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189 バイト追加 、 2020年12月9日 (水) 20:52
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:「天地開闢の頃、大海の底に大日の印文があった。天照大神が鉾で探り当てると滴の露が落ちて日本が出来た。その様子を見た第六天魔王は「この滴が国となって、仏法流布し、人倫生死を出づべき相がある」と仏国土となり魔界の障りになることを危惧して日本を滅ぼそうとした。これに対し天照大神は「我は三宝(仏・法・僧)の名も言わない、自らにも近づけないから帰り給え」と約束して退けた」という。この約束があるため外向きには三法を疎ましく思っているが、内心は深く三宝を守っている。日本の仏法は伊勢神宮によって守護されている。
 
:「天地開闢の頃、大海の底に大日の印文があった。天照大神が鉾で探り当てると滴の露が落ちて日本が出来た。その様子を見た第六天魔王は「この滴が国となって、仏法流布し、人倫生死を出づべき相がある」と仏国土となり魔界の障りになることを危惧して日本を滅ぼそうとした。これに対し天照大神は「我は三宝(仏・法・僧)の名も言わない、自らにも近づけないから帰り給え」と約束して退けた」という。この約束があるため外向きには三法を疎ましく思っているが、内心は深く三宝を守っている。日本の仏法は伊勢神宮によって守護されている。
 
:『沙石集』のこの一節は、伊勢神宮が仏教を避けているのは嫌っているわけではないことを民衆に語る前提で記されている。
 
:『沙石集』のこの一節は、伊勢神宮が仏教を避けているのは嫌っているわけではないことを民衆に語る前提で記されている。
:その後も第六天魔王譚は幸若舞『百合若大臣』や『平家物語』屋台本「剣巻」にも影響を与える。多くの御伽草子に影響を与えた『太平記』巻十六「日本朝敵事」では、天照大神の約束により怒りを鎮めた第六天魔王は、天照大神の子孫を日本の主(天皇)とし、日本の主に反乱する者は第六天魔王の一族がこれを懲らしめる事を誓い、約束の証拠として第六天魔王から貰ったのが神璽(日本中世においては八尺瓊勾玉は印であるとされていた)であるとする。
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:その後も第六天魔王譚は幸若舞『百合若大臣』や『平家物語』屋台本「剣巻」にも影響を与える。多くの御伽草子に影響を与えた『太平記』巻十六「日本朝敵事」では、天照大神が仏法を忌避するとの約束に怒りを鎮めた第六天魔王は、天照大神の子孫を日本の主(天皇)とし、日本の主に反乱する者は第六天魔王の一族がこれを懲らしめる事を誓い、その約束の証拠として第六天魔王から貰ったのが神璽(日本中世においては八尺瓊勾玉は印であるとされていた)であるとする。
:こうした時代の流れの中で御伽草子『鈴鹿の草子』『田村の草子』が創出された。
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:こうした中世神話が広く流布した時代の中で御伽草子『鈴鹿の草子』『田村の草子』が創出されたため、中世神話における第六天魔王の娘・鈴鹿御前が坂上田村麻呂と夫婦となり活躍する物語となった。
    
;正体について
 
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