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幼い頃、豪商クランの番犬をあやまって殺してしまったことで、自分がこの犬の子を育て忠実な番犬にし、それまでは自分がクランの家を守ると誓った。以来彼は「クランの猛犬(クー・フーリン)」と呼ばれるようになった。
幼い頃、豪商クランの番犬をあやまって殺してしまったことで、自分がこの犬の子を育て忠実な番犬にし、それまでは自分がクランの家を守ると誓った。以来彼は「クランの猛犬(クー・フーリン)」と呼ばれるようになった。
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成人すると「赤枝の騎士団」に入団し、影の国の女王スカサハの下で数々の魔術と体術を会得し、魔槍ゲイ・ボルクを授かった。また、同じくスカサハの弟子である剣士フェルグスとは互いに強さを認め合う親友となった。
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成人すると「赤枝の騎士団」に入団し、影の国の女王スカサハの下で数々の魔術と体術を会得し、魔槍ゲイ・ボルクを授かった。また、同じくスカサハの弟子であるフェルディアとは互いに強さを認め合う親友となった。
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故郷アルスターに攻め入った、コノートの女王メイヴ率いる大軍を一人で撃退し、メイヴを捕らえたが女であることを理由に彼女を釈放。しかし、この一件で復讐者と化したメイヴの策で、様々な誓約を負わされてしまう。それでも、国を守るため自らの破滅を覚悟し誓約を受け入れた。その後、メイヴの策略で誓約を次々に破らされ、親友のフェルグスとも戦わされ、ついにはゲイ・ボルクを腹に受けてしまう。それでも、柱に自分の体を縛りつけ最期まで倒れることなく戦い続けた。
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故郷アルスターに攻め入った、コノートの女王メイヴ率いる大軍を一人で撃退し、メイヴに差し向けられた親友のフェルディアをも討ち取り、メイヴを捕らえたが女であることを理由に彼女を釈放。しかし、この一件で復讐者と化したメイヴの策で、様々な誓約を負わされてしまう。それでも、国を守るため自らの破滅を覚悟し誓約を受け入れた。その後、メイヴの策略で誓約を次々に破らされ、ついにはゲイ・ボルクを腹に受けてしまう。それでも、柱に自分の体を縛りつけ最期まで倒れることなく戦い続けた。
この最期は後に「四枝(アトゴウラ)の川瀬」と呼ばれ、赤枝の騎士にとって不退転の証となるルーンとなった。
この最期は後に「四枝(アトゴウラ)の川瀬」と呼ばれ、赤枝の騎士にとって不退転の証となるルーンとなった。
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===関連===
===関連===
;誓約(ゲッシュ)
;誓約(ゲッシュ)
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:ケルトの戦士が各々の戒めを行う習慣で、誓約を破った戦士には呪いがかかったという。クー・フーリンは「生涯犬は食べない」という誓約を持ち、他にはメイヴと交わした「一日に一人の戦士とのみ戦う」と、親友フェルグスとの間に交わした「一勝一敗」の誓約が有名である。
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:ケルトの戦士が各々の戒めを行う習慣で、誓約を破った戦士には呪いがかかったという。クー・フーリンは「生涯犬は食べない」という誓約を持ち、他にはメイヴと交わした「一日に一人の戦士とのみ戦う」と、叔父フェルグスとの間に交わした「一勝一敗」の誓約が有名である。
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;赤枝の騎士団
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:クー・フーリンや亡命する前のフェルグスなどが所属していたアルスターの騎士団。ただし、騎士団とはいうものの、不忠さえなければ好き勝手余所にケンカを売っていた自由奔放な集団であったという。
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;フェルディアとフェルグス
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:どちらもアルスターの敵国コノートの騎士であり、クー・フーリンの親友として伝承に残っているが、しばしば混同視されることが多い。フェルグスはカラドボルグの所有者として知られるが、フェルディアが所有者という説もある。実際、hollwでランサーが語ったフェルディアの部分がEXTRAの解説文ではフェルグスに置き換えられていると、公式でも二人の扱いは曖昧なものになっている。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
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;スカサハ
;スカサハ
:影の国の女王。かつての師であり、彼女から武術や魔術を学び、ゲイボルクも授かった。また、女性としても好みだった。
:影の国の女王。かつての師であり、彼女から武術や魔術を学び、ゲイボルクも授かった。また、女性としても好みだった。
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;フェルディア
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:コノートの騎士。共にスカサハの下で修行した親友。
;フェルグス
;フェルグス
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:コノートの騎士。共にスカサハの下で修行した親友。
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:叔父であり親友。元はアルスターの騎士であったが、追放されコノートに亡命。ランサーとは互いに勝ち負けを繰り返す誓約を交わした。
;メイヴ
;メイヴ
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:自国アルスターに攻め入ったコノートの女王。彼女に課せられた様々な誓約がランサーを死に至らしめた。
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:アルスターに攻め入ったコノートの女王。彼女に課せられた様々な誓約がランサーを死に至らしめた。
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;アイフェ
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:影の国の隣国の領主。影の国に攻め入った彼女を一騎打ちの末負かしたが、惚れこみ妻にした。
;コンラ
;コンラ
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:オイフェとの間に生まれた息子。ゲッシュによって名乗らなかったため正体を知らずに戦う。結果、全てを知ったのは槍が命を奪った後であった。
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:アイフェとの間に生まれた息子。ゲッシュによって名乗らなかったため正体を知らずに戦う。結果、全てを知ったのは槍が命を奪った後であった。
===その他===
===その他===