間桐シンジ
ここでは『Fate/EXTRA』における間桐シンジについて説明する。
『Fate/stay night』での間桐慎二については「間桐慎二」を参照。
間桐シンジ | |
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読み | まとう - |
性別 | 男性 |
誕生日 | 5月5日 |
血液型 | B型 |
身長 | 171cm |
体重 | 59kg |
特技 | 妨害工作 |
好きな物 | ゲーム |
苦手な物 | 自分より目立っているヤツ |
天敵 | エルドラゴ |
声優 | 神谷浩史 |
イメージカラー | マリン…ブルー… |
初登場作品 | Fate/EXTRA |
概要
『Fate/EXTRA』における間桐慎二。ライダーのマスターとなる。主人公の第一回戦の対戦相手。
アジア圏屈指のゲームチャンプとして知られる名うてのクラッカーであり、確かな実力を持つウィザード。
『Fate/stay night』では代理マスターだったが、この慎二はきちんと才能があり自分でサーヴァントと契約した本物のマスター。
- 略歴
- 没落した貴族が西欧財閥から優良遺伝子を買い取り、跡取りとして生み出したデザインベビー。両親からはまともな愛情は向けられていなかったようで「物心ついた頃から部屋を与えられて勉強をしていた」と語っており、どうやらネット世界ではともかく、現実世界では友人がいなかったらしい。自身の境遇については「ドライなの好きだし」と悲観していないが、寂しさは感じていた。
- 自分の名前を記録に残したいという願望から聖杯戦争に参加したため、「命の奪い合い」という意識はなく、ゲーム感覚だった。
- 予選では主人公の旧くからの友人、かつ間桐桜の兄としてのロールを与えられており、予選突破後も主人公には友達として接する。また、遠坂凛をライバルとして、そして異性として意識している描写があるが、当の凛には「強いけどやりやすい敵」くらいの認識しか持たれていない。
- 『CCC』では月の裏側に落とされたマスターの一人であり、生徒会への参加を拒みつつ、実はこっそり様子を伺っている。この件に関しては半ば生徒会メンバーにバレており、ついうっかり通信を入れちゃったりしても「また見てたな」くらいにしか思われない。
- 記憶を取り戻したことで現実から目を背けるために一時BB側に寝返ったが、そんな彼でも主人公は見捨てなかった。
- 終盤、最後まで友人として扱ってくれた主人公のため大きな決心をすることになる。
- 『Last Encore』では予選の際に尼里ミサオに唆され、友人を殺害し、本選出場の権利を獲得[注 1]。第一階層でも勝利を収めるが、聖杯戦争がゲームではなく本物の殺し合いであることをようやく理解する。上層へ上ることを拒否した彼は第一階層のフロアマスターの権利を得たことで、そこを聖杯戦争を降りたマスターたちの避難場所として再構築する。享楽の都市「新設海洋都市ケープ」の市長として君臨し、マスターたちからサーヴァントを買い取る代わりに安穏とした生活を約束する。一方で、サーヴァントたちは都市運営のリソースや治安維持のために利用していた。
- 数百年後、下層から這い上がって来た岸浪ハクノが殺した友人の顔に見えて驚く[注 2]。旧校舎の屋上に辿り着いたハクノたちに自分の数百年に及ぶ努力を告白するも、ハクノの言葉によって戦う覚悟を決める。
- 人物
- 容姿、性格は『stay night』の慎二にそっくりで、高慢で鼻持ちならない態度で他人を見下し、自身の実力を絶対視している。自称「天才」。実際にそれだけの能力を持ってはいるものの、慢心や幼稚さゆえに、他のマスター達から実力はともかく頭は悪いと見られている。
- 両親の愛情からではなく、優秀な後継がほしいという思いから生み出され、育てられたという境遇から、優秀であることを証明すること、優れた記録を残すことに固執するようになってしまった。勝利のためならルールに咎められない範囲内で小狡い妨害工作を行うことを厭わない。しかしゲーマーとしてはある一定の矜持を持っており、正当なゲームの結果は受け入れ、ルールを逸脱したチート行為は嫌っている。
- 特徴的な髪から、キャス狐からは、やっぱり「ワカメ」と呼ばれる。
- なお、セラフでの彼の姿はムーンセルが予選用に用意したアバターであり、実年齢は8歳。
- 明確に『stay night』の凛と血縁関係があるとされている『EXTRA』の遠坂凛と違い、彼に関しては血縁関係の有無は明言されておらず、同姓同名、そして性格もたまたま似通ってしまった人物の可能性がある。ただし、やはり本物と面識があるらしいアーチャーは「名前というものはここまで縛るものなのか」とため息を付きつつ、「悪い人物ではないのだが」とフォローしている。
- サーヴァントであるライダーに対しては自慢しつつも度々悪態を吐くが、ライダーは彼の悪態を受け入れられる度量の持ち主なので相性は悪くはなく、マスターとサーヴァントだけでなく、雇い主と傭兵、あるいは弟と姉のような関係でもある。
- 『CCC』では度々ライダーのことを話題にだし、はぐれてしまったライダーと一刻も早く合流を目指そうとしたり、(酒を飲んでいなければ)ギルガメッシュに負けないかっこ良さと称したり、ライダー不在でなければこんなことになっていないと文句を言ったりと彼女を信頼していた様子が見られる。
- 能力
- ハッカーとしての腕前は天才的なものであり、エネミーを改造したり、システムをいじる等のことは平然と行える程の力量を持つ。ただし、たいてい主人公と敵対している時にその力量を発揮するため、彼(彼女)には「余計なことしやがって」的なことを言われることも。
- 物心ついた頃から自主学習の繰り返しの日々を送ってきたためか知力は非常に優れており、予選時の様子から高等教育レベルの学力は既に保持していると思われる。(ただし実年齢相応のミスも時折する)。
- 特に5歳の頃から父親に教わってきたチェスの腕前は、ムーンセルの管理AIに匹敵する演算能力を持つラニ=Ⅷを相手にして勝ち星は上げられないものの善戦するほど。
- 慎二を「思考ルーチンが劣悪すぎる欠陥品」と見下しているメルトリリスからも、「性能はいい」とその点は認められている。
- 扱うコードキャストは相手サーヴァントの幸運値を低下させるloss_lck(64)。漫画では敏捷を低下させるものや『CCC』では小攻撃+スタン効果を与えるshock(32)も使ってくる。
まるごしシンジ君
主人公と共に、エリザベートの繰り出した金星辺りの生命体が食すと評される真紅の料理と激しい戦いを繰り広げた、食物処分用のフリーソフト。
ダウンロードして名づけたのはラニで、外見は凛によって慎二そっくりにカスタマイズされており、ぱっくり開けたお口がチャームポイント。
フリーソフトなので料金はタダ。なのに血の池よりも赤い、異次元のスープを飲み干せる優秀な子。ただし『Fate/Grand Order』での礼装カードのマテリアルによると、優秀なタンクや濾過装置がついているわけではなく、単に安全装置が付いていないだけらしい。
最後はなんとも言えない色の煙を吹きながら沈黙した。主人公は死闘を共に潜り抜けた彼に敬意を表しており、窮地に陥った慎二を「まるごしシンジ君に似ているから」という理由で救った。
『EXTELLA』では「decoy」のコードキャストを使用すると、彼が召喚されて一定時間敵の攻撃を引き付けてくれる。
『EXTELLA LINK』ではそのまま「まるごしシンジ君」というAランク礼装が登場。heal(64)の他は全てdecoy(64)という構成の、徹底したデコイ特化の性能となっている。
シンジタンク
BBに寝返った慎二が、対主人公用にゴーレムタイプのエネミーを改造して作り出したロマン兵器。
名前からして弱そうだが、パラメーターはパッションリップに匹敵しており、1ターンで倒すのは不可能。その上ある程度追い詰めると凄いビーム(正式名称:ファイナルデッドシュート)を撃ったりするので、メイド・イン・ワカメと侮ると苦戦する。
下手なサーヴァントより強い兵器を作れるって、「『EXTRA』世界の慎二は本当に優秀だったんだなぁ」と実感させられる。
ワカメウォール
無敵状態のメルトリリスの追跡を足止めする為に慎二が創りだした特製のファイアウォール。見た目はデジタルな障壁ではなく海を漂うワカメが大量に隙間なく地面から生えているような有機的な形状をしている。
メルトリリス曰く「ヌメッとしていて気持ちが悪い」との事で感触や質感にも拘った逸品。
レベル999状態のメルトリリスの権限をもってしても突破にそれなりに時間を要する所を見るにかなり優秀であると言え、彼女の追撃を逃れるに当たり最高の支援だった。
使用技
Fate/EXTRA、Fate/EXTRA CCC
- shock(32);
- コードキャスト。対象にダメージを与え、スタンさせる。
- loss_lck(64);
- コードキャスト。3ターンの間、対象の幸運を低下させる。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/EXTRA
- ムーンセルの聖杯戦争に参加するマスターの一人。
- Fate/EXTRA CCC
- 前作に引き続き登場。
- Fate/EXTRA CCC FoxTail
- 本編と同じく登場。ボケもツッコミもこなすマルチな才能の持ち主。
- Fate/EXTRA Last Encore
- 本編と同じく登場。第一話では主人公のクラスメイトだが、第二話以降はSE.RA.PH内の都市を運営する市長としてまさかの登場。
その他
- ちびちゅき!
- 冬木の「慎二」と『EXTRA』の「シンジ」の両方が登場。
- 『EXTRA』の「シンジ」は初等部に所属している。
人間関係
Fate/EXTRA
- 主人公 (EXTRA)
- 予選で友人というロールを与えられた相手。終始小馬鹿にしていたが一回戦で敗北する。
- ライダー
- 召喚したサーヴァント。姉御肌の彼女とは相性が良く、頭を撫でられたりと可愛がられていた。
Fate/EXTRA CCC
- 主人公 (EXTRA)
- 本編とは打って変わって普通の友人関係で、さらっと存在を無視されたりもするが基本的に仲が良い。
- ランサー
- 一時的に契約したサーヴァント。あまり好印象は抱かれていなかったが、死んだ事には同情されていた。
- ジナコ=カリギリ
- 同じネットゲームを嗜むライバル。廃人故に決して抜けない記録を持つ、目の上のタンコブ。
- メルトリリス
- 主人公を勝たせるために、文字通り命と引き換えの逆転の一手をもって一矢報いる。
- 殺生院キアラ
- 一目見てときめき予選が終わってからも「先生」と慕う、おそらく彼にとってストライクゾーンど真ん中の女性。その本性を知ることなく終わったのは、ある意味幸せだったのか。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
- 主人公 (EXTRA)
- CCC同様友人同士のような関係になるが、表で敗北した記憶を思い出した事で対立。
- 「黒の生徒会」合流後は彼の強さを認め、ライバルたろうとして彼の前に立ちふさがる。
- ヴァイオレット
- 彼女のマスターとなり、「黒の生徒会」に合流する。
- 本家同様に背の高い女性に苦手意識があるため若干辛辣な対応になりがちで、うっかり地雷を踏んでしまう事も。
- 鈴鹿御前
- 当初は敵対していたが、後に「黒の生徒会」の同志になる。
- 生徒会OBであるBBがまったく信用できないという点では共通の認識を持っており、対抗する為に交流を続けている。
Fate/EXTRA Last Encore
- シンジの友人
- 予選で自分が殺した友達。
- 岸浪ハクノ
- 予選で自分が殺した友達――が混じった死相(デッドフェイス)。
- 尼里から敵対行動を取ったマスターとして報告され、自分が殺したはずの彼が生きていることに驚いていた。[注 3]
- 様々な葛藤を抱きながらも第一階層のフロアマスターとして立ち塞がった。
- 尼里ミサオ
- 予選で恋人のポジションとして当てはめられる。
- 予選最終審査では「友人」を殺すように唆された。
- 本選では別々で一回戦を勝つも、シンジは第一階層に残って尼里と別れる。
- その後第一階層へ降りて来た尼里を信頼できる相棒――秘書として引き入れる。
- フェルグス・マック・ロイ、ダレイオス三世、レオニダス一世
- 他のマスターから譲り受けたサーヴァント。本来なら都市運営のリソースに回す所だが、「使えるから」という理由で狂化させて戦力にしている。
名台詞
Fate/EXTRA
- 「くそっ! この僕が負けるなんて! こんなゲームつまらない、つまらない!」
- 一回戦敗北後。自身のサーヴァントのライダーに八つ当たりし、自分は完璧で敗因など無かったと叫びながら。この後あろうことか主人公に「お前が二回戦へ進んでもどうせ負けるから勝ちを譲れ」とまで言い出す。負け惜しみここに極まれり。
- 「うそだ、うそだ、こんなはずじゃ……
くそっ、助けろよぉっ! 助けてよお!僕はまだ八歳なんだぞ!?
こんなところで、まだ死にたくな――」 - 電脳死の今際の際、主人公とプレイヤーへ衝撃のカミングアウト。
小悪党な彼だったが、ここで彼への罪悪感が沸いた人も少なくなかったろう。
Fate/EXTRA CCC
- 「――――、いい。」
- 藤村大河(と名乗る殺生院キアラ)に予選で初遭遇した際の言葉。一瞬で心を打ち抜かれた様子。リアルでの自身のドライな家庭環境を「そういう方が好きだし」と彼はのちにジナコに語るが、彼女の溢れる母性的魅力に自分の母に無かった何らかの羨望を思い出したのだろうか。
- 「くっ、まだだ、もうワンセット!
僕が勝つまで負けじゃないんだ、勝ち続けるという意志が大事なんだ!
伝説のゲームチャンプ、U・M・Eもそう言っていたんだぞう……!」 - 五歳の時から父に仕込まれた自慢のチェスの腕で、迷宮衛士となったラニに挑むも三本先取制で二敗。ストレート負けではあるが、決着までに要した時間と両者の台詞からそれなりに善戦はしていた模様。まだ記憶を失っている状態だが、この後ラニに「ナイスゲーム」と称賛の言葉を送るなど、前作で一回戦敗北後酷い負け惜しみをしていた彼とは思えない前向き精神である。
…彼も尊敬するゲームチャンプU・M・Eとは何者だろうか(スキル見てからコードキャスト・スタン余裕でしたとか言いそうだが)。
- 「…………そうでもないんじゃない?
怖くて逃げたのは臆病だけど、情けないことじゃない。ちゃんと現実を見てた証拠だよ。
どこかのバカみたいに最後までゲーム気分で浮かれてさ、死ぬ寸前で無様を晒すよりはマシだよ。」 - 事実から目をそむけた自分が情けないと言うジナコに対して。彼女を慰めながら、自らを無様と自嘲する。
- 「僕はさ、記録を残したかったんだよ。誰にも越えられない記録を。僕がいた証として。
こんな状況になってようやく気づいたけど、それが僕の願いだった。だから―――
僕は聖杯戦争に参加する事が望みで、優勝できるのなら、それ以外は何もいらなかった。
聖杯なんて報酬がなくても、ただ"自分がいた"っていう記録を残したかっただけなんだ。」 - 月の聖杯戦争に参加した理由について。自分という存在がここにいたことを、誰かに知ってもらうために。
- 「自分が殺されるのと世界が殺されるの。
どっちが怖いかなんて考えたコトもなかったし、考えたくもなかったけど―――
どっちにしても終わるっていうなら……やっぱり、こっちのほうが大切だよねぇ。」 - それまで恐怖から目を逸らしてきた彼だが、ある一つの決意を固める。
- 「はっ、そうだよ、その通りだよ!僕は子供で、ワガママで、他人のコトなんかどうでもいいさ!
けどさ、ゲーマーとして、どうしてもおたくの方針は我慢できない。
僕だって弱者をいたぶるのは大好きだ。けど、アレは自分の実力あってのもので、借り物の性能とか白けるにもほどがある。
ほんと――チート行為とか、虫唾が走るほどキモいんですけど!バーカバーカ!あとバーカ!」 - 自らを犠牲にしてでもメルトリリスを罠に嵌め、一流ゲーマーとしてのプライドを見せ付けた。
- 「偽臣の書」という借り物の力で聖杯戦争に参加していた並行世界の慎二を彼が見たら、果たしてどんな感想を抱いたであろうか。
- 「そうだよ、スゲーむかついてるよ。今でもおまえなんか嫌いだよ。
……でもさ。おまえ、泣いたじゃん。二回戦か三回戦の頃にさ。
僕のこと思い出して、泣いてただろ。知ってるよ。
そうだよ。あんな事でよかったんだ。
聖杯戦争で優勝する、なんて記録は残せなかったけど―――それくらいは、残ったんだなって。」 - 主人公に、慎二を殺した自分のために命を投げ出した理由を問われて。自分の生きた証として記録を残したがっていた慎二だが、唯一友と呼べる人が自分のために流した涙に、ささやかだが確かな価値を見出す事ができた。
- 「悪いけどさあ、僕生まれてからクラシック漬けで育ってるんだよね。歌謡曲とか低俗すぎて聞く気にもならないんですけど。
だいたいさあ、なんだいあの二人水風船みたいな、いや片方はもう熱気球ってレベルだったけど。ボンレスぶら下げてブラブラブラブラ、あざといったらありゃしない。
やっぱり女の子は控えめでお淑やかじゃないとね。なのでどっちも0点、0点でーす!ブハハハハ!」 - サウンドドラマCD「ルナティックステーション」より、BBが読み上げた桜とパッションリップへの感想。どこぞの童話作家と違い、歌ではなく体型を散々こき下ろしてしまったため二人の怒りを買ったのはいうまでもない。ついでにシンジだけBBのうっかりで本名を暴露されていた。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
- 「確かに現段階で、そいつに負けてるのは事実さ。」
「だけど、いつかみてろよ。鍛え上げたスキルこそが正道だって、証明してやるから。」 - ゲームでジナコに負けている事を素直に認めつつ、リベンジを誓う。この時の表情はワカメと呼ぶのが憚れるほどマジであった。
- 「――レオもガウェインも位置が悪い あの二人はヴァイオに届かない
そして都合が悪い/良いことに僕ならギリギリ間に合う距離だ 」 - 無尽蔵のスタミナを誇るBBを前に限界を超えて戦った結果、BBの切り札を前にして動くことすらできないヴァイオレット。
- レオもガウェインも間に合わない、彼女の消滅の危機。そんな場面を前にして、シンジは一人駆けだす。
- ヴァイオレットの力は、この先の局面を乗り切るために絶対に必要なもの……そう判断した彼は一つの決断を下した。
- そして―――
- 「
トモダチ を……頼む……」 - マスターとしてのヴァイオレットへの最後の命令。
- 喰われかけたヴァイオレットを自身の身を挺して庇い、消滅の時を迎えたシンジ。
- これから先の反撃を考え、一番消えても良い自分を差し出すことでヴァイオレットを護ること。
- それは今の彼にとって何よりも重い「友達」を生かすための最善の手であった。
- ……余談だが、この台詞が発された話の公開と同日に放映されたアニメ版の方の彼が取った行動は全くの正反対であった。
- 「あと……さ ……最後にひとつだけ 言っと…くけどさ……
―――背の高い女――― むしろイケてん……じゃん…」 - シンジの最期の言葉。
- 「デカ女」と罵倒したこともあったヴァイオレットへ贈る、彼からの激励。
- この言葉を受け、ヴァイオレットは全力を以て彼の最後の命令を遂行することを誓う。
Fate/EXTRA Last Encore
- 「フロアマスター? ……死ぬのか? 二人も殺したんだぞ、友達だって殺したんだ! なのに、僕は何も残せないまま、終わるのか?
嫌だ……まだだ、諦めない! 諦めないぞ! 僕は生きている、死ぬもんか!
ここに街を作る。聖杯戦争をやめたマスターが集まる街だ! 世界有数の霊子ハッカーが何百人も揃えば、何か、大きなことができるかもしれない、そうだろう!?
……作ってやる。泥からだって、黄金を生み出せるさ」 - シンジが第一階層での戦いに勝利した直後。さらなる戦いを拒否し、第一階層を享楽の都市にする着想を得た瞬間。
- 「……ああ、殺してみろよ。お前にはそういう権利があるもんな! でもな、そうさ! 僕はチャンプだ!」
- ハクノとの対決直前の啖呵。何の理解も覚悟もなかった『EXTRA』本編のシンジとは異なり、殺し殺されることへの覚悟や決意を身に着けていることが窺える。
- 「今までとても疲れた…。そして、これからもとても疲れるんだ。息をする場所くらい好きにさせて貰っていいだろ?」
- 特典ドラマCD『あまり者の聖杯戦争』での台詞。都市運営を全て尼里に任せ、彼は旧校舎の屋上で仮想の空を見上げる。
- SE.RA.PHの脱出や正常化、地上との通信などの計画は全面凍結。あれほどやる気に満ち溢れていた彼は絶望に打ちひしがれ、疲れ果てていた。
- 数百年掛けても、泥から黄金を作り出すことは出来なかった。
メモ
- ゲーム中の名前表記は冬木の彼と同じく「間桐慎二」。
ただし『Fate/EX』シリーズでは名前をカタカナで表記されることがあり、また『Fate/EXTRA material』では「間桐シンジ」表記で説明されていたことから、ファンの間では区別化のためこの記事のように「間桐シンジ」の名称を用いることが多い。 - 制作サイドに愛されているキャラの一人。
「ギャグでこそ輝く逸材」という扱いを受けており、慎二が絡むとそういうエピソードの構想がはかどるとかなんとか。- そのためか『CCC』ではメルトリリスから「喜劇の王」や「人に指を指されて笑われる時だけ輝ける存在」という批評を受けている。
- 8歳という年齢もあってか周囲の反応が心なしか本編の慎二のものより柔らかく、『CCC』では敵方にはさんざんにけなされているものの、味方には「まあ、シンジだし」と許容されている。
- また、本人の言動もギルガメッシュの金ピカアーマーを見て心ときめかせたり、キアラに対してだけは「先生」と呼び敬意を持って接したりなど、8歳児らしいものがそこかしこに見受けられるようになっている。
- 『CCC』初期案ではナビゲーターを選べるシステム案があり、難易度「イージー」がラニ、「ノーマル」が凛、そして「ナイトメア」がシンジだったらしい。この難易度設定はただ単にワカメが主人公の生命線を支えるナビ役になるという能力的な問題だけでなく、彼が挑発してたせいでBBやアルターエゴ達が本気を出してしまうため。中々面白そうだが、こんなシステムを採用すると必要とされる会話量が桁違いに跳ね上がるため、あえなく没に……。
- 『CCC』での活躍で、彼のことを見直したプレイヤーは多い。それは味方キャラクターも同様で、特に彼に対して辛辣だったキャスター、そもそも眼中に入れているかすら怪しかったギルガメッシュすら、彼の行動を称え、腹立ちまぎれに襲い掛かったメルトリリスから彼をかばった。
- 『EXTRA』シンジの成長を評価する一方、冬木慎二の残念ぶりが増した感もある。『EXTRA』シンジは実年齢8歳ということもあり「8歳児と同レベルの精神面って……」と前作からネタにされていたが、『CCC』に至ってはシンジの急成長ぶりによりさらに水をあけられてしまった。
- 本編の慎二と異なり、正規マスターなので、当然ながら令呪も保有している。
右手の甲に描かれた令呪は、菱型が三つ、三角形を象るような形で各方向を向いている。三方対称のその形状は、冬木の聖杯戦争においての間桐桜のものに少し似ている。間桐雁夜の令呪にもそのような共通点があることから、この特徴は間桐家特有のものと考えられる。正確には『EXTRA』慎二は冬木間桐家とは関係ないが、あえて似せたのだろう。又、ライダーの出自を考えれば三方対称に向いた錨のようにも見える。 - 8歳、加えて正規マスターであるため、現段階で判明している人間の聖杯戦争参加者で最年少マスターになっている。
人間以外も含めるならホムンクルスであるジークや『Fate/strange Fake』に登場する銀狼の合成獣が存在するほか、幼い少女のサイバーゴーストであるありすもシンジより年下だった可能性はある。 - 『Last Encore』でシンジは第一階層での戦闘において、宇宙服らしきものを着た正体不明のサーヴァントと戦闘している。これは『EXTRA』本編でシンジとの雑談の中で話していたアームストロングではないか、とファンの間で考察されている。
- 『Last Encore』でも女性NPCの治安部隊を周囲にはべらせているが、これは彼の趣味ではなく、第三階層から降りてきて彼の秘書的存在となった女性マスターの趣味であるとのこと。
話題まとめ
脚注
注釈
出典