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*彼の「測定」系未来視は「予測」系と同じく人間機能の延長で、厳密には超常現象を起こす異能ではない。未来福音劇場版では、多数のテレビの映像(未来の可能性)を行動で消していくことで、未来を測定したモノに限定していくという、イメージ映像で解説されている。 | *彼の「測定」系未来視は「予測」系と同じく人間機能の延長で、厳密には超常現象を起こす異能ではない。未来福音劇場版では、多数のテレビの映像(未来の可能性)を行動で消していくことで、未来を測定したモノに限定していくという、イメージ映像で解説されている。 | ||
**この未来視、右目の方は彼の行動次第で起こりうる未来を映していたと思われる。それはどんなに手を尽くしても、起こりえない未来は映らないとも言える。故に右目を殺された彼は、どんなに巧く過程を組み立てられても、それが望んだ未来に通じているのか、その未来は有り得るのかわからなくなった。 | **この未来視、右目の方は彼の行動次第で起こりうる未来を映していたと思われる。それはどんなに手を尽くしても、起こりえない未来は映らないとも言える。故に右目を殺された彼は、どんなに巧く過程を組み立てられても、それが望んだ未来に通じているのか、その未来は有り得るのかわからなくなった。 | ||
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2024年1月1日 (月) 15:17時点における最新版
瓶倉光溜 | |
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読み | かめくら みつる |
性別 | 男性 |
声優 | 石田彰 |
初登場作品 | 未来福音 |
概要編集
両儀家専属の興信所所長(つまり探偵)。そして駆け出しの絵本作家。
- 略歴
- かつて、「倉密 メルカ」(くらみつ メルカ)を名乗った爆弾魔。この名はたまたまコミックで見かけたキャラの名前からとった偽名であると同時に、本名のアナグラムでもある。
- 未来視を使って両儀式に挑むも敗北。右目の視力と未来視を失う。とどめを刺される前に式は興味を失い、生きながらえる。未来視を失った後も中々人に混じることが出来なかったが、黒桐幹也の紹介で出会った水原真鮎との生活で初めて人間らしい暮らしを送ると共に、十年前の自分の罪と対面する。彼の死後は彼の後を継いで廃ビル同然の住家で暮らしつつ、絵本を書いていた。
- しかし、売れない絵本作家は借金で首が回らなくなる。そこへ彼のファンを名乗る両儀未那が現れ助け舟を出すも、結局両儀家のボスに興信所の所長という役どころを押し付けられ、日々振り回されている。
- 人物
- 幼少期から持っていた未来視の能力により、「自分が望んだ理想の、良き未来」を作り続けることを繰り返すうち、未来が決まった事をただこなすだけの作業にしか思えなくなり、彼は「定められた命令を実行するだけのロボット」に成り果てていた。未来視を失ってからは人並みの人間性を手に入れた。
- 今の彼は、両儀未那や本人いわく「半端なチンピラ」らしい。「(未来視を失った)代わりに得たものは失敗だらけの人生だったが、それでも残るものはあった」とのこと。
- 絵本は売れてはいないものの、亡くなった友人のツテやらなにやらで編集部の覚えはよいらしく、作家活動は細々と続いている。処女作は『吸血鬼の涙』。いかなる理由からか、作者である自分のことを「彼」と呼んで突き放した視点で見ていることがままある。
- 能力
- 「測定」系の未来視能力者。「予測」系の未来視である瀬尾静音・晶のものとは違う能力。
彼の能力は有り体に言うと、「望む未来を引き寄せる能力」、あるいは「起きる未来を限定する能力」である。瀬尾静音・晶のものが受動的に未来を押し付けられるものであるのに対して、能動的に「未来を作る」能力。自分の思い描いた望む未来を右目に映せば、どうすればそこに至れるかという過程を左目が段階的に映していく。本人が数式に例えて曰く、先に解答を書いたら勝手に計算式が浮かび上がってくるようなもの、らしい。 - ただし、この能力には「未来は自分の視界に映るものでなければならない」という制限がある。黙っていれば何もせずやってくる未来なのではなく、当事者としてそれを「構築」しなければならない。そして、視界に映らない、自分の未来とは全く関係ない他人の未来を操ることはできない(とはいえ、もとより「関係がない」のだから、操る必要もない)。
- ただ、不確定を予測するだけの未来視ではなく、「確定された未来」は既にカタチあるものに成り下がってしまうため、直死の魔眼の前に敗れることとなった。未来を見ていた右目を殺され、今では失われた能力だが、瓶倉は時々眼鏡をかけ、「予測」の未来視の真似事をしている。
登場作品と役柄編集
人間関係編集
名台詞編集
- 物語は続いていく。私の行き先は、漠然とではあるが、きちんと左目《いま》に見えている。
- 未来福音・序の終盤における彼の台詞。
- たとえ上手くいかない失敗事だらけでも、きっと善き未来が来ると信じて。
メモ編集
- 処女作『吸血鬼の涙』に対する未那の評価は高いが、二作目の『残光ケージ』は「資源の無駄レベル」と言われる体たらく。「処女作で燃え尽きるタイプなのかしら」と言われている。
- 処女作は名義こそ瓶倉光溜だが、実際の作者は亡くなった友人である水原真鮎。『吸血鬼の涙』は彼が光溜を題材として書いた絵本。
- 奈須氏の書いた小説「DDD」にて倉密メルカという名前のキャラが存在するが、関連性は特に無い。「出口なき脳髄陥穿(クラインキューブフラインネス)」の二つ名をもつ敗戦主義者で、戸馬的により44マグナムをぶち込まれて死亡した(但し、これは所在が見た夢の中の話であって、現実では石杖火鉈により襲撃にあい、堪らず彼女の頭に逃げ込んだらしい。生きてはいるが永遠に火鉈からは出られないとか)
- 味の強いキャラデザの多い空の境界の中でも特に現代的なデザインだが、小説初公開の時点ではまだどういう像か決められておらず、劇場版制作に伴って初めて設定画が描かれた。武内曰く「描くべき時が来たら描く」とあらかじめ決めていたそうだ。
- 彼の「測定」系未来視は「予測」系と同じく人間機能の延長で、厳密には超常現象を起こす異能ではない。未来福音劇場版では、多数のテレビの映像(未来の可能性)を行動で消していくことで、未来を測定したモノに限定していくという、イメージ映像で解説されている。
- この未来視、右目の方は彼の行動次第で起こりうる未来を映していたと思われる。それはどんなに手を尽くしても、起こりえない未来は映らないとも言える。故に右目を殺された彼は、どんなに巧く過程を組み立てられても、それが望んだ未来に通じているのか、その未来は有り得るのかわからなくなった。
脚注編集
注釈編集
出典編集