概要
プレイヤー(いわゆるゲームの参加者)が操作しないキャラクターを指す。
EXTRAシリーズ
聖杯戦争の運用および本戦前期間のための数合わせとして、ムーンセルがかつて地上に居た人間をモデルにして作成したAI。聖杯戦争を円滑に進めるために作られた仮想生命。運営するための代理人。ムーンセルの蔵書の中から「かつて存在した何者か」をモデルに「再現」したもの[出 1][出 2]。
サーヴァントとは違いプログラミングされた仮想生命でしかなく、それぞれ
そんなNPCたちにとってマスターたちは羨望の対象であり、また、嫌悪の対象でもある。人間の不合理性に振り回され、道具のように消費されていく自分たちの在り方に不満を訴えるNPCも少なくはないため。命を与えられながらも、その命を否定されるもの。今そこに『有る』が、今そこに『無い』もの。そんな彼らの不満は鬱積し、一つの都市伝説を作った。輪廻転生とも呼べるメモリの使い回しの末、高い人間性、魂を獲得したものは上級AIに昇格させてもらえるというのだが、無論、そんな未来はない。仮にそんな事態が起きたとしても、ムーンセルにとってそれは意味のないバグに過ぎない[出 1]。
『EXTELLA』では新SE.RA.PHになってからはそれぞれの生命権を認められ、役割はあるものの『マスターたちの戦いが終わったら全員廃棄処分』という一大リセットがなくなった。中には上昇機構のNPCもおり、人間性をもっと獲得してAIに昇格しよう、というものもいる。新ローマや千年京でNPCたちがこぞって商売を始めたのも、商売に目覚めたからではなく夢を叶えるためであり、そのためにリソースを集めているが、玉藻の前によって容赦なく税金を搾り取られてしまう[出 2]。
なお、主人公とヒロインのひとり・遠坂凛との奇妙な縁の始まりは、記憶も何も無いままに曖昧な状態になっている主人公 (EXTRA)に対し、それ故に凛が彼を「敵」と認識出来ずに、NPCと誤認し接触を図った事がきっかけである。
Grand Order
人理継続保障機関フィニス・カルデアの戦闘シミュレーションで出現する敵性体を指す言葉。純粋に戦うためだけに作られた存在。特異点で出会った敵性存在を模しており、NPCデータはいずれも攻撃的。NPCは人工生命という訳でもなく、感情も人格も存在しないが、あくまで戦闘用の思考と知性はある。戦うために思考する知能(AI)が組み込まれている[出 3]。
人格も感情もないため本来は勝つために行動する自分達であるのに勝てなかった、という事実への認識以外ないはずだが、外部からの介入によってその認識を怒りという感情に変えられていた。本来ならそれも訓練終了時の自動リセットによって消去されるはずだが、レジストリ内などに欠片が残っており、戦闘シミュレータ専用のメインフレームのメモリ内部にダストデータが蓄積されていた。シャーロック・ホームズの体験クエストで怪しいデータとして発見され、解決のため彼は主人公 (Grand Order)を伴いカルデアの電脳空間へと入り込んだ。ウェアウルフ、ゴブリン、ワイバーン、ヤドカリ、魔猪、シャドウサーヴァント型など、確認されている多くの敵性体の設計データが存在する[出 3]。
また、特定のクエストにて編成に組み込むことのできる専用のサポートサーヴァントは「サポートNPC」と呼称される。
関連人物
- 主人公 (EXTRA)
- NPCが何らかの故障(エラー)によって自我を獲得した存在。他のNPC同様、過去の人物の「再現」。
- トワイス・H・ピースマン
- 「トワイス・ピースマン」という人物を模したNPCが、生前の記憶(正確に言えばデータのオリジナルの記憶)を取り戻してマスターとなったイレギュラーな存在。
- 言峰綺礼 (EXTRA)、間桐桜 (EXTRA)、藤村大河、カレン・オルテンシア
- ムーンセルが過去に生きた人間の中から再現した上級AI。
- BB
- 間桐桜 (EXTRA)のバックアップ。聖杯戦争を円滑に行うためのNPCなどではなく、ムーンセルの制御を離れ、自己の機能拡張のみを目的としている異質なプログラム。
メモ
脚注
注釈