エルゴ
性別 男性
一人称
デザイン 坂本みねぢ
初登場作品 ロード・エルメロイⅡ世の冒険
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概要編集

略歴
エルメロイⅡ世がシンガポールで出会った青年。
シンガポール近海を漂流していたところをサルベージ作業をしていた遠坂凛に発見され、そのまま彼女と行動を共にしていた。
その後、Ⅱ世に師事することになり、己の抱えた問題の解決のために彼と共に世界を冒険することになる。
人物
灰色の眼に赤い髪をした外見年齢十代後半ほどの長身の青年。大型犬に例えられるような温和で純朴な雰囲気を纏う。
本名は不明で、発見された時に口にしていた言葉から「エルゴ」と呼ばれている。
はるか昔、アトラス院彷徨海山嶺法廷、三つの魔術組織の三人の魔術師により三柱の神の血肉を喰らわされた神喰らい。
過去の記憶を失ってしまっているが、それは人の内に収まるはずもない膨大な神の力がエルゴの存在を圧迫しているためであり、このまま放っておけば人格の消滅すら招くという。
また、神の力やそれに類するものに対する強烈な飢餓感、喰神衝動を抱えており、時に暴走してしまうこともある。
それらの問題を解決するため、自分の中の『神を還す』ことを目的としてエルメロイⅡ世と共に旅している。
その容姿は征服王イスカンダルの忘れ形見、アレクサンドロス四世そのものだという。
能力
背中から三対六本の透明の腕「幻手」を出現させ操る。
少なくとも20メートル以上は伸びる伸縮自在の幻手は戦車に匹敵するほどのパワーがある。単純な打撃に用いる以外にも、霊的な干渉力により魔術の術式を破壊し解除する能力を持つ腕もある。
身体能力も素の状態で『強化』した魔術師を超えるほど高い。また、驚異的な学習能力を持ち、聞くだけで複数の言語をすぐに習得したり、他者が披露した体術を自身の技として再現することもできる。
六本の幻手は三柱の神に由来するものであり、開放すればその三種の神の力を行使できる。その際、六本の幻手はエルゴ本人の腕と重なり合うように一体化し、二本の「神腕」となる。
日本で手に入れた仮面を着用することで完全に神性を顕現させずとも能力を振るうことができるようになった。
エルゴの内にある神は以下の三つ。
孫行者
かの有名な中国の石猿、孫悟空。
発動時のワードは「神核装填・斉天大聖」「神格展開・孫行者」「神殻纏繞・如意金箍棒」。
海の底を突き固めたとされる如意金箍棒はある意味では世界を繋ぎ止めていた宝具の一つであり、神腕も空間ごと敵を固めて動きを封じる力を持つ。
そうして一撃目により敵を封じた後、神腕の手首から肘にかけての部分が螺旋状に回転すると共に空間を引き裂き、虚無により敵を飲み込む。射程内であれば回避も防御も不可能の二段構えの攻撃になっている。
発動時はエルゴの眼は孫悟空の伝説と同じ火眼金睛となり、神腕は滑らかな純白の表面に光が流れる機械的にも見える形状を取る。暴走時は白い腕が真っ赤に染まる。
セト
兄であるオシリスを殺したとされるエジプトの戦神。
発動時のワードは「神核装填・砂柩戦神」「神格展開・セト」「神殻纏繞・神王屠る十四棺(ペル・ジェト)」。
砂を操り攻防に活かせる他、兄オシリスを十四に分解して殺した逸話にちなみ、相手を十四に分割して葬る権能を持つ。
神腕の一撃を加えるたびに相手の身体機能を十四分の一ずつ奪い、その部位を行動不能にできる。半分の七発も入れることができれば相手はほぼ戦闘不能になると言える。
神腕は砂を固めたような色合いで、左右七個ずつ白い宝玉のようなものが付いており、奪った部位の数に応じて宝玉が点灯する。
また、奪った力を解放することでその相手が持つ権能を使用することも可能。ただし使用後は封じた部位は返還され、相手の身体機能は元に戻ってしまう。
三神目は現時点では不明。

登場作品と役柄編集

ロード・エルメロイⅡ世の冒険
メインキャラクター。自分の秘密を解き明かすため、エルメロイⅡ世一行と世界を巡る。

人間関係編集

ロード・エルメロイⅡ世
旅の間だけの期間限定の先生。
遠坂凛
気心の知れた仲間。今の記憶に残る一番付き合いの長い人物。
グレイ
姉弟子であり、喰神衝動を抱いてしまう相手。
白若瓏
自分を作り出した魔術師ジズの弟子。喰神衝動を抱いてしまう相手。
かつて記憶があった頃の親友で、絶対に負けたくないライバル。
ラティオ・クルドリス・ハイラム
自分を作り出した魔術師の一人であるクルドリスの後継者。アトラス院の錬金術師。
当時のクルドリス家の錬金術師本人はすでに死去している。
無支奇
自分を作り出した魔術師の一人。山嶺法廷の仙人。
ジズ
自分を作り出した魔術師の一人。彷徨海の魔術師。
フラット・エスカルドス
「魔術回路を共有する」という実験を行った相手。
そのためか、彼の中にいる「僕」からは唯一自分の存在を知っているかもしれない相手として見なされている。

名台詞編集

メモ編集

話題まとめ編集

アレクサンドロス四世
イスカンダル(アレクサンドロス三世)の息子。
イスカンダルが病死した時アレクサンドロス四世はまだ母ロクサネのお腹の中であったため、父親と面識はない。
生まれてからはディアドコイ戦争の中で権力を求める者たちの傀儡として利用され続け、最終的に母と共に暗殺されるという悲劇的な最期を迎えている。
享年14歳であり、エルゴの外見年齢(10代後半)までは生きていない。

脚注編集

注釈編集


出典編集


リンク編集