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== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
もともと、下記のような神秘を利用して物理現象を引き起こす行為は神の専売特許とされており、神代に魔術師として知られた人物も神の血を引いていたり神から直接教導を受けていたりした存在であった。
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もともと、下記のような神秘を利用して物理現象を引き起こす行為は神の専売特許とされており、神代に魔術師として知られた人物も神の血を引いていたり神から直接教導を受けていたりした存在であった。根源が現代よりもずっと身近にあったために、純粋な神以外が使用する魔術は「神を介して根源に接続する方法」という形をとっていた。
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『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』ではその一端が垣間見え、名前を口にした神を通して神秘を行使していた。奈須きのこ氏によるとギリシャにおいては「アクセスキーが十二種類ある」ということらしく、また一つの神でも名前の発音や込められる意志や祈りといった要因によって行使できる神秘は変わってくるとのこと。<br>
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なおこのギリシャ異聞帯の神代の魔術は汎人類史におけるものと細部が異なるようで、奈須きのこ氏曰く「汎人類史の神代の方が多彩な魔術に溢れていた」とのことらしい。<ref group ="出">[https://www.youtube.com/watch?v=NsMi4Nk_how Spotlight Lostbelt No.5 オリュンポス 1:11:20~]</ref>
    
紀元前1,000年頃に[[ソロモン]]によって「魔術回路を用いて、マナやオドを動力源として物理現象を引き起こす、神を介在しない方法論」が確立され、それが西洋における(人の手による)魔術の始まりであったとされている。
 
紀元前1,000年頃に[[ソロモン]]によって「魔術回路を用いて、マナやオドを動力源として物理現象を引き起こす、神を介在しない方法論」が確立され、それが西洋における(人の手による)魔術の始まりであったとされている。
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魔術師とは、この「根源」への到達、究極にして無なるものを求めてやまない人種のこと。<br>元をただせば、魔術師とは根源を探求する学者。それが根源へ至る手段に魔術を用いるから、魔術師と呼ばれるだけ。
 
魔術師とは、この「根源」への到達、究極にして無なるものを求めてやまない人種のこと。<br>元をただせば、魔術師とは根源を探求する学者。それが根源へ至る手段に魔術を用いるから、魔術師と呼ばれるだけ。
   −
根源から流れ出す事象の川は、当然、根源に近ければ「太い流れ」であるし、末端へと流れていけば、途中いくつもの支流に分かれて「細い流れ」となる。<br>事象を細分化する要因は、時の流れと人々の意識あり、人々に知られれば知られる程、それは細くまた複雑になる。これは「一般常識」とも言い換えられる。
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根源から流れ出す事象の川は、当然、根源に近ければ「太い流れ」であるし、末端へと流れていけば、途中いくつもの支流に分かれて「細い流れ」となる。<br>事象を細分化する要因は、時の流れと人々の意識にあり、人々に知られれば知られる程、それは細くまた複雑になる。これは「一般常識」とも言い換えられる。
    
そして、未だ大勢の人の手によって汲み上げられることなく、「太い流れ」を保っているものが、一般に知られていない「神秘」(あくまで比較の話であり、神秘でさえ根源という最初からみれば細いものでしかない)。
 
そして、未だ大勢の人の手によって汲み上げられることなく、「太い流れ」を保っているものが、一般に知られていない「神秘」(あくまで比較の話であり、神秘でさえ根源という最初からみれば細いものでしかない)。
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魔術回路は核とバイパスからなり、バイパスは脳のシナプスの様に切れたり結ばれたりして核同士を繋ぐ。厳密には核こそが魔術回路といえる。魔術回路の運営は保有者の生命活動と連動するが、保有者の死後も自立して回転する例も稀にある。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189">「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189</ref><br>
 
魔術回路は核とバイパスからなり、バイパスは脳のシナプスの様に切れたり結ばれたりして核同士を繋ぐ。厳密には核こそが魔術回路といえる。魔術回路の運営は保有者の生命活動と連動するが、保有者の死後も自立して回転する例も稀にある。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189">「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189</ref><br>
 
生まれながらに持ち得る数が決まっており、魔術師の家系は自分達に手を加えて、魔術回路が1本でも多い跡継ぎを誕生させようとする。この為、古い家系の魔術師ほど強力。<ref group="出">「空の境界設定用語集-魔術回路」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子</ref>魔術回路の増減は臓器の増減同様、可能だが負担が大きい。また減った回路が戻ることはない。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189" />
 
生まれながらに持ち得る数が決まっており、魔術師の家系は自分達に手を加えて、魔術回路が1本でも多い跡継ぎを誕生させようとする。この為、古い家系の魔術師ほど強力。<ref group="出">「空の境界設定用語集-魔術回路」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子</ref>魔術回路の増減は臓器の増減同様、可能だが負担が大きい。また減った回路が戻ることはない。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189" />
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また、必ずしも魔術師の家系の者だけが魔術回路を持つわけではなく、魔術師ならざるものでも、魔術回路を数本程度持つ者は少なからず存在する。
    
よく例えられる電気回路と違い、「開く」ことで魔術を使える様になる。中には性的興奮や自傷行為でしか開かない魔術回路もある。一度開いた後は、特定のイメージを思い浮かべる形でオンオフを切り替えられる様になる。このイメージは最初の開き方に関係し、術者によって異なる。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-魔術回路」『Fate/side material』p.73" />
 
よく例えられる電気回路と違い、「開く」ことで魔術を使える様になる。中には性的興奮や自傷行為でしか開かない魔術回路もある。一度開いた後は、特定のイメージを思い浮かべる形でオンオフを切り替えられる様になる。このイメージは最初の開き方に関係し、術者によって異なる。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-魔術回路」『Fate/side material』p.73" />
*[[衛宮士郎]]:撃鉄を上げる(実際の銃は撃鉄を下ろすことで発射可能になる)
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*[[衛宮士郎]]:撃鉄の上げ下げ(上げ下げどちらでもオンになる)
 
*[[遠坂凛]]:心臓をナイフで刺す
 
*[[遠坂凛]]:心臓をナイフで刺す
 
*[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]:心臓を貴石に変えて砕く
 
*[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]:心臓を貴石に変えて砕く
 
*[[フリューガー]]:砂漠を歩いて喉の渇きを感じる
 
*[[フリューガー]]:砂漠を歩いて喉の渇きを感じる
 
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*[[赤城奏丈]]:波が引いて足元の砂が抜けていくイメージ
 
回路を励起させ魔力を生成すると、人である体からは反発により痛みが生じる。
 
回路を励起させ魔力を生成すると、人である体からは反発により痛みが生じる。
    
[[魔眼]]は魔術師に付属した器官でありながら、半ば独立した魔術回路であり、魔眼を移植することにより、疑似的に魔術回路を増やすことができる。<br>魔力の扱いに卓越していれば[[魔眼]]の魔術回路を自分のものに上乗せすることも出来る。
 
[[魔眼]]は魔術師に付属した器官でありながら、半ば独立した魔術回路であり、魔眼を移植することにより、疑似的に魔術回路を増やすことができる。<br>魔力の扱いに卓越していれば[[魔眼]]の魔術回路を自分のものに上乗せすることも出来る。
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{| class="wikitable" style="text-align:center"
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|-
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!質!! 名前 !! 編成 !! 備考
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|rowspan="4"|EX||[[フラット・エスカルドス]]||異常に見えて正常||最上ではない。
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|[[オルガマリー・アニムスフィア]]||正常||
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|[[蒼崎橙子]]||正常||
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|[[沙条愛歌]]||異常||
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|A++||[[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]]||正常||
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|rowspan="5"|A+||[[ルフレウス・ヌァザレ・ユリフィス]]||やや変質||
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|[[メルヴィン・ウェインズ]]||やや変質||
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|[[ドクター・ハートレス]]||異常||
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|[[久遠寺有珠]]||異質||
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|[[マグダネル・トランベリオ・エルロッド]]||正常||
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|rowspan="4"|A||[[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]]||正常||
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|[[メイ・リデル・アーシェロット]]||正常||若干、変異の兆しあり
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|[[玲瓏館美沙夜]]||異常||鏡像概念への偏りあり
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|-
 +
|[[ズェピア・エルトナム・アトラシア]]||変質||
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|B++||[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]||正常||
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|B+||[[スヴィン・グラシュエート]]||変質||
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|-
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|rowspan="3"|B||[[イヴェット・L・レーマン]]||正常||
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 +
|[[グレイ]]||変質||現代の人間にはありえない
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|[[ナイジェル・セイワード]]||正常||起源の現出に伴い多少の変調あり
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|rowspan="8"|C||[[化野菱理]]||やや変質||
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|-
 +
|[[蒼崎青子]]||正常||極めてシンプル
 +
|-
 +
|[[周瀬律架]]||正常||
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|-
 +
|[[伊勢三玄莉]]||異常||枯渇しかけている
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|-
 +
|[[エルザ・西条]]||正常||
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|-
 +
|[[來野巽]]||正常||
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|-
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|[[沙条綾香]]||正常||
 +
|
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|-
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|[[サンクレイド・ファーン]]||正常||若干の変調あり
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|-
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|D+||[[アトラム・ガリアスタ]]||正常||
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|-
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|D||[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス・フォルヴェッジ]]||正常||
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|-
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|E||[[ロード・エルメロイⅡ世]]||正常||
 +
|}
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 +
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{| class="wikitable" style="text-align:center"
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|-
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! 量 !! 名前!! 本数 !! 備考
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|-
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|rowspan="2"|EX||[[フラット・エスカルドス]]|| ||最上ではない。
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|-
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|[[グレイ]]||||『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』終盤から
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|-
 +
|rowspan="2"|A++||[[久遠寺有珠]]||||
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|-
 +
|[[マグダネル・トランベリオ・エルロッド]]||||
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|-
 +
|rowspan="2"|A+||[[スヴィン・グラシュエート]]||||
 +
|-
 +
|[[ルフレウス・ヌァザレ・ユリフィス]]||||
 +
|-
 +
|rowspan="3"|A||[[イノライ・バリュエレータ・アトロホルム]]||||
 +
|-
 +
|[[サンクレイド・ファーン]]||||
 +
|-
 +
|[[ズェピア・エルトナム・アトラシア]]||||
 +
|-
 +
|rowspan="4"|B+||[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]||総数100||
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|-
 +
|[[グレイ]]||||
 +
|-
 +
|[[ドクター・ハートレス]]||||
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|-
 +
|[[蒼崎橙子]]||魔術師として平均の20程度||
 +
|-
 +
|rowspan="6"|B||[[化野菱理]]||||
 +
|-
 +
|[[アトラム・ガリアスタ]]||||外付け回路込み。
 +
|-
 +
|[[エルザ・西条]]||||
 +
|-
 +
|[[ナイジェル・セイワード]]||||
 +
|-
 +
|[[メルヴィン・ウェインズ]]||||
 +
|-
 +
|[[玲瓏館美沙夜]]||||
 +
|-
 +
|rowspan="3"|C||[[沙条綾香]]||||
 +
|-
 +
|[[イヴェット・L・レーマン]]||||
 +
|-
 +
|[[周瀬律架]]||||
 +
|-
 +
|rowspan="5"|D||[[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]]||||
 +
|-
 +
|[[ロード・エルメロイⅡ世]]||||
 +
|-
 +
|[[アトラム・ガリアスタ]]||||
 +
|-
 +
|[[メイ・リデル・アーシェロット]]||||
 +
|-
 +
|[[伊勢三玄莉]]||||
 +
|-
 +
|rowspan="5"|E||[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア| カウレス・フォルヴェッジ]]||||
 +
|-
 +
|[[メルヴィン・ウェインズ]]||||病弱のため出力低下。
 +
|-
 +
|[[蒼崎青子]]||||
 +
|-
 +
|[[沙条愛歌]]||||
 +
|-
 +
|[[來野巽]]||||
 +
|-
 +
|E-||[[オルガマリー・アニムスフィア]]||||
 +
|-
 +
|rowspan="3"|不明||[[衛宮士郎]]||27||
 +
|-
 +
|[[遠坂凛]]||メインが40。予備も入れて100 ||
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|-
 +
|[[間桐桜]]||凛と同程度の本数||
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|}
    
=== 魔力 ===
 
=== 魔力 ===
 
魔術を発動させる為の要素。エーテルとは別物。<ref group="出" name="「魔力」『Talk.』">「魔力」『Talk.』</ref><br>
 
魔術を発動させる為の要素。エーテルとは別物。<ref group="出" name="「魔力」『Talk.』">「魔力」『Talk.』</ref><br>
 
原初の生命力とも、命そのものともいわれる。マナとオドに分けられるが、マナの方が量が絶対的に多いというだけで、質に大した違いは無い。魔術師ならマナは自由に行使できるが、その量は魔術回路の数に依存する。<ref group="出">「月姫用語辞典-魔力」『月姫読本 Plus Period』p.189</ref>
 
原初の生命力とも、命そのものともいわれる。マナとオドに分けられるが、マナの方が量が絶対的に多いというだけで、質に大した違いは無い。魔術師ならマナは自由に行使できるが、その量は魔術回路の数に依存する。<ref group="出">「月姫用語辞典-魔力」『月姫読本 Plus Period』p.189</ref>
*大源(マナ):自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。ポリネシアに伝わるマナとほぼ同義。<ref group="出" name="「魔力」『Talk.』" />
+
*マナ:自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。ポリネシアに伝わるマナとほぼ同義。<ref group="出" name="「魔力」『Talk.』" />大魔力、大源とも。
*小源(オド):『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では精気とも。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。
+
*オド:生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。小魔力、小源、精気とも。
    
魔力は精神と肉体に結びついている。そのため本物の精神が夢の世界に迷い込んだ状態で魔術を使用すると、実際に魔力が消費される。
 
魔力は精神と肉体に結びついている。そのため本物の精神が夢の世界に迷い込んだ状態で魔術を使用すると、実際に魔力が消費される。
    
=== 詠唱 ===
 
=== 詠唱 ===
魔術を起動させる為の動作。手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請である。
+
魔術を起動させる為の動作。詠唱とはいうが、発声に限らず身振りも含む。<br>
 
+
一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。その一端が呪文である。手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請に当たる。大規模な魔術基盤を使うならば約束事でしかないが、自己流の魔術を使う場合は自己暗示の側面が強くなる。<ref group="出" name="「空の境界設定用語集-呪文詠唱」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子">「空の境界設定用語集-呪文詠唱」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子</ref>『空の境界』によると、特定の意味合い、単語、韻を含んでいれば、詠唱の細部は個人の自由である。詠唱が長くなればなるほど、自己暗示の効果、ひいては魔術の威力は強まる。<br>
呪文は大別して二つある。<br>
+
世界に訴えかける呪文は、大呪文、大儀式の類であり、一個人では使えない。<ref group="出" name="「空の境界設定用語集-呪文詠唱」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子" />大規模な魔術になると、儀式や契約で工程と小節も無数になる為、詠唱とは扱わない。<ref group="出" name="「詠唱」『Fate/complete material III World material.』p.43">「詠唱」『Fate/complete material III World material.』p.43</ref>
一つには、「門派ごとの魔術基盤に働きかける約束事」。一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。その時の決まった言葉が呪文であり、「形式」であるため身振り等の他の要素も関わる場合もある。基本的には「世界に訴えかける」もので、大呪文、大儀式の類。<br>
  −
もう一つには、「自身を作り変えるための自己暗示」。魔術回路を効率よく起動・作動させる方法の一つとしての、自らを作り変える「決り文句」である。もともと呪文とはこちらの意味が先にあった。呪文は世界に訴えるものではなく自身に訴えるもの。同じ魔術でも、魔術師ごとに呪文詠唱の文句の内容は異なる。これはつまり術者の人間性の違いで、「自分を作りかえる」ために必要な言葉は各々によって違うということである。
      
詠唱はその長さで幾つかに分類される。
 
詠唱はその長さで幾つかに分類される。
*一工程(シングルアクション):魔力を通すだけで魔術を起動させる。[[ガンド]][[魔眼]]など。
+
;一工程(シングルアクション)
*一小節:一つの事柄を自身の中で固定化する。
+
:魔力を通すだけで魔術を起動させる。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-詠唱」『Fate/side material』p.56">「Fate用語辞典-詠唱」『Fate/side material』p.56</ref>対象を指差す[[ガンド]]、見る[[魔眼]]、歯鳴らしなどがある。必要時間は1秒以下。<ref group="出" name="「詠唱」『Fate/complete material III World material.』p.43" />
*瞬間契約(テンカウント):十以上の小節を以って簡易的な儀式と成す。『ロード・エルメロイII世の事件簿』によると、個人が行使できる中では最長。
+
;一小節
*一節:詳細不明。スキル「対魔力」の説明で頻出する。
+
:一つの事柄を自身の中で固定化する。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-詠唱」『Fate/side material』p.56" />つまりは発声で、どれだけ早口でも1秒はかかる。必要時間は約1秒。<ref group="出" name="「詠唱」『Fate/complete material III World material.』p.43" />
[[メディア]]の高速神言は、一言口に出す必要はあるが、1工程と同じかそれより早く発動し、かつその威力は5小節以上に相当する。<ref group="出">「Fate用語辞典-詠唱」『Fate/side material』p.56</ref>
+
;瞬間契約(テンカウント)
 
+
:十以上の小節を以って簡易的な儀式と成す。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-詠唱」『Fate/side material』p.56" />通常ならば何時間もかかる契約を簡易に成立させる。必要時間は約10秒。<ref group="出" name="「詠唱」『Fate/complete material III World material.』p.43" />『ロード・エルメロイII世の事件簿』によれば、人間が行使できる中では最長。
詠唱は魔術師として成長することで短縮可能である。どの程度までの短縮が可能かは明記されていないが、宝石魔術のように何らかの媒体を使用することでほぼ一小節の詠唱でAランクの魔術行使もできる。
+
;一節
[[セミラミス]]のように、魔法陣を複数用意等の準備をすればAランクを超える魔術を行使することも可能ではあるが、通常魔力は強力な分、その際に要するマナ等から感知され易くなり、宝具でのバックアップでもない限り実戦レベルでそれほどの魔術を多用するのは無理がある。そのため、現代の魔術師が戦闘で使用出来るのはAランク魔術が上限といえる。
+
:詳細不明。スキル「対魔力」の説明で頻出する。
 
+
[[メディア]]の高速神言は、一言口に出す必要はあるが、1工程と同じかそれより早く発動し、かつその威力は5小節以上に相当する。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-詠唱」『Fate/side material』p.56" />高速詠唱は[[蒼崎青子]]の技能<ref group="出">「[http://www.typemoon.org/etc/rank/rank2/rank2-0.html 第2回月姫キャラクター人気投票画面]」</ref>、サーヴァントのスキルとして登場しているが、詳細不明。
    
== 各種魔術 ==
 
== 各種魔術 ==
 
作中で使われている代表的な魔術。
 
作中で使われている代表的な魔術。
   −
;黒魔術
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;[[黒魔術]]
 
:魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。
 
:魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。
:その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。『Fate/Apocrypha』によれば黒魔術とウィッチクラフトは別に存在するようだ。使用者は[[周瀬律架]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という魔術系統を扱う。
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:その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。『Fate/Apocrypha』によれば黒魔術とウィッチクラフトは別に存在するようだ。使用者は[[周瀬律架]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]、[[ハルリ・ボルザーク]]、[[ベリル・ガット]]。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という魔術系統を扱う。
 
:旧Fateでは魔術全体に黒魔術の色が強く、[[沙条綾香]]はその中でもウィッチクラフトという陰性の魔術を使っていた<ref group="出">「沙条綾香」『Character material』p.14</ref>。『Fate/Prototype』では黒魔術にウィッチクラフトとルビが振られている。こちらは沙条綾香と[[玲瓏館美沙夜]]が魔術系統として身に付けている。
 
:旧Fateでは魔術全体に黒魔術の色が強く、[[沙条綾香]]はその中でもウィッチクラフトという陰性の魔術を使っていた<ref group="出">「沙条綾香」『Character material』p.14</ref>。『Fate/Prototype』では黒魔術にウィッチクラフトとルビが振られている。こちらは沙条綾香と[[玲瓏館美沙夜]]が魔術系統として身に付けている。
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;召喚術
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:魔術系統の1つ。フォルヴェッジ家は低級霊、動物、昆虫の召喚を得意としており<ref group="出">「Fate/Apocrypha用語辞典-カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア」『Fate/Apocrypha material』p.157-158</ref><ref group="出">「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿用語辞典-カウレス・フォルヴェッジ」『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿material』p.100</ref>、[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]も修めている。他にはアヴィ・ディケイル、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]、[[ルフレウス・ヌァザレ・ユリフィス]]が使用し、[[言峰綺礼]]も[[遠坂時臣]]から学んでいる。
 +
:;残留思念の再生
 +
::現場にかつてあったものの思念を再生する。術者は残留思念の主が迎えた最期を追体験することになる為、痛覚遮断を上手く併用できないと負担が大きい。
 +
::術式自体は簡単だが「拷問死とか極端な死の状況じゃないとうまく再生できない」「強大な魔術師なら死後に秘術を盗まれないようプロテクトしてる」「わりと早く薄らいでしまう」など幾つか欠点がある。<ref group="出">「[https://twitter.com/makoto_sanda/status/921757409483173890 三田誠Twitter2017年10月21日8時17分]」</ref>
    
;死霊魔術(ネクロマンシー)
 
;死霊魔術(ネクロマンシー)
158行目: 310行目:  
;転換
 
;転換
 
:魔力、霊魂、精神といったものを別のモノに移して定着させる魔術。応用範囲は広いが、それだけに極めるのが困難な魔術でもある。
 
:魔力、霊魂、精神といったものを別のモノに移して定着させる魔術。応用範囲は広いが、それだけに極めるのが困難な魔術でもある。
:[[遠坂家]]、[[エーデルフェルト家]]はこの魔術特性を得意とする。また、[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]の「転生の魔術」はこの発展系である。
+
:[[遠坂家]]、[[エーデルフェルト家]]はこの魔術特性を得意とする。この魔術特性では[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]の様な「転生」の域にまでは届かない。
 
:;宝石魔術
 
:;宝石魔術
 
::宝石などの鉱物に魔力を込めて行う魔術。詳細は「[[宝石魔術]]」を参照。
 
::宝石などの鉱物に魔力を込めて行う魔術。詳細は「[[宝石魔術]]」を参照。
169行目: 321行目:  
;魅了
 
;魅了
 
:他人(主に異性)を強烈に惹き付ける魔術。「チャーム」とルビが振られることも。支配と違い、相手を操るわけではない。
 
:他人(主に異性)を強烈に惹き付ける魔術。「チャーム」とルビが振られることも。支配と違い、相手を操るわけではない。
:[[玉藻の前]]の呪法にはこの要素が含まれており、主に権力者の寵愛を得るために使われていたらしい。[[ディルムッド・オディナ|ディルムッド]]の黒子の呪いもこれに当る。
+
:[[玉藻の前]]の呪法にはこの要素が含まれており、主に権力者の寵愛を得るために使われていたらしい。[[ディルムッド・オディナ]]の黒子の呪いもこれに当る。
    
;蝶魔術(パピリオ・マギア)
 
;蝶魔術(パピリオ・マギア)
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:元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。『蒼銀のフラグメンツ』では[[エルザ・西条]]が風の元素変換を得意とする。
 
:元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。『蒼銀のフラグメンツ』では[[エルザ・西条]]が風の元素変換を得意とする。
 
:『Fate/stay night』では魔術形式と書いてフォーマルクラフトと読む用語があったが、こちらは儀式を通して魔術を行使することを言うようだ。
 
:『Fate/stay night』では魔術形式と書いてフォーマルクラフトと読む用語があったが、こちらは儀式を通して魔術を行使することを言うようだ。
:『Fate Grand/Order』では概念礼装「フォーマルクラフト」が登場するが、フレイバーテキストには「地水火風空を納めるもの、優雅にして華麗なるアベレージ・ワン」と記述されており、イラストは武内氏曰く「凛が魔術師として完成した姿」こやまひろかず氏曰く「凛が魔術師として最も勢いがあった20代」とのこと。
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:『Fate/Grand Order』では概念礼装「フォーマルクラフト」が登場するが、フレイバーテキストには「地水火風空を納めるもの、優雅にして華麗なるアベレージ・ワン」と記述されており、イラストは武内氏曰く「凛が魔術師として完成した姿」こやまひろかず氏曰く「凛が魔術師として最も勢いがあった20代」とのこと。
    
;干渉魔術
 
;干渉魔術
 
:催眠・呪縛・強制といった対象の行動を抑制する魔術。
 
:催眠・呪縛・強制といった対象の行動を抑制する魔術。
 
:しかし、内部への干渉は体内に魔術回路がある都合上難しいとされる。これは、魔術回路には魔力の生成以外に外部の魔力を弾く特性を持つためである。簡単に言えば魔術回路とはそれだけで「抗魔力」であり、対象に魔術を施そうとしても魔術という式が完成する前に乱されてしまい、とにかく成功率が悪く、ランク下の魔術師が相手でも操るのが難しいとされる。相手が魔術師でなくとも、魔術回路があるのなら無意識に弾かれてしまうこともあり、難易度がかなり高い魔術である。
 
:しかし、内部への干渉は体内に魔術回路がある都合上難しいとされる。これは、魔術回路には魔力の生成以外に外部の魔力を弾く特性を持つためである。簡単に言えば魔術回路とはそれだけで「抗魔力」であり、対象に魔術を施そうとしても魔術という式が完成する前に乱されてしまい、とにかく成功率が悪く、ランク下の魔術師が相手でも操るのが難しいとされる。相手が魔術師でなくとも、魔術回路があるのなら無意識に弾かれてしまうこともあり、難易度がかなり高い魔術である。
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;天体魔術
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:星の運行や象徴を利用した魔術。占星術などもこれにあたる。
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:天体と人体を照応させて自身の存在を変転させたり、自分と相手を天体に見立てて魔術の効果を強化したりと応用範囲は広い。
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:他の魔術と組み合わせて使用する場合もあり、儀式魔術としての側面もある。
    
;置換魔術(フラッシュ・エア)
 
;置換魔術(フラッシュ・エア)
 
:『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
 
:『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
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;思想魔術
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:上記のものとは方法論のレベルから異なっている魔術。時計塔を中心とする西洋では軽視されており、[[螺旋館]]や[[山嶺法廷]]のような東洋が中心となっている。詳細は「[[思想魔術]]」を参照。
    
;その他
 
;その他
:他にも、「降霊術」、「召喚術」、「カバラ」、「占星術」、「建築魔術」など様々なものがある。
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:他にも、「降霊術」、「カバラ」、「建築魔術」、「音楽魔術」、「風水魔術」、「陰陽道」、「鬼道」など様々なものがある。
 
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== [[魔術師]] ==
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魔術師とは、「根源」へ至ることを渇望し、そのための手段として魔術を用いる者。
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詳細は「[[魔術師]]」を参照。
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== [[ウィザード]] ==
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神秘の崩壊に伴い、電脳世界での活動に適応した魔術師の進化形。
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詳細は「[[ウィザード]]」を参照。
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== 魔術刻印 ==
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古い魔術師の家系が歴史とともに受け継いできた、ある意味で最大の家宝であり、最大の呪いでもある一子相伝の固定化された神秘。生涯を以って鍛え上げ固定化(安定化)した神秘を、幻想種や魔術礼装の欠片、魔術刻印の一部などを核として刻印にし子孫に遺したもの。<br>本来、魔術刻印は何百年も醸造して作られる新しい臓器のようなもの。臓器であるがゆえ血族以外の者にはまず適合しないし他人が干渉する余地も薄い。
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なお、全く鍛えられておらず歴史を持たない魔術刻印の形状は「純然たる四角形」である<ref group="出">「[https://twitter.com/makoto_sanda/status/1177963868150124545 三田誠Twitter2019年9月29日0時10分]」</ref>。この四角形は魔術刻印の「器」であり、魔術刻印を鍛えることは、この「空の器」を埋めていくことと同義である。
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魔道書でもあり、本人が習得していない魔術でも式に魔力を走らせれば行使できる。モノによっては刻印そのものにも自律意思が備わっており、持ち主の魔術に連動して独自に補助詠唱を始めたり、意識を失った状態でも自動的に蘇生魔術式を読み出したりする機能がある場合もある。
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その血統の歴史全てが刻まれているといっても過言ではなく、魔術刻印を継承した魔術師は一族の無念を背負って、次の後継者に刻印を譲り渡さねばならない。ある意味、代を重ねて重みを増していく呪いと言える。
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刻印を複製することはできず、魔術師の家系が一子相伝なのは、刻印を受け継ぐ者を複数にはできないため。<br>ただし、何代も続いた刻印を複製するのではなく、新規に魔術師となった人間がその一代の魔術を刻印として残すことは可能。継承者以外の人間が魔術師に弟子入りし、新たに自分の家を興すということはできるので、魔術師の家系には新しいものと古いものがそれぞれある。もっとも、自身と自身の家系の魔術の完成が第一目的である魔術師が弟子をとるというのは、何がしか理由があった場合のことであり、積極的に行われることではない。
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古い魔術師の家がはばを利かせているのは、魔術刻印の存在が大きい。<br>現代における新たな魔術刻印は、ほとんどの場合有力な家系から魔術刻印のごく一部を移植してもらうことで造られており、それを株分けと呼ぶ。同じ魔術系統を戴く複数の家系による「門派」、同じ家名を持ちながら本家や分家などに複数の魔術師を擁する「一門」などは、過去にそういった株分けにより生まれていったもの。<br>株分けをされる魔術師にとっては幻想種や魔術礼装の欠片などの異物を埋め込むよりもずっと若い世代で魔術刻印を完成させることができるというメリットがあり、また魔術刻印を株分けする魔術師にとっては一時的に刻印に傷はつくもののそれは数ヶ月から一年程度調律師の施術を受けることで回復できる上、株分けした家からの絶大な忠誠を期待できるというメリットがある。<br>大元となる本家の魔術刻印は源流刻印と呼ばれる。
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刻印は代を重ねる事で強化されていくが無限に強化できるわけではなく、「成長の限界」を迎えた刻印はどれだけ代を重ねても成長しない為、そのような魔術刻印を持った家系は衰退し、やがて消滅する事となる(例:マキリ家)。
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なお、「魔術刻印」という名称はここで述べられている「魔術師の家系が持つ遺産」につけられた固有のものではない。<br>「魔術」で扱われる「刻印」――何らかのモノ(人体も含む)に刻まれることで魔術的効果を発揮する文字・図形(例えば「ルーン文字」など)全般に、「魔術刻印」という名称は使用されている。
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== 起源 ==
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起源とは、魔術師に限らず、あらゆる存在が持つ、原初の始まりの際に与えられた方向付け、または絶対命令。あらかじめ定められた物事の本質。
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詳細は「[[起源]]」を参照。
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== 魔術組織 ==
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魔術師による団体。<br>著名なものに[[魔術協会]]があるが、これは西洋魔術の組織であり、他にも中東や大陸(中国)にも独自の魔術と組織がある。<br>日本にも魔術組織はあるが、[[魔術協会]]に組してはおらず、作品中で描かれたことはない。日本は東西の文化が入り混じる特異な場所で、日本古来の魔術ではなく西洋魔術を使う魔術師も多く生息しており、作品で描かれるのはそういった西洋魔術を学んだ魔術師達である。<br>また日本には実戦派法術師の組織が密かに暗躍しているらしいが、凛によればこれも西洋魔術師と相容れない性質の組織らしい。
      
== メモ ==
 
== メモ ==
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**絶対に折れない剣でも、ソレを上回る神秘を持つモノとぶつかれば、折れることもある。
 
**絶対に折れない剣でも、ソレを上回る神秘を持つモノとぶつかれば、折れることもある。
 
*十の力の浮遊する神秘があったとして、一人なら十の力を使えるが、二人で五と五の力に分けられて使用されると、事実上力が弱くなる。
 
*十の力の浮遊する神秘があったとして、一人なら十の力を使えるが、二人で五と五の力に分けられて使用されると、事実上力が弱くなる。
*『Fate/Apocrypha』で[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス]]が行使していた残留思念の再生。<br>術式自体は簡単だが「拷問死とか極端な死の状況じゃないとうまく再生できない」「強大な魔術師なら死後に秘術を盗まれないようプロテクトしてる」「わりと早く薄らいでしまう」など幾つか欠点がある<ref group="出">「[https://twitter.com/makoto_sanda/status/921757409483173890 三田誠Twitter2017年10月21日8時17分]」</ref>。
   
*『[[2015年の時計塔]]』によれば、(少なくとも[[蒼崎橙子]]レベルの魔術師であれば)「計算にしろ通信にしろ、携帯端末で出来る程度の処理は魔術回路で行える」。高位の魔術師ほど電子機器を軽んじているのは「そういったものに頼るのは未熟者だと公言しているようなもの」だから。
 
*『[[2015年の時計塔]]』によれば、(少なくとも[[蒼崎橙子]]レベルの魔術師であれば)「計算にしろ通信にしろ、携帯端末で出来る程度の処理は魔術回路で行える」。高位の魔術師ほど電子機器を軽んじているのは「そういったものに頼るのは未熟者だと公言しているようなもの」だから。
 
**....結果として[[遠坂凛|機械オンチ]]の魔術師が続出する事態になり、現代社会に適応出来なくなって神秘の漏洩に繋がりかねない事件を起こす魔術師までが現れる始末となっている。
 
**....結果として[[遠坂凛|機械オンチ]]の魔術師が続出する事態になり、現代社会に適応出来なくなって神秘の漏洩に繋がりかねない事件を起こす魔術師までが現れる始末となっている。
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===出典===
 
===出典===
 
<references group = "出"/>
 
<references group = "出"/>
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
* [[小辞典]]
 
* [[小辞典]]
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*[[魔術師]] - 「根源」へ至ることを渇望し、そのための手段として魔術を用いる者。
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*[[ウィザード]] - 神秘の崩壊に伴い、電脳世界での活動に適応した魔術師の進化形。
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*[[起源]] - 魔術師に限らず、あらゆる存在が持つ、原初の始まりの際に与えられた方向付け、または絶対命令。あらかじめ定められた物事の本質。
    
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