來野巽

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來野 巽

  • 読み:きたの たつみ
  • マスター階梯:
  • 魔術系統:
  • 魔術回路・質: / 魔術回路・量: / 魔術回路・編成:

『Prototype』の世界で行われた、八年前の聖杯戦争におけるバーサーカーのマスター。

略歴
魔術も神秘も知らない普通の高校生の少年。母方の祖父の遺品として送られてきた手帖の文章を読み上げることで、意図せずしてバーサーカーのサーヴァントを召喚してしまい、聖杯戦争に巻き込まれることになる。
バーサーカーから聖杯戦争の概要とその危険性、そして「正義の味方」として人々を守りたいという願いを聞き、巽自身も自分の街を戦火から守るためにマスターとして聖杯戦争に身を投じる覚悟を決める。
戦端が開かれた後は、玲瓏館陣営を此度の聖杯戦争の諸悪の根源であると判断し、バーサーカーに攻撃を指示する。しかしバーサーカーが突撃をかけている間に、愛歌の命を受けたアサシンの手により暗殺された。
人物
世田谷の都立高校に通う高校2年生。成績も運動も中くらいで、趣味は野鳥観察と読書。家族は両親と妹。受験を控えた巽だけが親元を離れて世田谷で一人暮らしをしている。
悲壮な決意や超人的な覚悟があるわけではないが、友人や身近な人々の住む街を守りたいという、人としてごく真っ当な正義感を持った少年。意味も分からず実感も沸かないまま巻き込まれた聖杯戦争の中で、バーサーカーの祖父に似た澄んだ眼差しを信じ、無謀であることも成り行きでしかないことも承知の上で、街のために戦うことを決意する。
バーサーカーとは主従というよりは友情めいた関係を築いており、最後の瞬間まで「自分の願いに殉じてくれた友人」の身を案じていた。
能力
令呪は一枚羽で、マスター階梯は最下位。
ほぼ普通の一般人同然だが、母方の祖先が魔術師で、隔世遺伝によって右目に“魔眼”が発現している。能力の詳細は不明だが、カメラのファインダー越しに見た動物が妙に長く動きを止めることが多かったと語っている。

登場作品と役柄

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
バーサーカーのマスター。

人間関係

バーサーカー
街を守るため、共に戦うことを決意する。友人のような関係。

メモ

  • 善良で正義感を持ち、わけも分からず巻き込まれた戦いで人々を守るために奮闘する、というまさに物語の主人公のような人物。……ただし、彼に主人公補正はなかった。
    • 皮肉なことに「最初は善なる思いから始めた事だが、見当違いな方向に向かっていく」「最終的に“女”によって破滅する」という彼の辿った道は、間桐雁夜に重なる。
    • 第三部に入り明かされた経緯でいえば、魔術師ではなく聖杯戦争の存在も知らなかった一般人がその血に潜む魔術の因子と先祖の書き残した魔術書によって偶然、正しい儀式を経ずにサーヴァントを召喚してしまったという雨生龍之介枠でもあった。
    • あえて主人公との違いを挙げるならば、彼には他の主人公のようなどこか人から外れた精神性はなかった。

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