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:以降は軍師として戦略や技術解析について進言し、汎人類史について理解を深めてゆく。 | :以降は軍師として戦略や技術解析について進言し、汎人類史について理解を深めてゆく。 | ||
:終盤になって衛士長ともども暇を出され<ref group="注">始皇帝としてもその後の行動については織り込み済みだったものと思われる。</ref>、このままでは治まりがつかない血気盛んな連中を集めてカルデア相手に戦いを吹っかけ、大暴れする。 | :終盤になって衛士長ともども暇を出され<ref group="注">始皇帝としてもその後の行動については織り込み済みだったものと思われる。</ref>、このままでは治まりがつかない血気盛んな連中を集めてカルデア相手に戦いを吹っかけ、大暴れする。 | ||
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:長年始皇帝の下で軍師として辣腕を振るってきただけの事はあり、軍略の才能は特筆もの。 | :長年始皇帝の下で軍師として辣腕を振るってきただけの事はあり、軍略の才能は特筆もの。 | ||
:インド、ローマ、エジプト、アステカと大戦争の際には決まって駆り出され、その全てを滅ぼしてきたという超人っぷりである。 | :インド、ローマ、エジプト、アステカと大戦争の際には決まって駆り出され、その全てを滅ぼしてきたという超人っぷりである。 | ||
− | : | + | :本編でも800年ぶりに解凍されたにも関わらず現代の技術にすぐに追いついて献策したり、異聞帯の異常な状況下での最優先事項を進言したり、[[虚数潜航艇シャドウ・ボーダー|シャドウボーダー]]の解析でも中国異聞帯では未知の概念である「通信機の小型化」にいち早く気づくなどその片鱗が見て取れる。 |
:最後の大暴れの際も、襲ってきたのはそれまで蹴散らしてきた兵と同じだったはずなのに、韓信の指揮が加わっただけで[[モードレッド]]が「名将ってヤツの恐ろしさを思い知らされる」と戦慄し、[[陳宮]]さえも「こと戦術指揮に限ってはあの[[諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕|諸葛孔明]]すら上回るのでは?」と分析するほどの能力を見せつけた。 | :最後の大暴れの際も、襲ってきたのはそれまで蹴散らしてきた兵と同じだったはずなのに、韓信の指揮が加わっただけで[[モードレッド]]が「名将ってヤツの恐ろしさを思い知らされる」と戦慄し、[[陳宮]]さえも「こと戦術指揮に限ってはあの[[諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕|諸葛孔明]]すら上回るのでは?」と分析するほどの能力を見せつけた。 | ||
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− | : | + | :Lostbelt No.3『人智統合真国 シン』で現地の凍眠英雄として登場。 |
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:「戦争時のみ解凍して戦わせ、平時は冷凍しておく」という扱いでお互いにとって最良の運用をしてくれたことで深く感謝しており、対面している際には畏まって吃音気味になるほど。 | :「戦争時のみ解凍して戦わせ、平時は冷凍しておく」という扱いでお互いにとって最良の運用をしてくれたことで深く感謝しており、対面している際には畏まって吃音気味になるほど。 | ||
− | ;[[衛士長]] | + | ;[[李書文〔アサシン〕|衛士長]] |
:中国異聞帯における同僚。 | :中国異聞帯における同僚。 | ||
:目覚めされられてからの短い間の付き合いではあるが、基本的に意気投合しており、始皇帝の元を辞した後は一緒に大暴れして最期を看取った。 | :目覚めされられてからの短い間の付き合いではあるが、基本的に意気投合しており、始皇帝の元を辞した後は一緒に大暴れして最期を看取った。 | ||
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:才能を認めて、元帥の称号を与えてくれた主君。しかし、皇帝に即位後は冷遇されたので反乱を企てるも失敗する。 | :才能を認めて、元帥の称号を与えてくれた主君。しかし、皇帝に即位後は冷遇されたので反乱を企てるも失敗する。 | ||
;蕭何 | ;蕭何 | ||
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;呂雉 | ;呂雉 | ||
:劉邦の妻で中国三大悪女の一人。彼女に反乱の企てを察知されてしまい、一族共々処刑された。 | :劉邦の妻で中国三大悪女の一人。彼女に反乱の企てを察知されてしまい、一族共々処刑された。 | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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+ | :初登場時。'''開口一番でこれ'''。これだけでもインパクトがあったが…… | ||
+ | ;「すす即ち兵站不要! 休眠不要! 損耗しても修理で復帰……おおおッ! またぞろ戦の様相が一変する!」<br>「新たな軍略、新たな戦術! あああ目眩く着想の嵐に拙者はもう、もう……ウッ!」 | ||
+ | :その後「秦軍の中核が傀儡兵となった」と[[始皇帝]]から聞かされ、'''興奮のあまり絶頂してしまった'''。 | ||
+ | :あまりにもアレな最後の演出に、始皇帝自身が「軍才と呼ぶにはあまりにキモすぎる性癖」と評した。 | ||
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+ | ;「こちとら陛下が生身の頃から戦争三昧に付き合ってんだ。印度も潰した。埃及も滅した。羅馬も俺が滅ぼした」<br>「合間の平和なんてもんは見たこともねぇ。ずーっと氷漬けで寝てたからな」 | ||
+ | :咸陽での最終決戦時。生身の始皇帝を知る韓信の台詞。 | ||
+ | :なお、この順番で滅ぼしているとなると、史実における古代西ローマ帝国の滅亡はA.D.476年なので、 | ||
+ | :およそ600年の間に3つのメジャー文明を滅ぼしていることになる。 | ||
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+ | ;「……けッ、羨ましい奴がいたもんだ。寝顔みたいなツラのままで、よ……」 | ||
+ | :最終決戦後、眠る様に事切れた[[李書文〔アサシン〕|衛士長]]を見やって。 | ||
+ | :秦帝国を其々のやり方で支えた二人は、此処に散ることとなる。 | ||
==メモ== | ==メモ== | ||
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*服装はよく見ると当時の中国の武装にマント姿という普通の物だが、のっぺりした水色のマントであるためトレーナーを着崩しているようにも見え、オタクっぽさに拍車をかけている。 | *服装はよく見ると当時の中国の武装にマント姿という普通の物だが、のっぺりした水色のマントであるためトレーナーを着崩しているようにも見え、オタクっぽさに拍車をかけている。 | ||
*肩には雀が停まっているが、おそらくは司馬遼太郎の小説『項羽と劉邦』の中で韓信を評しての言葉「雀の体に鳳凰の翼が生えているような男<ref group="注">小物であるがそれに似つかわしくない異常な才能を秘めている、という意味であろう。</ref>」が元ネタと思われる。 | *肩には雀が停まっているが、おそらくは司馬遼太郎の小説『項羽と劉邦』の中で韓信を評しての言葉「雀の体に鳳凰の翼が生えているような男<ref group="注">小物であるがそれに似つかわしくない異常な才能を秘めている、という意味であろう。</ref>」が元ネタと思われる。 | ||
− | * | + | *中国異聞帯にて登場した急造装甲車「[[多多益善号|<ruby><rb>多多益善</rb><rp>(</rp><rt>ドゥオドゥオイーシャン</rt><rp>)</rp></ruby>号]]」は「史記」の「淮陰侯列伝」の逸話に由来する。劉邦が韓信に「私はどれくらいの将か」と尋ねると、韓信は「陛下はせいぜい十万の兵を率いる将です」と答えた。続けて「それなら君はどれくらいか」と尋ねると「多多益善(多ければ多いほどよい)」と答えた、というもの。 |
− | ** | + | **ただし、その後に韓信は「'''自分は兵士の将だが、陛下は『将の将』です'''」と答え、劉邦に配慮をしている。この発言を聞いた劉邦は非常に上機嫌になったと伝えられている。 |
− | * | + | *彼の代名詞とも言える「国士無双」の出典は『史記』淮陰侯列伝。「その国において最も優れ」「並ぶ者のいない」存在である事を指す。現代では麻雀の役名として主に知られるが、その麻雀とサイコロは韓信が発明したという俗説が台湾には存在する。 |
− | ** | + | **しかし実際のところ、前者は17世紀後半頃に清王朝で内閣中書を務めた陳魚門が原型を作った、というのが定説となっており、後者は現在主流の「正六面体で対面の合計が7」というスタイルの最古の物が紀元前8世紀頃のアッシリアの遺跡から発掘された事が確認されており、むしろ[[セミラミス]]との関わりが深い可能性すらある。 |
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== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年11月11日 (月) 23:18時点における最新版
韓信 | |
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読み | かんしん |
性別 | 男性 |
デザイン | サテー[出 1] |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要編集
『Fate/Grand Order』に登場するキャラクター。
- 略歴
- Lostbelt No.3『人智統合真国 シン』にて、カルデアに対抗する為に始皇帝の命令で衛士長によって凍眠英雄から秦良玉ともども選ばれ、目覚めさせられる。
- 以降は軍師として戦略や技術解析について進言し、汎人類史について理解を深めてゆく。
- 終盤になって衛士長ともども暇を出され[注 1]、このままでは治まりがつかない血気盛んな連中を集めてカルデア相手に戦いを吹っかけ、大暴れする。
- 戦いの中で衛士長は倒れ、自身も瀕死の重傷を負う中相棒を看取りつつそのまま消えていった。
- 人物
- 肥満体型で視線が怪しく、初登場時には吃音気味という絵に描いたような「根暗なオタク」といった風貌をしている。
- 実際に内面も気持ち悪く、最新技術について教えられた途端異常に興奮し、沸き上がる軍略の波のあまり主君である始皇帝や女性である秦良玉の前で絶頂するという衝撃的な行動を見せた。
- ただ、これらの側面に隠された本心の部分は、異様に淀んだ目をしながら殺し合いの楽しさを語り、無意味な勝負に興奮するという筋金入りの戦争狂。
- どう考えても平和な世界では生きて行けない危険人物であるが自身にもその自覚はあるようで、適切な運用をしていた始皇帝には非常に強い忠誠を捧げており、上記の吃音もその為に本心を押し隠している故と思われる。
- 能力
- 長年始皇帝の下で軍師として辣腕を振るってきただけの事はあり、軍略の才能は特筆もの。
- インド、ローマ、エジプト、アステカと大戦争の際には決まって駆り出され、その全てを滅ぼしてきたという超人っぷりである。
- 本編でも800年ぶりに解凍されたにも関わらず現代の技術にすぐに追いついて献策したり、異聞帯の異常な状況下での最優先事項を進言したり、シャドウボーダーの解析でも中国異聞帯では未知の概念である「通信機の小型化」にいち早く気づくなどその片鱗が見て取れる。
- 最後の大暴れの際も、襲ってきたのはそれまで蹴散らしてきた兵と同じだったはずなのに、韓信の指揮が加わっただけでモードレッドが「名将ってヤツの恐ろしさを思い知らされる」と戦慄し、陳宮さえも「こと戦術指揮に限ってはあの諸葛孔明すら上回るのでは?」と分析するほどの能力を見せつけた。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.3『人智統合真国 シン』で現地の凍眠英雄として登場。
人間関係編集
Fate/Grand Order編集
- 始皇帝
- 中国異聞帯における主君。彼が生身の肉体を持っていた頃からの関係。
- 「戦争時のみ解凍して戦わせ、平時は冷凍しておく」という扱いでお互いにとって最良の運用をしてくれたことで深く感謝しており、対面している際には畏まって吃音気味になるほど。
- 衛士長
- 中国異聞帯における同僚。
- 目覚めされられてからの短い間の付き合いではあるが、基本的に意気投合しており、始皇帝の元を辞した後は一緒に大暴れして最期を看取った。
生前(史実)編集
- 項羽
- 旧主。当初は彼の叔父・項梁に一兵卒として仕えていたが、彼の代には郎中(主君の護衛)に出世した。たびたび献策したが一度も採用されることがなかったため、脱走し劉邦に仕えた。
- 劉邦
- 才能を認めて、元帥の称号を与えてくれた主君。しかし、皇帝に即位後は冷遇されたので反乱を企てるも失敗する。
- 蕭何
- 自身を国士無双と呼んで劉邦に推挙してくれた恩人。一方で反乱の企てを阻止し、韓信に引導を渡したのも彼であった。
- 呂雉
- 劉邦の妻で中国三大悪女の一人。彼女に反乱の企てを察知されてしまい、一族共々処刑された。
名台詞編集
Fate/Grand Order編集
- 「せせせ拙者が呼び起こされたということは、まままた戦争ですね? 軍略ですね? 次は何処を攻めなされますか?」
- 初登場時。開口一番でこれ。これだけでもインパクトがあったが……
- 「すす即ち兵站不要! 休眠不要! 損耗しても修理で復帰……おおおッ! またぞろ戦の様相が一変する!」
「新たな軍略、新たな戦術! あああ目眩く着想の嵐に拙者はもう、もう……ウッ!」 - その後「秦軍の中核が傀儡兵となった」と始皇帝から聞かされ、興奮のあまり絶頂してしまった。
- あまりにもアレな最後の演出に、始皇帝自身が「軍才と呼ぶにはあまりにキモすぎる性癖」と評した。
- 「こちとら陛下が生身の頃から戦争三昧に付き合ってんだ。印度も潰した。埃及も滅した。羅馬も俺が滅ぼした」
「合間の平和なんてもんは見たこともねぇ。ずーっと氷漬けで寝てたからな」 - 咸陽での最終決戦時。生身の始皇帝を知る韓信の台詞。
- なお、この順番で滅ぼしているとなると、史実における古代西ローマ帝国の滅亡はA.D.476年なので、
- およそ600年の間に3つのメジャー文明を滅ぼしていることになる。
- 「……けッ、羨ましい奴がいたもんだ。寝顔みたいなツラのままで、よ……」
- 最終決戦後、眠る様に事切れた衛士長を見やって。
- 秦帝国を其々のやり方で支えた二人は、此処に散ることとなる。
メモ編集
- そのインパクト抜群の外見と言動が平野耕太の漫画『HELLSING』のキャラクター「モンティナ・マックス少佐」や、同作者の漫画『以下略』のキャラクター「ヒラノ」にそっくりなことから、プレイヤーからは主に「ヒラコー」と呼ばれている。
- 服装はよく見ると当時の中国の武装にマント姿という普通の物だが、のっぺりした水色のマントであるためトレーナーを着崩しているようにも見え、オタクっぽさに拍車をかけている。
- 肩には雀が停まっているが、おそらくは司馬遼太郎の小説『項羽と劉邦』の中で韓信を評しての言葉「雀の体に鳳凰の翼が生えているような男[注 3]」が元ネタと思われる。
- 中国異聞帯にて登場した急造装甲車「
多多益善 号」は「史記」の「淮陰侯列伝」の逸話に由来する。劉邦が韓信に「私はどれくらいの将か」と尋ねると、韓信は「陛下はせいぜい十万の兵を率いる将です」と答えた。続けて「それなら君はどれくらいか」と尋ねると「多多益善(多ければ多いほどよい)」と答えた、というもの。- ただし、その後に韓信は「自分は兵士の将だが、陛下は『将の将』です」と答え、劉邦に配慮をしている。この発言を聞いた劉邦は非常に上機嫌になったと伝えられている。
- 彼の代名詞とも言える「国士無双」の出典は『史記』淮陰侯列伝。「その国において最も優れ」「並ぶ者のいない」存在である事を指す。現代では麻雀の役名として主に知られるが、その麻雀とサイコロは韓信が発明したという俗説が台湾には存在する。
- しかし実際のところ、前者は17世紀後半頃に清王朝で内閣中書を務めた陳魚門が原型を作った、というのが定説となっており、後者は現在主流の「正六面体で対面の合計が7」というスタイルの最古の物が紀元前8世紀頃のアッシリアの遺跡から発掘された事が確認されており、むしろセミラミスとの関わりが深い可能性すらある。