概要
魔術協会の三大部門の一つ、時計塔の第十一学部。別名「ノーリッジ」。
ノーリッジ家が設立した学科であり、当代のロードはエルメロイの一族。派閥は一応貴族主義。
ほかの学部に比べて歴史は浅く、また歴史のある魔術師が多く所属する時計塔の中、歴史の浅い魔術師が所属している。
設立経緯
「現代魔術論」科は十七世紀頃に在り方が問題視され学科扱いでなくなった法政科に代わり、カリオストロ伯爵の活動やそれに関連した一般社会でのオカルトブームの影響もあり十八世紀の産業革命時に設立されたため最も歴史が新しく、ここ百年ほどで興った魔術を研究し、広く浅く、より一般的な“使いやすい”魔術とすることを目的としている、家門の後ろ盾やロードたちの承認も要らずに自由に魔術を語り合い、評価し合い、時にはインターネットなどIT機器を介して情報を交換する、現代に適応した新世代(ニューエイジ)の魔術師たちのフィールドである。
ノーリッジの強力な後押しによって設立されたため、二つ名としてノーリッジを冠する。 十二家から軽んじられていたため、もともとロードは存在していなかったが、ちょうど学部長であったドクター・ハートレスが失踪したところに当主の急死によって順位が十二家中十二位まで下降したエルメロイ家が収まった。
かつては歴史を持つ家柄と潤沢な財力がなければ魔術師の門をくぐることすら叶わなかったが、この学部が創設されてからは野にくすぶっていた多くの新興魔術師が時計塔に流入することになり、衰退の途にあった魔術師社会にも往年の賑わいが戻って来た。とはいえ、古い血筋を誇りとする名門魔術師たちにとっては“遡ってもたかだか一世紀程度”の新世代は所詮下層の存在であり、当然そこには相当な軋轢が存在する。
所属者
ハートレス時代
- ドクター・ハートレス
- 先代の学科長。第四次聖杯戦争の少し後に失踪した。
- ロードではないが、ノーリッジの養子。
- クロウ
- ハートレスの弟子であり右腕。霊墓アルビオンからの生還者。ハートレスと同時期に消息不明となっている。
- キャルグ・イスレッド、ジョレク・クルダイス、ゲセルツ・トールマン、アシェアラ・ミストレス
- クロウと同じく、ハートレスの弟子であり、アルビオンからの生還者。この内、キャルグとアシェアラは秘骸解剖局の職員となり、他の二名も現代魔術科を離れた。
エルメロイⅡ世時代
- ロード・エルメロイⅡ世
- 元はエルメロイ一族の人間ではなく、鉱石科でケイネス・エルメロイ・アーチボルトの弟子だった。正当な後継者であるライネスが成人するまで[注 1]代理でロードを勤める。詳細は個別ページを参照。
- ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
- 次期ロード。エルメロイの正当な姫君。
- シャルダン
- エルメロイ教室の講師。
- ディンベルグ卿
- 元全体基礎科の重鎮。エルメロイ教室の客員講師。
- ガウリカ
- (おそらく)エルメロイ教室の講師。
以下のエルメロイ教室の生徒とⅡ世の弟子は、所属学科と在籍時期のみを記し、詳細は教室と各キャラクターの個別ぺージを参照。
- メアリ・リル・ファーゴ
- 天体科にも所属。フラットが入った年に卒業。
- スヴィン・グラシュエート
- 事件簿(2004年)時点で最古参。冒険(2007年)時点では卒業している。
- フラット・エスカルドス
- 降霊科を含む様々な学科を転々としてきた。スヴィンの1ヶ月後に加入。
- 『Fate/Apocrypha 』時点で既に加入しており、『Fate/strange Fake』時点で最古参。
- イヴェット・L・レーマン
- メルエステア派のスパイ。2004年時点で既に在籍。2007年時点でも在籍。
- カウレス・フォルヴェッジ
- 2004年加入。2007年時点でも在籍。
- ヴェルナー・シザームンド、ローランド・ベルジンスキー、オルグ・ラム、ラディア・ペンテル、ナジカ・ペンテル、フェズグラム・ヴォル・センベルン、ジェイムズ
- 2004年時点で既に在籍している。
- 沙条綾香 (氷室の天地)
- 在籍次期不明。植物科にも所属している。
- ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト、遠坂凛
- 2006年加入。(ルヴィアは2003年から聴講生になっている。)鉱石科にも同時に在籍している。
- グレイ
- 2003年にⅡ世の内弟子になった。2007年時点では最古参になりかけている。
- エルゴ
- 2007年にⅡ世の弟子になった。
関連組織
メモ
- エルメロイ教室は原則4年で卒業だが、フラットのように卒業できず、留年する者も居る。
脚注
注釈
- ↑ 『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』では大学を出る年齢にまで