28行目: |
28行目: |
| :22歳でマンレーサの聖イグナチオ神学校に進み、代行者として2度目の洗礼を受ける。 | | :22歳でマンレーサの聖イグナチオ神学校に進み、代行者として2度目の洗礼を受ける。 |
| :ある異端審問で綺礼はクラウディアを娶り、神学校を退職、神父への道を断つ。 | | :ある異端審問で綺礼はクラウディアを娶り、神学校を退職、神父への道を断つ。 |
− | 家庭を持てば「人並みの幸福の実感」を手に入れられるのではないかと考えてのことだった。 | + | :家庭を持てば「人並みの幸福の実感」を手に入れられるのではないかと考えてのことだった。 |
| :妻・クラウディアとは2年連れ添い、子を成した。しかし、それでも自らの歪みを正す事は出来なかった。 | | :妻・クラウディアとは2年連れ添い、子を成した。しかし、それでも自らの歪みを正す事は出来なかった。 |
− | 彼が愛そうとすればするほど愛する者の苦しみだけが救いであり、女が癒そうとすればするほどその女の嘆きが見たいと思うだけ。 | + | :彼が愛そうとすればするほど愛する者の苦しみだけが救いであり、女が癒そうとすればするほどその女の嘆きが見たいと思うだけ。 |
− | そのような自身に絶望した彼は、「私は間違って生まれた」「間違いは正さなければならない」と自殺を決意し、自身の試みに付き合わせた者の責務としてそのことをクラウディアに告げる。 | + | :そのような自身に絶望した彼は、「私は間違って生まれた」「間違いは正さなければならない」と自殺を決意し、自身の試みに付き合わせた者の責務としてそのことをクラウディアに告げる。 |
| :彼の心中を知ったクラウディアはその身を以って「綺礼が人を愛せる、生きる価値のある人」だと証明する為に自ら命を絶ってしまう。 | | :彼の心中を知ったクラウディアはその身を以って「綺礼が人を愛せる、生きる価値のある人」だと証明する為に自ら命を絶ってしまう。 |
− | 愛する者の死に悲しみを抱いた言峰であったが、その感情は「どうせ死ぬならば自分の手で殺したかった」という死を愉しめなかった事に対するものであった。この時、彼は自らの主の教えと決別し、愛する者の死を価値無き行いにしてはならないと自殺を思い留まる。 | + | :愛する者の死に悲しみを抱いた言峰であったが、その感情は「どうせ死ぬならば自分の手で殺したかった」という死を愉しめなかった事に対するものであった。この時、彼は自らの主の教えと決別し、愛する者の死を価値無き行いにしてはならないと自殺を思い留まる。 |
| :3度目の転属で[[第八秘蹟会]]に移る。第四次聖杯戦争を3年後に控え、令呪の兆しが現れる。 | | :3度目の転属で[[第八秘蹟会]]に移る。第四次聖杯戦争を3年後に控え、令呪の兆しが現れる。 |
− | これを受けて[[魔術協会]]に派遣され、[[遠坂時臣]]に弟子入りする。 | + | :これを受けて[[魔術協会]]に派遣され、[[遠坂時臣]]に弟子入りする。 |
| :『Zero』における言峰の内面の経歴を辿るなら―― | | :『Zero』における言峰の内面の経歴を辿るなら―― |
| :28歳で第四次聖杯戦争を迎え、[[ハサン・サッバーハ〔百貌のハサン〕|アサシン]]を召喚。諜報に秀でたアサシンを利用した情報収集と監視に徹していた。 | | :28歳で第四次聖杯戦争を迎え、[[ハサン・サッバーハ〔百貌のハサン〕|アサシン]]を召喚。諜報に秀でたアサシンを利用した情報収集と監視に徹していた。 |
− | 表向きは師・時臣から離反・敵対したよう装いつつ、裏では時臣の補助に回って活動。 | + | :表向きは師・時臣から離反・敵対したよう装いつつ、裏では時臣の補助に回って活動。 |
− | 時臣のサーヴァントであった[[ギルガメッシュ|アーチャー]]に言峰が自身を誤魔化していることを見透かされる。 | + | :時臣のサーヴァントであった[[ギルガメッシュ|アーチャー]]に言峰が自身を誤魔化していることを見透かされる。 |
| :事前の情報収集で[[衛宮切嗣]]の経歴に関心を持ち、彼が自分と同じく「心の虚無を埋める為に、あえて苛烈な人生を選んだ人物」と推測した。 | | :事前の情報収集で[[衛宮切嗣]]の経歴に関心を持ち、彼が自分と同じく「心の虚無を埋める為に、あえて苛烈な人生を選んだ人物」と推測した。 |
− | 彼の聖杯にかける願いを知れば自分の悩みにも答えを見出せるのではないかと固執するようになる。 | + | :彼の聖杯にかける願いを知れば自分の悩みにも答えを見出せるのではないかと固執するようになる。 |
| :聖杯戦争が進み、監督役であった父・璃正が死亡。預託令呪を引き継ぐこととなり、正式ではないものの神父となる。 | | :聖杯戦争が進み、監督役であった父・璃正が死亡。預託令呪を引き継ぐこととなり、正式ではないものの神父となる。 |
| :間もなく、アインツベルン陣営との休戦協定で言峰の国外退去が決まる。 | | :間もなく、アインツベルン陣営との休戦協定で言峰の国外退去が決まる。 |
− | 師・時臣から修了の証としてアゾット剣を受け取った直後に時臣を殺害。密約に従って[[ギルガメッシュ|アーチャー]]と再契約し、聖杯戦争を影から操る。 | + | :師・時臣から修了の証としてアゾット剣を受け取った直後に時臣を殺害。密約に従って[[ギルガメッシュ|アーチャー]]と再契約し、聖杯戦争を影から操る。 |
| :その後、目をつけていた[[衛宮切嗣]]の実像を知ることとなる。しかし、それは「理想の為に己の幸福すら捨てる」姿であった。このことに憤り、切嗣と敵対することを誓う。 | | :その後、目をつけていた[[衛宮切嗣]]の実像を知ることとなる。しかし、それは「理想の為に己の幸福すら捨てる」姿であった。このことに憤り、切嗣と敵対することを誓う。 |
| :最終決戦を迎え、切嗣に心臓に銃弾を撃ち込まれるが、アーチャーとのパスを通して[[聖杯]]の泥を浴び、それが心臓となって蘇生。 | | :最終決戦を迎え、切嗣に心臓に銃弾を撃ち込まれるが、アーチャーとのパスを通して[[聖杯]]の泥を浴び、それが心臓となって蘇生。 |
| :勝者となった切嗣は聖杯の正体にいち早く気付き、セイバーに命じて聖杯を破壊させる。 | | :勝者となった切嗣は聖杯の正体にいち早く気付き、セイバーに命じて聖杯を破壊させる。 |
− | 破壊された聖杯から溢れた泥が周囲を侵食し、後々まで大きな爪痕を残す大火災を引き起こすこととなる。 | + | :破壊された聖杯から溢れた泥が周囲を侵食し、後々まで大きな爪痕を残す大火災を引き起こすこととなる。 |
| :その後、時臣の長女[[遠坂凛]]の後見人となり、代行者としての業務を通して[[バゼット・フラガ・マクレミッツ]]と知り合う。 | | :その後、時臣の長女[[遠坂凛]]の後見人となり、代行者としての業務を通して[[バゼット・フラガ・マクレミッツ]]と知り合う。 |
| :第五次聖杯戦争に際しては、聖堂教会と[[魔術協会]]の双方に顔が利くことも手伝い、正式に監督役に就任。 | | :第五次聖杯戦争に際しては、聖堂教会と[[魔術協会]]の双方に顔が利くことも手伝い、正式に監督役に就任。 |
| :自らマスターに推薦したバゼットを騙し討ちし、[[令呪]]と[[クー・フーリン|サーヴァント]]を奪い、第五次聖杯戦争でも暗躍している。 | | :自らマスターに推薦したバゼットを騙し討ちし、[[令呪]]と[[クー・フーリン|サーヴァント]]を奪い、第五次聖杯戦争でも暗躍している。 |
− | その目的は生まれ出るであろう「[[アンリマユ|この世全ての悪]]」の誕生を見届け、それを祝福することにある。 | + | :その目的は生まれ出るであろう「[[アンリマユ|この世全ての悪]]」の誕生を見届け、それを祝福することにある。 |
| ;人物 | | ;人物 |
| :万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない破綻者。生まれながらにして善よりも悪を愛し、醜いものを好み、他者の苦痛と不幸にしか幸福を得られない欠陥者。悪党ではないが悪人。非道ではないが外道。 | | :万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない破綻者。生まれながらにして善よりも悪を愛し、醜いものを好み、他者の苦痛と不幸にしか幸福を得られない欠陥者。悪党ではないが悪人。非道ではないが外道。 |