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:5周年記念の新規サーヴァントとして先行実装。この時点ではキャラクター情報の詳細は大半が伏せられており、バレンタインイベント等からごく断片的な背景を窺い知れる程度だった。
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:5周年記念の新規サーヴァントとして先行実装。この時点ではキャラクター情報の詳細は大半が伏せられており、バレンタインイベント等からごく断片的な背景を窺い知れる程度だったが、約1年後に実装されたLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で初登場。
:ストーリ上では約1年後に実装されたLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で初登場。
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:湖水地方に流れ着いた後、鏡の氏族の長の判断でたくさんの宝物と共に舟に乗せられてティンタジェルの海岸に辿り着き、以後はティンタジェルの妖精として育てられた。<br/>しかし彼女は妖精國を救う伝説の『予言の子』であると目されていると同時に「亜鈴の子」たる妖精國の住民とは異なる楽園の妖精という出自から、多くの妖精から内心忌み嫌われる宿命にあった<ref group = "注">船の宝物は全て村の人達の食い扶持として勝手に売り払われ、アルトリア本人は女王モルガンの目を逸らす為とはいえ粗末な馬小屋に暖を取る道具もまともに与えぬまま手足の指が凍傷で壊死するまで放置し、村人の半数は『予言の子になるための修行』と称して汚れ仕事や重労働などを押し付けて酷使し、もう半数はそんな彼女の処遇を見て見ぬふり、その癖一番必要なはずの魔術に関する事は何一つまともに教えていなかった。</ref>。さらに彼女は高位の妖精眼を持っていたため、いくら優しく取り繕っていても労いや慈しみの言葉に混ざる『醜い感情や言葉』を看破してしまうので、現実も夢の中でもその有象無象の悪意の嵐を直視し続ける羽目になっていたのである。
:湖水地方に流れ着いた後、鏡の氏族の長の判断でたくさんの宝物と共に舟に乗せられてティンタジェルの海岸に辿り着き、以後はティンタジェルの妖精として育てられた。<br/>しかし彼女は、妖精國を救う伝説の『予言の子』であると目されていると同時に、「亜鈴の子」たる妖精國の住民とは異なる楽園の妖精という出自から、多くの妖精から内心忌み嫌われる宿命にあった。さらに彼女は高位の妖精眼を持っていたため、現実も夢の中でもその悪意の嵐を直視し続ける羽目になっていたのである。
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: そんな境遇ながらも、7歳のある時「選定の杖」から聴こえてきた『マーリンの声』と、12歳の時にお使い先で出会った鍛冶屋の妖精エクターと交流を深めたことで、魔術の修行と鍛冶屋の手伝いにそれぞれ精を出すようになってからは少しづつ心に安らぎを得ていく。しかし、前者では一人で話す姿を気味悪がった妖精の告発で「選定の杖」を16歳まで取り上げられ、後者では'''「エクターは女王の元親衛隊で悪い妖精だから(予言の子が)何とかして」'''という村人達の強引かつ身勝手な頼みを押し付けられ、アルトリアが良心の呵責から出来ないでいると今度は打って変わって「『予言の子』じゃなかった<ref group = "注">運悪く『マーリン』から教わった魔術が火薬などの道具を使用するものだと同時に暴露されてしまったことも一因。</ref>」「約立たず者」だと村人中から激しく糾弾と罵倒を浴びせられ、女王に差し出す捕虜として地下牢に閉じ込められてしまう。
:ティンタジェル村の崩壊後、各地を旅しては妖精からも人間からも疎まれる日々を続けた末、一時でも「なにものでもないわたし」になろうと『名無しの森』を訪れるも、彼女にはこの森の忘却効果が働かなかった。そんな中ブリテン異聞帯上陸直後に仲間と離れ離れになった上、自身の名前を除き全ての記憶を失った状態で『名無しの森』を彷徨っていた[[主人公 (Grand Order)]]と邂逅し、意気投合。紆余曲折の末に[[オベロン]]とも合流し、『予言の子』としての使命を果たすべく、カルデア一行と共に巡礼の旅に出る事になる。
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:そしてウッドワズ率いる処刑隊がティンタジェルに到着する日。隙をついて逃げ出す手段を練っていた所へ、アルトリアの処遇と冬越しの口減らしのための話し合いが拗れた結果巻き起こった村人同士による争いに乗じてエクターが現れ共に脱出。だが「選定の杖」を取り戻す過程で既に彼は瀕死の重傷を負っており、目眩し用の帽子と一緒にそれを手渡した途端息を引き取ってしまう。こうして全てを見届けたアルトリアはそれを唯一の見送りとして旅を始めた。
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:その後村の崩壊後は巡礼のため各地を回るも、「予言の子」として何をすればいいかも分からず、それらしい仕事をこなしてもまともに取り合ってくれないまま、妖精からも人間からも疎まれる日々を続けた末、一時だけでも「なにものでもないわたし」になろうと『名無しの森』を訪れるも、彼女にはこの森の忘却効果が働かなかった。そんな中ブリテン異聞帯上陸直後に仲間と離れ離れになった上、自身の名前を除き全ての記憶を失った状態で『名無しの森』を彷徨っていた[[主人公 (Grand Order)|主人公]]と邂逅し意気投合。紆余曲折の末に[[オベロン]]とも合流し、今度こそ『予言の子』としての使命を果たすべく、カルデア一行と共に本当の意味での巡礼の旅に出る事になる。
    
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:純真爛漫な元気っ娘。負けず嫌いで、打たれ強くて、まわりの空気をなにより大切にして、本当のコトは誰にも言えずに隠している、ごく当たり前の少女像。<br/>[[アルトリア・ペンドラゴン]]と比較するとわりとサボリ魔だったりと、「どこにでもいる村娘」といった風情。
 
:純真爛漫な元気っ娘。負けず嫌いで、打たれ強くて、まわりの空気をなにより大切にして、本当のコトは誰にも言えずに隠している、ごく当たり前の少女像。<br/>[[アルトリア・ペンドラゴン]]と比較するとわりとサボリ魔だったりと、「どこにでもいる村娘」といった風情。
:ところがその内面はとても弱く、いじけ気質で、悲観主義者。『予言の子』であった自分にも、それに期待する周りの人々にも辟易しており、内心では重荷に感じている。<br/>しかしながら周りの空気を気にするあまりそうした本心を打ち上げられず、言い争いや憎み合いを避けたい一心から、周りが望む通りの言動を行う事で取り繕ってしまっている──というのが実情である。
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:だが、自身の今までにおける生活環境と周りの妖精達の影響のせいでその内面はとても弱く、いじけ気質で、悲観主義者。『予言の子』であった自分にも、それに期待する周りの人々にも辟易しており、内心では重荷に感じている。<ref group = "注">主人公達との巡礼の旅の体験も含まれていたはずなのに、星の内海で「春の記憶」にあたる楽しい思い出が一つとして無かったのもこれが原因である。</ref><br/>しかしながら周りの空気を気にするあまりそうした本心を打ち上げられず、言い争いや憎み合いを避けたい一心から、周りが望む通りの言動を行う事で取り繕ってしまっている──というのが実情である。
::端的にいえば周りの人々を失望させたくないがためだけに『予言の子』として振る舞っている状態であり、そのモチベーションは汎人類史のアルトリアと比較すると極めて後ろ向き<ref group="注">Lostbelt No.6クリア後に明かされるプロフィール詳細では“『オズの魔法使い』の主役のドロシー役に見せて、実はうまく歩けない(足下が見えない、智恵がない)カカシ、心ががらんどうの木こり、勇気を出したくないライオンの三者の集合体のような弱さ”と評されている。</ref>。結果的には『他人から見ると尊い行為』『アーサー王と同じ在り方』になろうとも、彼女の内面はとても卑屈で、後ろ向きで、ネガティブであるため、その行為を誇るどころか『次こそは放り出してしまうだろう』と自分にダメ出しを行っていた。
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:端的にいえば周りの人々を失望させたくないがためだけに『予言の子』として振る舞っている状態であり、そのモチベーションは汎人類史のアルトリアと比較すると極めて後ろ向き<ref group="注">Lostbelt No.6クリア後に明かされるプロフィール詳細では“『オズの魔法使い』の主役のドロシー役に見せて、実はうまく歩けない(足下が見えない、智恵がない)カカシ、心ががらんどうの木こり、勇気を出したくないライオンの三者の集合体のような弱さ”と評されている。</ref>。結果的には『他人から見ると尊い行為』『アーサー王と同じ在り方』になろうとも、彼女の内面はとても卑屈で、後ろ向きで、ネガティブであるため、その行為を誇るどころか『次こそは放り出してしまうだろう』と自分にダメ出しを行っていた。
:が、それとは裏腹にどれほど酷い環境・酷い仕打ちをうけても『悪に落ちず、礼節を忘れず、周りを気遣える』という性格がブレることはない。そのこと自体が貴人の証であり、[[オベロン|ブリテン異聞帯における真の黒幕]] との決定的な違いでもある。<br/>
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:しかし、それとは裏腹にどれほど酷い環境・酷い仕打ちをうけても『悪に落ちず、礼節を忘れず、周りを気遣える』という性格がブレることはない。そのこと自体が貴人の証であり、[[オベロン|ブリテン異聞帯における真の黒幕]] との決定的な違いでもある。<br/>
 
:なお、カルデアに召喚された彼女は、妖精國において使命を果たした後『星を脅かす脅威に対抗するもの』の助けになる人理補助装置となった存在――『アルトリア・アヴァロン』であり、厳密には主人公らカルデア一行と共に''ブリテンを旅したアルトリアとは別個であるとされている''。よって霊基第一・第二の姿は、彼女を造った“かつての誰か”の在り方――楽園の妖精としての記録ではなく、予言の子として旅をした春の記憶――を、彼女がエミュレートしたものであるとのこと。
 
:なお、カルデアに召喚された彼女は、妖精國において使命を果たした後『星を脅かす脅威に対抗するもの』の助けになる人理補助装置となった存在――『アルトリア・アヴァロン』であり、厳密には主人公らカルデア一行と共に''ブリテンを旅したアルトリアとは別個であるとされている''。よって霊基第一・第二の姿は、彼女を造った“かつての誰か”の在り方――楽園の妖精としての記録ではなく、予言の子として旅をした春の記憶――を、彼女がエミュレートしたものであるとのこと。
 
:霊基第三の姿が召喚された彼女本来の姿であり、その際は王様然とした真面目な口調になるものの、種火に味をつけたがったりピクニックを喜んだりとどこか抜けているところは相変わらず。
 
:霊基第三の姿が召喚された彼女本来の姿であり、その際は王様然とした真面目な口調になるものの、種火に味をつけたがったりピクニックを喜んだりとどこか抜けているところは相変わらず。
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