「ラニ=Ⅷ」の版間の差分

 
(5人の利用者による、間の7版が非表示)
15行目: 15行目:
 
}}
 
}}
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
エルトナム・ラニ=Ⅷ。通称ラニ。その名は「8番目の女」を意味する。<br>紫の髪、褐色の肌と眼鏡が特徴の少女。[[Fate/EXTRA|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[呂布奉先|バーサーカー]]のマスターとなる。
+
エルトナム・ラニ=Ⅷ。<ref group="出">『Fate/Grand Order』概念礼装「アトラスの嬰児」</ref>愛称ラニ。その名は「8番目の女」を意味する。<br>紫の髪、褐色の肌と眼鏡が特徴の少女。[[Fate/EXTRA|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[呂布奉先|バーサーカー]]のマスターとなる。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220">「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220</ref>
  
 
;略歴
 
;略歴
:[[アトラス院]]のホムンクルス。[[シアリム・エルトナム・レイアトラシア]]は人間として彼女を作り出した。エジプトの国籍を持つ。
+
:[[アトラス院]][[ホムンクルス]]で、エジプトの国籍を持つ。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220" />
:その後、シアリムは病没し、彼女の残した2つの指示に従って聖杯戦争に参加する。
+
:[[シアリム・エルトナム・レイアトラシア]]は彼女を人間として作り出したが、月に送り出した後、病没した。<ref group="出">「Fate/EXTRA用語辞典-シアリム・エルトナム・レイアトラシア」『Fate/EXTRA material』p.184</ref>ラニは彼女が最後に出した2つの指示に従い、聖杯戦争に参加する。
 
:予選時に[[主人公 (EXTRA)|主人公]]と邂逅。二回戦では[[ダン・ブラックモア]]に興味を持ち、星を見るため対戦相手である主人公に協力を要請し、結果的に主人公の助言者となる。三回戦では[[概念武装]]「ヴォーパルの剣」を練成し、主人公に協力する。
 
:予選時に[[主人公 (EXTRA)|主人公]]と邂逅。二回戦では[[ダン・ブラックモア]]に興味を持ち、星を見るため対戦相手である主人公に協力を要請し、結果的に主人公の助言者となる。三回戦では[[概念武装]]「ヴォーパルの剣」を練成し、主人公に協力する。
 
:自身の第三回戦にて、[[遠坂凛 (EXTRA)|遠坂凛]]と対戦し、敗北寸前まで追い詰められる。その時、主人公が選んだ行動により、彼女の運命は大きく分岐する。
 
:自身の第三回戦にて、[[遠坂凛 (EXTRA)|遠坂凛]]と対戦し、敗北寸前まで追い詰められる。その時、主人公が選んだ行動により、彼女の運命は大きく分岐する。
 
:ラニルートに入ると、当初はサーヴァントも心臓も失ったことで自棄になるが、主人公の境遇を知ったことが切っ掛けで心を開くようになる。
 
:ラニルートに入ると、当初はサーヴァントも心臓も失ったことで自棄になるが、主人公の境遇を知ったことが切っ掛けで心を開くようになる。
:[[Fate/EXTRA CCC|月の裏側]]では[[BB]]に操られ、第二階層の衛士(センチネル)として登場。かなり突飛な真理に辿り着き、主人公に究極の選択を迫る。敗れた後は生徒会会計として味方に復帰する。
+
:[[Fate/EXTRA CCC|月の裏側]]では[[BB]]に操られ、第二階層の衛士(センチネル)として登場。かなり突飛な真理に辿り着き、主人公に究極の選択を迫る。敗れた後は生徒会会計として味方に復帰する。
 
:『[[Fate/EXTRA Last Encore]]』では第六階層にて遠坂リンと完全な相打ちとなる。勝敗がつかなかったことで死の直前の状態のまま両者共にフロアマスターと化して階層に囚われの身となり、無数の分身(アバター)を生み出し決着をつけるべくお互い戦い続けていた。
 
:『[[Fate/EXTRA Last Encore]]』では第六階層にて遠坂リンと完全な相打ちとなる。勝敗がつかなかったことで死の直前の状態のまま両者共にフロアマスターと化して階層に囚われの身となり、無数の分身(アバター)を生み出し決着をつけるべくお互い戦い続けていた。
 
:しかし幾度繰り返しても決着はつかず、業を煮やした二人は休戦協定を結び、生き残ったマスターを第六階層まで導き、改めて勝敗を決することで階層から解放されようと試みた。両者各階層に分身を派遣していたが、ラニは第二階層において[[ダン・ブラックモア]]と戦う岸浪ハクノを救出し、その戦いをサポートする。
 
:しかし幾度繰り返しても決着はつかず、業を煮やした二人は休戦協定を結び、生き残ったマスターを第六階層まで導き、改めて勝敗を決することで階層から解放されようと試みた。両者各階層に分身を派遣していたが、ラニは第二階層において[[ダン・ブラックモア]]と戦う岸浪ハクノを救出し、その戦いをサポートする。
31行目: 31行目:
 
:無表情で感情表現に乏しく、自らを「人形」「道具」と称する。また、占星術を嗜むことから、それに基づいた難しい言い回しで話すことも特徴。
 
:無表情で感情表現に乏しく、自らを「人形」「道具」と称する。また、占星術を嗜むことから、それに基づいた難しい言い回しで話すことも特徴。
 
:その無表情さと言い回しの双方によって、非常にとっつき難い人間になっている。
 
:その無表情さと言い回しの双方によって、非常にとっつき難い人間になっている。
:自ら語るように、他人や自身の感情というものを理解していない。師によって、その欠けた心を与えてくれる誰かを探すことも求められており、それゆえ主人公に興味を持つ。
+
:自我も常識も無く、シアリムの命令を唯一遵守すべきものと考えている。人間以上の性能だけあり、感情も当然搭載されているが、それが何かを教わるにはシアリムに時間が残されていなかった。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220" />彼女から代わりに感情を教えてくれる存在を探す様に言われており、主人公に興味を持つ。
:人間性の欠落によって、使命のために自身が死ぬことをいとわない。また、羞恥心が欠落しているためか、下着全般を着けていない。
+
:人間性の欠落によって、使命のために自身が死ぬことをいとわない。羞恥心も欠落しており、下着全般を着けていない。<ref group="出">『コンプティーク』2010年4月号付録「EXTRA OF TYPE-MOON」</ref>
  
 
;能力
 
;能力
:錬金術によって練成されたホムンクルス。ただし、EXTRAの世界では既にマナが枯渇しているため、その製法は従来のものと大きく異なり、ラニは「自然の触覚」としてのホムンクルスではない。EXTRA世界の裏社会に流通しているクローンとしてのホムンクルスでもない。旧世界の魔術理論とアトラス院の最新科学技術で作られた、来るべき電脳世界に対応した新人類である。その一環として、新世代の魔術回路を人工的に埋め込まれている<ref group="出">「EXTRA OF TYPE-MOON」『コンプティーク』2010年4月号付録 p.9</ref>
+
:錬金術によって練成されたホムンクルス。EXTRA世界の裏社会に流通しているクローンとしてのホムンクルスではなく、旧世界の魔術理論とアトラス院の最新科学技術で作られた、来るべき電脳世界に対応した新人類である。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220" />その一環として、新世代の魔術回路を人工的に埋め込まれている。<ref group="出">『コンプティーク』2010年4月号付録「EXTRA OF TYPE-MOON」p.9</ref>
:非常に優秀な[[ウィザード|霊子ハッカー]]であり、錬金術(高速思考、並列思考を含む)の心得もあるほか、占星術も扱う。電脳空間へはナノ単位の繊維の方のエーテライトを介して入り込んでいる。アバターは現実と同様の姿にしている。
+
:非常に優秀な[[ウィザード|霊子ハッカー]]であり、錬金術(高速思考、並列思考を含む)の心得もあるほか、占星術も扱う。アバターは現実と同様の姿にしている。電脳空間へはナノ単位の繊維の方のエーテライトを介して入り込んでいる。
:生命としての生存能力はホムンクルスの例に漏れず低い。その代わり演算・情報処理能力はムーンセルの管理AIに匹敵し、仮に彼女に心が無ければ、月の聖杯戦争において最強のマスターになれたと[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]は語る。
+
:演算能力は聖杯戦争の会場となる校舎と同規模で、上級AIに負けていない。<ref group="注">校舎は1回戦の128人の時点で7棟用意されているので、最低でも18体のサーヴァントを維持できるレベルということである。ちなみに『Fate/EXTRA CCC』での旧校舎は数十体のサーヴァントを維持できる。</ref><ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220" />『路地裏ナイトメア』ではアトラス院で脱落していく錬金術師達の分も補って尚余りある程の性能を見せていた。条件さえ揃えば「十の王冠」の解析を数分で、「五停心観」の代替策も一晩で確立してみせる。
:扱うコードキャストは、耐久を上昇させるgain_con(128)と魔力を上昇させるgain_mgi(128)。
+
:生命としての生存能力はホムンクルスの例に漏れず低いが、仮想世界であるSE.RA.PHでは心さえ無ければ最強のマスターになれただろうと[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]は語る。
 
:『Last Encore』では遠坂リンに対抗するため彼女同様自らの電脳体を改造し、[[呂布奉先|契約サーヴァント]]の要素を組み込んだ[[デミ・サーヴァント]]と化している。
 
:『Last Encore』では遠坂リンに対抗するため彼女同様自らの電脳体を改造し、[[呂布奉先|契約サーヴァント]]の要素を組み込んだ[[デミ・サーヴァント]]と化している。
 
:;ヘルメス
 
:;ヘルメス
::ラニの心臓。フォトニック結晶の一種、オパールでできた第六世代型量子コンピューター。この世界においてもまだ完成されていない筈の物で、アトラス院の技術の結晶である賢者の石ではないかと考察できる。
+
::ラニの心臓。フォトニック結晶の一種、オパールでできた第六世代型量子コンピューター。この世界においてもまだ完成されていない筈の物で、アトラス院の技術の結晶である賢者の石ではないかと考察できる。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220" />
 
::最後の平行変革機(パラダイマイザー)でもあり、勝ち目が無くなった際は魔術回路の臨界収束による炉心融解を起こすことでムーンセルそのものを破壊するつもりだった。この炉心融解を目撃した凛はラニの心臓を本物の第五真説要素(エーテライト)と呼んで危険視し、[[クー・フーリン|ランサー]]に穿させた。
 
::最後の平行変革機(パラダイマイザー)でもあり、勝ち目が無くなった際は魔術回路の臨界収束による炉心融解を起こすことでムーンセルそのものを破壊するつもりだった。この炉心融解を目撃した凛はラニの心臓を本物の第五真説要素(エーテライト)と呼んで危険視し、[[クー・フーリン|ランサー]]に穿させた。
 
::尚、『路地裏ナイトメア』によれば、ホムンクルスである為、心臓は取り外せる。『Fate/EXTRA』で実際に心臓抜きで生き続け、『路地裏ナイトメア』でも[[レフ・ライノール]]に刺された後、仮死状態に陥っただけで平然と蘇っている。一方で『Last Encore』では心臓の特殊さ故にハクノは彼女の治療ができず、死亡するという皮肉な結果を迎えている。
 
::尚、『路地裏ナイトメア』によれば、ホムンクルスである為、心臓は取り外せる。『Fate/EXTRA』で実際に心臓抜きで生き続け、『路地裏ナイトメア』でも[[レフ・ライノール]]に刺された後、仮死状態に陥っただけで平然と蘇っている。一方で『Last Encore』では心臓の特殊さ故にハクノは彼女の治療ができず、死亡するという皮肉な結果を迎えている。
 
::[[シオン・エルトナム・アトラシア#オシリスの砂|同名のコンピューター]]との関係は不明。
 
::[[シオン・エルトナム・アトラシア#オシリスの砂|同名のコンピューター]]との関係は不明。
 +
 +
== 使用技 ==
 +
===[[Fate/EXTRA]]、[[Fate/EXTRA CCC]]===
 +
; gain_con(128);
 +
: コードキャスト。3ターンの間、対象の耐久を上昇させる。
 +
; gain_mgi(128);
 +
: コードキャスト。3ターンの間、対象の魔力を上昇させる。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
60行目: 67行目:
 
;[[Fate/EXTRA CCC FoxTail]]
 
;[[Fate/EXTRA CCC FoxTail]]
 
:白野からお説教をスルーされるなど、ちょっと扱いが悪いが、凛ともどもセンチネルにはならずに済んだ。
 
:白野からお説教をスルーされるなど、ちょっと扱いが悪いが、凛ともどもセンチネルにはならずに済んだ。
:管理願望を持つため、[[ヴァイオレット]]からは親近感を持たれている。
 
 
; [[Fate/EXTRA Last Encore]]
 
; [[Fate/EXTRA Last Encore]]
 
:第二層で、ダン主従を相手にしたレジスタンス兼これまで散ってきたマスター達の墓守として登場した。
 
:第二層で、ダン主従を相手にしたレジスタンス兼これまで散ってきたマスター達の墓守として登場した。
79行目: 85行目:
 
;[[呂布奉先|バーサーカー]]
 
;[[呂布奉先|バーサーカー]]
 
:召喚したサーヴァント。指示によるタイムラグをなくし完全に制御するため、ラニと意識を合わせているのでバーサーカー化している。実は真名を把握しておらず、バーサーカーは「バーサーカーという名称の道具」として認識している。
 
:召喚したサーヴァント。指示によるタイムラグをなくし完全に制御するため、ラニと意識を合わせているのでバーサーカー化している。実は真名を把握しておらず、バーサーカーは「バーサーカーという名称の道具」として認識している。
:実は彼の方はラニに亡き妻の面影を見ているので、彼女がマスターの場合に限り、裏切りの心配は左程無い。
+
:実は彼の方はラニに亡き妻の面影を見ているので、まず殺す気にはならない。<ref group="出">「Fate/EXTRA用語辞典-バーサーカー(呂)」『Fate/EXTRA material』p.202</ref>
  
 
;[[主人公 (EXTRA)]]
 
;[[主人公 (EXTRA)]]
115行目: 121行目:
 
;[[鈴鹿御前|セイバー]]
 
;[[鈴鹿御前|セイバー]]
 
:敵だが、ノーパンで通じ合う。彼女の逸話を解説する。
 
:敵だが、ノーパンで通じ合う。彼女の逸話を解説する。
 +
;[[ヴァイオレット]]
 +
:管理願望を持つ者同士、彼女から親近感を持たれている。
  
 
=== Fate/EXTRA Last Encore ===
 
=== Fate/EXTRA Last Encore ===
135行目: 143行目:
 
;[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]
 
;[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]
 
:天気予報部が全員そろって南の島にバカンスに行くため、気象操作を委任した相手。
 
:天気予報部が全員そろって南の島にバカンスに行くため、気象操作を委任した相手。
:結果、「手始め」のレベルで学園全体がマイナス20度になってしまうことに。
+
:結果、「手始め」のレベルで学園全体がマイナス20度になってしまうことに。
  
 
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
;[[エミヤ|アーチャー]]
 
;[[エミヤ|アーチャー]]
:ドラマCD『バタフライエフェクト』で共演。人類全てを脱がすという目的を果たすためノーパン状態で召還する。さらにはパンツの投影すら封じるという、アーチャーからすれば散々な目にあわせた。
+
:ドラマCD「バタフライエフェクト」で共演。人類全てを脱がすという目的を果たすためノーパン状態で召喚する。さらにはパンツの投影すら封じるという、アーチャーからすれば散々な目にあわせた。
 +
;[[陳宮]]
 +
:『[[Fate/EXTELLA]]』から登場するそっくりさん。額の印まで似通っているがどういう訳なのだろう。
 +
;[[ラニ=Ⅵ]]
 +
:『[[氷室の天地  Fate/school life]]』に登場するそっくりさん。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
162行目: 174行目:
  
 
;「昇華の雲は螺旋を描き、黄金の尾長鶏が暁を告げる。<br> 月が南天に昇るとき、不純物は取り除かれ、正しい終わりが始まります。<br> さあ、準備はいいですか?」
 
;「昇華の雲は螺旋を描き、黄金の尾長鶏が暁を告げる。<br> 月が南天に昇るとき、不純物は取り除かれ、正しい終わりが始まります。<br> さあ、準備はいいですか?」
:主人公との決戦の直前。ついぞ人形は人形のまま……。<br />[[玉藻の前|キャスター]]曰くこれらの詠唱に意味は無いらしい。
+
:主人公との決戦の直前。ついぞ人形は人形のまま……。<br>[[玉藻の前|キャスター]]曰くこれらの詠唱に意味は無いらしい。
  
 
;「コード:ゴッドフォース・クロウラー」<br>「万物は融解し、魂の純度はクオリアの地平に下りる。トゥインクトゥラ――トリス・メギストス。主砲、放て」
 
;「コード:ゴッドフォース・クロウラー」<br>「万物は融解し、魂の純度はクオリアの地平に下りる。トゥインクトゥラ――トリス・メギストス。主砲、放て」
 
:宝具解放。「軍神五兵」。乾坤必中、必中無弓。
 
:宝具解放。「軍神五兵」。乾坤必中、必中無弓。
  
;「……○○さんでは困難だと判断します。ですので……わ、私でよろしければ、お手伝いする選択も、ありますが」<br />「は、はい―――ののの、乗りかかった、船ですから。<br> 時間を作って、確実に、完璧なプランのもと、地上にある貴方の体を、見つけだしますので」
+
;「……○○さんでは困難だと判断します。ですので……わ、私でよろしければ、お手伝いする選択も、ありますが」<br>「は、はい―――ののの、乗りかかった、船ですから。<br> 時間を作って、確実に、完璧なプランのもと、地上にある貴方の体を、見つけだしますので」
 
:多少の戸惑いを残しながらも、主人公に協力を申し出るラニ。
 
:多少の戸惑いを残しながらも、主人公に協力を申し出るラニ。
 
:不本意な形で聖杯戦争から脱落した代わりに、ラニは人間らしさを手に入れてゆく。
 
:不本意な形で聖杯戦争から脱落した代わりに、ラニは人間らしさを手に入れてゆく。
175行目: 187行目:
  
 
=== Fate/EXTRA CCC ===
 
=== Fate/EXTRA CCC ===
;「全自動脱衣式オープンロック。特許申請中です。」
+
;「全自動脱衣式オープン<br> ロック。特許申請中です。」
 
:正気を失ったラニが作り出した、脱ぐと開く人工宝具。これのせいで主人公はある意味究極の選択を迫られ、ラニはそのことを後々まで弄られる。亜種として全自動完食式オープンロックも後に登場する。
 
:正気を失ったラニが作り出した、脱ぐと開く人工宝具。これのせいで主人公はある意味究極の選択を迫られ、ラニはそのことを後々まで弄られる。亜種として全自動完食式オープンロックも後に登場する。
  
;「<ruby><rb>下着</rb><rt>ぱんつ</rt></ruby> 履かせ ない」
+
;「シャラップ」
 +
:主人公のセクハラ発言の回答。欧米圏では非常に失礼な言葉である。それぐらい主人公に悪意を見せた。
 +
 
 +
;「<ruby><rb>下着</rb><rt>ぱんつ</rt></ruby> 履かせ ない。」
 
:EXTRAにおける「はいてない」担当、ラニ=VIIIが生み出した素晴らしき名言。衛士として深層心理が表象化している状態での台詞だが、下記のプロフィールを見るに通常時からこの様子である。
 
:EXTRAにおける「はいてない」担当、ラニ=VIIIが生み出した素晴らしき名言。衛士として深層心理が表象化している状態での台詞だが、下記のプロフィールを見るに通常時からこの様子である。
  
185行目: 200行目:
 
:しかし、好きな色を尋ねられて「はかせない」というのはどういうことだろうか。
 
:しかし、好きな色を尋ねられて「はかせない」というのはどういうことだろうか。
  
;「人類全てを、私が脱がす。人々からあらゆる虚飾、あらゆる服飾を取り上げ、裸の王国を作るのです…!」
+
;「人類すべてを、私が脱がす。<br> 人々からあらゆる虚飾、あらゆる服飾を<br> 取り上げ、裸の王国を作るのです……!」
 
:露出癖を拗らせまくった結果。主人公からは「のーぱんメサイアコンプレックス」と称された。
 
:露出癖を拗らせまくった結果。主人公からは「のーぱんメサイアコンプレックス」と称された。
  
;「貴方に星の祝福を。いかなる困難、いかなる闇の中でも、北天の星がその道を照らしますよう―――」
+
;「貴方に星の祝福を。<br> いかなる困難、いかなる闇の中でも、<br> 北天の星が、その道を照らしますよう―――」
 
:全ての黒幕の元へ乗り込む主人公へ送った、人類や自分のためでなく桜達のために戦ってほしいという彼女のエール。
 
:全ての黒幕の元へ乗り込む主人公へ送った、人類や自分のためでなく桜達のために戦ってほしいという彼女のエール。
  
205行目: 220行目:
  
 
== メモ ==
 
== メモ ==
*凛が彼女の心臓を指して言った「第五真説要素」は、『Character material』にて第五架空要素(エーテル)を自壊させる作用があり、アトラスの七大兵器の1つ、[[概念武装|黒い銃身]]にも使われているとされる。
+
*新納曰く「EXTRAにおいての[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤ]]」。<ref group="出">「ワダアルコ キャラクターデザイン&設定集-バーサーカー&ラニ」『Fate/EXTRA Visual Fanbook』p.54</ref>ワダは当初、イリヤの様にラニもバーサーカーの肩に乗るものと思い、傍から見ると浮いて見える様に意識したのもあってふわっとした制服にしたという。<ref group="出">「Fate/EXTRA-CHARACTERS-ラニ=Ⅷ&バーサーカー」『Fate/complete material IV Extra material.』p.256</ref>ワダはいつか肩乗り姿も描きたいと語っている。<ref group="出">「キャラクタープロフィール-呂布」『Fate/EXTRA material』p.69</ref>
*演算能力は聖杯戦争の会場となる校舎と同規模。校舎は一回戦の128人の時点では七つ用意されているので、最低でも18体のサーヴァントを維持できるレベルということである。ちなみに『Fate/EXTRA CCC』での旧校舎は数十体のサーヴァントを維持できる。
+
*凛が彼女の心臓を指して言った「第五真説要素」は、『Character material』にて第五架空要素を自壊させる作用があり、アトラスの七大兵器の1つ、[[概念武装|黒い銃身]]にも使われているとされる。ただ同書から設定変更されている可能性もある。
**『路地裏ナイトメア』ではアトラス院で脱落していく錬金術師達の分も補って尚余りある程の性能を見せていた。
 
 
*自分のサーヴァントの真名を把握せずに戦っていた。それなのに宝具の名前は知っているというのもおかしな話であり、バーサーカーの『軍神五兵』に付けられた「ゴッドフォース」という名は、彼女が勝手に付けた名称であると思われる。
 
*自分のサーヴァントの真名を把握せずに戦っていた。それなのに宝具の名前は知っているというのもおかしな話であり、バーサーカーの『軍神五兵』に付けられた「ゴッドフォース」という名は、彼女が勝手に付けた名称であると思われる。
 
**呂布自身は『[[Fate/Grand Order]]』にて[[天草四郎時貞]]より東洋英霊でありながらルビが横文字の宝具を持つサーヴァントの集いに誘われた際に「我が宝具の名は強い想いを以て付けれられた芸術であるため変更は不許可'''ラニ'''」と([[坂田金時]]による翻訳で)語っている。
 
**呂布自身は『[[Fate/Grand Order]]』にて[[天草四郎時貞]]より東洋英霊でありながらルビが横文字の宝具を持つサーヴァントの集いに誘われた際に「我が宝具の名は強い想いを以て付けれられた芸術であるため変更は不許可'''ラニ'''」と([[坂田金時]]による翻訳で)語っている。
 
*『Fate/EXTRA』における「眼鏡」「はいてない」担当。はいてないのは漫画版曰く「合理的でないから」。
 
*『Fate/EXTRA』における「眼鏡」「はいてない」担当。はいてないのは漫画版曰く「合理的でないから」。
**『Fateシリーズ』の女性キャラでは「はいてない」キャラは他に[[カレン・オルテンシア|2]][[ネロ・クラウディウス|名]]存在するが、いずれも「はいてない」のはスカートの方。むしろ[[ヘラクレス|男]][[イスカンダル|]]の方に彼女と同じモノを「はいてない」のがいる。何かがおかしい。
+
**それまで下着そのものを穿いていないキャラは[[ヘラクレス|]][[イスカンダル|]]のみだったが、ラニに続いて[[鈴鹿御前|セイバー]]が穿いてない女性キャラとしてデビューした。何かがおかしい。
**『Fate/EXTRA CCC』では「はいてない」にさらなる磨きがかかり、「はかせない」の域にまで到達する。またワダが語るところによると、素肌の上からタイツを履いているとか。えぇ……
+
**『Fate/EXTRA CCC』では「はいてない」にさらなる磨きがかかり、「はかせない」の域にまで到達する。またワダが語るところによると、素肌の上からタイツを履いているとか。<ref group="出">「キャラクタープロフィール-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.65</ref>えぇ……
 
*彼女の前で衛士になっていた間のことを突っ込むのはタブーであり、不用意な発言をした主人公に対し、凛と「放課後処刑同盟」という名のコンビを組んで報復しそうになった。ちなみにこのコンビ名は[[路地裏同盟|'''某路地裏''']]を彷彿させてしまうため、凛は「セーラー服反逆倶楽部」という代案を出した。どっちもどっちな気がするが………
 
*彼女の前で衛士になっていた間のことを突っ込むのはタブーであり、不用意な発言をした主人公に対し、凛と「放課後処刑同盟」という名のコンビを組んで報復しそうになった。ちなみにこのコンビ名は[[路地裏同盟|'''某路地裏''']]を彷彿させてしまうため、凛は「セーラー服反逆倶楽部」という代案を出した。どっちもどっちな気がするが………
 
**迷宮内で全自動脱衣式オープンロックについて触れられ、思わず主人公のライフラインを断ち切ろうとする場面も。衛士の時の言動は凛と同様にかなりのトラウマになっている模様。
 
**迷宮内で全自動脱衣式オープンロックについて触れられ、思わず主人公のライフラインを断ち切ろうとする場面も。衛士の時の言動は凛と同様にかなりのトラウマになっている模様。
218行目: 232行目:
 
*[[シオン・エルトナム・アトラシア|シオン]]に次ぐエジプトニーソでもある。
 
*[[シオン・エルトナム・アトラシア|シオン]]に次ぐエジプトニーソでもある。
 
*彼女の外見がインド風なのは、彼女の製作者がインドに対して何かしらの思い入れがあったためと説明されている。
 
*彼女の外見がインド風なのは、彼女の製作者がインドに対して何かしらの思い入れがあったためと説明されている。
 
+
**「Fate/the Fact」の記者もラニの容貌からインドに縁のあるクローンではと勘違いしていた。
== 関連商品 ==
 
<amazon>B07HVP78B4</amazon>
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年11月3日 (日) 17:00時点における最新版

ラニ=Ⅷ
外国語表記 Rani Ⅷ
誕生日 1月1日
血液型 A型
身長 157cm
体重 45kg
スリーサイズ B80/W58/H81
特技 高速思考、分割思考
好きな物 占星術、数式、無駄の無い物
苦手な物 ギャンブル
天敵 ガトー
声優 真田アサミ
イメージカラー
初登場作品 Fate/EXTRA
テンプレートを表示

概要編集

エルトナム・ラニ=Ⅷ。[出 1]愛称ラニ。その名は「8番目の女」を意味する。
紫の髪、褐色の肌と眼鏡が特徴の少女。ムーンセルの聖杯戦争において、バーサーカーのマスターとなる。[出 2]

略歴
アトラス院ホムンクルスで、エジプトの国籍を持つ。[出 2]
シアリム・エルトナム・レイアトラシアは彼女を人間として作り出したが、月に送り出した後、病没した。[出 3]ラニは彼女が最後に出した2つの指示に従い、聖杯戦争に参加する。
予選時に主人公と邂逅。二回戦ではダン・ブラックモアに興味を持ち、星を見るため対戦相手である主人公に協力を要請し、結果的に主人公の助言者となる。三回戦では概念武装「ヴォーパルの剣」を練成し、主人公に協力する。
自身の第三回戦にて、遠坂凛と対戦し、敗北寸前まで追い詰められる。その時、主人公が選んだ行動により、彼女の運命は大きく分岐する。
ラニルートに入ると、当初はサーヴァントも心臓も失ったことで自棄になるが、主人公の境遇を知ったことが切っ掛けで心を開くようになる。
月の裏側ではBBに操られ、第二階層の衛士(センチネル)として登場。かなり突飛な真理に辿り着き、主人公に究極の選択を迫る。敗れた後は生徒会会計として味方に復帰する。
Fate/EXTRA Last Encore』では第六階層にて遠坂リンと完全な相打ちとなる。勝敗がつかなかったことで死の直前の状態のまま両者共にフロアマスターと化して階層に囚われの身となり、無数の分身(アバター)を生み出し決着をつけるべくお互い戦い続けていた。
しかし幾度繰り返しても決着はつかず、業を煮やした二人は休戦協定を結び、生き残ったマスターを第六階層まで導き、改めて勝敗を決することで階層から解放されようと試みた。両者各階層に分身を派遣していたが、ラニは第二階層においてダン・ブラックモアと戦う岸浪ハクノを救出し、その戦いをサポートする。
第六階層に導かれたハクノによって死の直前の状態にあった両者の本体の時間は動き始めるが、治療の甲斐なく彼女は死を迎える。最期のその瞬間、ハクノに慰めと別れの言葉を遺し、ラニは消滅した。
人物
無表情で感情表現に乏しく、自らを「人形」「道具」と称する。また、占星術を嗜むことから、それに基づいた難しい言い回しで話すことも特徴。
その無表情さと言い回しの双方によって、非常にとっつき難い人間になっている。
自我も常識も無く、シアリムの命令を唯一遵守すべきものと考えている。人間以上の性能だけあり、感情も当然搭載されているが、それが何かを教わるにはシアリムに時間が残されていなかった。[出 2]彼女から代わりに感情を教えてくれる存在を探す様に言われており、主人公に興味を持つ。
人間性の欠落によって、使命のために自身が死ぬことをいとわない。羞恥心も欠落しており、下着全般を着けていない。[出 4]
能力
錬金術によって練成されたホムンクルス。EXTRA世界の裏社会に流通しているクローンとしてのホムンクルスではなく、旧世界の魔術理論とアトラス院の最新科学技術で作られた、来るべき電脳世界に対応した新人類である。[出 2]その一環として、新世代の魔術回路を人工的に埋め込まれている。[出 5]
非常に優秀な霊子ハッカーであり、錬金術(高速思考、並列思考を含む)の心得もあるほか、占星術も扱う。アバターは現実と同様の姿にしている。電脳空間へはナノ単位の繊維の方のエーテライトを介して入り込んでいる。
演算能力は聖杯戦争の会場となる校舎と同規模で、上級AIに負けていない。[注 1][出 2]『路地裏ナイトメア』ではアトラス院で脱落していく錬金術師達の分も補って尚余りある程の性能を見せていた。条件さえ揃えば「十の王冠」の解析を数分で、「五停心観」の代替策も一晩で確立してみせる。
生命としての生存能力はホムンクルスの例に漏れず低いが、仮想世界であるSE.RA.PHでは心さえ無ければ最強のマスターになれただろうとアンデルセンは語る。
『Last Encore』では遠坂リンに対抗するため彼女同様自らの電脳体を改造し、契約サーヴァントの要素を組み込んだデミ・サーヴァントと化している。
ヘルメス
ラニの心臓。フォトニック結晶の一種、オパールでできた第六世代型量子コンピューター。この世界においてもまだ完成されていない筈の物で、アトラス院の技術の結晶である賢者の石ではないかと考察できる。[出 2]
最後の平行変革機(パラダイマイザー)でもあり、勝ち目が無くなった際は魔術回路の臨界収束による炉心融解を起こすことでムーンセルそのものを破壊するつもりだった。この炉心融解を目撃した凛はラニの心臓を本物の第五真説要素(エーテライト)と呼んで危険視し、ランサーに穿させた。
尚、『路地裏ナイトメア』によれば、ホムンクルスである為、心臓は取り外せる。『Fate/EXTRA』で実際に心臓抜きで生き続け、『路地裏ナイトメア』でもレフ・ライノールに刺された後、仮死状態に陥っただけで平然と蘇っている。一方で『Last Encore』では心臓の特殊さ故にハクノは彼女の治療ができず、死亡するという皮肉な結果を迎えている。
同名のコンピューターとの関係は不明。

使用技編集

Fate/EXTRAFate/EXTRA CCC編集

gain_con(128);
コードキャスト。3ターンの間、対象の耐久を上昇させる。
gain_mgi(128);
コードキャスト。3ターンの間、対象の魔力を上昇させる。

登場作品と役柄編集

月姫編集

MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア
レフネコアルクがいる謎の空間で発生した時空の破れの調査・処置のため、アトラス院から派遣された。

Fateシリーズ編集

Fate/EXTRA
ヒロインの1人にして、聖杯戦争に参加するマスター。
漫画版では、3回戦で主人公・白野に凛と一緒に救われる。ラニルートと同じく人間性を獲得していくが、後にトワイス・H・ピースマンから参加資格とバーサーカーを彼女の意志を無視する形で再び与えられ、白野と殺し合う事を要求される。
Fate/EXTRA CCC
前作に引き続き登場。彼女のPUNISH! の時の絵は色々とあぶない。
衛士状態の時はいろいろとアレで、ある意味ものすごい名言も飛び出した。生徒会に参加してからは基本的に冷静で無表情だが、人間性は増した。衛士時代の黒歴史を掘り起こされそうになって静かに怒ったり、桜や凛とガールズトークに花を咲かせたりと、普通の少女のような表情を見せる。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
白野からお説教をスルーされるなど、ちょっと扱いが悪いが、凛ともどもセンチネルにはならずに済んだ。
Fate/EXTRA Last Encore
第二層で、ダン主従を相手にしたレジスタンス兼これまで散ってきたマスター達の墓守として登場した。
実は本体は第六層にあり、凛とどちらを蘇生させるかの選択で選ばれず、機能停止した。

Fate関連作品編集

氷室行進曲 冬木Game Over
特異点となった冬木において、SBN社の行っているロケテストの審判として登場した。

その他編集

ちびちゅき!
第3話でインド人と間違えられてシエルを手伝うことになる。第9話では大河と下着を巡って争う。特別編ではメガネキャラとして招集がかかった。
ぐだぐだエース
第7話にてバーサーカーの通訳に呼ばれる。

人間関係編集

Fate/EXTRA編集

バーサーカー
召喚したサーヴァント。指示によるタイムラグをなくし完全に制御するため、ラニと意識を合わせているのでバーサーカー化している。実は真名を把握しておらず、バーサーカーは「バーサーカーという名称の道具」として認識している。
実は彼の方はラニに亡き妻の面影を見ているので、まず殺す気にはならない。[出 6]
主人公 (EXTRA)
協力者、もしくは六回戦の対戦相手。
彼または彼女に好意を抱いており、『CCC』で互いにすべてを解放した際、とても嬉しそうであった。
遠坂凛
三回戦の対戦相手にして、主人公を巡るライバル。
サーヴァントの実力は全くの互角だったのが、彼女達の方が柔軟性に勝り、互いに信頼しあっていたため、僅かだが確実に押されていた。
『CCC』では良き戦友。
シアリム・エルトナム・レイアトラシア
製作者。師とも父とも呼ぶ。『EXTRA』では「師父」と呼ばれていたために男性かと思われていたが、れっきとした女性。
ラニは人間として育ててもらったと嬉しそうに語っている。
ムーンセルが人類の新天地となるか調べるべく、ラニを送り込む。月の聖杯が他の者の手に渡りそうになった場合や、手に入れても手に負えなかった場合は破壊するよう指示していた。

Fate/EXTRA CCC編集

ランサー
『CCC』において契約したサーヴァント。ノリは悪いが、プロデュース能力は高いと評される。
間桐桜
ムーンセルの上級AIとアトラス院製のホムンクルスは相性がいいのか、とても仲良し。
彼女が主人公に好意を抱いていることにもいち早く気づいていた。
臥藤門司
「王子力ゼロの汚染物」。
ジナコ=カリギリ
チェスで無双していたところ、「最強厨」とレッテルを貼られ、冷たい態度を取る。
メルトリリス
大事な所だけ貞淑に隠しており、ラニとしては許せない。

Fate/EXTRA CCC FoxTail編集

セイバー
敵だが、ノーパンで通じ合う。彼女の逸話を解説する。
ヴァイオレット
管理願望を持つ者同士、彼女から親近感を持たれている。

Fate/EXTRA Last Encore編集

岸浪ハクノ
第六階層から自分たちを解放してもらうために、アバターを通じて彼を第六階層まで導こうとしていた。

MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア編集

レフ・ライノール
時空の破れの調査のため聞き込みを行い、彼が嘘をついていることを看破する。
その後不意を突いて刺されるがホムンクルスである彼女は仮死状態で生き延び、逆に仕掛けておいた罠に嵌め返した。
ネコアルク
時空の破れの先の空間で出会った謎生物。非論理的かつ煽り能力が高いため、ラニの対応は辛辣。
別れ際にはニャントマッスル砲が自壊するように設定したことを良い笑顔で告げる。

ちびちゅき!編集

シエル
成り行きで屋台を手伝うことになった相手。向こうはインド人だと思って期待していたようだが、あいにくカレーパンが食べたいだけであった。
オジマンディアス
所属している天気予報部の部長。
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
天気予報部が全員そろって南の島にバカンスに行くため、気象操作を委任した相手。
結果、「手始め」のレベルで学園全体がマイナス20度になってしまうことに。

その他編集

アーチャー
ドラマCD「バタフライエフェクト」で共演。人類全てを脱がすという目的を果たすためノーパン状態で召喚する。さらにはパンツの投影すら封じるという、アーチャーからすれば散々な目にあわせた。
陳宮
Fate/EXTELLA』から登場するそっくりさん。額の印まで似通っているがどういう訳なのだろう。
ラニ=Ⅵ
氷室の天地 Fate/school life』に登場するそっくりさん。

名台詞編集

Fate/EXTRA編集

「破壊を前提にした接触だったのですが。……頑丈なんですね、ここ」
予選にて初登場した時の台詞。何やらムーンセルに仕掛けたようだが、不発に終わる。
「……。私は――。
 探さなければ……。師の言った者を」
一回戦にて。ラニは器を満たす中身を注いでくれる誰かを、心を、探している。
「ごきげんよう」
「こうして、人間らしく対話するのは初めてですね。
 私はラニ。あなたと同様、聖杯を手に入れる使命を負った者」
「あなたを照らす星を、見ていました。他のマスターたちも同様に詠んだのですが、あなただけが…霞に隠れた存在。
 では、改めて質問を。どうか答えてほしい。あなたは、何なのですか?」
二回戦にて。ラニは主人公に興味を抱く。
「警戒しないで下さい。私は、あなたの対戦者ではないのですから。
 見ていた、というのは正確ではありません。星が語るのです、あなたの事を。私は、ただそれを伝えただけ。
 我が師が言った者が誰なのか。私は新たに誕生うまれる鳥を探している。その為に、多くの星を詠むのです。
 あなたが、その鳥なのかは分かりませんが……」
占星術を嗜むラニ。その言い回しは独特なものが多い。
「明日が決戦なのですね。
 水辺で睦み会う二頭の一角獣。象牙の岸辺に踏み入り、王冠を頂くのは一体どちらか」
「…………どちらだとしても、事象に波紋を投げる程ではありません。アテンであろうとアモールであろうと」
「明日は決戦ですね。準備はいかがですか。
 私ですか? 私は勝つための機械――
 勝つべくして勝つ。それだけです」
それぞれ一回戦から三回戦の六日目、決戦日前日の台詞。アテンはエジプト神話の太陽の神、アモールはローマ神話の愛の神のことか。
「……申し訳ありません、師よ。あなたにいただいた筐体からだと命を、お返しします。
 全高速思考、乗速、無制限。北天に舵をモード・オシリス
 任務継続を不可能と判断。入手が叶わぬ場合、月と共に自壊せよ――
 これより、最後の命令を実行します」
自爆モード。全ては師の命令のままに。
「昇華の雲は螺旋を描き、黄金の尾長鶏が暁を告げる。
 月が南天に昇るとき、不純物は取り除かれ、正しい終わりが始まります。
 さあ、準備はいいですか?」
主人公との決戦の直前。ついぞ人形は人形のまま……。
キャスター曰くこれらの詠唱に意味は無いらしい。
「コード:ゴッドフォース・クロウラー」
「万物は融解し、魂の純度はクオリアの地平に下りる。トゥインクトゥラ――トリス・メギストス。主砲、放て」
宝具解放。「軍神五兵」。乾坤必中、必中無弓。
「……○○さんでは困難だと判断します。ですので……わ、私でよろしければ、お手伝いする選択も、ありますが」
「は、はい―――ののの、乗りかかった、船ですから。
 時間を作って、確実に、完璧なプランのもと、地上にある貴方の体を、見つけだしますので」
多少の戸惑いを残しながらも、主人公に協力を申し出るラニ。
不本意な形で聖杯戦争から脱落した代わりに、ラニは人間らしさを手に入れてゆく。
「――え!?
 こ……このような症例、アトラスの大書庫にも記録されて――」
初めて感じた胸の熱さを、主人公によって「それは不治の病だ!」と脅かされた時の驚き。普段は冷静なラニが、珍しくもうろたえる。

Fate/EXTRA CCC編集

「全自動脱衣式オープン
 ロック。特許申請中です。」
正気を失ったラニが作り出した、脱ぐと開く人工宝具。これのせいで主人公はある意味究極の選択を迫られ、ラニはそのことを後々まで弄られる。亜種として全自動完食式オープンロックも後に登場する。
「シャラップ」
主人公のセクハラ発言の回答。欧米圏では非常に失礼な言葉である。それぐらい主人公に悪意を見せた。
下着ぱんつ 履かせ ない。」
EXTRAにおける「はいてない」担当、ラニ=VIIIが生み出した素晴らしき名言。衛士として深層心理が表象化している状態での台詞だが、下記のプロフィールを見るに通常時からこの様子である。
「正気で聞いているのですか? 何度でも言います。下着ぱんつ 履かせ ない」
『CCC』のプロフィール欄の質問、「好きな下着の色は?」に対する解答。
しかし、好きな色を尋ねられて「はかせない」というのはどういうことだろうか。
「人類すべてを、私が脱がす。
 人々からあらゆる虚飾、あらゆる服飾を
 取り上げ、裸の王国を作るのです……!」
露出癖を拗らせまくった結果。主人公からは「のーぱんメサイアコンプレックス」と称された。
「貴方に星の祝福を。
 いかなる困難、いかなる闇の中でも、
 北天の星が、その道を照らしますよう―――」
全ての黒幕の元へ乗り込む主人公へ送った、人類や自分のためでなく桜達のために戦ってほしいという彼女のエール。
「許せません あれでは隠していると同義 先のセイバーを見習うべきです」
『FoxTail』にて、校舎に乗り込んできたメルトリリスを見ての一言。
下半身が露出狂同然の彼女を見てこう言い切れるあたり、彼女の拘りが見て取れる。
ちなみに、セイバーのファッションはミニスカ風巫女装束。彼女的には下着のみ履いていないのがいいのだろうか。

その他編集

「眼鏡、その形は、無限大のマークと等しい、すなわち私の知力もまた無限大なのです」
『コンプティーク』付録ドラマCD『とびだせ! 史上最大! 月面横断ウルトラクイズ』より。ラニ本人というよりは脚本を手がけた磨伸が主張したい台詞といえるだろう。
「聞いたことがあります」
眼鏡で博識というキャラの宿命か、アンソロジードラマCDでは解説役を務める。
「何! 知っているのか!?」の役どころは当然というべきか遠坂凛。

メモ編集

  • 新納曰く「EXTRAにおいてのイリヤ」。[出 7]ワダは当初、イリヤの様にラニもバーサーカーの肩に乗るものと思い、傍から見ると浮いて見える様に意識したのもあってふわっとした制服にしたという。[出 8]ワダはいつか肩乗り姿も描きたいと語っている。[出 9]
  • 凛が彼女の心臓を指して言った「第五真説要素」は、『Character material』にて第五架空要素を自壊させる作用があり、アトラスの七大兵器の1つ、黒い銃身にも使われているとされる。ただ同書から設定変更されている可能性もある。
  • 自分のサーヴァントの真名を把握せずに戦っていた。それなのに宝具の名前は知っているというのもおかしな話であり、バーサーカーの『軍神五兵』に付けられた「ゴッドフォース」という名は、彼女が勝手に付けた名称であると思われる。
    • 呂布自身は『Fate/Grand Order』にて天草四郎時貞より東洋英霊でありながらルビが横文字の宝具を持つサーヴァントの集いに誘われた際に「我が宝具の名は強い想いを以て付けれられた芸術であるため変更は不許可ラニ」と(坂田金時による翻訳で)語っている。
  • 『Fate/EXTRA』における「眼鏡」「はいてない」担当。はいてないのは漫画版曰く「合理的でないから」。
    • それまで下着そのものを穿いていないキャラはのみだったが、ラニに続いてセイバーが穿いてない女性キャラとしてデビューした。何かがおかしい。
    • 『Fate/EXTRA CCC』では「はいてない」にさらなる磨きがかかり、「はかせない」の域にまで到達する。またワダが語るところによると、素肌の上からタイツを履いているとか。[出 10]えぇ……
  • 彼女の前で衛士になっていた間のことを突っ込むのはタブーであり、不用意な発言をした主人公に対し、凛と「放課後処刑同盟」という名のコンビを組んで報復しそうになった。ちなみにこのコンビ名は某路地裏を彷彿させてしまうため、凛は「セーラー服反逆倶楽部」という代案を出した。どっちもどっちな気がするが………
    • 迷宮内で全自動脱衣式オープンロックについて触れられ、思わず主人公のライフラインを断ち切ろうとする場面も。衛士の時の言動は凛と同様にかなりのトラウマになっている模様。
  • SE.RA.PHに来て初めてカレーパンを食べ、気に入ったらしい。
  • シオンに次ぐエジプトニーソでもある。
  • 彼女の外見がインド風なのは、彼女の製作者がインドに対して何かしらの思い入れがあったためと説明されている。
    • 「Fate/the Fact」の記者もラニの容貌からインドに縁のあるクローンではと勘違いしていた。

脚注編集

注釈編集

  1. 校舎は1回戦の128人の時点で7棟用意されているので、最低でも18体のサーヴァントを維持できるレベルということである。ちなみに『Fate/EXTRA CCC』での旧校舎は数十体のサーヴァントを維持できる。

出典編集

  1. 『Fate/Grand Order』概念礼装「アトラスの嬰児」
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 「Fate/EXTRA用語辞典-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.219-220
  3. 「Fate/EXTRA用語辞典-シアリム・エルトナム・レイアトラシア」『Fate/EXTRA material』p.184
  4. 『コンプティーク』2010年4月号付録「EXTRA OF TYPE-MOON」
  5. 『コンプティーク』2010年4月号付録「EXTRA OF TYPE-MOON」p.9
  6. 「Fate/EXTRA用語辞典-バーサーカー(呂)」『Fate/EXTRA material』p.202
  7. 「ワダアルコ キャラクターデザイン&設定集-バーサーカー&ラニ」『Fate/EXTRA Visual Fanbook』p.54
  8. 「Fate/EXTRA-CHARACTERS-ラニ=Ⅷ&バーサーカー」『Fate/complete material IV Extra material.』p.256
  9. 「キャラクタープロフィール-呂布」『Fate/EXTRA material』p.69
  10. 「キャラクタープロフィール-ラニ=Ⅷ」『Fate/EXTRA material』p.65

リンク編集