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| === 特徴 === | | === 特徴 === |
− | モルガンは「ブリテンは救うが妖精は救わない」とあらかじめ宣言しており、その一つとして隷属と運営に必要な人間の数と提供を上級妖精に限定する形で徹底的に管理しており、下級の妖精に宛てがわれることは無い。また、女王暦の始めにモルガンによってブリテンとともに復活した以降の妖精達には『妖精紋様』と呼ばれる令呪が刻みつけられており、妖精領域の拡大という名目で年に一度膨大な魔力の半分を存在税として「献上」しなければならない。なので妖精達はこれを賄えるまでの魔力を1年以内に貯めておかなければならず、できないものはこの時点で即死してしまう。また、度重なる献上に耐えられず働けなくなって逃亡する者もおり、そういった妖精は見つかり次第連行・処刑されてしまう。<br>ブリテンを脅かす『厄災』についても「水鏡」を使って払うこそすれど、その影響で周囲の街や住んでいる妖精と人間達が吹き飛ぶ事になっても知ったことではなく、乞われれば復興に必要な支援金は出すが再建そのものは各領主たる氏族長に任せきりである。妖精達はそんなモルガンの政治体制を心よく思っていないが、厄災を何とかしてくれる存在が事実上彼女しか居ないため仕方なく頼っている…というのが目下の現状。<br>領地を治めている氏族長もそれぞれの価値観・思考の違いから統治方法が全く異なる一種の『都市国家』と化しており、地域によっては制約や規則の関係でかなり特色に偏りが生じている。<br>ここでは各都市・地域を北から順番<ref group="出">『TYPE-MOONエースVOL.14』別冊付録『Fate/Grand Order Lostbelt No.6: Fae Round Table Domain, Avalon le Fae Remittance』p.13 妖精國MAP。</ref>に分けて記述する。 | + | モルガンは「ブリテンは救うが妖精は救わない」とあらかじめ宣言しており、その一つとして隷属と運営に必要な人間の数と提供を上級妖精に限定する形で徹底的に管理しており、下級の妖精に宛てがわれることは無い。また、女王暦の始めにモルガンによってブリテンとともに復活した以降の妖精達には『妖精紋様』と呼ばれる令呪が刻みつけられており、妖精領域の拡大という名目で年に一度膨大な魔力の半分を存在税として「献上」しなければならない。なので妖精達はこれを賄えるまでの魔力を1年以内に貯めておかなければならず、できないものはこの時点で即死してしまう。また、度重なる献上に耐えられず働けなくなって逃亡する者もおり、そういった妖精は見つかり次第連行・処刑されてしまう。<br>ブリテンを脅かす『厄災』についても「水鏡」を使って払うこそすれど、その影響で周囲の街や住んでいる妖精と人間達が吹き飛ぶ事になっても知ったことではなく、乞われれば復興に必要な支援金は出すが再建そのものは各領主たる氏族長に任せきりである。妖精達はそんなモルガンの政治体制を心よく思っていないが、''厄災を何とかしてくれる存在が事実上彼女しか居ない''ため仕方なく頼っている…というのが目下の現状。<br>領地を治めている氏族長もそれぞれの価値観・思考の違いから統治方法が全く異なる一種の『都市国家』と化しており、地域によっては制約や規則の関係でかなり特色に偏りが生じている。<br>ここでは各都市・地域を北から順番<ref group="出">『TYPE-MOONエースVOL.14』別冊付録『Fate/Grand Order Lostbelt No.6: Fae Round Table Domain, Avalon le Fae Remittance』p.13 妖精國MAP。</ref>に分けて記述する。 |
| ;エディンバラ | | ;エディンバラ |
− | :ノクナレア率いる王の氏族が暮らす女王都市。廃墟となったオークニーを除けば一番真北にあり、気候そのものもあちらの影響を受けているのか気温は比較的低く、外は薄く雪らしきものが積もっている。 | + | :[[ノクナレア]]率いる王の氏族が暮らす女王都市。廃墟となったオークニーを除けば一番真北にあり、気候そのものもあちらの影響を受けているのか気温は比較的低く、外は薄く雪らしきものが積もっている。 |
| :妖精暦時代ブリテンに移住し始めた頃は各地を転々としながら暮らす遊牧民族に近い生活をしていたが、トネリコの仲裁により「王の氏族」と認められると、大きな岩山を拠点とし僅か一代で巨大な都市を築き、ノクナレアを頼って流れて来た南部の妖精も積極的に受け入れている。 | | :妖精暦時代ブリテンに移住し始めた頃は各地を転々としながら暮らす遊牧民族に近い生活をしていたが、トネリコの仲裁により「王の氏族」と認められると、大きな岩山を拠点とし僅か一代で巨大な都市を築き、ノクナレアを頼って流れて来た南部の妖精も積極的に受け入れている。 |
| : 先代女王マヴの死後1500年間は南の妖精達と同じくモルガンに従っていたが、重度の人間嫌いである次代ノクナレアの誕生後は妖精だけによる妖精國ブリテンを創るべく『反女王派』を掲げ軍事力向上にも力を入れており、彼女によって臣下となった各氏族に加え100年かけて規律と教育を施したピクト人と呼ばれる兵士と巨人兵による精鋭部隊が結成されている。 | | : 先代女王マヴの死後1500年間は南の妖精達と同じくモルガンに従っていたが、重度の人間嫌いである次代ノクナレアの誕生後は妖精だけによる妖精國ブリテンを創るべく『反女王派』を掲げ軍事力向上にも力を入れており、彼女によって臣下となった各氏族に加え100年かけて規律と教育を施したピクト人と呼ばれる兵士と巨人兵による精鋭部隊が結成されている。 |
| :これらの為政も全て'''妖精に限定したもの'''であり、人間に対し尊厳や権利などは一切認められておらず、国家資源として北部平原で栽培している板チョコが直接生えているチョコレート畑へ労働用の奴隷として送られてしまう。 | | :これらの為政も全て'''妖精に限定したもの'''であり、人間に対し尊厳や権利などは一切認められておらず、国家資源として北部平原で栽培している板チョコが直接生えているチョコレート畑へ労働用の奴隷として送られてしまう。 |
| ;シェフィールド | | ;シェフィールド |
− | :ボガードが統治する島北部の城塞都市。旧ダーリントン跡手前の小高い丘の上にある。 | + | :[[ボガード]]が統治する島北部の城塞都市。旧ダーリントン跡手前の小高い丘の上にある。 |
| :スプリガンのやり方に異議を唱え追い出された妖精達が、同じくノリッジを追われたボガードと共に元々戦争で荒地と化していた場所を再建し領地とした地域。 | | :スプリガンのやり方に異議を唱え追い出された妖精達が、同じくノリッジを追われたボガードと共に元々戦争で荒地と化していた場所を再建し領地とした地域。 |
| :彼自身の性質故か特に厳しい制約はなく、人間と妖精が対等に暮らしている。 | | :彼自身の性質故か特に厳しい制約はなく、人間と妖精が対等に暮らしている。 |
| :城壁にはキャメロットと同じ構造が使われており、門が開いていなければ出入りができない強力な結界となっている。 | | :城壁にはキャメロットと同じ構造が使われており、門が開いていなければ出入りができない強力な結界となっている。 |
| ;マンチェスター | | ;マンチェスター |
− | :妖精騎士ガウェインが統治する街。湖水地方を抜けた先に位置する。 | + | :[[妖精騎士ガウェイン]]が統治する街。湖水地方を抜けた先に位置する。 |
| :『弱肉強食』を絶対の掟としており、強いものが弱いものを捩じ伏せて絶対服従させ、抵抗する意思さえも奪ってしまう。そのため領外からやって来たものは、住民たちからなりふり構わず勝負を挑まれる事になる。 | | :『弱肉強食』を絶対の掟としており、強いものが弱いものを捩じ伏せて絶対服従させ、抵抗する意思さえも奪ってしまう。そのため領外からやって来たものは、住民たちからなりふり構わず勝負を挑まれる事になる。 |
| :とは言えど、本質そのものは'''『強いものが弱いものを守る』'''という騎士道精神に則っており、掟とは裏腹に街の中はいたって平和である。 | | :とは言えど、本質そのものは'''『強いものが弱いものを守る』'''という騎士道精神に則っており、掟とは裏腹に街の中はいたって平和である。 |
| ;キャメロット | | ;キャメロット |
− | :女王モルガンが統治する王城から成る、妖精國ブリテンの主要都市であり罪都の街。 | + | :[[モルガン_(Grand_Order)|女王モルガン]]が統治する王城から成る罪都の街。妖精國ブリテンの首都。 |
| :『大穴』のもう半分を取り囲む様にして建てられており、大穴側に向けられた城壁には十二門の「ロンゴミニアド」が配置され、大穴が見えるバルコニー前方の奥には真珠貝のような見た目をした鏡と金属で出来た妖精國を運営する為の玉座が設えられており、周りには30の大使と100の官司から成る上級妖精と、緑色に金縁の馬型の兜鎧を装備した女王騎士達が常に控えている。 | | :『大穴』のもう半分を取り囲む様にして建てられており、大穴側に向けられた城壁には十二門の「ロンゴミニアド」が配置され、大穴が見えるバルコニー前方の奥には真珠貝のような見た目をした鏡と金属で出来た妖精國を運営する為の玉座が設えられており、周りには30の大使と100の官司から成る上級妖精と、緑色に金縁の馬型の兜鎧を装備した女王騎士達が常に控えている。 |
− | :城下町に広がる大通りにはゲートがいくつも設置されており、城へ続く正門には'''古英語で「罪なき者のみ通るがいい」'''という言葉が刻まれているが、何故か赤い塗料で塗りつぶされている。 | + | :城下町に広がる大通りにはゲートがいくつも設置されており、城へ続く正門には'''古英語で「罪なき者のみ通るがいい」'''という言葉が刻まれているが、これは何故か赤い塗料で塗りつぶされている。 |
| :城壁の造りは材料に千年級の樫の木を使用したオークニー様式で、壊してもすぐさま再生してしまう。また、町中の建物はレールによって変動が可能となっており、一度来た者であっても方向感覚を狂わされ迷ってしまう。それに加えて都市全体が妖精達から徴収した巨大な魔力の貯蔵庫かつ魔力炉心と化している。 | | :城壁の造りは材料に千年級の樫の木を使用したオークニー様式で、壊してもすぐさま再生してしまう。また、町中の建物はレールによって変動が可能となっており、一度来た者であっても方向感覚を狂わされ迷ってしまう。それに加えて都市全体が妖精達から徴収した巨大な魔力の貯蔵庫かつ魔力炉心と化している。 |
| ;グロスター | | ;グロスター |
− | :ムリアンが統治する商業都市。キャメロットから真西に進んだ方角に位置する「妖精の街」。 | + | :[[ムリアン]]が統治する商業都市。キャメロットから真西に進んだ方角に位置する「妖精の街」。 |
− | :彼女の強力な『妖精領域』によって街全体が蜃気楼に覆われ、建造物は遠くに行くほど大きく見え、近くに行けば逆に小さく見える構造になっており、天候も目まぐるしく変わる。また、領地内での暴力による争い防止のため『強さの否定』を掟とし、街に入ったものは'''力がLv1以下にまで巻き戻されてしまう'''。 | + | :彼女の強力な『妖精領域』によって街全体が蜃気楼に覆われ、建造物は遠くに行くほど大きく見え、近くに行けば逆に小さく見える構造になっており、天候も目まぐるしく変わる。また、領地内での暴力による争い防止のため『'''強さの否定'''』を掟とし、街に入ったものは'''力がLv1以下にまで巻き戻されてしまう'''。 |
− | :妖精國ブリテンの『流行』を一手に引き受けていると考えても他言ではなく、ノリッジを筆頭に他の都市からの出店も多いがその分競争率も激しく流行り廃りの移り変わりも著しい。 | + | :妖精國ブリテンの『流行』を一手に引き受けていると考えても他言ではなく、ノリッジを筆頭に他の都市からの出店も多いが、その分競争率も激しく、流行り廃りの移り変わりも著しい。 |
| :ムリアンの住居も兼ねた宮殿では大規模なオークションの他、ブリテンの中でも特に選ばれた妖精しか招かれない豪華な<ruby><rb>妖精舞踏会</rb><rt>フェアリウム</rt></ruby>が開かれている。 | | :ムリアンの住居も兼ねた宮殿では大規模なオークションの他、ブリテンの中でも特に選ばれた妖精しか招かれない豪華な<ruby><rb>妖精舞踏会</rb><rt>フェアリウム</rt></ruby>が開かれている。 |
| ;ソールズベリー | | ;ソールズベリー |
− | :オーロラが統治するブリテン唯一の自由都市。一番真南にある。 | + | :[[オーロラ]]が統治するブリテン唯一の自由都市。一番真南にある。 |
− | :特にこれといった掟が存在しない街で、人口も地方都市の中では一番多く、自然発生した妖精達の他、独立権を手にした人間も多数居住している。ただしそれを持たないかつ妖精の主がいない人間は、人間牧場脱走者とみなされニュー・ダーリントン送りにされてしまう。 | + | :特にこれといった掟が存在しない街で、人口も地方都市の中では一番多く、自然発生した妖精達の他、独立権を手にした人間も多数居住している。ただし、独立権も妖精の主も持たない人間は、人間牧場脱走者とみなされニュー・ダーリントン送りにされてしまう。 |
− | :また、主要都市の中では一番発展を『人間の模倣』に頼りきっており、美しく整備された街並みは最早汎人類史のそれと大差がない。 | + | :また、主要都市の中では最も『人間の模倣』に発展を頼りきっており、美しく整備された街並みは最早汎人類史のそれと大差がない。 |
| ;ノリッジ | | ;ノリッジ |
− | :スプリガンが統治するブリテン唯一の港町。一番真東にある。 | + | :[[スプリガン]]が統治するブリテン唯一の港町。一番真東にある。 |
| :住民のほとんどが鍛治職を得意とする土の氏族と鉄の武器を作る人間で構成されているためか、数少ない人間と妖精の対等と共存を掲げており、掟も職人気質と堅気に準じた組合(ギルド)のそれに近い。 | | :住民のほとんどが鍛治職を得意とする土の氏族と鉄の武器を作る人間で構成されているためか、数少ない人間と妖精の対等と共存を掲げており、掟も職人気質と堅気に準じた組合(ギルド)のそれに近い。 |
| : 武器や装飾における品質はブリテン一であり、グロスターを筆頭に彼方此方から需要がくるが、一方で妖精を傷つける代物でもある為に一度はモルガンに製造禁止令を出されたが、直訴の末に認められた。 | | : 武器や装飾における品質はブリテン一であり、グロスターを筆頭に彼方此方から需要がくるが、一方で妖精を傷つける代物でもある為に一度はモルガンに製造禁止令を出されたが、直訴の末に認められた。 |
| :かつてはスプリガンとキャップレスが運営する総合デパートがあったが現在は閉店し、代わりに「伯爵」なる人物が運営する店が勢力を伸ばしている。 | | :かつてはスプリガンとキャップレスが運営する総合デパートがあったが現在は閉店し、代わりに「伯爵」なる人物が運営する店が勢力を伸ばしている。 |
| ;ロンディニウム | | ;ロンディニウム |
− | :パーシヴァル率いる円卓軍が本拠地としている都市。ノリッジから南西に降りた所にある、汎人類史における首都ロンドンに該当する。 | + | :[[パーシヴァル]]率いる円卓軍が本拠地としている都市。ノリッジから南西に降りた所にある、汎人類史における首都ロンドンに該当する。 |
| :元々は自分達の扱いに異議を唱え立ち上がった人間達が妖精に対抗するための拠点としていたが、妖精暦400年に壊滅して以降は放置され廃墟となっていた所を円卓軍が居城として補修し直し使用している。 | | :元々は自分達の扱いに異議を唱え立ち上がった人間達が妖精に対抗するための拠点としていたが、妖精暦400年に壊滅して以降は放置され廃墟となっていた所を円卓軍が居城として補修し直し使用している。 |
− | :補修用物資が間に合っていないため所々崩れているとは云えど防衛拠点としては屈指の強さを誇り、円卓軍の他にもパーシヴァルに賛同した、戦闘能力の劣る妖精と老人や子供を中心とした人間が互いに助け合い協力しながら暮らしており、ある意味では一番妖精國ブリテンの理想的な在り方を示している。 | + | :補修用物資が間に合っていないため所々崩れているとは云えど防衛拠点としては屈指の強度を誇り、円卓軍の他にもパーシヴァルに賛同した、戦闘能力の劣る妖精と老人や子供を中心とした人間が互いに助け合い協力しながら暮らしており、ある意味では妖精國ブリテンのもっとも理想的な在り方を示している。 |
| ;ニュー・ダーリントン | | ;ニュー・ダーリントン |
− | :モルガンが妖精騎士トリスタンに与えた歓楽都市。キャメロットからやや北東ある。 | + | :モルガンが[[妖精騎士トリスタン]]に与えた歓楽都市。キャメロットからやや北東ある。 |
| :元々あった旧ダーリントンが『蘇りの厄災』によって領主のグレイマルキンと住民共々壊滅したため新たに興された。 | | :元々あった旧ダーリントンが『蘇りの厄災』によって領主のグレイマルキンと住民共々壊滅したため新たに興された。 |
| :最初は特に何も無い普通の街だったが、ベリルによって人間同士を戦わせて見世物ショーにし、優勝者も最後は妖精騎士トリスタンによって殺害されてしまう「国立殺戮劇場」が作られてからは、ブリテン中の妖精と人間に忌み嫌われている危険な場所で、実質彼女の退屈を紛らわせるためだけに宛てがわれた『箱庭』である。 | | :最初は特に何も無い普通の街だったが、ベリルによって人間同士を戦わせて見世物ショーにし、優勝者も最後は妖精騎士トリスタンによって殺害されてしまう「国立殺戮劇場」が作られてからは、ブリテン中の妖精と人間に忌み嫌われている危険な場所で、実質彼女の退屈を紛らわせるためだけに宛てがわれた『箱庭』である。 |
| :地下ではベリルによってモース実験が行われているが、彼の他にそれを知るものはいない。 | | :地下ではベリルによってモース実験が行われているが、彼の他にそれを知るものはいない。 |
| ;オックスフォード | | ;オックスフォード |
− | :ウッドワスが統治する都市。キャメロットからやや南東、大穴東を南下した場所にある。 | + | :[[ウッドワス]]が統治する都市。キャメロットからやや南東、大穴東を南下した場所にある。 |
| : 住民の大半が牙の氏族である為か、氏族特有の凶暴な本能を自衛させるため娯楽の類を一切禁止している。 | | : 住民の大半が牙の氏族である為か、氏族特有の凶暴な本能を自衛させるため娯楽の類を一切禁止している。 |
| : 一方で食文化については菜食以外の制約がないため地域一帯には多くのレストランが立ち並んでおり、妖精國における人間中心の食事事情を一手に賄っている。 | | : 一方で食文化については菜食以外の制約がないため地域一帯には多くのレストランが立ち並んでおり、妖精國における人間中心の食事事情を一手に賄っている。 |
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| :大小2つの建物で構成されており、大きな方では人間を培養・育成し、小さな方では『外の世界』からやって来た人間達が収容されている。『牧場』と明記されているが、施設内は人間の創造性や独創性を育てるため一般住居の形が取られている。 | | :大小2つの建物で構成されており、大きな方では人間を培養・育成し、小さな方では『外の世界』からやって来た人間達が収容されている。『牧場』と明記されているが、施設内は人間の創造性や独創性を育てるため一般住居の形が取られている。 |
| ;ウェールズ | | ;ウェールズ |
− | :オベロンが最初に目覚めて以来拠点としている森。キャメロットからやや真東の突き当たりにある。 | + | :[[オベロン]]が最初に目覚めて以来、拠点としている森。キャメロットからやや真東の突き当たりにある。 |
| :辺り一面赤や金色に紅葉した葉をつけた木々や草が生い茂っている事から「秋の森」とも呼ばれている。 | | :辺り一面赤や金色に紅葉した葉をつけた木々や草が生い茂っている事から「秋の森」とも呼ばれている。 |
| :人間の文明が持ち込まれていないありのままの自然の姿を保っており、木に生っている果物1つに至るまで『神秘』が宿っている。 | | :人間の文明が持ち込まれていないありのままの自然の姿を保っており、木に生っている果物1つに至るまで『神秘』が宿っている。 |
− | :住んでいる妖精達はみな力が弱く人語も話せないため、森の主たるオベロンだけはある程度の意思疎通が出来るが、普通の人はなにを言っているか聞き取れない。 | + | :住んでいる妖精達はみな力が弱く人語も話せないため、普通の人はなにを言っているか聞き取れず、彼らの言語を解せるのは森の主たるオベロンだけである。 |
| + | |
| ;コーンウォール | | ;コーンウォール |
− | :カルデア一行が最初に上陸すると同時に[[トリスタン]]と合流した地域。ブリテン下部の真西にある。 | + | :カルデア一行が最初に上陸すると同時に[[トリスタン]]と合流した地域。ブリテンの南西端にある。 |
| :地域一帯が濃霧に覆われており、たとえ人間であっても少しの間滞在しただけで記憶喪失になってしまう危険地域。落ちぶれて都市を追われた妖精や目的を失った下級妖精達が暮らす「名無しの村」と呼ばれる集落があるが、その特性故にモースも多数蔓延っている。 | | :地域一帯が濃霧に覆われており、たとえ人間であっても少しの間滞在しただけで記憶喪失になってしまう危険地域。落ちぶれて都市を追われた妖精や目的を失った下級妖精達が暮らす「名無しの村」と呼ばれる集落があるが、その特性故にモースも多数蔓延っている。 |
| :村から少し北の方にはアルトリア・キャスターが流れ着いた「潮騒のティンタジェル」という村があるが、ウッドワス率いる女王軍によって焼き討ちにされたという。 | | :村から少し北の方にはアルトリア・キャスターが流れ着いた「潮騒のティンタジェル」という村があるが、ウッドワス率いる女王軍によって焼き討ちにされたという。 |
| ;オークニー | | ;オークニー |
− | :雨の氏族が統治していた最果ての都市。同時に最初の『楽園の妖精』ヴィヴィアンが流れ着いた場所。最北端にある。 | + | :雨の氏族が統治していた最果ての都市。同時に最初の予言の子・・・『楽園の妖精』ヴィヴィアンが流れ着いた場所。最北端にある。 |
− | :妖精暦4000年に氏族達によって滅ぼされて以降廃墟となっており、空は常に曇り、雨の氏族の悲しみと謝罪の涙が雪となって振り続けているため、地域一帯が白く覆われとても寒い。 | + | :妖精暦4000年に他の氏族達によって滅ぼされて以降廃墟となっており、空は常に曇り、雨の氏族の悲しみと謝罪の涙が雪となって振り続けているため、一帯が積雪の絶えない寒冷地となっている。 |
− | :現在はロンディニウムに安置された、ブリテン異聞帯には本来いない筈の「神」を現した宗教壁画を描き遺している。 | + | :現在はロンディニウムに安置された、ブリテン異聞帯には本来いない筈の「神」を現した宗教壁画が描き遺されている。 |
| ;湖水地方 | | ;湖水地方 |
| :鏡の氏族が統治していた地域。オークニーから南西に下りた所にある。 | | :鏡の氏族が統治していた地域。オークニーから南西に下りた所にある。 |
| :元々は王の氏族の前身たる北の妖精が暮らしていたが、妖精暦6000年の『春の戦争』と呼ばれる争いで南の妖精が奪って手に入れた。 | | :元々は王の氏族の前身たる北の妖精が暮らしていたが、妖精暦6000年の『春の戦争』と呼ばれる争いで南の妖精が奪って手に入れた。 |
− | :汎人類史にも存在していた境界の竜アルビオンの骨格が湖に沈んでおり、鏡の氏族達は「骨々さま」と呼んで大切に祀っている。その一方で湖水は腐り落ちた屍肉が長年浸っていたためと『春の戦争』で皆殺しにされた北の妖精の怨念が渦巻き淀んだ猛毒の沼と化している。 | + | :汎人類史にも存在していた境界の竜アルビオンの骨格が湖に沈んでおり、鏡の氏族達は「骨々さま」と呼んで大切に祀っている。その一方で湖水は腐り落ちた屍肉が長年浸っていたうえに、『春の戦争』で皆殺しにされた北の妖精の怨念が渦巻き、淀んだ猛毒の沼と化している。 |
| :対岸には枯死した空想樹「セイファート」がある。 | | :対岸には枯死した空想樹「セイファート」がある。 |
| ;涙の河 | | ;涙の河 |
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| :その名の通り水の聖杯とも称される妖精亡主ドラケイが棲んでおり、河を渡ろうとする者達がもっとも欲している宝物の幻像を見せ、川に飛び込んだ所を水中に引きずり込んで殺害してしまう。魅了魔力の強さから妖精でも抗う事は不可能とされる。 | | :その名の通り水の聖杯とも称される妖精亡主ドラケイが棲んでおり、河を渡ろうとする者達がもっとも欲している宝物の幻像を見せ、川に飛び込んだ所を水中に引きずり込んで殺害してしまう。魅了魔力の強さから妖精でも抗う事は不可能とされる。 |
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− | これらの都市のうち、ノリッジ、ソールズベリー、グロスター、オークニー、オックスフォードには予言にも記されている『巡礼の鐘』と呼ばれる「6翅の亜鈴」が遺した鐘が安置された鐘撞き堂があり、領主はこの鐘の番人も兼用している。そして各地にあるこの場合を訪れては鐘を鳴らす旅の事を『巡礼の旅』と呼び、予言の子はこれを成し遂げる事が役割なのだという。<br>この他にも持ち主や意図は不明だが、巨大な蜂の巣やサザエ、鳥の巣、じゃがいも状の岩などがあちこちにある。また、どの領主と領地にも属さない、或いは事情によって溢れた妖精達によって構成された小規模の<ruby><rb>森</rb><rt>むら</rt></ruby>が所々に散らばる形で存在している。<br>なお、一見すると各都市は発展しているように見えるが、実のところは妖精が本能的にもっている閉鎖的な価値観<ref group="注">端的に説明すると「今いる街の中でのんびり暮らしている方が楽しいから、外の事など気にしなくてもいい」、「他の街と同じものをわざわざ拵える必要はない」という感覚に近い。</ref>故に生活物資の不足の高低差が激しく、商人や目新しいもの好き、或いは領主の掟に耐えられなかったり反発して逃亡した者を除けば、氏族長はまだしも都市の住民による交流は殆どなく、地域特色の偏りが顕著なのはこれに起因している。 | + | これらの都市のうち、ノリッジ、ソールズベリー、グロスター、オークニー、オックスフォードには予言にも記されている『巡礼の鐘』と呼ばれる「6翅の亜鈴」が遺した鐘が安置された鐘撞き堂があり、領主はこの鐘の番人も兼用している。そして各地にあるこの場合を訪れては鐘を鳴らす旅の事を『巡礼の旅』と呼び、予言の子はこれを成し遂げる事が役割なのだという。<br>この他にも持ち主や意図は不明だが、巨大な蜂の巣やサザエ、鳥の巣、じゃがいも状の岩などがあちこちにある。また、どの領主と領地にも属さない、或いは事情によって溢れた妖精達によって構成された小規模の<ruby><rb>森</rb><rt>むら</rt></ruby>が所々に散らばる形で存在している。 |
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| + | 一見すると各都市は発展しているように見えるが、実のところは妖精が本能的にもっている閉鎖的な価値観<ref group="注">端的に説明すると「今いる街の中でのんびり暮らしている方が楽しいから、外の事など気にしなくてもいい」、「他の街と同じものをわざわざ拵える必要はない」という感覚に近い。</ref>故に生活物資量の格差が激しく、商人や目新しいもの好き、或いは領主の掟に耐えられなかったり反発して逃亡した者を除けば、氏族長はまだしも都市の住民による交流は殆どなく、地域特色の偏りが顕著なのはこれに起因している。 |
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| === 住民 === | | === 住民 === |