ディオスクロイ
2021年1月17日 (日) 20:26時点におけるAdgmptetuna (トーク | 投稿記録)による版
セイバー | |
---|---|
真名 | ディオスクロイ |
性別 |
男性(カストロ)[注 1] 女性(ポルクス)[注 1] |
身長 |
175cm(カストロ) 175cm(ポルクス) |
体重 |
67kg(カストロ) 57kg(ポルクス) |
好きな物 |
妹(カストロ) 兄?(ポルクス) |
苦手な物 |
人間(カストロ) 特になし(ポルクス) |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・中庸 |
一人称 |
俺/我ら[注 2](カストロ) 私/私たち[注 2](ポルクス) |
二人称 |
お前(カストロ) 貴方(ポルクス) |
三人称 | 人間 |
声優 |
内田雄馬(カストロ) 内田真礼(ポルクス) |
デザイン | タイキ |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 大西洋異聞帯においてキリシュタリア・ヴォーダイムと契約した異聞帯サーヴァントとして初登場。
- カルデアの前に強敵として立ち塞がるオリュンポスの神々の一員。
- 人物
- 兄カストロと妹ポルクスの二人組のサーヴァント。二者で一個の英霊。
- 本来は古き神霊であったが、後にオリュンポスのゼウスの神話体系に組み込まれた。それに伴い、後世の伝説では純粋な人間のカストロと半神半人のポルクスの兄妹とされた。実際にその伝承の影響を受けて神核スキルのランクが低下している。
- サーヴァントとしては、ギリシャ神話の双子座の英雄ではなく、本来の双子神の神霊としての側面が強い。
- カストロは元々神であった自身を後付けの伝承で人へと零落させた人間たちへ強い怒りを抱いている。そのため常に尊大で不機嫌そうにしており人間であるマスターへの対応も辛辣。ただしそれはポルクスを他人から護ろうとするために攻撃的になっている感が強く、一人でいるときは割と対応が柔らかくて大人しい。
- 一方のポルクスは穏やかな常識人。彼女が気難しい兄をたしなめるストッパー役を果たしているため、マスターとの関係はさほど問題になることはない。兄が零落し一時期人間となっていたこともあり、人間を守護の対象としている。
- 能力
- 同一の存在でありながら二つの肉体に異なるクラスの性質を宿す特殊なサーヴァント。ある種のダブルクラスとも言える。
- カストロは神から人へと零落させられた屈辱を怨念に変えたアヴェンジャー、ポルクスは傷付くことなき肉体と凄絶な剣技を以て戦うセイバーとしての性質を持つ。
- 主武装としてはカストロは円盤、ポルクスは剣を用いている。
バリエーション
ディオスクロイ〔大西洋異聞帯〕
- 『Fate/Grand Order』の大西洋異聞帯に登場したディオスクロイ。
- 元はギガントマキア以前に発生した神性であり、ゼウス・クリロノミア(ゼウスの血)を受けた事で神話体系に組み込まれた旧き神。キリシュタリアに殺されるまでは真正の神として存在していた。
- その後、キリシュタリアと契約し神霊サーヴァントに零落した際に「汎人類史における自分たち」の伝説を知り、兄妹ともに自らと愛する兄妹を貶めた人間への深い憎悪を抱くに至る。
- 零落の影響かお互いの考えている事がわかった時期すら朧気になっており、愛する兄妹と一心同体でなくなりつつあった。その事を不安がりつつも、相手への愛を確かなものとしているのが独白で語られる。
- 汎人類史とは異なり、ポルクスもまたカストロ同様に兄を貶めた人間を敵視している。
- 兄妹共に人間を激しく嫌悪しているが、一方で命令が下らない限りは殺戮を行わない、命令系統を絶対とする面もある。また、ヘラと同化したエウロペ相手にカストロが礼を欠いた際にはポルクスが窘めるシーンもあり、人間相手であれば問答無用に辛辣な態度というわけではない。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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セイバー | キリシュタリア・ヴォーダイム | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | |
主人公 (Grand Order) | A | A++ | B | C | C | B | 対魔力:A 騎乗:B 狂化:B- 復讐者:B 忘却補正:C 自己回復(魔力):D 双神の神核:B |
主神の星:A 航海の守護者:B 魔力放出(光/古):A |
宝具
- 双神賛歌(ディオスクレス・テュンダリダイ)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0~3
最大捕捉:1人 - ポルクスとカストロが放つ完全・完璧なコンビネーション攻撃。
- 絶大なまでの信頼が生み出す連携技は宝具の域にまで昇華されている。
- 真名解放時には、二人は古代の神としての神格をほぼ完全に取り戻し、一時的に神核が最高ランクのものとなる。神霊規模の魔力を行使した上での攻撃は、物理的・魔術的なあらゆる障害と防御とを無視して対象を粉砕する。
- 『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与[注 3]&敵単体に超強力な防御力無視攻撃[Lv1.~]&Quick攻撃耐性をダウン[注 4][注 5]&Arts攻撃耐性をダウン[注 4][注 5]」という効果のArts宝具。
真名:ディオスクロイ
- ギリシャ神話に登場する双子の英雄。ディオスクロイは「ゼウスの子」を意味する。
- 元来は古き双神であったというが、『イリアス』、『アルゴナウティカ』など後世の伝説においては神ではなく、人の英雄であったとされた。
- 多くの伝説を持ちそれぞれに語られる背景は異なるが、よく知られている伝説においては、人間の父テュンダレオスと母レーダーの子で神の血を引かないカストロと、母は同じだが父親がゼウスで半神のポルクスとされる。
- イアソン率いるアルゴノーツの一員でもあり、後に航海者の守護神としても信仰を集めた。
- アルゴノーツの冒険などを経た後、純粋な人間で神の不死性を持たないカストロは争いの中で死んでしまう。嘆くポルクスの願いに応えたゼウスは二人を共に天へ上げ、ディオスクロイは天の双子座になったのだという。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.5前編「神代巨神海洋 アトランティス」にて異聞帯サーヴァントとして初登場。
- 後編の「星間都市山脈 オリュンポス」配信に合わせて恒常実装。
その他
- ちびちゅき!
- カストロとポルクスの両方とも仲良く生徒役として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- 大西洋異聞帯におけるマスター。
- 忠実に仕えるが、真の理解者からは程遠く、キリシュタリアもまたディオスクロイに信頼を置いてはいなかった。
- カイニス
- 大西洋異聞帯では神霊を騙る愚か者と見なしており犬猿の仲。
- パリス
- 双子姉妹の片割れ、ヘレネーを攫った張本人。今のところ言及はなし。
- ボイジャー (Grand Order)
- 自身の幕間の物語で共演。
- ポルクスが行方不明になってしまった際に、カストロに協力してくれた導き手の星の子。
- カルナ〔サンタ〕
- ポルクスがボクシングの達人ということもあり頻繁に勝負を挑まれているようだが、その度にカストロが割って入るため1ラウンドもまともに戦えていないとのこと。
生前
- イアソン、メディア、ヘラクレス、アタランテ、アスクレピオス、カイニス
- アルゴノーツ。共に冒険したかつての仲間。
- そのうちイアソン、ヘラクレス、アスクレピオスはケイローンの門下生だった頃の兄弟弟子でもある。
- ケイローン
- カストロが馬術を学んだ師。
- ヘレネー、クリュタイムネーストラー
- ディオスクロイの妹たちにあたる双子の姉妹[注 6]。クリュタイムネーストラーはカストロと同じく人間、ヘレネーはポルクスと同じく半神半人と言われている。
- 後にヘレネーはパリスに攫われてトロイア戦争に、クリュタイムネーストラーもまた夫のアガメムノン王を巡る諍いに巻き込まれることになる。
- アミュコス
- ベブリュクス人の王で、アルゴナウタイの前に立ち塞がったボクシング王。ボクシング王を名乗るだけの力量だったが、ポルクスとの試合に敗北して死亡した。
名台詞
Fate/Grand Order
- カストロ「ディオスクロイ、現界した。……何だ人間ではないか。つまらん! 死ね!」
ポルクス「死ななくて結構です。我らディオスクロイ、お力になりましょう」 - 召喚時。
- カストロはのっけから塩対応である。そしてポルクスのフォローが光る。
- カストロ「人理、人類史……成程、消え果てたか。はは、ざまあないな! 人の世など滅ぶがままにさせておけ」
ポルクス「いけません。滅ぼさせませんよ」
カストロ「む、むう……」 - 絆レベル1。
- まだそれほど仲良くなっていないから当然かもしれないが、人理修復には協力的なサーヴァントが多い中、ここまで人理を罵倒しているサーヴァントも珍しい。
- カストロ「妹よ、我らはかの船で冒険した事もあったな」
ポルクス「ええ、兄様。あったわ。ヘラクレスは、実に良き戦士でありました」
カストロ「全くだ。……いや待て、妹よ。お前まさか、俺の知らぬ間にヘラクレスと……!」
ポルクス「違います。殺しますよ兄様」 - アルゴー号メンバーがいる場合。
- 彼らにとってもアルゴー号の思い出は大切なようである。そしてカストロのシスコンっぷりが酷い。普段はフォローするポルクスも怒っている。
- カストロ「人間なぞ守護してたまるか」
ポルクス「いいえ、守護します。彼らは我々の護りを必要としていますし…」
カストロ「人間がどうなろうと構わん」
ポルクス「守護します」
カストロ「人間がどうなろうと…」
ポルクス「私は、人間が死ぬのは悲しいですよ」
カストロ「何故だ」
ポルクス「兄様も、一度は人間であったからです」
カストロ「……。」
- 船乗りのサーヴァントがいる場合。
- 汎人類史と異聞帯、最大の違い。愛する兄が人間に零落するという経験を越えて、ポルクスは人間を守護するという考えに至る。
- ポルクス「兄様を傷つける者、皆殺す!」
カストロ「ふっ…ポルクス!」
- 宝具ボイスの内のひとつ。
- カストロのシスコンっぷりが目立つディオスクロイだが、ポルクスもしっかり過激なブラコンである。ちなみに、この時のカストロは非常に嬉しそうな声。
- ポルクス「そういう訳にはいきません! 私たちは、あなたのサーヴァントなのですから。ですよね?兄様」
カストロ「命令系統は保たれるべきだ。しかし……。人間に伺いを立てる必要などあるまい! ポルクス!」
ポルクス「……もう、兄様。」
- 赤兎馬の幕間より。図書館を利用するためマスターの許可を取ろうとし、逐一許可を取る必要はないと言われた際の反応。
- 兄妹揃って非常に生真面目な面を見せる。それはそれとしてカストロの人間嫌いは健在。
- ――私と/俺と、あなた/おまえ。
生まれた時からずっと共に在るもの。
かけがえのないもので、代わりなんて存在しないもの。
相手が何を考えているか……手に取るように、分かっていた頃もあったと想う。
ずっとずっと遠い昔の事。
今は……正直なところ、もう、何を考えているかまでは分からない。
こういう事かな、と予想が当たる事はある。
外れてしまう事もある。
でも――
信じている。
愛している。
誰よりも。
地上の、いいえ……過去現在未来のすべての何よりも、何よりも。
- 本編より。
- お互いの考える事が手に取るようにわかった頃を思う。しかしわからなくなっても尚、相手への信頼と愛情は確かなもの。
- カストロ「貴様らはそこまでか弱くありながら、神たる我らを、時の悠久の中で変質させてゆく! おお、信仰! ヒトの想い! 汎人類史にて、俺は人へ零落したという!
そして…我が愛しき妹もまた、半神へと堕とされた。」
ポルクス「兄様――」
- 愛の深さはそのまま、自らと共に愛する者を堕とされた怒りとなる。
- 神から神霊に零落するという経験。汎人類史でカストロは人に、ポルクスは半神に堕とされた事実。これらを得た彼らの人間そのものに対する認識は、神という永遠を長い時の中で変質させる、忌々しい存在となっていた。
- この時、怒り狂うカストロを見るポルクスの表情は、悲しそうなものである。
メモ
- 戦闘時はポルクスが前に立ち、カストロが背後を守っているが、被ダメージの瞬間だけ立ち位置が入れ替わり、カストロが攻撃を受け止める動きになっている。
- 攻撃モーションでポルクスは剣を使って攻撃するが、イアソンのマイルーム会話では、彼女はボクシングも得意としている様子。
- 実際、アルゴナウタイの冒険ではベブリュクス人の王のアミュコスをボクシングの試合で打ち倒している。
- 原典ではポルクスは男性で弟。FGOシナリオ内でも登場前には「兄弟」と記述されている箇所があったが、本格登場に伴い「兄妹」へと変更されたりもしている。
- タロットカードの流派によっては「太陽」のモデルとされる事があり、中でも1889年に制作された「アルカネス・デュ・タロット・カバリスティク」(通称「ヴィルト版」)においてベースとなった「マルセイユ版」における「兄弟」から「兄妹」への変更が行われた。これがFGO内での設定に反映されたのだろうか。
話題まとめ
脚注
注釈
出典