ジェームズ・モリアーティ
新宿のアーチャー
- 真名:ジェームズ・モリアーティ
- 身長:175cm / 体重:68kg
- 出典:シャーロック・ホームズシリーズ
- 地域:ヨーロッパ全域
- 属性:混沌・悪
- 性別:男性
- CV:土師孝也
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』EOR一章では西暦1999年の新宿において召喚され、魔神バアルと同盟を結んだ。
- 彼はまず自らの記憶と悪性を削り、善性を拾得して生まれ変わった。同時にバアルもまた自らの記憶を削り、モリアーティに擬態する。
- バアル扮するモリアーティは記憶を操作している為、自身を本物のモリアーティだと信じて行動する。一方で本物のモリアーティは記憶の一部喪失に加え、善性を獲得している為に悪を働く偽のモリアーティ(及びその配下達)と争う事となる。
- そのさなかレイシフトで現れた主人公を助け、肩を並べて戦う内にモリアーティが二人いる現象を「モリアーティが善性と悪性で二分された結果」と誤認。自らを「善のモリアーティ」として主人公と行動を共にしていたが、最終局面で「悪のモリアーティ」を撃破した際に“本来の目的”を思い出す。
- それは宿敵シャーロック・ホームズを超え、地球を砕く事。
- 己が悪役である限りどう足掻いてもホームズには勝てない事を悟った彼が唯一可能性を見出したのは、ホームズの味方につく事だった。結果としてホームズは重要な推理を誤り、モリアーティに取り込まれるという形で敗北する。
- そして既にモリアーティが取り込んでいた幻霊「魔弾の射手」の持つ「自らの最も大切なものを射抜く」という力に従い、善性を得て共に戦った事で彼が初めて獲得した大切なもの――主人公の頭上に、魔弾に見立てた隕石を落下させようとする。
- このようにホームズに勝利し、星を砕くという完全犯罪までも成立させかけたが、駆けつけた厳窟王とジャンヌ・オルタの手で救出されたシェイクスピアと、この時の為に身を隠していたアンデルセンら二名が二次創作による『幻霊探偵』――ホームズには届かないまでも名だたる名探偵達の幻霊を召喚。彼らに力を与えられた主人公にこの事件の犯人である事を証明され、敗北を喫する。
- 本来ならば幻霊探偵の支援を受けた主人公を相手にしてもなお充分な勝算はあったのだが、魔弾を命中させる為にどうしても消す事が出来なかった、主人公を大切に想う心が敗北の一因となってしまった。
- そして、いつの日か正式に契約するかも知れない主人公に激励をかけ、消滅した。
- 人物
- 蝶をモチーフとした近現代風の衣装を纏ったアラフィフ紳士。
- 胡散臭い喋りでジョークをよく飛ばすなど愉快な印象を与える人物。一方で途轍もない頭脳を有しており、冷静な観察眼と計算を以て行動をしている。
- 幻霊「魔弾の射手」を取り込んだことによりアーチャーになっているが、本来はキャスターらしく、自身の霊基がそう訴えているのを感じていた。
- 「黒い聖剣を使用する剣士の少女」という程度の情報からアルトリア・オルタの真名を推測するほどの高い推理力を持つ。
- また、戦闘においても時間稼ぎを目的とした戦闘をきっちり予想通りの秒数で終わらせるほど理知的で、時折数式やギャンブル用語に例えている。
- 本来は悪役であり、「彼自身」やホームズも善心が存在したことに驚きを感じている。
- 無意味な死を何より嫌うと自称している。
- 能力
- カメレオンの持ち手が特徴なステッキは、サーベルと銃を仕込んでおり、遠距離と近距離に対応できる。
- 背に背負った超過剰武装多目的棺桶(ライヘンバッハ)は重機関銃にロケットランチャー、ビーム砲といった兵器を内蔵しているほか、これ自体を振り回して敵に叩きつける。
- 武器も、その扱い方もすべてが合理的であり、戦場を的確に把握し、部下を使って敵を追い込み、あらゆる不確定要素を排除している。
- ただし、犯人と指さされることで力が抜けていき、極端に弱体化してしまうという弱点を持つ。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | 主人公 (Grand Order) | C | D | A | B | A | C | 対魔力:D 単独行動:A+ |
魔弾の射手:EX 蜘蛛糸の果て:A++ 邪智のカリスマ:A |
宝具
- ????
- ランク:A+
種別:対軍宝具 - 真名判明前に使用する疑似宝具。
- 終局的犯罪(ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド)
- ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:100人 - 彼が目指す窮極の破壊、「惑星破壊」を具現化した宝具。
- サーヴァントとして召喚されたため、「対軍」に留まっているが、力を増幅させれば「対都市」「対国」と範囲が広がっていく。
- 終局的犯罪(カタストロフ・クライム)
- 亜種特異点Ⅰにて敵として登場した際に使用する宝具。
真名:ジェームズ・モリアーティ
- ジェームズ・モリアーティ。シャーロック・ホームズシリーズにおいて、ホームズ最大最強のライバルとして名高い数学教授。
- 登場した作品はわずか三作、その殆どはホームズの言葉でしか登場しないにも関わらず、ホームズ最後の事件の暗躍によって、絶大な支持を受けた悪のカリスマ。
- 天才、哲学者、思索家、極めて優れた頭脳、「犯罪界のナポレオン」。ただの数学教授でありながら、その組織網はヨーロッパ中に広がったとされる。
- 証拠を残さず君臨し続けたが故に、彼は一度たりとも、名指しで犯人とされたことはなかった。故に、犯人と指差された瞬間、これほどまでに弱体化する。
- 作中で明かされた設定によると、「犯罪コンサルタント」のような仕事に携わっていたとされている。
- 魔弾の射手
- モリアーティはサーヴァントとして召喚されているが、その実態は、幻霊「魔弾の射手」の能力を吸収した融合型サーヴァント。
- その為か、真名が秘匿されていた時は正体をアーチャーとして絞っても、キャスターとして絞っても「何かがズレている」と評されていた。
- 歌劇である「魔弾の射手」に登場する狩人は悪魔に魂を売り渡すことで、狙う獲物を必ず仕留める魔弾を手に入る。
- 七発目は自分が望んだ場所ではなく、悪魔が操作する。つまり、契約者の大切なものに放たれ、絶望に陥れる。
- この物語において、七発目の弾丸は死神にも等しい力を持ち、同時に悪魔は七発目を必ず撃たねばならない。
- そして『新宿幻霊事件』で七発目が確定すれば、因果律が強化され、強制レイシフトの発動を無効化させることが可能。
- 小惑星の力学
- ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド。
- シャーロック・ホームズシリーズでは『恐怖の谷』で言及された、彼の手による論文。
- ホームズ曰く「純粋数学の最高峰に分け入った論文」であると言われている。
- 『Fate/Grand Order』での実体は「惑星破壊」の方法についての論文であり、この論文を実証したいと思った事が悪の道に入る切っ掛けになったように描かれている。
- なお、宝具名『終局的犯罪』と併せて、元ネタが存在している。(後述)
登場作品と役柄
- 〔アーチャー〕キャラクターデザイン:RAITA / 設定作成:??? / レア度:☆5
- 亜種特異点Ⅰの解禁に際して真名を伏せる形で期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 亜種特異点Ⅰでのパートナー。
- 新宿での計画にとって必要不可欠な要素であり、自身の心境が変化するきっかけとなった存在であり、最終的に計画が頓挫した原因。
- 悪の素質がまったくないと言い切り、「善でありながら悪を否定せず、悪を認めているのに善を嗤わない」という在り方を評価している。
- 魔神柱バアル
- 亜種特異点Ⅰで「幻影魔人同盟」を組んだ相手。
- 互いに目標を達成する為のビジネスライクな関係であったが、一種の共感もあった模様。
- ヘシアン・ロボ
- 亜種特異点Ⅰでは主人公達と敵対する上での同士。基本的に言う事は聞かないので好きなようにやらせている。
生前
- シャーロック・ホームズ
- 宿敵。
- 『Fate/Grand Order』では嫌いなものに挙げている上、「自分がアラフィフであいつだけ超絶イケメンなのが許せない」と不満の様子。
- とはいえ善悪の違いはあれど方向性は同じようで、亜種特異点Ⅰで協力した際には実力を認めて仲良くプランニングをしていた。
- ヘンリー・ジキル&ハイド
- 生前からの知り合い。彼に悪についての哲学を吹き込んだ。
- 『Fate/Grand Order』では出会った際に凄まじく悪い声でコミュニケーションをしようとした。
名台詞
- 「美少女だと思った? 残念、アラフィフの紳士でしたー!」
- 最初に告知された際の台詞。いい具合にお茶目である。
- このため、発表以降はユーザーからはアラフィフ呼ばわりされる羽目に。
- 「真名封鎖、疑似宝具展開……お仕置きの時間だネ!
……素晴らしい! 世界は破滅に満ちている! アッハハハハハハハハハ!」 - 宝具解放。最初の方はともかく、後半の台詞が不穏極まりない。彼の本性の一端であろうか?
メモ
話題まとめ
- 終局的犯罪
- 彼の宝具となっている『終局的犯罪』には元ネタが存在している。
- アイザック・アシモフが書いたベイカー・ストリート・イレギュラーズ(世界的なシャーロックホームズの愛好会)向けの論文および、それを元にした短編ミステリ集『黒後家蜘蛛の会』の一編、その名もずばり『終局的犯罪(The Ultimate Crime)』。
- 作中では「『小惑星の力学』とはどのような論文か?」が推理の題材になっており、「モリアーティが最高の数学者であること」「純粋数学の最高峰であること」「にも関わらず学問の歴史が既存のそれと大きく変わっていない事」などが推理の材料になっている。(仮にモリアーティが相対性理論に至っていたのなら、科学史は激変していたはずである)
- 最終的には、「小惑星の力学とは「火星と木星の間にある小惑星群は一つの小惑星(アン・アステロイド)を起源とすると仮定し、その小惑星内部にどのような力が働けば現在の小惑星群が生まれるか」について記載した論文である」という結論となった。また、「地球でも同じ事をすることを目論んでいると看破した科学界が脅威に思い、論文自体を握りつぶした」という点も論文が残っていない説明として挙げられている。
- このモリアーティの悪意の具現、社会に害を与えるという行為の最高峰、人類社会そのものを惑星ごと根本から木っ端微塵に粉砕するという究極の犯罪として「終局的犯罪」の名が冠されている。