差分

2,004 バイト追加 、 2021年7月19日 (月) 18:03
127行目: 127行目:  
: 普通にやれば一月かけて作るマナの結晶が一瞬で完成するという、現代技術によってより効率的なシステムとなった工房の出来自体は申し分ない。[[遠坂時臣|骨の髄まで魔術師の男]]や彼が馬鹿にしている男から見れば、魔術の冒涜だが戦局が逐一変化する聖杯戦争ならば彼の考案したこの工房は間違っていなかっただろう。
 
: 普通にやれば一月かけて作るマナの結晶が一瞬で完成するという、現代技術によってより効率的なシステムとなった工房の出来自体は申し分ない。[[遠坂時臣|骨の髄まで魔術師の男]]や彼が馬鹿にしている男から見れば、魔術の冒涜だが戦局が逐一変化する聖杯戦争ならば彼の考案したこの工房は間違っていなかっただろう。
 
: しかし、相手はギリシャ神話の時代の魔術師で扱う魔術も規格外のものばかり。キャスターはアトラムが作った物よりも遙かに巨大なマナの結晶を指を振るだけで作り上げた。収支の合わない工房と断じられ、彼のプライドは傷つけられたが…キャスターを甘く見すぎているとも言える。
 
: しかし、相手はギリシャ神話の時代の魔術師で扱う魔術も規格外のものばかり。キャスターはアトラムが作った物よりも遙かに巨大なマナの結晶を指を振るだけで作り上げた。収支の合わない工房と断じられ、彼のプライドは傷つけられたが…キャスターを甘く見すぎているとも言える。
 +
;「君とはここまでだよ、メディア。令呪を以て命ずる。自害しろ、キャスター」
 +
: 上記の経緯からメディアを早々に見限り、監督役である言峰と密会して新しいサーヴァントと契約する可能性を見出す。拠点に帰還すると自身の魔術工房がキャスターによって破壊されており、怒りを感じながらも既に彼女を見限っていたため、令呪で自害を命じるが……。
 +
;「どういう事だッ! 一度では効かないというのか? 重ねて令呪を以て命じる! 自決するんだキャスターッ!」
 +
: 令呪による自害命令を受けても、平然としているキャスターの姿に動揺。そのまま、最後の令呪も自害命令に使用してしまうが、やはり効果は無かった。
 +
: 令呪の重要性を鑑みれば、聖杯戦争開始前に全ての令呪を使ってしまったのは、明らかな愚策としか言いようがなく、令呪を単なる強制命令権と軽く見ていた可能性が高い。ただし、メディアは自分の宝具で既にアトラムの制御から脱しており、既に令呪でも従える事はできないため、結局は同じ運命を辿っただろう。
 +
;「なんだ!? なんだコレは! こんな最後があってたまるか! 聖杯戦争は始まってもいない! まだ戦ってすらいないのに……こんなッ!」
 +
: キャスターの術により暗闇の迷宮を明りの魔術も使えず魔術師として屈辱であろうライターで照らし逃げまどう幻覚に囚われ、半ば錯乱しながら迷宮内を走り回るが当然出口が見つかるはずもない。
 +
: 聖杯戦争が始まる前に自分の命が奪われかけているという事態を受け入れがたかった様だが、キャスターから「始まる前に結果を出そうとしたのだから、似合いの末路」と嘲笑される。
 
;「……裏切りの、魔女め」
 
;「……裏切りの、魔女め」
: キャスターの術により暗闇の迷宮を明りの魔術も使えず魔術師として屈辱であろうライターで照らし逃げまどう幻覚に囚われる。
+
;「……熱いな……」
: 最後にキャスターが血の滴る短剣を以てほくそ笑む壁画を背後に、上記の言葉を吐き捨て脂汗と苦悶の表情の中体を燃やされ果てた。
+
: 最後にキャスターが血の滴る短剣を以てほくそ笑む壁画を背後に、上記の言葉を吐き捨て脂汗と苦悶の表情を浮かべた。
 +
: 直後に自身の両手に炎が灯される。痛みを感じなかったのか、小さな呟きを洩らしていたが、直後に現実の体は炎に包まれて果てた。
    
===ロード・エルメロイⅡ世の事件簿===
 
===ロード・エルメロイⅡ世の事件簿===
匿名利用者