差分

995 バイト追加 、 2015年5月17日 (日) 14:18
編集の要約なし
86行目: 86行目:  
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*日本人の彼がなぜ褐色の肌に白髪という姿なのかは不明。しかしメタ的には間違いなく[[アーチャー|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘うためだろう。
 
*日本人の彼がなぜ褐色の肌に白髪という姿なのかは不明。しかしメタ的には間違いなく[[アーチャー|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘うためだろう。
*「カソリック教徒」「挿絵によっては大きな飾り襟に見えるフードが付いた赤い羽織」「年若い日本人少年の姿」「殉教を意味する赤い典礼色のストラ」等、彼の正体を知るヒントは1巻の時点で散りばめられていたが、それ以上にフルネームと容姿のインパクトが強い。<br>そのため、正体が判明して「'''シロウってそっちのシロウかよ'''」と驚愕した読者は少なくない。
+
*「年若い日本人少年の姿をしたシロウという名前のカソリック教徒」「挿絵によっては大きな飾り襟に見えるフードが付いた赤いマント」「殉教を意味する赤い典礼色のストラ」等、彼の正体を知るヒントは1巻の時点で散りばめられていたが、それ以上にフルネームと容姿のインパクトが強い。<br>そのため、正体が判明して「'''シロウってそっちのシロウかよ'''」と驚愕した読者は少なくない。
 
**カトリックの司祭が肩に掛けるストラは色によって意味が違い、シロウが身に着けた赤い典礼色のストラは主が受難を受けた時に流した血の色、殉教者の血の色、炎の色を象徴している。
 
**カトリックの司祭が肩に掛けるストラは色によって意味が違い、シロウが身に着けた赤い典礼色のストラは主が受難を受けた時に流した血の色、殉教者の血の色、炎の色を象徴している。
*外套や陣羽織の胸元に使用されている飾り紐が読者の目を惹くが、これは「<RUBY><RB>総角</RB><RT>あげまき</RT></RUBY>結び」と呼ばれる装飾結びの一つ。<br>ご存知[[アーチャー]]の外套にも使われている総角結びだが、房の付いた総角結びは調度品や武具、勿論陣羽織の装飾としてもポピュラーな物。シロウの生まれた時代や出自から考えても衣服の装飾に総角結びは馴染み深いと考えるのが妥当だろう。
+
**赤い陣羽織(赤いマント)と大ぶりの飾り襟は天草四郎の肖像画などのモチーフとして頻繁に採用されるもの。(エリマキトカゲのように首の周囲を囲む蛇腹状の襞襟もモチーフとしてよく使用されるが、81年の映画「魔界転生」や奈須きのこがFateの原点として挙げる石川賢版の「魔界転生」では大ぶりの飾り襟が採用されている)
 +
*外套や陣羽織の胸元に使用されている房の付いた飾り紐が読者の目を惹くが、これは「<RUBY><RB>総角</RB><RT>あげまき</RT></RUBY>結び」と呼ばれる装飾結びの一つ。<br>ご存知[[アーチャー]]の外套にも使われている総角結びだが、房の付いた総角結びは調度品や武具、勿論'''陣羽織の装飾としてもポピュラーな物'''。シロウの生まれた時代や出自から考えても衣服の装飾に総角結びは馴染み深いと考えるのが妥当だろう。
 
*今でこそ美少年として扱われる天草四郎だが、これは島原の乱から70年以上経過した享保年間に流通した近世軍記「田丸具房物」の影響が強く、実際のところ島原の乱の収束前後数年以内に成立した史料で四郎の容貌に言及されたものは少ない。<br>その少ない史料のうち『島原記録』に四郎が疱瘡を患うという記録があり、『高来群一揆の記』にも四郎の首実検において「頬の疱瘡の痕」が用いられたと記述されている。
 
*今でこそ美少年として扱われる天草四郎だが、これは島原の乱から70年以上経過した享保年間に流通した近世軍記「田丸具房物」の影響が強く、実際のところ島原の乱の収束前後数年以内に成立した史料で四郎の容貌に言及されたものは少ない。<br>その少ない史料のうち『島原記録』に四郎が疱瘡を患うという記録があり、『高来群一揆の記』にも四郎の首実検において「頬の疱瘡の痕」が用いられたと記述されている。
 
**オンライン版「Apocrypha」のサーヴァント[[武蔵坊弁慶]]の保有スキル『くろがねの傅』では弁慶が数え六つで'''疱瘡にかかり肌が黒くなった'''という逸話を採用しており、後述の「シロウの造形はオンライン版Apocryphaキャラクター4名のエッセンスを組み合わせている」説と合わせると、一般的な天草四郎像と遠いシロウの褐色の肌にそれなりの理由付けができる。
 
**オンライン版「Apocrypha」のサーヴァント[[武蔵坊弁慶]]の保有スキル『くろがねの傅』では弁慶が数え六つで'''疱瘡にかかり肌が黒くなった'''という逸話を採用しており、後述の「シロウの造形はオンライン版Apocryphaキャラクター4名のエッセンスを組み合わせている」説と合わせると、一般的な天草四郎像と遠いシロウの褐色の肌にそれなりの理由付けができる。
114行目: 115行目:  
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
 
;「ミスリード」の真偽
 
;「ミスリード」の真偽
:[[アーチャー|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘う造形で登場したシロウだが、幾つかのソース不明の言説が『過剰なミスリードを誘発するために奈須きのこや東出祐一郎が発言した物』として主張される事がある。<br>だが実際の所、2巻が発売された2013年8月までに発表された公式な刊行物でシロウと[[アーチャー|あっちのシロウ]]との関連性を過剰に仄めかすような発言は特に無い。
+
:[[アーチャー|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘う造形で登場したシロウだが、幾つかのソース不明の言説が『シロウ・コトミネ=平行世界の衛宮士郎という誤った結論にファンを誘導するため、奈須きのこや東出祐一郎が衛宮士郎・アーチャーファンの期待を煽る恣意的な発言を行った』として主張される事がある。<br>だが実際の所、Apocryphaの第一報が発表された2012年7月~シロウの正体が発覚する2巻が刊行された2013年8月までに発表された関係者の発言で、シロウと[[アーチャー|あっちのシロウ]]とシロウの関連性を直裁的に示す物があったとは言い難い。
:*(例)『「正体はアイツだよね」と察してもらえるだろう』――2011年発行の'''Fate/EXTRAビジュアルファンブックで[[無銘]]に寄せられた奈須きのこの発言'''『「真名はないけれど、アーチャーの正体はアイツだよね」と察してもらえるだろうと。』を'''取り違えられた'''もの。
+
:*(例)『「正体はアイツだよね」と察してもらえるだろう』『いつもの赤マント(いつもの赤いの)が出張する』――2011年発行の'''Fate/EXTRAビジュアルファンブックで[[無銘]]に寄せられた奈須きのこの発言'''『「真名はないけれど、アーチャーの正体はアイツだよね」と察してもらえるだろうと。』を'''取り違えられた'''もの。後者も竹箒日記2010/7/23でEXTRAの無銘に宛てられた『いつもの赤マント』発言が取り違えられている。
 
:*『星を追う少年』――2012年12月10日の[[ひびちからじお]]第63回で公開された東出祐一郎書き下ろし音声広告の『少年は変わる。届かぬ星に手を伸ばすために。』が誤解釈されたもの。このフレーズはシロウではなく、Apocryphaの主人公[[ジーク]]に宛てられている。
 
:*『星を追う少年』――2012年12月10日の[[ひびちからじお]]第63回で公開された東出祐一郎書き下ろし音声広告の『少年は変わる。届かぬ星に手を伸ばすために。』が誤解釈されたもの。このフレーズはシロウではなく、Apocryphaの主人公[[ジーク]]に宛てられている。
 
:**2012年7月に発表された「TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票結果発表」で奈須きのこから衛宮士郎に寄せられたコメント『主人公の宿命か、凛やセイバーのように派生作品においそれとお邪魔できませんが、彼は今も星を追いかけているのです。』と混同されたと推測される。
 
:**2012年7月に発表された「TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票結果発表」で奈須きのこから衛宮士郎に寄せられたコメント『主人公の宿命か、凛やセイバーのように派生作品においそれとお邪魔できませんが、彼は今も星を追いかけているのです。』と混同されたと推測される。
:正体発覚前のシロウについて唯一言及されたソースに、第一巻発売を控えた2012年末のTYPE-MOONエース8での対談があるが、
+
:正体発覚前のシロウに言及された公式関係者の発言の内、唯一ソースが確定しているものに、第一巻発売を控えた2012年末のTYPE-MOONエース8での対談があるが、
 
   ――個人的には聖堂教会の監督官の姿がどこかで見た感じの方で、非常に気になります。
 
   ――個人的には聖堂教会の監督官の姿がどこかで見た感じの方で、非常に気になります。
 
   東出「色黒の人ですね(笑) 。プレビュー版にも名前だけは出てきます。」
 
   東出「色黒の人ですね(笑) 。プレビュー版にも名前だけは出てきます。」
48

回編集