Fate/EXTRA Last Encore | |
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放送期間 |
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放送局 | TOKYO MX ほか |
概要
『Fate/EXTRA』をテレビアニメ化した作品。しかし、内容はキャラクター等は共通するものの原作ゲームと大きく異なっている。
登場人物
- 岸浪ハクノ
- 聖杯戦争に参加しているマスター。
- セイバー
- 岸浪ハクノのサーヴァント。
- 遠坂リン
- 第一階層でレジスタンス活動をしている元マスター。
- ラニ=Ⅷ
- 第二階層でレジスタンス活動をしている元マスター。
- 間桐シンジ
- 第一階層のフロアマスター。
- ライダー
- 間桐シンジのサーヴァント。
- ダン・ブラックモア
- 第二階層のフロアマスター。
- アーチャー
- ダン・ブラックモアのサーヴァント。
- ありす
- 第三階層のフロアマスター。
- キャスター
- ありすのサーヴァント。
- ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
- 第五階層をうろつく殺人鬼。
- バーサーカー
- ユリウスのサーヴァント。
- 間桐桜
- 保健室のNPC。
- 尼里ミサオ
- 第三階層まで勝ち上がったマスター。
- レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
- 予選に参加しているマスター。
- フェルグス、レオニダス、ダレイオス
- 聖杯戦争を降りたマスターから売却されたサーヴァント。シンジの手により狂化され手駒にされている。
- 風魔小太郎
- 第二階層の戦いでダン、アーチャーペアに倒されたサーヴァント。
- 鈴鹿御前
- 999年前の聖杯戦争による決戦にてダン、アーチャーペアを倒したサーヴァント。
- ガウェイン
- トワイス・H・ピースマン
- セイヴァー
- 言峰綺礼
- 岸浪白野
用語
- ムーンセル・オートマトン
- 月の内部に発見された巨大なフォトニック結晶体。
- 人類とは異なる知的生命体によって作られた、光を記憶媒体にしたスーパーコンピューター。
- 「月の聖杯」とも呼称される。
- SE.RA.PH
- 正式名「SERIAL PHANTASM」。ムーンセル内に造られた霊子虚構世界。
- 規模が巨大になったムーンセルが自身を運営するために作った"月を回す都市型エンジン"。
- 魔術師(ウィザード)
- 魂レベルで電脳空間にダイブできる異能者。
- 自己の精神・魂を霊子化し、アバターとして電脳空間で活動できる。
- マスター
- 聖杯戦争に参加した者たちの呼称。サーヴァントを召喚・契約し、聖杯戦争に参加する。
- 英霊(サーヴァント)
- 人類史から読み取られ、選抜された「英雄・偉人」を誇張・再現したもの。
- SE.RA.PHにおいてはマスターの戦闘代行人として使用される。
- 聖杯戦争
- 「あらゆる願いを叶える」という「月の聖杯」を巡って争われる戦争。
- 月の内部を舞台とした、128人のマスターによる生存競争。聖杯を手にできるのはただ一人の勝者のみ。
- 焼却炉
- 辺獄の薔薇園。立ち入った生徒の半数は意味消失からの自殺に陥っている。
- 廃棄物として捨てられたものの跡地。
- 良くないもの、悪夢を見る場所として知られる。
- 構造帯そのものが破損しているためSE.RA.PHの清浄機能が働いておらず、ここに訪れた者は三層のレイヤーを同時に視る。
- 一つは元々用意された土台「廃墟」。
- 一つは予選参加者全員に見せていた共通幻想「学園」。
- そして一つは来訪者が持ち込んだ原風景「トラウマ」。
- 西欧財閥
- レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイを筆頭とした経済団体。『EXTRA』の世界における地上の王。
- 西暦2030年、レオナルドは聖杯を手に入れるべく月の聖杯戦争に参加した。
- アンジェリカケージ
- 七つの海の底に君臨する熾天の檻。
- 月の中枢に位置し、外部からの知的生命体がムーンセルにアクセスする為の到達点とされる。
- NPC
- 聖杯戦争を円滑に進めるために作られた仮想生命。
- それぞれに決められた役割があり、逸脱することはできないが独自の思考、人格が備わっている。
- ムーンマイルラダー
- 上昇し、七天の海の戦いへと導くもの。傷を癒す効果もある。
- 聖杯戦争に参加したマスターが対戦相手であるマスターに勝利した時のみ下ろされるSE.RA.PHの基本原則で、
- 下から上の階層へ上るにはこのラダーを使用する必要がある。
- 余談ではあるが、下の階層に下りるだけならラダーは必要ではない。
- 霊子ハッカー
- ウィザードと同義。
- 新設海洋都市ケープ
- もともとはSE.RA.PHの七層を構成する第一階層だったが、SE.RA.PHの管理から解放された都市。
- 最後の聖杯戦争中、1回戦に勝利したものの2回戦に上がる事を拒否した間桐シンジが、
- 争いが起きないように一定の法律のもと都市行政によって運営していた。
- 後に彼の片腕となる女性マスターが第三階層より逃げ延び、シンジの秘書となり、ケープはより完成した都市となった。
- 以後、間桐シンジはかつての舞台であった旧校舎を住居とし、表だった都市運営は秘書となった女性マスターが行っていた。
- 少女を中心にした治安部隊を組織したのはその女性マスターの趣味だとか。
- コードキャスト
- 電脳空間で使用される簡易術式プログラム。
- ウィザードはコードを予め設計・製造しておき、これに魔力を通すことで起動させる。
- 天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)
- セイヴァーと呼ばれるサーヴァントが持つ宝具。聖杯戦争のルールを変えたと語られる。
- フロアマスター
- 各階層の仕組みがそれぞれ独立したものになって、階層に残ったマスターが自動的になったもの。
- その時に生存していたもの、あるいはその階層の戦歴の中でもっとも優れたマスターが選ばれる。
- 皇帝特権
- セイバーが持つ固有スキル。
- 万能の天才と自称するセイバーは、自分にできる範囲での技術ならば一時的に「その最高値」を身につける。
- 権力のみで不可能を可能とさせた皇帝たちの持つ、強力なワガママ主張スキル。
- 魔力供給
- サーヴァントは自力で魔力を生成できるものの、その生産量は彼らの多大な消費量には追いつかない。
- マスターは自身の生体エネルギーを魔力としてサーヴァントに分け与える。
- その方法は様々だが、接触による供給がもっとも効率がよい。
- ラニと星辰
- 星辰とは星、星座の並びのこと。ラニは占星術を得意とする。
- ラニはアトラス院と呼ばれる地上最後の魔術機関が鋳造した、地上最後のホムンクルスである。
- 感情より理論を優先するよう調整された電脳活動に特化した人工生命だが、
- 錬金術から生まれたラニは失われつつある神秘学「オカルティズム」を重要視しているようだ。
- 西暦3020年
- 本作品における現在の年。SE.RA.PH崩壊から約1,000年。
- 地上の人口は10万を切り、じき滅亡域に到達する。
- 文明圏を維持する事が人の証であると仮定すると「SE.RA.PHにいるマスター」が最後の人類。
- そしてSE.RA.PHが崩壊すると人類は宇宙から消えることになる。
- イチイ
- ケルト、北欧における聖なる樹木の一種。
- アーチャーの弓はシャーウッドの森の木から作られている。
- 伝説によるとアーチャーは「この矢が当たったところに埋葬してほしい」と残したという。
- 王城
- ラダー出現場所。第二階層入り口。
- 多くのマスターは狙撃手を倒す為に王城から離れたが、
- 狙撃手はこの王城に身を潜ませていた。
- 刻を告げる鐘の音は、王城頂部から時計塔の鐘を狙って撃たれた跳弾の音である。
- 悔根の森
- 姿を見せない狙撃手の狩り場となった第二階層。
- 刻を告げる鐘楼が鳴り響いた時、迷い込んだマスターは
- その頭部を撃ち抜かれ、「決闘」に至る事もできず抹殺されてきた。
- 『停滞の海』から戦いに訪れたマスター達は、
- 入り口である「王城」を出た瞬間に狙撃され、森への撤退を余儀なくされた。
- マスター達は狙撃手がいるであろう時計塔を目指し、その道半ばで狩人に倒されるか、時計塔に辿り着いた時、最後の罠によって殺された。
- サイバーゴースト
- SE.RA.PHに出現する「幽霊」。
- 魂を情報化し確定させた世界であるSE.RA.PHでは、
- 地上ではあり得ない「精神だけ」「魂だけ」の生命活動がありえるため、ゴーストが物理的に存在する。
- 死の間際の記録が再生されているため、無念が焼き付いた場所からは動けない。
- ムーンセルに見つかれば即座にデリートされる、死者の夢のようなバグでしかない。
- 忘却の庭
- マスターを捕食する怪物が徘徊する第三階層。
- 「自分の名前を忘れさせて無力化させる」というありすの固有結界「名無しの森」と融合したもの。
- ここでは誰もが時間の迷子になる。
- 人生は連続した物語に見えているだけで、実際は過去と現在のシャッフリングにすぎない。
- ありす
- 千年前の聖杯戦争において、第三階層まで到達したと記録されているマスター。
- ゴーストではあるがSE.RA.PHで生まれたゴーストではなく、
- 地上から月に昇る過程でゴースト化していた為、自由に移動できる希有な存在だった。
- 生存競争には向かない性格だったが、マスターとしての性能は破格・規格外のものだった。
- 彼女を相手にしたマスターは「戦闘行為」にすら辿り着けなかったという。
- アリス
- キャスターがマスターであるありすの望みに応えた姿。
- ありすとうり二つの容姿・性格をしているが、ありすが「怪物」に変質した後、その姿は失われた。
- 今はただ、かつてお茶会が開かれたテーブルに最後の希望を残すのみ。
- ザザ鳴りの街
- 雨が降り続く第五階層。
- 吹き溜まった死、怨念の声がノイズとなり、そのノイズが雨音となって再生されている。
- この階層を彷徨う殺人鬼の怒りが投影された物で停滞し、崩壊した地上の風景を再現しているとも。
- フロアマスターは既に死亡したと判定され他にマスターもいないため、一騎打ちによる勝者輩出は行われなかった。
- そのため、既にラダーは下りている。
- デミ・サーヴァント
- サーヴァントの情報を自身に取り込み、その能力を継承したもの。
- 基本的には召喚し、契約したサーヴァントでしか成立しない。
- どのようなマスターであれ、英霊の霊基に耐えきれず途中で崩壊してしまうが、
- 「生まれながらにそう調整された個体」であれば耐えられる可能性はある。
- 死相(デッドフェイス)
- チャクラ・ヴァルティン成立後、ごく稀に発露するようになった強化現象。
- サイバーゴーストは、生を求めて彷徨う肉体の無いもの。
- 一方でデッドフェイスは生きながら死に囚われた、何も生み出さない悪性情報の一種。
- SE.RA.PHでは肉体の死と精神の死が別物のため、死に切らなければ精神活動も呪いとして蓄積される。
- 熾天の檻が閉ざされ、聖杯戦争が終わった事で死者の無念を分解する浄化機能が停止し、死を放置する事になった。
- そこから生まれたものがデッドフェイスである。
- 死を迎えながら死に切れない精神情報は電光の仮面となり、死した肉体を動かし、
- いずれ肉体すら悪性情報に変質させ、その素顔を死の貌に塗り替えてしまう。
- 満足な終わりを迎えた肉体すら汚染し「動く死人」に変わってしまった時、
- その生命意義は全て失われ、フロアを彷徨うだけの災害となる。
- 試写室
- ハクノが失意の中で辿り着いた記録。
- 「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した誰かの余計なお世話。
- 1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとも。
- 今はやきそばパンだけが残されている。
- 真名
- サーヴァントの本当の名前。クラス名ではなく、英雄としての真実。
- その告白は特別な物であり、正しい契約者の物。
- これをサーヴァントから告げられ、マスターは本当の“契約者”となる。
- 招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
- セイバーの宝具。
- 生前は思うままに生き、死後は「バビロンの大淫婦」と貶められたセイバーの人生・信条を形にした大魔術。
- セイバーが築き上げた黄金劇場を魔力で再構成し、
- 「この舞台の中でなら全ての幸運・勝機が主役である彼女に傾く」という決戦場。
- 「ローマの大火」というローマを襲った大火災を鎮めた逸話もあるため炎の扱いに優れており、炎の災厄に縁がある。
スタッフ
- 原作
- 奈須きのこ、TYPE-MOON / Marvelous
- シリーズ構成
- 奈須きのこ
- キャラクター原案
- ワダアルコ
- 総監督
- 新房昭之
- シリーズディレクター
- 宮本幸裕
- キャラクターデザイン・総作画監督
- 滝山真哲・山村洋貴
- アクションディレクター
- 三輪和宏
- 美術監督
- 望月卓磨
- 色彩設計
- 日比野仁
- CG監督
- 高野慎也
- 撮影監督
- 会津孝幸
- 編集
- 松原理恵
- 音響監督
- 鶴岡陽太
- 音響制作
- 楽音舎
- 音楽
- 神前 暁(MONACA)
- アニメーション制作
- シャフト
主題歌
- オープニングテーマ「Bright Burning Shout」
- 作詞:田淵智也 / 作曲・編曲:神前暁 / 歌:西川貴教
- エンディングテーマ「月と花束」
- 作詞・作曲:さユり / 編曲:江口亮 / 歌:さユり
メモ
- 原作者であり、シリーズ構成として参加する奈須きのこ氏が「単なる『EXTRA』のアニメ化である」と『TYPE-MOON エースVol.12』のインタビューで答えたのだが、果たして。
- 案の定、『Last Encore』は前提を知っているかいないかで感触が変わるものを目指し、原作ゲームを知っている人はその違いに「なん……だと……?」と刮目してもらえるようにと竹箒日記で綴った[1]。
やっぱりである。 - そもそも『ゲームのアニメ化』ではなく『アニメの為に作った本』はこれが初めてであり、「趣味に走っていい。とにかくやりたい事をやっていい」と二度目の打ち合わせの時に言われたのが、『Last Encore』の土台になっている。
アニメ脚本の経験がなく、まず一冊『Last Encore』の原作本を書いた後、桜井光氏に脚本への落とし込みや修正を手伝う形となっている。
- 案の定、『Last Encore』は前提を知っているかいないかで感触が変わるものを目指し、原作ゲームを知っている人はその違いに「なん……だと……?」と刮目してもらえるようにと竹箒日記で綴った[1]。
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