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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[Fate/EXTRA]]シリーズにおける[[聖杯]]。<br>月で発見された、人類外のテクノロジーによる太陽系最古の「古代遺物(アーティファクト)」。ムーンセルの本体は、全長三千キロメートルに及ぶフォトニック純結晶体(光そのものを閉じ込める事が出来る鉱物。光そのものを記録媒体や回路として使える)。地表以外の月の全てが聖杯である。その構造・技術体系は、過去・現在はおろか未来においても解析不能と言われ、人類の思考形態では理解できない領域にある。<br>ただ、何者がどうやって作ったかは理解できなくとも、ムーンセルが行っていること自体はやがて判明した。<br>その機能は、地球の誕生から全てを克明に観察・記録すること。全ての生命、全ての生態、生命の誕生、進化、人類の発生、文明の拡大、歴史、思想――そして魂。全地球の記録にして設計図。神の遺した自動書記装置。七つの階層からなる、七天の聖杯(セブンスヘブン・アートグラフ)。<br>現存する人類のコンピューターをあらゆる規模で凌駕する演算装置。その処理能力は、現存するコンピューターが、石を並べて計算しているように思えるほどのもの。神の頭脳、神のキャンパスとも言われる。<br>技術レベルが向上し、月の内部を探知できるようになった知的生命体へ、次のステージへの移行、神に等しい能力を約束する禁断の箱である。
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[[Fate/EXTRA]]シリーズにおける[[聖杯]]。<br>月で発見された、人類外のテクノロジーによる太陽系最古の「古代遺物(アーティファクト)」。ムーンセルの本体は、全長三千キロメートルに及ぶフォトニック純結晶体(光そのものを閉じ込める事が出来る鉱物。光そのものを記録媒体や回路として使える)。地表以外の月の全てが聖杯である。その構造・技術体系は、過去・現在はおろか未来においても解析不能と言われ、人類の思考形態では理解できない領域にある。<br>ただ、何者がどうやって作ったかは理解できなくとも、ムーンセルが行っていること自体はやがて判明した。<br>その機能は、地球の誕生から全てを克明に観察・記録すること。地球上全ての生命を忠実にシミュレートし、確かな未来予測まで可能とする。全ての生命、全ての生態、生命の誕生、進化、人類の発生、文明の拡大、歴史、思想――そして魂。全地球の記録にして設計図。神の遺した自動書記装置。七つの階層からなる、七天の聖杯(セブンスヘブン・アートグラフ)。<br>現存する人類のコンピューターをあらゆる規模で凌駕する演算装置。その処理能力は、現存するコンピューターが、石を並べて計算しているように思えるほどのもの。神の頭脳、神のキャンパスとも言われる。<br>技術レベルが向上し、月の内部を探知できるようになった知的生命体へ、次のステージへの移行、神に等しい能力を約束する禁断の箱である。
    
だがそう言ったモノはあまりに危険であるため、[[西欧財閥]]によって封印指定にされ、宇宙開発それ自体を人類社会から取り上げ、物理的接触を断たれたほど。<br>ただし、例外となるのが[[ウィザード]]と呼ばれる霊子ハッカー。物理的接触の代わりに、ムーンセルが地球を精査する路を通って魂で聖杯へと繋がる能力を持った者達。聖杯は魂を、形而上の人の精神だけは観測できない。しかし知らねばならない。ゆえに自ら人間を招くのである。<br>通常のハッカーも手段があれば表層にアクセスすることは可能だが、魂を霊子化できる魔術師でなければSE.RA.PHは光としてしか認識できず、第二層以降へのアクセスもできない。旧世界の魔術師(メイガス)も瞑想の一環としてムーンセル内部にコンタクトしていたという。
 
だがそう言ったモノはあまりに危険であるため、[[西欧財閥]]によって封印指定にされ、宇宙開発それ自体を人類社会から取り上げ、物理的接触を断たれたほど。<br>ただし、例外となるのが[[ウィザード]]と呼ばれる霊子ハッカー。物理的接触の代わりに、ムーンセルが地球を精査する路を通って魂で聖杯へと繋がる能力を持った者達。聖杯は魂を、形而上の人の精神だけは観測できない。しかし知らねばならない。ゆえに自ら人間を招くのである。<br>通常のハッカーも手段があれば表層にアクセスすることは可能だが、魂を霊子化できる魔術師でなければSE.RA.PHは光としてしか認識できず、第二層以降へのアクセスもできない。旧世界の魔術師(メイガス)も瞑想の一環としてムーンセル内部にコンタクトしていたという。
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ムーンセルは過去と現在を記録するほか、天文学的回数の「1分後の未来」のシミュレートを演算し続けている。「事象の書き換えすら可能になる」とされるが、厳密には膨大なシミュレーションサンプルの中から望む未来に確実に至れる方法を提示できるということ。その改竄能力は過去に遡って、現代を望んだ世界に変換出来る程。無限とも言える膨大な未来の可能性を記録している中枢は、フォトニック深淵領域、事象選択樹、アンジェリカケージなどと呼ばれる。
 
ムーンセルは過去と現在を記録するほか、天文学的回数の「1分後の未来」のシミュレートを演算し続けている。「事象の書き換えすら可能になる」とされるが、厳密には膨大なシミュレーションサンプルの中から望む未来に確実に至れる方法を提示できるということ。その改竄能力は過去に遡って、現代を望んだ世界に変換出来る程。無限とも言える膨大な未来の可能性を記録している中枢は、フォトニック深淵領域、事象選択樹、アンジェリカケージなどと呼ばれる。
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もともとは異星文明によって置かれた観測機。地球の生命の在り方を記録するだけの装置だったが、観測するのならば「見えない部分<ref>ハイゼンベルグの不確定性。観測者が観る事で事象を決定させる。観ていない部分は確定しない。</ref>」があってはならず、すべてを平等に、ありのままに記録する為に、観測機以上の性能を必要し、観測から監視、果てには星の運営すら把握する演算器にまで拡張し、観測機であったムーンセルは長い年月を経て、現在の機能を持つに至った。
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規模が拡張すれば運営方針は複雑化していき、ムーンセルは多くの端末を作り、セクションごとに機能を管理する人工知能さえ作り出した<ref>これが後に『月の聖杯戦争』におけるNPC、上級AIなどに利用される。</ref>。<br>しかしその一方で、ムーンセルは自らに人工知能を搭載することだけは頑なに拒否した。これは、観測者であるムーンセルに知性があっては、物事の意味を観測者が決定してしまうことになり、ムーンセルはあくまで一つの眼として、絶対的な客観性を維持し続けた。<br>生まれていく知能らしきものを常に解体したことで、ムーンセルには善悪の思想も、未来への欲求も、さらには結末すらなく、神の残した自動書記として存在するだけでだった。
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しかし、人間の精神活動を記録するために行われていた『月の聖杯戦争』と、その勝者である[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の選択によって多少なりと、ムーンセルの在り方は変化した。<br>その広大な光子ネットワークを第二のフロンティアとして地球人類に提供。今後のSE.RA.PHは「人間を識るため」のものではなく、「人間が進化するため」の土壌となっていく。<br>そしてムーンセルはただ世界を提供するだけの、観測装置としての在り方は変えないまま、その歴史を記録していく。
 
==人物==
 
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==関連==
 
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== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
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== 脚注 ==
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<references/>
    
== リンク ==
 
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