勝利時の台詞。本人は褒めてるつもりなのだろうか……実に毒舌だ。
    
=== お願い!アインツベルン相談室 ===
 
=== お願い!アインツベルン相談室 ===
313行目: 321行目:  
;「ガメッシュ殿とランデブーを満喫した挙げ句退場。」
 
;「ガメッシュ殿とランデブーを満喫した挙げ句退場。」
 
;「サブマシンガンを主武装にするという騎士にあるまじきFPS脳で王とダンスった後に昇天。」
 
;「サブマシンガンを主武装にするという騎士にあるまじきFPS脳で王とダンスった後に昇天。」
:『Zero』本編におけるランスロットの3戦の総括。序盤で一人称を某(それがし)にしてキャラ建てに走るも、弟子ゼロ号の助言で撤回。しかし素の性格でこんなフランクな迷言が飛び出すとは…。
+
:『Zero』本編におけるランスロットの3戦の総括。序盤で一人称を某(それがし)にしてキャラ建てに走るも、弟子ゼロ号の助言で撤回。しかし素の性格でこんなフランクな迷言が飛び出すとは……。
 
:ちなみに後半でもいろいろ迷言が飛び出した。
 
:ちなみに後半でもいろいろ迷言が飛び出した。
   321行目: 329行目:     
;「私は王を尊敬していました。<br> 叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が<br> ――いや、なんでも。」
 
;「私は王を尊敬していました。<br> 叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が<br> ――いや、なんでも。」
:漏れた'''本音'''。<br>ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。<br>ギャグ寄り時空だからアレなニュアンスになっただけでは、とファンの間で解釈が分かれているが、果たして真相はどうなのやら。
+
:同コーナー屈指の迷言。
 +
:ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。
 +
:ギャグ寄り時空だからアレなニュアンスになっただけでは、とファンの間で解釈が分かれているが、果たして真相はどうなのやら。
    
;「その後、王に仕える騎士たちと何度か小競り合いをしましたが、私はこの通り最強ですので、みな返り討ちです。」
 
;「その後、王に仕える騎士たちと何度か小競り合いをしましたが、私はこの通り最強ですので、みな返り討ちです。」
:マスターである雁夜の'''最強なんだ!'''ポーズに集中線がプラスされての台詞。
+
:マスターである雁夜の'''最強なんだ!'''ポーズに集中線がプラスされての台詞。事実その通りなのがたち悪い。
   −
;「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した。」<br/>「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と。」<br/>「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう。」<br/>「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか。」<br/>「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」<br/>「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した。」<br/>「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです。」<br/>「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした。」
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;「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した。」<br>「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と。」<br>「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう。」<br>「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか。」<br>「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」<br>「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した。」<br>「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです。」<br>「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした。」
 
:色々と残念な部分が目立ちつつも、その一方で冗談抜きに王への想いが語られていった。
 
:色々と残念な部分が目立ちつつも、その一方で冗談抜きに王への想いが語られていった。
 +
:余談だが、『Fate/Zero material』に掲載されたラフでは、生前のランスロットが「王は人の心が分からない…」と呟いており、長らく設定上でも同様との誤解が広まっていた。この台詞で実際のランスロットは聞く側であったことが判明した。
    
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
335行目: 346行目:     
;「Gala……had……」
 
;「Gala……had……」
: マイルームでつぶやく一言。'''Galahad(ギャラハッド)'''。円卓の仲間であり彼の息子と同じ、その名の指すところは果たして……?
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: マイルームにて、「聖杯について」でつぶやく一言。'''Galahad(ギャラハッド)'''。狂っていても、息子と聖杯のことは忘れていないのだろう。
: なお、これは「聖杯について」に対応する台詞である。
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=== その他の作品 ===
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===コハエース===
 
;「ぬかしおる」
 
;「ぬかしおる」
:『コハエース』にて。<br>[[メドゥーサ|ライダー]]に痛い所を突かれた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]が「円卓の気持ちわかりまくりですし」と弁明した際に腹を抱えながら放った一言。
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:[[メドゥーサ|ライダー]]に痛い所を突かれた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]が「円卓の気持ちわかりまくりですし」と弁明した際に腹を抱えながら放った一言。
    
;「ぶっちゃけ私の方が剣の腕では上かもね多分」<br>「でもそれにはかえられないとき☆めきみたいなモノを我が王には感じてもらえたと思う!!」
 
;「ぶっちゃけ私の方が剣の腕では上かもね多分」<br>「でもそれにはかえられないとき☆めきみたいなモノを我が王には感じてもらえたと思う!!」
: もはや残念さが留まるところを知らない『コハエース』のバレバレ鎧。<br>これには[[アルトリア・ペンドラゴン|青さん]]も「へんなフォローいりませんから」と悲鳴を上げるレベルである。
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: もはや残念さが留まるところを知らない『コハエース』のバレバレ鎧。
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:これには[[アルトリア・ペンドラゴン|青さん]]も「へんなフォローいりませんから」と悲鳴を上げるレベルである。
    
;「なんだ女か(笑)」
 
;「なんだ女か(笑)」
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;ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」<br>セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」<br>モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」<br>ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」<br>セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」<br>モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」<br>ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」<br>セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」<br>モードレッド「父上―――っ!!」
 
;ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」<br>セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」<br>モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」<br>ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」<br>セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」<br>モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」<br>ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」<br>セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」<br>モードレッド「父上―――っ!!」
: 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。<br>暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。<br>束の間正気に戻った王に寄り添い、涙と共に放たれたクラレントの光に灼かれてアヴァロンに消えていった。……こう書くとイイ話みたいだが、<br>本心は「'''我が王のスメル、プライスレス'''」という言葉に集約される。
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: 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。
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:暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。
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:束の間正気に戻った王に寄り添い、涙と共に放たれたクラレントの光に灼かれてアヴァロンに消えていった。
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:……こう書くとイイ話みたいだが、本心は「'''我が王のスメル、プライスレス'''」という言葉に集約される。
    
;「ビスマルクたんハァハァ」
 
;「ビスマルクたんハァハァ」
:『コハエース』にて、お前は金髪なら誰でもいいのか…。
+
:『コハエース』にて、お前は金髪なら誰でもいいのか……。
 
: なお、ビスマルクとは無論鉄血宰相ではなく、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に出てくるドイツの同名超弩級戦艦の美少女化キャラの事。
 
: なお、ビスマルクとは無論鉄血宰相ではなく、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に出てくるドイツの同名超弩級戦艦の美少女化キャラの事。
 
:言わずもがな'''当時のイギリス(ブリテン)とドイツは敵国'''、ランスロットをフランス人として見ても'''ドイツとフランスは長い事いがみ合っている存在'''である。
 
:言わずもがな'''当時のイギリス(ブリテン)とドイツは敵国'''、ランスロットをフランス人として見ても'''ドイツとフランスは長い事いがみ合っている存在'''である。
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===その他の作品===
 
;「いける」
 
;「いける」
:『戦車男』での彼はダラッとしたTシャツ姿にいつもの兜だけをかぶった怪しすぎる人物である。<br>対面恐怖症であるため、ネット上ではそこそこ喋れるがオフラインではスケッチブックに文字を書いての会話しかできない。<br>「エルメロイの女」との初デートに不安を覚える戦車男への激励の一言。もちろんスケッチブックで。
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:『戦車男』での彼はダラッとしたTシャツ姿にいつもの兜だけをかぶった怪しすぎる人物である。
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:対面恐怖症であるため、ネット上ではそこそこ喋れるがオフラインではスケッチブックに文字を書いての会話しかできない。
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:「エルメロイの女」との初デートに不安を覚える戦車男への激励の一言。もちろんスケッチブックで。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
*その傍迷惑な行動ぶりから、『お願い!アインツベルン相談室』ではアイリとゼっちゃんに「ダメ英霊」と連呼される。ちなみに、虚淵氏はランスロットについて「起源は傍迷惑」と冗談交じりに語った。
+
*鎧、剣はこやまひろかず氏がデザインした。当時のFateシリーズでは主に武器類の担当として緻密なデザインをしていた氏の作風ゆえか、かなり複雑な形状をしている。こやま氏本人は「ここまで複雑だとゲームで立ち絵量産とか難しいでしょうね。できれば今後は3Dで」とコメントしている。<ref group="出" name="「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66" />
*奈須氏によると、円卓の騎士の大部分はアーサー王が女性であることを知らず、ランスロットも例外ではなかったとのこと。彼はギネヴィアと関係を持った後にその事実を暴露され、今まで一人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる事になった。<br>『お願い!アインツベルン相談室』でも「誰かが、彼女を救わなければいけなかったのです。」とアルトリアの身の上を嘆いていた。そして、それを知りながら自らの苦悩に負けて狂戦士に身を堕としたと語っている。
+
**奇しくもアニメ版ではフルCGで描かれているが、手間は却って増えている。一旦セル画で描き、3Dモデルを嵌め込み、「己が栄光の為でなく」のエフェクトなどの撮影処理を施すため、1日に2カットしか撮影できない。<br>ニトロプラスの視聴会での虚淵氏曰く「バーサーカーが動く度に雁夜おじさんの命とアニメーターさんの命、撮影班の命が削られる」。<ref group="出">「誌上コメンタリー-第五話」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドI』p.128</ref>この手間のせいなのか、後半に入るとセル画で描かれたり、出番自体が短縮されることに。
*一般的な伝承では寝取り男のような扱われ方もされているが、実際のところ型月世界におけるランスロットは竹箒日記<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201210.html 竹箒日記2012/10/3]</ref>によると<br>''「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→''<br>という、どちらかというと王妃に巻き込まれた立場である。彼もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたが、臣下としての距離感は保っていた。<br>そして、ギネヴィアから暴露されたアーサー王が女であるという真実に追い討ちをかけられ、重ねて罪の意識に苛まれるが、根本的に人が好い彼は王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、更に苦しむのであった。
+
*セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、バーサーカークラスとはそれなりに相性が良い。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97">「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97</ref>
*キャラクターデザイン(鎧)は、武内崇氏ではなくこやま氏。当時のFateシリーズでは主に武器類の担当として緻密なデザインをしていた氏の作風ゆえか、かなり複雑な形状をしている。こやま氏本人は『Fate/Zero material』にて「ここまで複雑だとゲームで立ち絵量産とか難しいでしょうね。できれば今後は3Dで。」とコメントしている。
+
*数々の面で厨スペックながら悩みの解決には一切役に立たず、いっそ狂ってしまえと思えば、セイバーにあらぬ誤解を与える。虚淵氏に「さしずめランスロットの持つ起源は『傍迷惑』とでもいったところだろうか」とまで言われる始末。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97" />
**上述のコメントを踏まえたのかは不明だが、アニメ版ではフルCGで描かれている。「己が栄光の為でなく」のエフェクトもあるため、1日に2カットしか撮影できないらしい。虚淵氏によれば、本編でバーサーカーが動くと雁夜おじさんの寿命が削られ、アニメで彼が動くとアニメーター、撮影班の命が削られるとか。
  −
*セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、「狂戦士」のクラス適性を持っていてもおかしくない。
   
*「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。<br>最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
 
*「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。<br>最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
 
*「騎士は徒手にて死せず」にはいくつかの弱点があり、武器の性能に依存するため出力が不安定で、宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。<br>また、聖杯戦争では相手の宝具を奪うのは難しいため、それよりも強い宝具を持ち込んだほうが有利に立ち回れる。<br>劇中では相性のいいギルガメッシュやセイバーが相手だったこと、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれていたため活躍できた。
 
*「騎士は徒手にて死せず」にはいくつかの弱点があり、武器の性能に依存するため出力が不安定で、宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。<br>また、聖杯戦争では相手の宝具を奪うのは難しいため、それよりも強い宝具を持ち込んだほうが有利に立ち回れる。<br>劇中では相性のいいギルガメッシュやセイバーが相手だったこと、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれていたため活躍できた。
*「騎士は徒手にて死せず」「己が栄光の為でなく」は、どちらも自身の鎧や武器が使えない状況で勝利した逸話が宝具に昇華されたものである。彼の象徴である「無毀なる湖光」と併用できないのはこれが原因。
+
*『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。<br>第四次にて、相性の悪い相手として[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]と相見えることになったのは因縁を感じさせる。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100</ref>
*『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。<br>第四次にて、相性の悪い相手として[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]と相見えることになったのは因縁を感じさせる。
  −
*TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で隠蔽されている。
  −
*「無毀なる湖光」は宝具解説で「龍属性」に追加ダメージがあるとされているが、[[エリザベート=バートリー|エリザベート]]の説明で「龍」は神的存在であり、無敵であるとされているため、「龍退治」の記述を含めて「竜」の間違いと思われる。初出はこちらの方が先なので、誤植というよりは表記揺れだろう。
   
*相談室や花札で覗かせるアーサー王へのアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもある。
 
*相談室や花札で覗かせるアーサー王へのアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもある。
**ゼロマテの対談にてランスロットは円卓の騎士内での'''「アーサー燃え派」の筆頭'''として扱われており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けられているので、彼が向けていたのは恋愛感情ではなく敬愛の念だと思われる。
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**奈須氏はランスロットを円卓の騎士内での'''「アーサー燃え派」の筆頭'''としており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けているので、彼が向けていたのは恋愛感情ではなく敬愛の念だと思われる。<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-執筆の苦労」『Fate/Zero material』p.134</ref>
 
**『コハエース』の中では萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしての弄りである。
 
**『コハエース』の中では萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしての弄りである。
*アルトリアの治世の象徴の一つである「アーサー王は人の気持ちがわからない」という言葉を言い放った騎士については、ZEROマテリアルの武内画のラフにてランスロットがその言葉を呟いていたため彼の発言ではないかという説があったが、『Garden of Avalon』で円卓の騎士トリスタンの発言であると判明。『お願い!アインツベルン相談室』でもその言葉を言い放った騎士はランスロットとは別人であり、彼はその言葉をアーサー王の傍らで聞き、アルトリアに言い放った騎士に対して「真に心ないのはどちらか」と内心で憤りを感じていたと語られている。
+
*TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』では最終巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測が出た。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着から[[モードレッド]]、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技から[[ローラン]]、武器を奪って使いこなしたことから[[武蔵坊弁慶]]などが候補に挙がっていた。奈須氏「でもベンケイはないよね!」<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-バーサーカー組について」『Fate/Zero material』p.142</ref>
*『Fate/Zero』同人版の発売当初は四巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測がなされた。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着からモードレッド、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技からローラン、武器を奪って使いこなしたことから武蔵坊弁慶などが候補に挙がっていた。
+
**アニメ版でも正体は終盤まで明かされなかったものの、EDでは騎士甲冑に身を包み'''湖'''の前に立っている姿が描かれた。このため小説版の読者でなくともアーサー王伝説の知識があればその正体を予測できるようになっており、某動画サイトでは'''「湖の騎士…一体何スロットなんだ…」'''とのコメントが連発され、後に公式も「何スロット」とネタにするようになった。
**アニメ版でも正体は終盤まで明かされなかったものの、EDのイラストでは騎士甲冑に身を包み'''湖'''の前に立っている姿が描かれた。このため小説版の読者でなくともアーサー王伝説の知識があればその正体を予測できるようになっており、某動画サイトでは'''「湖の騎士…一体何スロットなんだ…」'''とのコメントが連発され、後に公式も「何スロット」とネタにするようになった。
+
*『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死せず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。<br>更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
*『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死なず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。<br>更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
   
**期間限定イベント「超極☆大かぼちゃ村」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
 
**期間限定イベント「超極☆大かぼちゃ村」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
 
**さらに後のモーション改修にて、通常攻撃でもサブマシンガンや対物ライフルを持ち出すようになった。挙げ句、宝具使用の際にはガトリングガンどころか戦闘機を持ち出してくるようになった、戦闘機については『Fate/EXTELLA LINK』でも使用していたが。
 
**さらに後のモーション改修にて、通常攻撃でもサブマシンガンや対物ライフルを持ち出すようになった。挙げ句、宝具使用の際にはガトリングガンどころか戦闘機を持ち出してくるようになった、戦闘機については『Fate/EXTELLA LINK』でも使用していたが。
*彼の切り札であるはずの『無毀なる湖光(アロンダイト)』だが、ファンからは「燃費と効果が割にあわないダメ宝具」「硬いだけの棒」「使わないほうが強そう」等などA++ランクの神造兵装としてはアレな評価を下されることがある。理由としては主に「解放した戦いで竜属性を持ち相性がいいセイバーを倒しきれなかった」「常時発動な上に魔力負担が倍増する仕様」「他の宝具2つ封印する必要がある上に、全ステータス1ランクアップとST判定成功率2倍という能力が見た目でも成果でも分かりにくい」「すごい剣のくせにビームも出せないなんて」などが挙られていた。
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*2021年2月に千値練(Sentinel)から可動フィギュアが発売されることが発表された。キャラクター名義は「Fate/Grand Order バーサーカー/ランスロット」。
**当時は散々な扱いだったのだが、『Grand Order』において'''「ビームとして撃つより直接相手にぶつける方が強い」'''と言わんばかりの技『縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)』の存在がわかってからは、その性能とあいまって、過負荷に耐えられる頑丈さと確実に叩き込むための白兵戦能力向上効果を併せ持った、正気の彼の戦法に適した宝具であることがわかり評価は回復している。
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**Fateシリーズの可動フィギュアはグッドスマイルカンパニー・バンダイ製品以外では少なく、男性キャラの製品化は更に少ない。担当声優の置鮎龍太郎氏が歓喜し予約したことをツイートしている<ref group = "出">[https://twitter.com/chikichikiko/status/1283404277113741312 置鮎龍太郎Twitter2020年7月15日23:13]</ref>。
*2021年2月に千値練(Sentinel)から可動フィギュアが発売されることが発表された。キャラクター名義は「Fate/Grand Order バーサーカー/ランスロット」。
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**Fateシリーズの可動フィギュアはグッドスマイルカンパニー・バンダイ製品以外では少なく、男性キャラの製品化は更に少ない。担当声優の置鮎龍太郎氏が歓喜し予約したことをツイートしている<ref group = "出">[https://twitter.com/chikichikiko/status/1283404277113741312 置鮎龍太郎Twitter2020年7月15日23:13]</ref>。
   
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。
 
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。
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;ランスロットの強さ
 
;ランスロットの強さ
 
:妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]、[[ガウェイン|ガウェイン卿]]を上回るとされている。
 
:妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]、[[ガウェイン|ガウェイン卿]]を上回るとされている。
:火を吐く大蛇(おそらく[[竜種]])を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
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:火を吐く大蛇を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
:このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に作者の虚淵もゼロマテの用語辞典にて「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要しなければ良かったのに…」と称している。が、同時に[[ギルガメッシュ]]相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
+
:このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に虚淵も「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要したりしなければ良かったのに……」と評している。が、同時に[[ギルガメッシュ]]相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-間桐雁夜」『Fate/Zero material』p.103-104</ref>「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
 
:無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
 
:無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
 
:Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
 
:Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
:本編の狂戦士状態でも、「'''他サーヴァントに対しては強敵でありながら、[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]だけが相性関係で優位に立てる相手'''」として作者考案のランサーチームの必勝パターンにおいて他チームの殲滅役として組み込まれるなど、実力だけなら四次聖杯戦争でも上位なことが伺える。
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:本編の狂戦士状態でも、「'''他サーヴァントに対しては強敵でありながら、[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]だけが相性関係で優位に立てる相手'''」として作者考案のランサーチームの必勝パターンにおいて他チームの殲滅役として組み込まれる<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」『Fate/Zero material』p.95</ref>など、実力だけなら四次聖杯戦争でも上位なことが伺える。
 
:ステータスについて、間桐臓硯が召喚前にマスターとして格の劣る雁夜では基礎能力に影響しかねない、と語りそれを補うために狂戦士として召喚させたという経緯から「雁夜がマスターなことでステータスが大きく下がっているのではないか?」という推論がファンから挙がることがあるが、狂化の強要は臓硯の雁夜への制裁と遊び心であり、実際に下がるか、下がっているかの公式回答はない。
 
:ステータスについて、間桐臓硯が召喚前にマスターとして格の劣る雁夜では基礎能力に影響しかねない、と語りそれを補うために狂戦士として召喚させたという経緯から「雁夜がマスターなことでステータスが大きく下がっているのではないか?」という推論がファンから挙がることがあるが、狂化の強要は臓硯の雁夜への制裁と遊び心であり、実際に下がるか、下がっているかの公式回答はない。
   −
;「無毀なる湖光(アロンダイト)」の由来
+
;「無毀なる湖光(アロンダイト)」の由来と評価
 
:アロンダイトは本来、14世紀にアーサー王伝説とは無関係の別の物語に登場した剣である。
 
:アロンダイトは本来、14世紀にアーサー王伝説とは無関係の別の物語に登場した剣である。
:その物語にはランスロットは登場せず、別の登場人物が持つ剣である。箔付けのために「元々はランスロットが持っていた剣」との故事が記されただけであるとされており、実際に彼の剣の名がアロンダイトであったのかどうかは信憑性に欠ける。
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:その物語にはランスロットは登場せず、別の登場人物が持つ剣である。箔付けのために「元々はランスロットが持っていた剣」との故事が記されただけであり、実際に彼の剣の名がアロンダイトであったのかどうかは信憑性に欠ける。
 
:しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
 
:しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
 
:また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
 
:また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
:Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。小説Fate/Zero第4巻(ソフトウェア流通版)巻頭に収録されている設定によれば――
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:Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第4巻巻頭の武器紹介には――
 
:'''「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」'''
 
:'''「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」'''
 
:――とある。
 
:――とある。
 
:「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
 
:「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
:現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。<br>またZero劇中での戦果が戦意喪失したセイバーのみと言う事もあり、ファンからは地味な不遇宝具扱いされる事も多い。性能は騎士らしい白兵戦向きで癖も無く、超強力なのだが。ただしFate/Grand Orderの作中、縛鎖全断・過重湖光の説明にて『本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具』との解説があり、アロンダイトという剣自体はエネルギー放出型としても機能するようである。その際の真名が如何なるものなのかは、「我が麗しき父への叛逆」と剣としてのクラレントの名が別物である例があるため、現時点では不明。
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:現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。
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:彼の切り札で、騎士らしい白兵戦向きで癖も無く、超強力な性能なのだが、ファンからは「燃費と効果が割にあわないダメ宝具」「硬いだけの棒」「使わないほうが強そう」等などA++ランクの神造兵装としてはアレな評価を下されていたことがある。
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:理由としては主に「解放した戦いで竜属性を持ち相性がいいセイバーを倒しきれなかった」「常時発動な上に魔力負担が倍増する仕様」「他の宝具2つ封印する必要がある上に、全ステータス1ランクアップとST判定成功率2倍という能力が見た目でも成果でも分かりにくい」「すごい剣のくせにビームも出せないなんて」など。
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:まあセイバーは戦意喪失していたとはいえ、防御はしていた。また『Fate/Grand Order』での『縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)』の説明によると、「本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具」とのことで、アロンダイトという剣自体はエネルギー放出型としても機能するようである。
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:光の斬撃を放つときの真名については、「我が麗しき父への叛逆」と剣としてのクラレントの名が別物である例があるため、現時点では不明。『縛鎖全断・過重湖光』は、その性能とあいまって、過負荷に耐えられる頑丈さと確実に叩き込むための白兵戦能力向上効果を併せ持った、正気の彼の戦法に適した宝具であることがわかり、アロンダイトの名誉は回復された。
    
;聖剣と魔剣
 
;聖剣と魔剣
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;王妃ギネヴィア
 
;王妃ギネヴィア
:アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって二人を引き裂いたとされる女性。
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:アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって2人を引き裂いたとされる女性。Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。
:Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。政略結婚とはいえ、彼女は王を敬愛し、尊敬し、その理想に殉じるつもりがあった。
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:幼い頃から自らを省みない人生観を培ってきており、女性だという自意識、男女差の認識も無かった。人を結び付けるのは理念の尊さだけと信じ、王と王妃の関係も理想のみで成り立つと思っていた。
:当時の王女の在り方として、彼女は自分が女性であるという意識や、そもそも男女の性差の認識も薄く、王と王妃は理想によってのみ結びついているものだと信じ込んでいたが、王の性別という秘密を一人背負う事に対する苦悩や重圧に次第に蝕まれて行く。
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:アルトリアへの敬愛、憧憬を持ち、自らもその生き方に倣おうとしたが、結局普通の女性には過ぎたことだった。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94">「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94</ref>魔術で男性器を生やした人を悦ばせても<ref group="出">「Fate用語辞典-セイバー」『Fate/side material』p.64</ref>子供はできなかったり……気苦労が絶えないというものである。
:結局のところ彼女は、「理想に殉じることのできる女性」ではなく、ごく普通の女性だった。理想ではない、人と人、男と女の結びつきが他にあると知ってしまった彼女は、以後、王妃でありながら愛に身を焦がす女として、自身とランスロットを窮地に追い込んでいくことになる。
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:王の性別という秘密を1人背負う事に対する苦悩や重圧に次第に蝕まれて行く中、ランスロットとの出会いで理念以外でも人は結び付くことを知る。
:しかし、アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、二人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
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:「おそらく魂の在り方として眼鏡ッ娘。でも『外すと美人』のステレオタイプ」「信念のツンと魂のデレの波状攻撃によって、彼女白身とランスロットの双方を窮地へと追い込んでいく。まさに命を賭けた乱世のツンデレ」。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94" />
:アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、二人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として二人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は二人を咎めぬわけにはいかなかった。
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:奈須氏によるとランスロットと結ばれた経緯は、
:用語辞典に曰く、「魂の在り方として眼鏡ッ娘。外すと美人のステレオタイプ」「命を賭けた乱世のツンデレ。信念のツンと魂のデレの波状攻撃で、自身とランスロットを窮地に追い込んでいく」
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:''「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→''
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:というものだった。現実では寝取り男と扱われることもあるが、型月世界におけるランスロットはどちらかというと王妃に巻き込まれた立場である。彼もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたが、臣下としての距離感は保っていた。
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:当初、ランスロットはアーサー王が女性と知らず、ギネヴィアと関係を持った後に暴露された。今まで1人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる一方、王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、根本的に人が好い彼は板挟みになったのだった。<ref group = "出"  name="「竹箒日記2012/10/3」">「[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201210.html 竹箒日記2012/10/3]」</ref>
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:アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、2人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
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:アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、2人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として2人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は2人を咎めぬわけにはいかなかった。
    
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