レフ・ライノール
- スペル:Lev Lainur
- CV:杉田智和
『Fate/Grand Order』の登場人物で、人理保障機関カルデアの顧問を務める魔術師。
- 略歴
- 近未来観測レンズ「シバ」の開発者で、天才的な力量を持った魔術師。1999年にカルデアに赴任した。人類の未来を憂いており、人理を守る為に人生の全てを捧げると公言している。
- しかし、その本性は非常に悪意に満ちたサディストであり、人類に未来は無いと決め付けて2016年以降の人類史の焼却を実行。
- 更に最大の障害と見做したカルデアのレイシフトルームに爆弾を仕掛けて爆破し、結果多くのカルデアスタッフと主人公とマシュを除く46人のマスター候補が重傷、死亡に追い込まれる。
- その後、自身も冬木に赴くと主人公達の目の前で肉体が死亡した状態で精神だけが特異点にレイシフトしてしまったオルガマリーを消滅させ、人類滅亡を完遂するべく行動を開始する。
- 第2章では序章で失敗のせいでソロモンから咎められて帰還を許されなかったためそのままセプテムに直接出向き、聖杯を用いて多数の皇帝をはじめとする大量のサーヴァントを召喚してローマを滅ぼすように煽動して人類史を破壊しようと暗躍する。
- しかしその企みは主人公らによって敗れてとうとう追い詰められ、自ら魔神柱に変身して戦うもそれでも勝つことが出来ず、最後に切り札として召喚するつもりだったアルテラの召喚に成功するも、そこで調子に乗って主人公達を嘲笑していた所を背後にいるアルテラに一刀両断で斬り殺されるという、あまりにもあっけなすぎる最期を遂げる。
- 人物
- 正式な名前はレフ・ライノール・フラウロス。またの名を、七十二柱の魔神が一柱、魔神フラウロス。
- 普段は穏やかな好青年を演じているが、本性は邪悪そのもの。人間の命をゴミ屑同然に扱っており、大量殺戮を行う事も躊躇しない。
- 一方で近未来観測レンズ「シバ」を制作してカルデアの発展に貢献するなど、行動には謎が多い。
- 「王」と呼ぶ上位の存在の命を受けて行動している様子。
- 能力
- 卓越した能力を持った魔術師であり、彼が居なければカルデアの発展は無かったとまで言われている。
- どのような手段を用いたかは不明だが、2016年以降の人類史の焼却を実行している。
- 本性を現した時には「我らの王の寵愛」と称し、「魔神柱」と呼ばれる醜い巨大な肉の柱ヘと変貌した。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- 一連の事件の黒幕と思われていたが、第二章最終盤にてあっけなく退場した。
- MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア
- ネコアルクの協力者として登場。何やら、カルデア反攻殲滅計画「シューティングムーン」を進めているようだが…?
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 「取るに足らない存在」として放置するが、彼の活動によって思わぬ痛手を被ることに…。
- マシュ・キリエライト
- オルガマリーより、彼女を一人にしないよう監視するようにとの命令を受けていた。デミ・サーヴァント化してからも、一介のサーヴァント同様下に見ていることに変わりはない。
「デミ・サーヴァントふぜい 」と舐め切っていたのだが、結局その彼女らに敗れてしまうこととなる。 - オルガマリー・アニムスフィア
- 彼女からは深く信頼されていたが、当人は頼られる事を煩わしく感じていた。最終的に肉体はその足元に設置した爆弾で吹き飛ばし、精神は真っ赤に燃え上がるカルデアスに飲ませて跡形もなく消滅させるという徹底的な手段で彼女をこの世から消し去った。
- ロマニ・アーキマン
- かつての学友。優秀な能力を持つ彼を作戦の障害と見なし、他の局員諸共爆死させようと目論んでいたのだが、結果的に彼のサボり癖のために失敗に終わる。
- アルテラ
- 魔神態での戦いに敗れた直後に切り札として召喚するが、喜々として主人公たちを嘲笑っているうちに背後から「黙れ」の一言と共に真っ二つにされ、そのまま死亡した。
MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア
- ネコアルク、ネコアルク・カオス
- カルデア反攻殲滅計画のため利用しようとする。
- フリーダム極まりない彼女?たちへのツッコミが追いつかず、胃痛が絶えない相手。
- ラニ=Ⅷ
- 謎の空間から脱出するために彼女を利用し、不意を突いて殺害する。
その他
- フラウロス
- レフ、ライノール、フラウロスの3つの名を持つ時計塔の魔術師。並行世界における同一人物。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「なに、礼には及ばないさ。君は本当に運が良いからね。」
「いやいや、たまたまさ。運命の出会いとか宿命のライバルとか、そういう数奇を重要視しているんだ。」 - オルガマリーの命令に従い、マシュに主人公を個室へ送らせる際に主人公にかけた言葉(選択肢でどちらかに分岐する)。
- 個室にいればまず爆発には巻き込まれないため、主人公が死を免れることを踏まえた上での発言であることがわかる。
- あえて不自然な行動を取ってまで殺す必要はないと踏んだのであろうが、自分で言った通りの数奇な運命によって、主人公は彼の最大の障害として立ち塞がってしまうことになる。
MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア
- 「どうして! こういう時だけ! テキトーに動かないのだおまえは!?」
- カルデア侵入のため仕込んでおいた虫(バグ)が、ネコアルクに取り除かれていたことを知って思わず出た言葉。
- 笑顔の仮面が剥がれ、珍しく怒りの表情を見せているが・・・そもそも、こいつらに何かを期待する方が間違っている。
- 「その通り その通りだとも だが─── 2000年ほど遅すぎたよ アニムスフィア」
- 『Fate/Grand Order』のストーリー同様に爆弾のスイッチを入れようとしたが、「未来を善いものに変えるのはどこにでもある一般的なことなのではないか」というオルガマリーの独白を受け、まさかの実行を断念しての言葉。
- 歯噛みしながらの心底怒りに満ちた一言である。彼女が受け継いでしまった、アニムスフィアの「グランドオーダー」とも何か関係があるのだろうか。
- その事に気付いてくれなかったかつての主への怒りとも受け取れる。
メモ
- 「神殿」「我らが王」など仲間や更に上の存在がいることが発言の端々から示唆されている。
- 「神殿」から長期間離れていると段々と弱体化していくらしく、「凡百の英霊ごとき」「デミサーヴァントふぜい」と、散々格下と侮っていたサーヴァント達に後れをとる結果につながった…と自己分析している。
- フラウロスの項目にもあるが、2章にて名乗った「フラウロス」とは『ゲーティア』に記されている悪魔、いわゆる『ソロモン72柱』の悪魔の名前である。
- TYPE-MOON世界観における「悪魔」とは「人間の願いによって生み出され、人間の願いによって呼び出される受動的なモノ」であり、ある意味ではサーヴァントとの共通点を持つとも言えるが……?
- 二つの事件では共に「呼び出したサーヴァントの願いを利用して」歴史を歪めようとしていた。結果的に2章ではロムルスが人類の滅びを望んでいなかったため自ら干渉したものの、基本的に自らで事件を起こさず誰かの願いによって動くという点では、悪魔の行動制限と合致する節がある。
- フラウロスとは同一人物である。奈須氏は竹箒日記にて、フラウロスが自殺した世界、すなわち『2015年の時計塔』の世界では『Grand Order』は発生しないと述べている。
- 『Grand Order』第一部では一貫としてフラウロスの一人称である「私」、または魔神柱全員の総意である「我々」としか自らの一人称を述べず、本来同じ体に同居していたはずの残り二つの人格の一人称を一言も言っていない。