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:15世紀フランスの貴族にして軍人。百年戦争において聖女ジャンヌ・ダルクと共にオルレアンを奪回、「英雄」として讃えられる。
 
:15世紀フランスの貴族にして軍人。百年戦争において聖女ジャンヌ・ダルクと共にオルレアンを奪回、「英雄」として讃えられる。
 
:深い信仰心の持ち主であり、清廉かつ豪胆な性格、芸術を愛した男。彼は軍人として最高の栄誉である元帥の称号を与えられた。
 
:深い信仰心の持ち主であり、清廉かつ豪胆な性格、芸術を愛した男。彼は軍人として最高の栄誉である元帥の称号を与えられた。
:しかしあることが切欠で一変、自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては凌辱・惨殺するという所行を繰り返した。
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:しかしあることが切欠で一変、戦後では自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては凌辱・惨殺するという所行を繰り返した。
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:彼女はジル・ド・レェにとって全てと言ってもよく、この腐敗した現実にあって唯一無二の救いであり、同時にジルにとっては神の実在を証明していた。
 
:彼女はジル・ド・レェにとって全てと言ってもよく、この腐敗した現実にあって唯一無二の救いであり、同時にジルにとっては神の実在を証明していた。
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:だが、現実は彼の運命を狂わせるほど苦かった。そのジャンヌ・ダルクが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。
 
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:だが現実はそれ以上に苦かった。そのジャンヌ・ダルクが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。
   
:彼の残虐行為は、(悪徳を罰する筈の)神の不在を証明する手段でもあった。
 
:彼の残虐行為は、(悪徳を罰する筈の)神の不在を証明する手段でもあった。
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:しかしそれも長く続かず、彼も処刑される事となるが、それはその残虐行為と涜神への糾弾を断罪されたのではなく、金策のために領土を敵国に売り渡す可能性を危惧され、領地を没収する口実として平素の悪行を利用された。
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:そして、彼は処刑される事となるが、それはその残虐行為と涜神への糾弾を断罪されたのではなく、金策のために領土を敵国に売り渡す可能性を危惧され、領地を没収する口実として平素の悪行を利用された。
 
:神を讃えすぎたが故に神を疑わざるをえず、神を呪い貶めることに執心した男は、ついに神に裁かれることなく破滅した。
 
:神を讃えすぎたが故に神を疑わざるをえず、神を呪い貶めることに執心した男は、ついに神に裁かれることなく破滅した。
   
:しかし、それでも彼は永遠に償いを求め続けなければならない。
 
:しかし、それでも彼は永遠に償いを求め続けなければならない。
:如何に優れた武人であろうとも、彼が殺人鬼であることに変わりないのだから。
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:如何に優れた武人であろうとも、如何に聖女の死で絶望しようとも、彼が殺人鬼であることに変わりないのだから。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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