差分

924 バイト追加 、 2021年9月2日 (木) 11:48
略歴の内容を修正
39行目: 39行目:  
: 第二部第六章『Lostbelt No.6 [[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』に登場。
 
: 第二部第六章『Lostbelt No.6 [[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』に登場。
 
: ブリテン異聞帯を訪れた[[ベリル・ガット]]によって召喚される。が、ブリテンの王国があるはずのそこには何もなく、ただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけの異聞帯の様子に困惑。ベリルからこの異聞帯の現状を聞くと、そこからベリルがひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に、独力のみでレイシフトを解析して魔術で再現し、自分自身を異聞帯の自分自身がいた過去へと飛ばす。通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。モルガンとてそれは例外ではないのだが、レイシフト先にいる自分自身に自らが持つ記録と知識を上書きする事に成功。「サーヴァントとして召喚された汎人類史のモルガン」はレイシフトによって消滅したが、「生前の異聞帯のモルガン」は異聞帯のモルガンとしての人格に、汎人類史のモルガンの知識(未来の異聞帯が何もない荒野になっている事を見た記憶を含む)を持つ存在となった。
 
: ブリテン異聞帯を訪れた[[ベリル・ガット]]によって召喚される。が、ブリテンの王国があるはずのそこには何もなく、ただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけの異聞帯の様子に困惑。ベリルからこの異聞帯の現状を聞くと、そこからベリルがひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に、独力のみでレイシフトを解析して魔術で再現し、自分自身を異聞帯の自分自身がいた過去へと飛ばす。通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。モルガンとてそれは例外ではないのだが、レイシフト先にいる自分自身に自らが持つ記録と知識を上書きする事に成功。「サーヴァントとして召喚された汎人類史のモルガン」はレイシフトによって消滅したが、「生前の異聞帯のモルガン」は異聞帯のモルガンとしての人格に、汎人類史のモルガンの知識(未来の異聞帯が何もない荒野になっている事を見た記憶を含む)を持つ存在となった。
: 異聞帯の過去の自分とは、ブリテンに伝わる「救世主トネリコ」その人。星の内海から遣わされた妖精『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』として、巡礼の鐘を鳴らし、厄災を退けてブリテンを救ってきた。厄災を退けたら眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再び厄災を退ける、ということを繰り返してきたが、本来の歴史=最初にベリルとモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、せっかく平穏をもたらしても最後には大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害といった妖精特有の「些細な気まぐれと思いつき」によってひっくり返される上に自身も殺害されてしまう目に何度もあい続け、結果として厄災を退ける手段を失った妖精たちはそれ以降の厄災で滅亡してしまう。
+
: 異聞帯の過去の自分とは、ブリテンに伝わる「救世主トネリコ」その人。星の内海からある使命を授かり遣わされた妖精『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』だったが、本来の歴史=最初にベリルとモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、楽園の妖精を嫌う妖精たちの手により彼女を庇護していた雨の氏族もろとも滅ぼされている。結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは災厄によりほぼ絶滅、以降復興の目途すら立たない程に終わってしまい、そのまま異聞として切り捨てられたのが本来のブリテン異聞帯。
: 汎人類史のモルガンによる知識の上書きで「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知ったトネリコは、もはや精神が追い詰められていた上に妖精達への愛想と期待が無くなり、迫害で殺される前に妖精國を救う事をやめて身を隠す。これにより、「トネリコがいないので厄災を退けられず妖精が全滅する」事自体は変わらないがトネリコ自身は生き延び、やがて空想樹を枯らして魔力を全て取り込み、サーヴァント召喚のような形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前をモルガンにあらため独力で妖精國を再興した。これが、トネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」である。2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精たちを冷酷な圧制で支配した。妖精には全て令呪のようなものを刻み、年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続けた。
+
: 汎人類史のモルガンによる知識の上書きで「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知ったトネリコは雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、妖精を救いブリテンに国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。巡礼の鐘を鳴らし、厄災を退けてブリテンを救ってきた。厄災を退けたら眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再び厄災を退ける、ということを繰り返してきたが、せっかく平穏をもたらしても最後には大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害といった妖精特有の「些細な気まぐれと思いつき」によってひっくり返される上に自身も殺害されてしまう目に何度もあい続けてきた。
 +
: そして妖精歴における最後になった挑戦では、人間の王を立てるというこれまでにない試みと長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、今度こそうまくいくはずだったのだが、不満を持つ一部の妖精の企みで王と側近たちが暗殺されて再びすべてを台無しにされてしまう。
 +
: これにより溜まりにたまっていた妖精たちへの不信と不満が爆発。妖精を救おうとする救世主としてのやり方の限界を認め、支配者として君臨することを決意。以降の厄災には一切かかわらずに身を隠し続け、これにより、「トネリコがいないので厄災を退けられず妖精が全滅」したのを見計らって活動を再開。空想樹を枯らして魔力を全て取り込み、サーヴァント召喚のような形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前をモルガンにあらため独力で妖精國を再興した。これが、トネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」である。2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精たちを冷酷な圧制で支配した。妖精には全て令呪のようなものを刻み、年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続けた。
 
: そして女王暦が2000年ほど続いたころ、鏡の氏族の予言による「予言の子」が現れ、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけ、ついに対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で一人で反乱軍を全て焼き払って終わってしまったが、玉座の間に戻った所で周囲にある事無いことを吹き込まれて乱心したウッドワスに傷を負わされ、瀕死の[[妖精騎士トリスタン]]をスプリガンに人質に取られて動揺し、さらにはオーロラによる全域への吹聴が重なり、周囲の上級妖精によってあっけなく殺害されてしまう。
 
: そして女王暦が2000年ほど続いたころ、鏡の氏族の予言による「予言の子」が現れ、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけ、ついに対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で一人で反乱軍を全て焼き払って終わってしまったが、玉座の間に戻った所で周囲にある事無いことを吹き込まれて乱心したウッドワスに傷を負わされ、瀕死の[[妖精騎士トリスタン]]をスプリガンに人質に取られて動揺し、さらにはオーロラによる全域への吹聴が重なり、周囲の上級妖精によってあっけなく殺害されてしまう。
 
: 「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」と言う哀願を最後にモルガンはこと切れた。誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく純然たる事実であり、大厄災で滅んだ妖精國が今復興しているのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムがあるのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚しているから。「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えて押さえつけているから。キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されているのも、大穴の底にある呪いの元凶を打ち滅ぼすため。モルガンを失った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出することとなった。
 
: 「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」と言う哀願を最後にモルガンはこと切れた。誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく純然たる事実であり、大厄災で滅んだ妖精國が今復興しているのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムがあるのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚しているから。「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えて押さえつけているから。キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されているのも、大穴の底にある呪いの元凶を打ち滅ぼすため。モルガンを失った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出することとなった。