カドック・ゼムルプス | |
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外国語表記 | Kadoc Zemlupus [出 1] |
性別 | 男性 |
身長 | 170cmに少し足りない位[出 2] |
声優 | 赤羽根健治[1] |
デザイン | 蜂野荒野[2] |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場する魔術師。Aチーム、後のクリプターの一人。
- 略歴
- カルデアから選抜されたマスター候補の中の上位7名、Aチームの一員。キャスターを召喚予定だったが、レフの妨害工作により瀕死の重傷を負い、コフィンで凍結保存されていた。他の6名同様、人理修復後の救命を待つことなく異星の神の呼びかけに応じ、クリプターとして蘇生。召喚したアナスタシアと共にロシア異聞帯の拡大に向けて行動する。
- ロシア異聞帯の切り札となりうる力を持ちながらも、異星の干渉を良しとしないイヴァン雷帝は障害にしかならないと判断し、彼の排除を決意。シャドウ・ボーダーの出現をも計画に組み込みアナスタシアを皇帝にすることに成功する。更にアタランテと反乱軍を利用して主人公の戦意を削ぐも、パツシィの予想外の行動により再起した主人公たちに直接対決を余儀なくされる。マスターの地力では勝っていたが経験の差が祟ってアナスタシアを喪い、戦意を喪失。ビリーに後頭部を殴打され気絶しシャドウ・ボーダーへと連行された。
- ほどなくして言峰により奪還され、ギリシャ異聞帯に連れられる。『人智統合真国 シン』の時点では、役割を失ったクリプターとして一定の自由を保ちつつ待機中。
- 人物
- 天才揃いのAチームの中では平凡であり、境遇は主人公に似ているとダ・ヴィンチちゃんに評されている。ただしそれはAチームの中で比較したらの話であり、彼自身も200年ほどの歴史を持つ魔術師の家の生まれで、努力を惜しまない勉強家なこともあって魔術の実力・知識は主人公のそれとは一線を画す。
- 他のAチームメンバーとの埋めがたい才能の差を自覚しており、やや自虐的であり、悲観的になってしまう事を本人も気にしている。劣等感に囚われなければ周囲に気を配り、優しい笑顔を浮かべることもできる協調性の持ち主。
- ロック・ミュージックを好んで聴くと思しき発言をしている。神話マニアで勉強家。
- 能力
- 本人曰く平凡な魔術師であるが、高いレイシフト適性を有する。
- 魔力量は少なく、キャスターを召喚予定としているのも、燃費の悪い戦闘用サーヴァントを避けたがっていた為。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 第二部から登場する7人のクリプターの1人。
- 最初の異聞帯であるロシアの担当であり、主人公達を待ち受け、敵対する。
その他
- ちびちゅき!
- 所属不明。アナスタシアともどもルナチューブに「こたつを組み立ててみた」動画を投稿し、生活ジャンルで一位を獲得していた。
人間関係
Fate/Grand order
- アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
- 召喚したサーヴァント。関係はかなり良好で、魔力の大半をヴィイが賄ってくれる彼女とは戦闘面での相性も良い。悪戯好きな彼女に振り回されることも。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- 同じAチームのメンバー。兄貴分を気取られているらしい。ベリルには「ペペロンチーノは兄貴っつーより親父役だろう」と言われている。
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- 同じAチームのメンバーにして、リーダー。理論では払えない苦手意識を持つ。
- ギリシャ異聞帯では彼の杜撰なデータ管理方法に呆れたり、過去の人理修復のシミュレーションでは彼のトンチキな言動に頭を抱えてツッコミを入れたりと別の意味で苦手意識は存在したようである。
- 主人公 (Grand Order)
- 敵対する相手。高い能力も持っていないのに、自分達ができなかった人理修復を成し遂げたことに対して強い劣等感と敵愾心を抱いているが、内心ではその能力を認めている。
- イヴァン雷帝
- 自らが所属する異聞帯の王。
- だが、空想樹が根付くことを拒絶しつつ異聞帯の拡大を目論んでいるため、最悪の場合は始末して異聞帯を乗っ取る事を目論んでいた。
名台詞
Fate/Grand order
戦闘
- 「加速しろ」
- マスタースキル「加速航路」使用時の台詞。
- 「全快しろ」
- マスタースキル「魔力洗滌」使用時の台詞。
- 「そこ、狙わせてもらう…!」
- マスタースキル「幻想結界」使用時の台詞。
- 「令呪を以て命ずる。」
- 令呪使用時の台詞。
本編
- 「カルデアの連中が仲間だったのは、かつての話だ。
僕はこの異聞録における唯一のマスターとして、勝利をもたらす。
汎人類史のマスターにはできないことを、僕はやってみせる。
いや、やらなくちゃいけないんだ。 」 - カルデアと敵対することに対してこのような意気込みを見せている。
- 「これは証明だ、僕にも世界を救えるってね」
- 同様に、カルデアと敵対することについての意気込み。主人公に対する対抗意識も見て取れる。
- 「……まだだ。まだ終わってない!
僕は、彼女を皇帝 にすると約束した! この世界でダメなら、異なる世界を構築する !
その違う世界で、彼女を皇帝 にする! 諦めるものか! 絶対に諦めるものか!
僕だって 、君みたいにできるはずだ !!」 - 策略によってカルデアを含めた全勢力を協力させ、イヴァン雷帝を倒したカドック。カルデアとの最終決戦に挑むも、経験の差で敗北し、追い詰められてしまう。それでも頑なに諦めようとせず、
大令呪 にて別世界を構築し、アナスタシアを皇帝にしようと試みるも、それを許すビリーではなかった。 - 最後の台詞に世界を救うマスターとしての務めを果たせなかったことへの悔しさと、それを果たしたマスターへの対抗心が現れている。
- 「虚勢だな。君だって考えたことがあるだろ?選抜隊であるAチームのうち、誰でもいい。
ヴォーダイムか、オフェリアか、ペペか、それともデイビットか。
そのうちの誰かなら、もっと上手くやった筈だと」 - 「最多の犠牲者を出した」と主人公を蔑んだことを咎めたマシュに対して。実際にはそんなifの考察は無意味であることはカドック自身理解しており、虚勢を張っていたのは彼のほうだった。
- カドック自身はともかく、ヒナコとベリルの名前を省いたことに他意があったかは不明。
- 「……いいや、そんなことはない。
僕はいつでも、いつだって、できるはずだった っていう後悔ばかりだよ。」 - ビリーによって放たれた銃弾にアナスタシアが倒れ、彼女から「あなたは為すべきことを為すと信じている」と言われ、自嘲しながらその言葉を否定する。凡人として何も為すことができなかった彼は世界を救うマスターの役目を与えられ、それに全てを賭けるも、それさえも果たすことができなかった。それ故に、この異聞帯を救い、アナスタシアの皇帝への即位に自分の存在意義を賭けるもそれさえも失敗したことに結局自分は何もできなかったと諦観する。
メモ
- 戦闘中に令呪を使用するキャラクター。
- ゲーム的には特定タイミングで決まった効果のあるスキルを使うだけで、従来のボスが使うイベントスキルと同じようなものだが、「マスターとサーヴァントの戦い」である事を強調するため、アナスタシアとの戦闘では右上に主人公の顔とその令呪が表示されているのと同じように、左上にカドックの顔とその令呪が表示される。令呪使用時にはもちろんカドックのカットインが入る。
- なお、上記の演出は存在していないが、『Fate/GrandOrder』において初めて戦闘中に令呪を使用した敵側キャラクターはイベント『Fate/Accel Zero Order』における間桐臓硯(特定の戦闘において令呪を使用してランスロットの宝具発動をさせている)。
- 使われる令呪の内容は以下の通り。2つ目を除いて微妙に曖昧な内容だが、アナスタシアとの以心伝心が成せる技か、十分な効果を発揮している。
- 『令呪を以て命ずる。 敵を凍えさせろ!』 アナスタシアの攻撃にスタンの追加効果を付与する。
- 『令呪を以て命ずる。 宝具を解放せよ!』 アナスタシアのチャージゲージが即座に満タンになる。主人公が使う令呪と同じ効果。
- 『令呪を以て命ずる。 皇帝になれ!』 アナスタシアにHP100%回復のガッツ状態を1回分付与する。
- ラテン語で狼を意味する「ルプス」が苗字に組み込まれていることと、舞台となる異聞帯のサブタイトルが「獣国の皇女」であることから、「実は人狼ではないか?」と噂されていた(実際、彼の異聞帯には人狼が存在している)。
- 「才能は平凡」という設定や、どこか悪くしたような前かがみの姿勢、目の周りの酷いクマ、何より上記の自分に向かって言い聞かせるような口調から、相当な苦労人ではないかと一部では言われていた。
- 実際、蓋を開けてみれば空想樹を否定する異聞帯の王を皮切りに、環境が酷過ぎて改善の見込みがまったくない異聞帯の状況、他の異聞帯に比べての進捗の遅さ、最低限の娯楽すらない環境、自身の劣等感等で内面はボロボロになっており、目の周りのクマや苦渋に満ちた表情もストレスと寝不足のせいであると判明した。
- そしてギリシャ異聞帯にて、キリシュタリアの本性が相当にトンチキ寄りの愉快なお兄さんであった事が判明し、元々Aチームのツッコミポジションとプレイヤーから思われていたカドックの立ち位置が本当にそうだったことが確定。「Aチーム(と場合によっては主人公)で人理修復に当たっていたら確実に胃を破壊されていた」などと言われるようになってしまった。
- 実際、蓋を開けてみれば空想樹を否定する異聞帯の王を皮切りに、環境が酷過ぎて改善の見込みがまったくない異聞帯の状況、他の異聞帯に比べての進捗の遅さ、最低限の娯楽すらない環境、自身の劣等感等で内面はボロボロになっており、目の周りのクマや苦渋に満ちた表情もストレスと寝不足のせいであると判明した。
- カドックを演じる赤羽根氏は2011年に放送されたアニメ『THE IDOLM@STER』でプロデューサーを演じた過去があり、またアナスタシア演じる原氏もその作品のアイドルの一人・四条貴音を演じている。その為初期からそれ系のイジリネタが二次創作で散見されている。
- 『ますますマンガで分かる!Fate/Grand Order』第70話では男主人公がアナスタシアにケモ化したカドックの同人誌「傷の舐め合い」を渡していたのだが、それを見た担当イラストレーターの荒野氏がケモ化カドックを描いている[出 3]。
- ちなみに同人誌「傷の舐め合い」の内容は「突如ケモ化したカドックが荒くれヤガ達になぶられボロ雑巾のようになった所をパツシィに助けられ、二人の間にはやがて…」とアナスタシアが「解釈の埒外」と激怒する内容であった。
脚注
注釈
出典
- ↑ 『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』
- ↑ 2018年12月25日20:30 九条ケントTwitter
- ↑ 2018年11月30日1:47 荒野Twitter