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| : ランク:C<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:0〜50<br />最大捕捉:三百人<br />由来:生前自国の貴族などに粛正として行い代名詞となった「串刺し刑」。 | | : ランク:C<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:0〜50<br />最大捕捉:三百人<br />由来:生前自国の貴族などに粛正として行い代名詞となった「串刺し刑」。 |
| : 周囲の地面から無数の槍を生やし敵を処断する、魔槍から放たれる呪いと鉄槌の拷問魔城(ドラクリヤ)。敵対する敵兵全てを対象とするため、一対多で真価を発揮する宝具。 | | : 周囲の地面から無数の槍を生やし敵を処断する、魔槍から放たれる呪いと鉄槌の拷問魔城(ドラクリヤ)。敵対する敵兵全てを対象とするため、一対多で真価を発揮する宝具。 |
− | : その由来からか相手が持つ不義・堕落の罪に応じて痛みを増すという特性を持つ。粛正の対象、『逃走』『不道徳』『暴力』を犯している相手ほど破壊力が増加する。しかし犯罪経歴のないEXTRAの主人公にその効果はなかった。 | + | : その由来からか相手が持つ不義・堕落の罪に応じて痛みを増すという特性を持つ。粛正の対象、『逃走』『不道徳』『暴力』を犯している相手ほど破壊力が増加する。しかし犯罪経歴のない[[主人公 (EXTRA)]]にその効果はなかった。 |
| : ゲーム的には、ランサーの持っていた槍が上空に浮かんでいくと同時に周囲に無数の槍を生やし、敵の足元に出現した巨大な刃とランサーの持っていた槍による同時攻撃を行う。通常ダメージに加えて、生贄効果による防御不可能の追加ダメージを与え、与えたダメージに応じて自身のHPを回復させる。 | | : ゲーム的には、ランサーの持っていた槍が上空に浮かんでいくと同時に周囲に無数の槍を生やし、敵の足元に出現した巨大な刃とランサーの持っていた槍による同時攻撃を行う。通常ダメージに加えて、生贄効果による防御不可能の追加ダメージを与え、与えたダメージに応じて自身のHPを回復させる。 |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
| + | === Fate/EXTRA === |
| ;[[ランルーくん]] | | ;[[ランルーくん]] |
| :マスター。「妻」と呼ぶ。 | | :マスター。「妻」と呼ぶ。 |
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| :彼が召喚されなかった時のランルーくんのサーヴァント。クラスやスキルにこそ共通点はあるが、容姿からマスターとの仲まで似ても似つかない。<br>また、おかしくなってはいてもれっきとした英雄であるこちらに対し、彼女は反英雄である。 | | :彼が召喚されなかった時のランルーくんのサーヴァント。クラスやスキルにこそ共通点はあるが、容姿からマスターとの仲まで似ても似つかない。<br>また、おかしくなってはいてもれっきとした英雄であるこちらに対し、彼女は反英雄である。 |
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| + | === その他 === |
| ;[[ヴラド三世 (Apocrypha)]] | | ;[[ヴラド三世 (Apocrypha)]] |
| :故国ルーマニアで召喚されたことで君主としての側面が強調された状態のヴラド三世。 | | :故国ルーマニアで召喚されたことで君主としての側面が強調された状態のヴラド三世。 |
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| == メモ == | | == メモ == |
| *「ワラキアの夜」の別名で呼ばれる[[タタリ/ワラキアの夜|タタリ]]が最初に顕現したのはルーマニアであり、彼の地に根付いていた「ヴラド三世」の伝説を依り代にしたという。 | | *「ワラキアの夜」の別名で呼ばれる[[タタリ/ワラキアの夜|タタリ]]が最初に顕現したのはルーマニアであり、彼の地に根付いていた「ヴラド三世」の伝説を依り代にしたという。 |
− | *ヴラド三世は[[Fate/Apocrypha]]にもランサーのサーヴァントとして登場している。
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| *武内氏の描いた初期デザインでは、足元近くまである長いマントを羽織っている。<br>しかしながら、PSPというハードの限界か、3Dモデル製作の都合上「揺れ物」禁止になってしまい、現在のようなストール風の短いマントになってしまった。他に、作画のワダアルコ氏が武内氏デザインの鎧を気に入り、良く見えるようにしたかったという理由もある。 | | *武内氏の描いた初期デザインでは、足元近くまである長いマントを羽織っている。<br>しかしながら、PSPというハードの限界か、3Dモデル製作の都合上「揺れ物」禁止になってしまい、現在のようなストール風の短いマントになってしまった。他に、作画のワダアルコ氏が武内氏デザインの鎧を気に入り、良く見えるようにしたかったという理由もある。 |
| *敏捷が高いことが基本的な要素であるランサークラスにおいて、その敏捷はまさかのE。その代わり耐久はAという頑丈さを誇る異端者。国防戦を生涯の大半に費やした人物なのである意味妥当といえる。 | | *敏捷が高いことが基本的な要素であるランサークラスにおいて、その敏捷はまさかのE。その代わり耐久はAという頑丈さを誇る異端者。国防戦を生涯の大半に費やした人物なのである意味妥当といえる。 |
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| *ドラマCD版についても序盤で登場し、[[ガウェイン]]と交戦を果たすも流石に相手が悪かったのか、何とか斬り合うも宝具も通用せず、転輪する勝利の剣の一撃で敗北した。 | | *ドラマCD版についても序盤で登場し、[[ガウェイン]]と交戦を果たすも流石に相手が悪かったのか、何とか斬り合うも宝具も通用せず、転輪する勝利の剣の一撃で敗北した。 |
| **こちらでは予選時点で自身のマスターが殺されており、そのために暴走してしまっている。なお、マスターからの魔力供給が途絶えているにも関わらず宝具を幾度も使用し、さらにはガウェインと打ち合うことができたのは、マスターの死に際の祈りが令呪として発動したことが原因と推測される。 | | **こちらでは予選時点で自身のマスターが殺されており、そのために暴走してしまっている。なお、マスターからの魔力供給が途絶えているにも関わらず宝具を幾度も使用し、さらにはガウェインと打ち合うことができたのは、マスターの死に際の祈りが令呪として発動したことが原因と推測される。 |
− | *ランサーというクラス、ランルー君をマスターに持つ、後に有名な吸血鬼のモデルとなった、竜の息子(娘)でありスキル「無辜の怪物」により容姿を歪められている、などなど[[エリザベート=バートリー|電子の歌姫]]との共通点は驚くほど多い。くーしーざーしーで、ちーまーみーれー! | + | *ランサーというクラス、ランルー君をマスターに持つ、後に有名な吸血鬼のモデルとなった、竜の息子(娘)でありスキル「無辜の怪物」により容姿を歪められている、などなど[[エリザベート=バートリー|エリザベート]]との共通点は驚くほど多い。 |
| *属性はまさかの秩序・善。性格がぶっとんでいるのは「信仰の加護」と「無辜の怪物」のスキルのせいであろう。 | | *属性はまさかの秩序・善。性格がぶっとんでいるのは「信仰の加護」と「無辜の怪物」のスキルのせいであろう。 |
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| == 話題まとめ == | | == 話題まとめ == |
− | ;貴族に裏切られたヴラド三世
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− | :自国の貴族に対して容赦のないヴラド三世だが、そこには「貴族によって肉親を殺された」ことによる背景・影響が存在したのかもしれない。<br />彼の父ヴラド二世および兄のミルチャは、ワラキアの地方貴族によって暗殺されたとされる。当時ハンガリーの摂政だったフニャディ・ヤーノシュとヴラド二世は対立していたため彼によって殺されたという説も存在するが、ヴラド三世がヤノーシュに敵討をした話はない。だが父と兄を殺したとされる地方貴族には復讐を行ったことから、実際に手を下したのはやはりワラキア貴族であったと思われる。元々ワラキアは貴族の力が強く、彼らによって君主が変えられることも度々だった。だがそうだとしても自分の父と兄を殺した(もしくは見殺しにした)ワラキアの貴族たちはヴラド三世にとって裏切り者に違いはなかっただろう。ヴラド三世が国内貴族に対して苛烈なまでの粛清を行った背景に、こういった出来事が影響していた可能性は否定できない。
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− | ;幼少期を過ごしたトルコ
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− | :ヴラド三世を語る上で、オスマントルコとの因縁は切っても切り離せないものであり、その始まりは彼の幼少期にまで遡る。<br />1444年、ヴァルナの戦いにてバルカン半島諸侯連合軍であるヴァルナ十字軍がオスマン帝国に敗北。連合軍の一員であったワラキア公はオスマン帝国への臣従を余儀なくされ、ワラキア公の子息であるヴラド三世は弟ラドゥ(美男公)とともにオスマン帝国の人質にされた。ヴラド三世が11歳の頃である。<br />人質としてデヴシルメ(強制徴用の意味。イスラム教に改宗させて教育・訓練を行うこと)となったヴラド三世はそれから数年間、オスマン流の教育を受けると同時に、トルコ圏内の文化・規律などを知ることとなる。ワラキア国内では知る由もなかった事柄も少なくなく、現在ではヴラド三世の代名詞とも言える「串刺し刑」もその一つ、元々はトルコ圏で用いられていた刑罰であった。
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− | ;12年間の幽閉生活
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− | :1462年、ハンガリー王マチャーシュ一世により身柄を拘束され幽閉の身となった。敵国であるオスマン帝国(トルコ)に協力していたという罪状で捕えられたが、これはカトリック王としての体面やオスマン帝国と衝突したくないという理由によりでっちあげられたものであると考えられている。<br />一種のスケープゴートにされたヴラド三世であったが、そのわりには罪人として扱われてはいなかったようで、一等の居城を与えられ、監視付きではあるが外出もできたようだ。さらにはマチャーシュ一世の妹マリアと結婚して子どもも儲けていた。<br />ちなみに幽閉されていた時の手慰みとして編み物を習っていたらしい。『Grand Order』で[[ヴラド三世 (Apocrypha)|もう一人の自分]]が刺繍を趣味としていたのはこの事に由来していると思われる。
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| == リンク == | | == リンク == |
| *[[登場人物]] | | *[[登場人物]] |